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第九章
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ピピ、ピピ、ピピ…。
アラームの音…?
「うん、36.2…平熱ね」
誰かの声が聞こえた。
私はゆっくり目を開けた。
「あ…目が覚めた?」
目の前に、覗き込む顔があった。
同僚の坂木梨香子だ。
体温計を持ってる。
そうか、今の音は体温計の音だったんだ。
「あ…れ?私…何して…」
私はベッドに寝かされていることにようやく気付いた。
「良かったー!このまま目が覚めないかとヒヤヒヤしてたんだから」
梨香子も、他の看護師も、ピンクのナース服を着ている。
ってことは、ここ、うちの病院なのか…。
「まだ動かない方がいいわよ。外傷は捻挫と擦り傷程度だけど、脳震盪起こしてたみたいだから」
「脳震盪…?私、どうしたの?」
「も~ビックリしたわよ。工事現場から鉄骨が落ちて来たんだって?すんでのところで直撃を免れたらしいじゃない。良く避けれたよねえ」
「鉄骨…?」
あ…そういえば、出勤する時に近道しようと思って、工事現場の近くを通ったんだっけ。
でもそっからの記憶がない。
「工事現場の人が、うちの病院に運び込んでくれたのよ。近くで良かったわ。あんたがうちの看護師だって聞いてビックリしてたわよ」
「そうなんだ…」
「にしても、やっぱりショックだったのね。あんた丸1日寝てたのよ?」
「あ…ごめん…、そういや私、夜勤だったんだよね?誰か替わってくれたの?」
「私が替わりに出たわよ。ってことで夜勤明けだからもう帰るとこ。今度奢りなさいよね」
「うん、もちろん」
「…冗談よ。事故だもん、助かって良かったわよ」
「ごめんね、迷惑かけて…」
看病する人が看病されるなんて情けないわ…。
あれ?でも梨香子、たしか昨日は合コンだって云ってたような?わざわざキャンセルしてくれたのかな?イケメンがくるかもってメチャメチャやる気だしてたのに…。悪いことしちゃったな…。絶対奢ろう。
「気にしないでいいって。一応、いろいろ検査するみたいで、しばらく検査入院ってことになるみたいよ」
「え~、いいのかなあ?だっていっつも看護師長、休む時うるさいじゃん…」
「今回はいいみたいよ。通勤途中の事故だったから労災になるみたいだし、工事の会社の責任者がさっき謝りに来て、治療代と慰謝料払って、示談にしたいらしいわよ。うちの病院の弁護士がいろいろやってくれるみたいだから、安心して、ゆっくり休みなよ。一応、目が覚めたって先生呼んで来るね」
「うん…ありがとう」
治療代が全額出るってことで私は高額な個室に入れられている。
こんな時で何だけど、ここ、憧れの個室だったんだよね。
ここが空いてるなんて奇跡だけど、なんか急にキャンセルが出たらしい。
トイレと洗面所は別々についてるし、シャワー室も完備してる。備え付けのテレビも大きいし、ネット環境も行き届いてるイマドキの個室だ。ベッドもリクライニングで最高~!
自分の勤務する病院で看護されるってなんだか変な感じだけど、病院長もやけに優しくしてくれるし、こんなチャンス、滅多にない。
梨香子にアパートの鍵を渡して着替えと暇つぶしの漫画を持って来てもらった。
さすがにゲーム機は持ってこれなくて残念だったけど。まあ、スマホのゲームで我慢しとこ。
…そういえば、事故に遭う前やってたゲーム、投げっぱなしだったな…。
もうちょっとでラスボス倒せたのに。
あのクソ魔王め、回復しやがって…。
魔王…。
魔王って言葉が妙にひっかかる。
…なんだか、長い夢を見ていた気がするけど、よく思い出せない。
もしかして、ゲームの夢でも見てたのかな。
何か、大事なことを忘れているような気もするんだけど。
洗面所で手を洗う時に、ふと鏡に映った自分を見た。
あれ…?
私の顔って、こんなだったっけ…?
色白で、鼻筋がスッと通ってて目もパッチリしてる。
少し中性的な感じだけど、ものすごい美少女がそこに映っていた。
「これ、誰…?」
思わず声に出てしまった。
少なくとも見慣れたいつもの平凡顔じゃなかった。
特別美人でもない、平均的な日本人顔の私は…?
じっと見ているうちに、鏡の中の自分の顔が、見慣れたいつもの平凡な顔に戻った。
なんだ…幻覚?
今のは何だったの?妄想?
やっぱ、頭打ったせいかな…?
どこかで見たことのあるようなモデル系美少女だった。
あー、あんな顔だったら人生変わってたんだろうな。
それにひきかえ、私はクラスの中のその他大勢的立ち位置。間違ってもヒロインポジションじゃない。
もう何度鏡を見ても、あの美少女はいない。
そこにいるのはいつもの平均的な顔の日本人の女だった。
私は盛大に溜息をついて肩を落とした。
これでも合コンに行けば、ナースフィルターがかかってそこそこモテるんだぞ。結果は伴ってないけど…。
捻挫もだいぶ良くなってきて、院内を歩けるようになった。
いつ退院してもいいと思うけど、なんか保険とか諸々大人の事情やらで私の入院期間はきっかり1週間になった。
「は~暇…あと4日もあるじゃん…」
院内2階にある喫茶スペースでダラダラしていると、梨香子が慌ててやってきた。
「いたいた、ちょっとトワ!」
「んー?」
「私にも内緒ってのはひどくない?」
「何のこと?」
「やだ、とぼけちゃって。あんな超絶イケメン、どこで見つけたのよ~!今1階の受付に来てるわよ。もう皆大騒ぎしてるんだから」
「来てるって…誰が?」
「あんたの婚約者!」
「へ?」
婚約者?
梨香子、何を云ってるの?
彼氏すらいたことないのに、婚約者?
何の冗談ですか…?
アラームの音…?
「うん、36.2…平熱ね」
誰かの声が聞こえた。
私はゆっくり目を開けた。
「あ…目が覚めた?」
目の前に、覗き込む顔があった。
同僚の坂木梨香子だ。
体温計を持ってる。
そうか、今の音は体温計の音だったんだ。
「あ…れ?私…何して…」
私はベッドに寝かされていることにようやく気付いた。
「良かったー!このまま目が覚めないかとヒヤヒヤしてたんだから」
梨香子も、他の看護師も、ピンクのナース服を着ている。
ってことは、ここ、うちの病院なのか…。
「まだ動かない方がいいわよ。外傷は捻挫と擦り傷程度だけど、脳震盪起こしてたみたいだから」
「脳震盪…?私、どうしたの?」
「も~ビックリしたわよ。工事現場から鉄骨が落ちて来たんだって?すんでのところで直撃を免れたらしいじゃない。良く避けれたよねえ」
「鉄骨…?」
あ…そういえば、出勤する時に近道しようと思って、工事現場の近くを通ったんだっけ。
でもそっからの記憶がない。
「工事現場の人が、うちの病院に運び込んでくれたのよ。近くで良かったわ。あんたがうちの看護師だって聞いてビックリしてたわよ」
「そうなんだ…」
「にしても、やっぱりショックだったのね。あんた丸1日寝てたのよ?」
「あ…ごめん…、そういや私、夜勤だったんだよね?誰か替わってくれたの?」
「私が替わりに出たわよ。ってことで夜勤明けだからもう帰るとこ。今度奢りなさいよね」
「うん、もちろん」
「…冗談よ。事故だもん、助かって良かったわよ」
「ごめんね、迷惑かけて…」
看病する人が看病されるなんて情けないわ…。
あれ?でも梨香子、たしか昨日は合コンだって云ってたような?わざわざキャンセルしてくれたのかな?イケメンがくるかもってメチャメチャやる気だしてたのに…。悪いことしちゃったな…。絶対奢ろう。
「気にしないでいいって。一応、いろいろ検査するみたいで、しばらく検査入院ってことになるみたいよ」
「え~、いいのかなあ?だっていっつも看護師長、休む時うるさいじゃん…」
「今回はいいみたいよ。通勤途中の事故だったから労災になるみたいだし、工事の会社の責任者がさっき謝りに来て、治療代と慰謝料払って、示談にしたいらしいわよ。うちの病院の弁護士がいろいろやってくれるみたいだから、安心して、ゆっくり休みなよ。一応、目が覚めたって先生呼んで来るね」
「うん…ありがとう」
治療代が全額出るってことで私は高額な個室に入れられている。
こんな時で何だけど、ここ、憧れの個室だったんだよね。
ここが空いてるなんて奇跡だけど、なんか急にキャンセルが出たらしい。
トイレと洗面所は別々についてるし、シャワー室も完備してる。備え付けのテレビも大きいし、ネット環境も行き届いてるイマドキの個室だ。ベッドもリクライニングで最高~!
自分の勤務する病院で看護されるってなんだか変な感じだけど、病院長もやけに優しくしてくれるし、こんなチャンス、滅多にない。
梨香子にアパートの鍵を渡して着替えと暇つぶしの漫画を持って来てもらった。
さすがにゲーム機は持ってこれなくて残念だったけど。まあ、スマホのゲームで我慢しとこ。
…そういえば、事故に遭う前やってたゲーム、投げっぱなしだったな…。
もうちょっとでラスボス倒せたのに。
あのクソ魔王め、回復しやがって…。
魔王…。
魔王って言葉が妙にひっかかる。
…なんだか、長い夢を見ていた気がするけど、よく思い出せない。
もしかして、ゲームの夢でも見てたのかな。
何か、大事なことを忘れているような気もするんだけど。
洗面所で手を洗う時に、ふと鏡に映った自分を見た。
あれ…?
私の顔って、こんなだったっけ…?
色白で、鼻筋がスッと通ってて目もパッチリしてる。
少し中性的な感じだけど、ものすごい美少女がそこに映っていた。
「これ、誰…?」
思わず声に出てしまった。
少なくとも見慣れたいつもの平凡顔じゃなかった。
特別美人でもない、平均的な日本人顔の私は…?
じっと見ているうちに、鏡の中の自分の顔が、見慣れたいつもの平凡な顔に戻った。
なんだ…幻覚?
今のは何だったの?妄想?
やっぱ、頭打ったせいかな…?
どこかで見たことのあるようなモデル系美少女だった。
あー、あんな顔だったら人生変わってたんだろうな。
それにひきかえ、私はクラスの中のその他大勢的立ち位置。間違ってもヒロインポジションじゃない。
もう何度鏡を見ても、あの美少女はいない。
そこにいるのはいつもの平均的な顔の日本人の女だった。
私は盛大に溜息をついて肩を落とした。
これでも合コンに行けば、ナースフィルターがかかってそこそこモテるんだぞ。結果は伴ってないけど…。
捻挫もだいぶ良くなってきて、院内を歩けるようになった。
いつ退院してもいいと思うけど、なんか保険とか諸々大人の事情やらで私の入院期間はきっかり1週間になった。
「は~暇…あと4日もあるじゃん…」
院内2階にある喫茶スペースでダラダラしていると、梨香子が慌ててやってきた。
「いたいた、ちょっとトワ!」
「んー?」
「私にも内緒ってのはひどくない?」
「何のこと?」
「やだ、とぼけちゃって。あんな超絶イケメン、どこで見つけたのよ~!今1階の受付に来てるわよ。もう皆大騒ぎしてるんだから」
「来てるって…誰が?」
「あんたの婚約者!」
「へ?」
婚約者?
梨香子、何を云ってるの?
彼氏すらいたことないのに、婚約者?
何の冗談ですか…?
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