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(36)秘密の花園 ☆
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アレイス王国の王都の貴族街には、貴族たちの屋敷が立ち並んでいる。
貴族たちは自分の領地以外にここ王都に屋敷を持ち、公務に励んでいる。貴族たちは王より役職を与えられ、王都に留まって公務をこなす。一年のほとんどを王都で過ごすため、家族を連れてきている者が多いのである。
その貴族街の一角にある屋敷では、使用人たちが誰かを探していた。
「お嬢様ー!」
「フランツ様ー!いずこにおいでですかー?」
屋敷の使用人たちが庭園の方に向かって声を張り上げていた。
その屋敷の庭園は人の背丈ほどもある植え込みで幾重にも仕切られた、まるで迷路のように通路が螺旋状に走っている。
庭園の中央の植え込みの間に、隠されるように木製のベンチが一つ置かれている。
そこには一組の男女が腰かけながら、隠れるように身をかがめていた。
女の方はまだ少女といっていい容貌で、可愛らしいレースがちりばめられたピンクのドレスを着ていた。
彼女は隣に座る男に肩を抱かれて、顔を寄せていた。
「ね、大丈夫?ここ、見つからない?」
少女は声をひそめて尋ねた。
「しっ、静かに」
男の方は栗色の癖のある長髪を後ろで一つに束ねた、少女と変わらない年頃の美少年だった。
やがて使用人たちの声が遠ざかっていく。
「ようやく行ったか」
「ふふっ、なんだかかくれんぼみたいで楽しいわ。人目を忍んで、いけないことしてるみたい」
「いけないことって、こんなこと?」
少年が少女の唇に唇を重ねてきた。
少女はそれを受け入れ、ゆっくりと目を閉じた。
チュッ、チュッ、と唇を吸う音がする。
「んっ…、ふぁ…」
少女の肩を抱きながら、少年は熱い口づけを繰り返した。
「僕のこと、好き?」
「うん、大好きよ」
「じゃあ、言うこときいてくれる?」
「うん?なあに?」
二人は小さくキスをしながら声をひそめて会話をしている。
「ドレスをめくって下着を見せて?」
「ここで?は、恥ずかしいわ…」
「大丈夫、誰も見ていないよ。僕にだけ見せて」
「でも…」
「見たいんだ」
「じゃあ…ちょっとはしたないけど…」
根負けした少女は座ったまま、少年の隣でドレスの裾を腰まで持ち上げた。
ガーターベルトで止められた白い二―ソックスと、その股間を覆う小さな白い布が少年の目に飛び込んできた。
「これでいい?」
「とても可愛いよ。触ってもいい?」
「うん…」
少年の指が、白い布越しに少女の局部に触れる。
「あっ…」
「感じてる?」
「うん…」
彼の指は、なおもそこを撫でるように触る。
じんわりと下着が濡れて来ていた。
「あ…っ、お願い、もう直接触って…」
「じゃあそれを脱いで」
「う、うん」
彼女は下着を脱いで手に持った。
すると少年はそれを少女の手から奪った。
「これ、僕が貰っていい?」
「やだ、そんなものどうするの?」
「君と会えない間、これを見て一人で我慢する」
「もう、フランツったら…変態みたいなことやめてよ」
少女は、彼が自分の下着を服の内ポケットに仕舞ったのを見て、頬を赤く染めた。
「もう一度よく見せて」
「…はい」
彼女は再びドレスの裾を腹まで捲り上げた。
何も履いていない剥き出しの下半身を見て、少年は思わず生唾を呑み込んだ。
「綺麗だよ」
「恥ずかしい…」
「触るね」
少年の指が、少女の秘所をなぞった。
「あっ…」
「もう濡れてる。もしかして期待してた?」
「やだ…そんなこと」
陰核をクリクリと弄ぶと、少女は感じてしまい、膝を閉じて彼の手を太股で挟んでしまう。
「脚を閉じないで。…すっごく濡れてきたよ、ほら」
彼は彼女の内部から抜いた指先を見せた。それは少女の愛液で濡れていた。
「やだぁ」
「ほら、こっち見て」
少年はベンチに座ったまま、ズボンから勃起した性器を取り出して少女に見せつけた。
「君のを見て、もうこんなになってる。早く君の中に入りたいって震えているよ」
「うん、私も挿れて欲しい」
「違うよ。君が挿れるんだ。この前教えたよね?」
「うん、わかったわ…」
少女はドレスを捲ったまま、少年の膝の上に跨り、反り返っている男根の上に腰を下ろした。
少女のそこは少年のものをズブズブと呑み込んで行った。
「ああん…気持ちいい」
「くっ、僕も、気持ちいいよ」
少年が腰を動かす度に、少女はその赤毛を振り乱して喘いだ。
「あっ…あん…」
「君の中、あったかくて気持ちいよ」
「あん…、もう、こんなところ誰かに見られたら…」
「この庭園の奥までは誰も来ないよ。ここは僕の隠れ場所なんだから」
「はぁっ…」
「…いいよ…君も動いて」
「うん…」
少女は自ら腰を上下させた。
「そう、上手いよ。もっと腰を回して」
「あ…ん、こう?」
少年のモノを吞み込んだまま、少女は腰をグラインドさせるように回した。
「そう、いいよ。すっごく気持ちいい…」
少年は少女の腰を持ってグッと押し付けた。
「あんっ、奥まで…いいっ」
「フフ、すっかり僕の虜だね」
「うん、フランツとこうするの、好き…」
「僕もだよ、可愛いルドヴィカ。避妊香ないけど中に出していいよね?」
「ええ、いいわ、来て」
「いっぱい突いてあげる」
少女の名はルドヴィカ。
名門貴族エルエリス侯爵の次女である。
少年はフランツ。
アンドレイエ男爵家の長男で、王都の家が近いこともあって二人は幼馴染でもあった。
「あんっ、フランツっ」
ルドヴィカの体は激しく上下し、揺すぶられた。
交わっている部分がちゅくちゅくと音を立てる。
「あっ、あっ、フランツ、イく…っ!」
「僕もだよ、一緒にイこう…!」
二人は抱き合って絶頂を迎えた。
ルドヴィカが腰を上げると、腿の内側をドロリとした液体が伝う。
それでもフランツは彼女を離さず、再び自分の膝の上に座らせた。
抱き合ったまま、二人は激しく唇を重ねる。
「んっ…」
「ふ…」
ルドヴィカはフランツの首に両腕を回し、フランツは彼女の背中と腰を抱きしめ、むさぼるようにお互いの唇を吸いあった。
ようやく唇を離した二人は、名残惜しそうにお互いの瞳を至近距離で見つめ合った。
「もう…怪我をしたって聞いたから、慌てて来たのよ。嘘つくなんて酷いじゃない。心配したんだから」
「だって君、このところ全然会ってくれないじゃないか。こうでもしなきゃ来てくれないだろ?」
「家を抜け出すのだって大変なのよ?今は私の誕生パーティーの準備で忙しいんだから。きっと家から侍女が連れ戻しに来てるに違いないわ」
「本当に結婚するの?」
フランツは彼女の目を覗き込むように真顔で尋ねた。
「…仕方ないじゃない」
ルドヴィカは泣きそうな顔で答えた。
「僕との約束は?」
「フランツ…、私の立場わかっているでしょ?」
「わかりたくない。大人になったら結婚しようって、ずっと前から約束してたのに。僕の方が先に君と約束してたのに。それを横から攫うなんて、ガイウス王子はズルいよ」
フランツは唇を尖らせて文句を言った。
「だいたいガイウス王子って十も年上だろ?どんな人か知ってるの?」
「昔、祖父に連れられて一度だけ会ったことがあるけど、興味もなくて、よく覚えていないわ」
「城の者たちの話だと女好きで、愛人がいっぱいいるらしいよ」
「うん、私もそう聞いてる」
「そんな男に君を奪われたくないよ」
「お母様は、私が嫌ならやめてもいいと言ってくれていたのよ。なのに…全部お父様の借金のせいよ」
「あんな家、捨てちゃえよ。君は次女なんだから平気だろ?」
「無理よ。お姉様は他家にお嫁に行ってしまっているけど、借金があることがわかると実家に寄りつかなくなったわ。弟はまだ小さいし、借金の取り立てがいよいよ厳しくなってきて、このままだと領地の一部を切り売りしなければならなくなるって…。そんなことをしたら、王の怒りを買って領地ごと没収されちゃうわ。そうなる前に私が王子と結婚して、借金を帳消しにしてもらわないといけないの…」
「僕の家がもう少し有力な貴族なら、王子なんかに君を取られたりしないのに」
フランツは口惜しそうに言った。
アンドレイエ男爵家の貴族としての地位は下から数えた方が早い。
ルドヴィカの家とは格式が違うのだ。
「いいえ。お父様の道楽で作った借金を、あなたに背負わさせるわけにはいかないわ」
「平気さ。僕が将来継ぐ領地は鉱山を持っていて裕福なんだ。僕は君のためならなんでもするよ。だから結婚しないで」
「フランツ…。私だってあなたといたいわ。だけど無理なの」
「子供を作ろうよ。そうしたら結婚できるかもしれない」
「本気?」
「もちろんだよ。僕は三年前に君と初めてセックスしてから、ずっとそう考えてた」
「嬉しい」
ルドヴィカはフランツに抱きついた。
「私だって、他の男性から求婚されないようにわざと高飛車で嫌な女を演じてきたのよ。きっと王子も私の評判を聞いているはずだわ。断ってくれればいいと思っていたのに…」
「それなんだけど、僕、いい作戦を考えたんだ。聞いてくれる?」
「作戦?」
「うん、君を王子と結婚させない方法さ。僕の言う通りにして欲しいんだ」
「それ、聞かせて」
「うん、君には主役を演じてもらうからね」
二人はベンチでヒソヒソと話をし、何度も頷いていた。
貴族たちは自分の領地以外にここ王都に屋敷を持ち、公務に励んでいる。貴族たちは王より役職を与えられ、王都に留まって公務をこなす。一年のほとんどを王都で過ごすため、家族を連れてきている者が多いのである。
その貴族街の一角にある屋敷では、使用人たちが誰かを探していた。
「お嬢様ー!」
「フランツ様ー!いずこにおいでですかー?」
屋敷の使用人たちが庭園の方に向かって声を張り上げていた。
その屋敷の庭園は人の背丈ほどもある植え込みで幾重にも仕切られた、まるで迷路のように通路が螺旋状に走っている。
庭園の中央の植え込みの間に、隠されるように木製のベンチが一つ置かれている。
そこには一組の男女が腰かけながら、隠れるように身をかがめていた。
女の方はまだ少女といっていい容貌で、可愛らしいレースがちりばめられたピンクのドレスを着ていた。
彼女は隣に座る男に肩を抱かれて、顔を寄せていた。
「ね、大丈夫?ここ、見つからない?」
少女は声をひそめて尋ねた。
「しっ、静かに」
男の方は栗色の癖のある長髪を後ろで一つに束ねた、少女と変わらない年頃の美少年だった。
やがて使用人たちの声が遠ざかっていく。
「ようやく行ったか」
「ふふっ、なんだかかくれんぼみたいで楽しいわ。人目を忍んで、いけないことしてるみたい」
「いけないことって、こんなこと?」
少年が少女の唇に唇を重ねてきた。
少女はそれを受け入れ、ゆっくりと目を閉じた。
チュッ、チュッ、と唇を吸う音がする。
「んっ…、ふぁ…」
少女の肩を抱きながら、少年は熱い口づけを繰り返した。
「僕のこと、好き?」
「うん、大好きよ」
「じゃあ、言うこときいてくれる?」
「うん?なあに?」
二人は小さくキスをしながら声をひそめて会話をしている。
「ドレスをめくって下着を見せて?」
「ここで?は、恥ずかしいわ…」
「大丈夫、誰も見ていないよ。僕にだけ見せて」
「でも…」
「見たいんだ」
「じゃあ…ちょっとはしたないけど…」
根負けした少女は座ったまま、少年の隣でドレスの裾を腰まで持ち上げた。
ガーターベルトで止められた白い二―ソックスと、その股間を覆う小さな白い布が少年の目に飛び込んできた。
「これでいい?」
「とても可愛いよ。触ってもいい?」
「うん…」
少年の指が、白い布越しに少女の局部に触れる。
「あっ…」
「感じてる?」
「うん…」
彼の指は、なおもそこを撫でるように触る。
じんわりと下着が濡れて来ていた。
「あ…っ、お願い、もう直接触って…」
「じゃあそれを脱いで」
「う、うん」
彼女は下着を脱いで手に持った。
すると少年はそれを少女の手から奪った。
「これ、僕が貰っていい?」
「やだ、そんなものどうするの?」
「君と会えない間、これを見て一人で我慢する」
「もう、フランツったら…変態みたいなことやめてよ」
少女は、彼が自分の下着を服の内ポケットに仕舞ったのを見て、頬を赤く染めた。
「もう一度よく見せて」
「…はい」
彼女は再びドレスの裾を腹まで捲り上げた。
何も履いていない剥き出しの下半身を見て、少年は思わず生唾を呑み込んだ。
「綺麗だよ」
「恥ずかしい…」
「触るね」
少年の指が、少女の秘所をなぞった。
「あっ…」
「もう濡れてる。もしかして期待してた?」
「やだ…そんなこと」
陰核をクリクリと弄ぶと、少女は感じてしまい、膝を閉じて彼の手を太股で挟んでしまう。
「脚を閉じないで。…すっごく濡れてきたよ、ほら」
彼は彼女の内部から抜いた指先を見せた。それは少女の愛液で濡れていた。
「やだぁ」
「ほら、こっち見て」
少年はベンチに座ったまま、ズボンから勃起した性器を取り出して少女に見せつけた。
「君のを見て、もうこんなになってる。早く君の中に入りたいって震えているよ」
「うん、私も挿れて欲しい」
「違うよ。君が挿れるんだ。この前教えたよね?」
「うん、わかったわ…」
少女はドレスを捲ったまま、少年の膝の上に跨り、反り返っている男根の上に腰を下ろした。
少女のそこは少年のものをズブズブと呑み込んで行った。
「ああん…気持ちいい」
「くっ、僕も、気持ちいいよ」
少年が腰を動かす度に、少女はその赤毛を振り乱して喘いだ。
「あっ…あん…」
「君の中、あったかくて気持ちいよ」
「あん…、もう、こんなところ誰かに見られたら…」
「この庭園の奥までは誰も来ないよ。ここは僕の隠れ場所なんだから」
「はぁっ…」
「…いいよ…君も動いて」
「うん…」
少女は自ら腰を上下させた。
「そう、上手いよ。もっと腰を回して」
「あ…ん、こう?」
少年のモノを吞み込んだまま、少女は腰をグラインドさせるように回した。
「そう、いいよ。すっごく気持ちいい…」
少年は少女の腰を持ってグッと押し付けた。
「あんっ、奥まで…いいっ」
「フフ、すっかり僕の虜だね」
「うん、フランツとこうするの、好き…」
「僕もだよ、可愛いルドヴィカ。避妊香ないけど中に出していいよね?」
「ええ、いいわ、来て」
「いっぱい突いてあげる」
少女の名はルドヴィカ。
名門貴族エルエリス侯爵の次女である。
少年はフランツ。
アンドレイエ男爵家の長男で、王都の家が近いこともあって二人は幼馴染でもあった。
「あんっ、フランツっ」
ルドヴィカの体は激しく上下し、揺すぶられた。
交わっている部分がちゅくちゅくと音を立てる。
「あっ、あっ、フランツ、イく…っ!」
「僕もだよ、一緒にイこう…!」
二人は抱き合って絶頂を迎えた。
ルドヴィカが腰を上げると、腿の内側をドロリとした液体が伝う。
それでもフランツは彼女を離さず、再び自分の膝の上に座らせた。
抱き合ったまま、二人は激しく唇を重ねる。
「んっ…」
「ふ…」
ルドヴィカはフランツの首に両腕を回し、フランツは彼女の背中と腰を抱きしめ、むさぼるようにお互いの唇を吸いあった。
ようやく唇を離した二人は、名残惜しそうにお互いの瞳を至近距離で見つめ合った。
「もう…怪我をしたって聞いたから、慌てて来たのよ。嘘つくなんて酷いじゃない。心配したんだから」
「だって君、このところ全然会ってくれないじゃないか。こうでもしなきゃ来てくれないだろ?」
「家を抜け出すのだって大変なのよ?今は私の誕生パーティーの準備で忙しいんだから。きっと家から侍女が連れ戻しに来てるに違いないわ」
「本当に結婚するの?」
フランツは彼女の目を覗き込むように真顔で尋ねた。
「…仕方ないじゃない」
ルドヴィカは泣きそうな顔で答えた。
「僕との約束は?」
「フランツ…、私の立場わかっているでしょ?」
「わかりたくない。大人になったら結婚しようって、ずっと前から約束してたのに。僕の方が先に君と約束してたのに。それを横から攫うなんて、ガイウス王子はズルいよ」
フランツは唇を尖らせて文句を言った。
「だいたいガイウス王子って十も年上だろ?どんな人か知ってるの?」
「昔、祖父に連れられて一度だけ会ったことがあるけど、興味もなくて、よく覚えていないわ」
「城の者たちの話だと女好きで、愛人がいっぱいいるらしいよ」
「うん、私もそう聞いてる」
「そんな男に君を奪われたくないよ」
「お母様は、私が嫌ならやめてもいいと言ってくれていたのよ。なのに…全部お父様の借金のせいよ」
「あんな家、捨てちゃえよ。君は次女なんだから平気だろ?」
「無理よ。お姉様は他家にお嫁に行ってしまっているけど、借金があることがわかると実家に寄りつかなくなったわ。弟はまだ小さいし、借金の取り立てがいよいよ厳しくなってきて、このままだと領地の一部を切り売りしなければならなくなるって…。そんなことをしたら、王の怒りを買って領地ごと没収されちゃうわ。そうなる前に私が王子と結婚して、借金を帳消しにしてもらわないといけないの…」
「僕の家がもう少し有力な貴族なら、王子なんかに君を取られたりしないのに」
フランツは口惜しそうに言った。
アンドレイエ男爵家の貴族としての地位は下から数えた方が早い。
ルドヴィカの家とは格式が違うのだ。
「いいえ。お父様の道楽で作った借金を、あなたに背負わさせるわけにはいかないわ」
「平気さ。僕が将来継ぐ領地は鉱山を持っていて裕福なんだ。僕は君のためならなんでもするよ。だから結婚しないで」
「フランツ…。私だってあなたといたいわ。だけど無理なの」
「子供を作ろうよ。そうしたら結婚できるかもしれない」
「本気?」
「もちろんだよ。僕は三年前に君と初めてセックスしてから、ずっとそう考えてた」
「嬉しい」
ルドヴィカはフランツに抱きついた。
「私だって、他の男性から求婚されないようにわざと高飛車で嫌な女を演じてきたのよ。きっと王子も私の評判を聞いているはずだわ。断ってくれればいいと思っていたのに…」
「それなんだけど、僕、いい作戦を考えたんだ。聞いてくれる?」
「作戦?」
「うん、君を王子と結婚させない方法さ。僕の言う通りにして欲しいんだ」
「それ、聞かせて」
「うん、君には主役を演じてもらうからね」
二人はベンチでヒソヒソと話をし、何度も頷いていた。
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