上 下
146 / 246
第六章

集う者たち

しおりを挟む
「<運命操作>のスキルをか…?持っているのか?おまえが?」
「うん、ついさっき、自分のスキルを確認してみたの。そしたらいつの間にか持ってて…」
「使ったのか」
「あ~…うん」
「そのスキルで何を願ったんです?」

 ジュスターが少し厳しい顔で尋ねた。
 ああ、云うのが少し恥ずかしい…。

「あの、ね…。実は『お風呂に入りたい!』って願ったんだよね…」

 私の言葉を聞いて、魔王もジュスターも少し呆れた顔をした。

「だ、だってさ、どういうスキルかわかんなかったし、運命を操作するなんて意味不明だったし…。当たり障りのないことにしようと思ってさ~」

 ジュスターは表情を変えなかったけど、口元が少し微笑んでいた。
 絶対バカにされてるよね…。

「それは<運命操作>を使うほどのことなのか?」
「それは私も思ったわよ。でもあんまり大それたことを願ったりして、それで人に迷惑かけたりしたら嫌じゃない?」
「で、それは叶ったのか?」
「それがさ、なんと源泉かけ流しの温泉に入れたのよ!!すごくない?この世界で温泉に入れるなんて思ってもみなかったから、超興奮したわよ!」
「ほう、温泉か…。ラエイラ以外にもこんな田舎にあるとは驚きだ。それはスキルのおかげなのか?」
「うーん、正直よくわかんないのよね。たまたまここに温泉があったってだけでしょ?」
「普通は温泉などないと思うがな」
「そこよ、わかんないのは。だって温泉は<運命操作>を使う前からあったわけだしさ」

 半信半疑の私にジュスターが云った。

「トワ様、運命とは巡るものなのです。それがもともとここにあったということは問題ではなく、それを願ったトワ様が、温泉のあるこの場所に連れてこられたということ自体が運命が動いている証拠なのです」
「へ、へえ…」

 ジュスターの説明にも、今一つ意味がよくわかっていない私は生返事をした。
 魔王はそれを面白そうにニヤニヤ笑って見ていた。
 私が睨むと、魔王は「おまえには難しい話だな」と云ってそれ以上説明をしてくれなかった。
 ものすごくバカにされた気がする…。

「とにかく、予想を上回る結果が帰ってきたことは確かよね。迂闊に使うのは止めるわ」

 私がそう云うと、ジュスターは首を傾げて意外そうな顔をした。

「なぜです?そのスキルを使えば、何でも願いが叶うんですよ?」
「うん…。すごく魅力的な話だけど、なんか怖いっていうのが本音かな」
「怖い?」
「だって、私の願いが叶うっていうことは、誰かの願いが叶わないっていうこともあるわけでしょ?それが自分の力じゃないことで叶うんだとしたら、やっぱりどこかで無理があるんじゃないかって気がするの。いつかそれが自分に罰として帰ってくるんじゃないかって」

 ジュスターはビックリした表情をした。

「罰…ですか」
「うん。そういうのしっぺ返しっていうんだっけ。調子に乗りすぎると痛い目に合うやつ」

 ジュスターは無言で私の顔を見つめていた。

「全部が全部、自分の思い通りになったら、そりゃ生きやすいだろうと思うし、きっと楽しいと思うわ。でもそんなことばっかりずっと続いたら、きっと面白くないし、第一飽きちゃうわよ」
「皆が皆、そうとも言えぬとは思うがな」
「そうね。生まれた時からそんな環境にいたら、それが当然て思うかもね。でも私はそんな人生退屈だって思うけどな。例えばさ、自分の応援してるチームが、ずーっと優勝してばっかりだと盛り上がらないでしょ?負けて、悔しがって、次こそは、って思うのがいいんじゃない。それにはじめっから結果がわかってる勝負なんか見てて楽しくないもん」
「そう…ですね」

 ジュスターは私の云ったことを噛みしめているかのように見えた。
 魔王も私に同調して云った。

「そうだな。だいたい、挫折を知らぬ者は成長しない」
「そうそう!最初っから強い能力持ってるとか、チヤホヤされてきた人なんかにはわからないこともあるのよ」
「おまえの言葉には妙に実感がこもっているな」

 魔王は茶化すように云った。

「こうみえて嫌な思いもしてきたんだからね。初めからこんなの持ってたら、失敗して怒られたり、苦労もしてなかったんだろうなって思うわよ。でも、そしたらきっとスキル使いまくって超人化してさあ、皆からチヤホヤされて…きっと図に乗ってすごーくイヤな奴になってたかもね」

 すると魔王の手がそっと私の頬に触れた。

「大丈夫だ。スキルがあっても、おまえはそんな風にはならない」
「買いかぶり過ぎよ。私、本当はダメ人間なのよ?」
「そんなことは知っている。だが我の知るトワという人間は、己を恥じることを知っている」
「ちょっとそれ褒めてない…」

 私がそう云いかけた時、目の前に魔王の整い過ぎた顔が迫ってきた。
 驚いている私の唇に何かが触れた感触があった。
 あまりにも一瞬のことで、何が起こったのかわからなかった。

「褒めているさ。おまえは我の望んだ通りの娘だ」

 彼は私の耳元で囁くように云った。
 私は頬が熱くなるのを感じた。

 今の、もしかしてキス…された?

 魔王は私の肩に腕を回して、私の顔を覗き込んだ。

「どうした?」
「ちょっ…待って…今…」

 私のファーストキス…!?このタイミングで?!
 しかもこんな人前で!
 どんな顔をしたらいいのよ~!

 魔王は私を見つめてる。絶対確信犯だ。

「トワ様」

 突然ジュスターに呼びかけられた。

「えっ?な、何?」

 私はあたふたと慌てて魔王から離れた。

「このスキルはあなたのおっしゃる通り、使い方次第で身を滅ぼすものでもあります。しかし、あなたこそが、このスキルを持つにふさわしい方だと確信しました。どうか大事な場面でお使いくださいますよう」

 大事な場面?
 ここ一番の勝負ってこと?
 それってどういう場面…?なにかの試験?賭け事?抽選?
 抽選…くじ引き…

「あ!宝くじ!?」

 急に私が叫んだので、2人共驚いていた。

「宝くじ?」

 魔王は興味深そうに尋ねた。

「あ、この世界にはないのかな?えーと…番号の書いてある札を買って、売った側の発表した番号とその番号が当たれば大金が手に入るっていう…」
「ふーむ。絵合わせ札のことか?」
「あ、こっちではそういうの?そういう完全に運に左右されるような場合なら、遠慮なく使っていいわよね?」
「結局は金ではないか」
「あら、お金は大事よ?」
「…おまえは今、ジュスターの言ったことを聞いていなかったのか?」
「テヘ」

 一番使い勝手のいい場面を思いついただけなんだけどなあ。というか、大事な場面てやっぱ人の命に関わることだよね。できればそういうことで使う時が来ないことを祈るのみだ。
 魔王に「いい加減にしろ」と叱られた私は、気まずさからふと視線を逸らせると、敵の騎士が絶命しているレナルドの傍にしゃがみこんでなにやらごそごそと動いているのを見た。

「ちょっと、あなた…何してるの?」

 私が声を掛けると、その騎士は慌てて振り向いて、自分の手元を隠そうとしていた。
 その手元には宝玉が握られていた。
 どうやらレナルドの懐を探って宝玉を盗んでいたようだ。

「あっ、えっと宝玉を放置すると、ほら、危険だから、回収をね」

 苦しい言い訳をしている。
 それを見咎めた魔王が云った。

「おまえ、カラヴィアか」
「あらん♪さっすが魔王様!よくおわかりで!あ、顔は無事にトワに治してもらったんですのよ」
「えっ?あ、あなたもしかして…」
「そうよ~!ワタシよワタシ!おどろいた?」

 騎士は振り向きざまに元のカラヴィアの顔になって、私にニコッと微笑んでウィンクした。

「魔王と知り合いだったのね…」
「…魔王護衛将の1人だ」
「うっそ…!魔王の護衛の人??意外…」

 そういやカラヴィアには変身能力があるんだったっけ。ほんと、完璧だな。

「その宝玉をまたどこかに売るつもりではあるまいな?」

 魔王のするどい指摘に、カラヴィアはギクッとし、笑ってごまかした。
 ジュスターがすかさずカラヴィアから宝玉を取り上げた。その数は3つだった。

「ふむ。<運命操作>の宝玉はないようだな」
「…え?」

 私はジュスターの呟きに反応した。
<運命操作>って宝玉もあるんだ?
 カラヴィアはまだレナルドの懐を探っていた。

「こんなもんじゃないはずよ。もっとどこかに隠してあるはずだわ。ワタシが知ってるだけでも100個以上はあったもの」
「そんなにあるの?」
「ほう?よく知っているな。…で、そのうちいくつ盗んで売ったのだ?」
「あら~ホホホ。ほら、人間の国が長いとさ。お金はないよりあった方がいいでしょ?ね?」

 魔王の問いに、元の姿に戻ったカラヴィアは、似合っているとは言い難い鎧姿でホホホと笑ってごまかした。魔族のくせにがめつい人だわ。
 …って、さっき私が宝くじの話をした時、魔王も私をこんな気持ちで見てたのかしらと、なんとなく気まずい気持ちになった。

「ではカラヴィア。おまえに命じる。エウリノームの遺した宝玉を見つけてすべて回収してこい。…全部でいくつあるのかは知らぬ故、おまえが持ってきたものがすべてだと我は認識する」
「え?…いいんですの?わっかりましたわ!お任せください!」
「ただし…」
「大事なものとそうでないものくらいはわかってますよう」

 それは、カラヴィアが見つけた宝玉の中からいくつかちょろまかして売ってしまっても目を瞑ると云っているのと同じことだ。守銭奴のカラヴィアが張り切るのも無理はない。


 大通路の後方ではユリウスが城の中から湧いてくる兵士らを倒していたが、その中に明らかに異質な2人組を見つけた。彼らは兵士らに追われているように見えた。
 それは子供をつれた鎧姿の男だった。
 その男を見て、最初に声を上げたのはホリーだった。

「ノーマン…!」

 ホリーは彼を見て、驚いた表情になった。
 そのホリーに気付いて、彼も答えた。

「ホリー…か?ホリー・バーンズ!」

 大通路へと現れた黒い鎧姿の男は、黒色重騎兵隊隊長のノーマンだった。
 ユリウスが追手の兵士らを倒している間に、2人はこちらへ向かって逃げてきた。
 ノーマンが連れていたのは、誘拐された皇女だった。
 ホリーは彼の側に駆け寄った。

「あなた、帝都に帰ったんじゃなかったの?」
「帰路の野営中に謎の騎士団の襲撃を受けたんだ。奴ら、不死者ゾンビイの大群を自分の部下のように使役してやがった…」
「あなたと皇女様だけが捕らえられたというわけ?」
「ああ。寝込みを襲われて隊は全滅した。俺と皇女だけはここへ連れてこられて、部屋で軟禁されていたんだが、隙をついて抜け出してきたら、この騒ぎだ。ここは一体どこなんだ?」
「私も、重傷者を診て欲しいって云われて連れてこられただけで、何の説明も受けていないわ」

 2人と子供1人は、説明を求めるようにこちらを見た。

「ここはオーウェン王国の生き残りが作った地下の軍事基地だよ」

 ウルクが彼らにそう答えた。
 ここが、オーウェン王国の生き残りが暮らす地下都市で、大司教公国を乗っ取って新しい国を作ろうとしているとも説明した。
 初めて聞く話で、私は驚きを隠せなかった。

「この城の外に軍の基地があって、少し前に大軍が出て行ったよ。大司教公国に攻め込むんだってさ」

 先にこの都市に潜入していたウルクは、ジュスターと共にいろいろと調査をしていたらしく、この地下王国についての情報を教えてくれた。
 ジュスターとウルクは大司教公国のポータル・マシンから、ユリウスと魔王は私が移動してきたマシンからそれぞれここへ来たらしい。

 その時、背後から何かがぶつかるような、ものすごい音がした。
 驚いて振り向くと、大通路の奥から、カイザードラゴンがのっしのっしと歩いてくるのが見えた。その巨体が歩くたび、辺りの壁が破壊され、瓦礫を巻き散らしていた。 
 あ~、忘れてた。

 ノーマンもホリーもその光景を見て腰を抜かすほど驚いていた。
 少女はノーマンに抱きついて怯えて泣きじゃくっていた。

 そのドラゴンの足元をすり抜け、奥から必死にこちらに逃げて走ってくるローブ姿の者たちがいた。
 ホリーの姿を見つけると、彼らは助けを求めてきた。
 彼らはナルシウス・カッツという大司教公国の祭司長の一行だった。
 彼らもノーマン同様、城内に囚われていたところ、カイザーが部屋ごとぶっ壊したのでドサクサに紛れて逃げてきたという。

「ここが地下だということを忘れているようだな。あのまま暴れればここが崩れて全員生き埋めになるぞ」
「何を他人事みたいに言ってるのよ!あなたが呼び出したんじゃない!」
「ああ、そうだったな」

 私の指摘を受けて、魔王はカイザーにネックレスに戻るよう命じた。

「魔王様、城内の敵はほぼ一掃しました」

 ジュスターが報告すると、ホリーたち人間組は一斉に魔王を見つめた。
 魔王と云う言葉に反応したようだった。
 彼らは目の前に魔王がいるということに驚いていたけど、その事実を受け入れてはおらず、真偽はさておき魔王を名乗る魔族がいるって程度の認識をしたようだ。
 そりゃそうよね。魔王と云えばラスボスだもの。普通はそんな簡単に出てくるキャラじゃないから偽物だって思う方が自然よね。

 だけど、ナルシウスだけは少し違った。
 歴史学者の血が騒いだのか、ジュスターが間に入って彼を制止させるまで、やたらと魔王に話しかけていた。もっとも魔王は無視して相手にしなかったけど。
 ずいぶん気安く話しかけているけど、ナルシウスの目には、魔王はどう映っているんだろうか。

「魔王様、いかがいたしましょうか」
「我の目的はトワを取り戻すことだ。あの者らが何をしようと興味はない」

 そう云うと、彼は私の肩をさりげなく抱き寄せた。
 なんだかすっかり恋人気取りな感じ。
 いや、それより、さっきのキスの件よ。どういうつもりなのか問い詰めないと。
 それを魔王に問いただそうとした時、ホリーが私に話しかけてきた。
 ホリーは魔王を名乗る魔族が、私の肩を抱いてることに疑問を感じたみたい。

「あなた、やっぱりトワさんよね?施設送りになったって聞いたけど、生きていたのね。人間に相手にされないからって、魔族とそんな仲になってるのはどうかと思うわよ」
「なっ…」

 …絶句。どこまで嫌味なのよ、この人。それ今、云う必要ある?
 すると、私の隣に立つ魔王はホリーを鋭い目で睨みつけ、鼻で笑って云った。

「それは人間にも魔族にも相手にされぬ女のひがみか?」
「な、何ですって!?」
「だからといってトワに当たるな。見苦しいぞ」
「キィィ!」

 魔王の言葉にホリーは激高した。
 彼女をやり込めてくれたのは素直に嬉しかったけど、結構キツイこと云うわね…。

「おまえが望むならこの女の口を塞ぐこともできるぞ」

 魔王が物騒なことを云うと、ジュスターとユリウスも同じようなことを云った。

「この女には身の程を知らせてやらねばならないようですね」
「トワ様に失礼な口をきけないように、喉を潰してやりましょうか」

 魔王をはじめ、ジュスターやユリウスに睨まれていることに気付いたホリーは、ビクビクしながら「な、何よ…!」と云いながら後ずさった。
 かなり脅しがきいたみたいで、ホリーはもう私にちょっかいをかけてくることはなかった。

 魔王は私の顔を覗き込んで尋ねた。

「ゴラクドールに戻るか?」
「うん、仲間も心配してるだろうし…」

 そう云いかけた時、ノーマンにくっついている幼い少女と、なぜか目が合った。
 その目は、私になにかを訴えかけていたように思えた。

「ねえ、あの子は…?」
「あれはアトルヘイム帝国の皇女だそうだ。この王国とやらの交渉材料のために誘拐されたのだろう」
「あんな小さな子が…可哀想だわ」
「人間同士の揉め事に首を突っ込むと厄介だぞ」
「うん…でも…」

 魔王はそう釘を刺したけど、あの子がちゃんと家に帰れたかどうか見届けてあげないと、心配だわ。
 それに、誘拐されてきたってことはまた追手がかかるかもしれない。あの人たちであの子を守れるとも思えないんだけど。
 私はノーマンやナルシウスらを見渡して溜息をついた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

冷宮の人形姫

りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。 幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。 ※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。 ※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので) そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。

転生した悪役令嬢は破滅エンドを避けるため、魔法を極めたらなぜか攻略対象から溺愛されました

平山和人
恋愛
悪役令嬢のクロエは八歳の誕生日の時、ここが前世でプレイしていた乙女ゲーム『聖魔と乙女のレガリア』の世界であることを知る。 クロエに割り振られたのは、主人公を虐め、攻略対象から断罪され、破滅を迎える悪役令嬢としての人生だった。 そんな結末は絶対嫌だとクロエは敵を作らないように立ち回り、魔法を極めて断罪フラグと破滅エンドを回避しようとする。 そうしていると、なぜかクロエは家族を始め、周りの人間から溺愛されるのであった。しかも本来ならば主人公と結ばれるはずの攻略対象からも 深く愛されるクロエ。果たしてクロエの破滅エンドは回避できるのか。

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。 ※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!

公爵家の半端者~悪役令嬢なんてやるよりも、隣国で冒険する方がいい~

石動なつめ
ファンタジー
半端者の公爵令嬢ベリル・ミスリルハンドは、王立学院の休日を利用して隣国のダンジョンに潜ったりと冒険者生活を満喫していた。 しかしある日、王様から『悪役令嬢役』を押し付けられる。何でも王妃様が最近悪役令嬢を主人公とした小説にはまっているのだとか。 冗談ではないと断りたいが権力には逆らえず、残念な演技力と棒読みで悪役令嬢役をこなしていく。 自分からは率先して何もする気はないベリルだったが、その『役』のせいでだんだんとおかしな状況になっていき……。 ※小説家になろうにも掲載しています。

三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃

紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。 【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

処理中です...