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第21話 ブラッドレックス討伐戦
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食事中の方には不適切な内容が含まれております。どうぞご注意ください。
================
『なんか、あっちの方で寝てたのー。あとはあいつの捕まえた鳥を借りて、それで連れてきたんだよ。すごいでしょう』
フラウはエッヘンと胸を張ると、鳥をリューイさんの持ち物の中にさらっと戻した。ブラッドレックスに気を取られて誰も不自然な鳥の動きには気付いていないようだ。周りの人達の目にはこの光景は一体どう映っているのだろうか?
「グオォォォォォォ」
そんな俺たちとは対照的にブラッドレックスはリューイさんを睨み付ると体の芯までを貫くかのような強烈な雄たけびを上げ、そのままリューイさんをめがけて突進を開始した。
「リューイ君! 避けるんだ!」
「う、あ、あ……」
カリストさんの声にもリューイさんは全く反応できていない。どうやら完全に腰が抜けてしてしまっているようだ。
「ええい、クソ! デカブツ、お前の相手はこの俺だ!」
リカルドさんが盾を構えてその突進の進路に割り込むとそれを体で受け止める!
「ぐ、お、お、なん、の、これしき!」
リカルドさんは突進を受けて何メートルかそのまま後退したが倒れることなく踏み留まり、その強烈な一撃をしっかりと受け止めた。
「はっ!」
カリストさんがその隙にブラッドレックスの懐に飛び込むと華麗な連撃を打ち込む。
しかしこいつは鱗がかなり硬いらしく乾いた音を立ててその剣は弾かれてしまった。
「リューイ君、ディーノ君。君たちは下がっているんだ。あれはBランクの魔物だ。君たちでどうにかなる相手じゃない!」
カリストさんが険しい表情でそう叫んだ。
それはわかるが、カリストさんたちだって危ないんじゃないだろうか?
それにこれはうちのフラウがまた勝手におかしなことをやった結果だ。責任を取らずに逃げるなどできるわけがない!
そして一方のリューイさんはというと……。
「あ、う、あ……」
ああ、なんというか、股間と地面に染みができてひどい状態になっている。まあ、深く触れないでおこう。
「(おい、フラウ。あれは何だ? 弱点とかないのか?)」
『ん? あんなトカゲ、ぱぱっとやっつけちゃってよ。あのカリストって人も遊んでるんでしょ?』
「(そうじゃないから大変なことになってるんじゃないか)」
『そうなの? てへっ。間違えちゃった』
フラウは可愛らしく笑ってぺろりと舌を出した。
可愛いといえば可愛いのだがどうにも反省しているようには見えないのは俺だけだろうか?
まあ、フラウとしては俺の名誉のために何かしてくれようと思ったのだろし、そもそも妖精には常識などというものを期待する方が間違っているのだろう。
『でも大丈夫だよ。きっと。ああいうトカゲはたしかね。尻尾の付け根に柔らかいところがあるって誰かに聞いたよ』
「(本当だろうな?)」
『うん。多分間違いないよ。きっと』
どうしよう。すごく不安だ。
ちらりと戦況を確認すると、やはりどうにも状況は芳しく無いようだ。
まず第一にあの攻撃を受け止めているリカルドさんの体がもちそうもない。
そしてカリストさんの斬撃も有効打にはなっていないようだし、ルイシーナさんの魔法も効いていない。
となれば、よし。
ここはひとつ、俺のナビゲーター様を信じて見ることにしよう。
俺はこっそりと茂みに隠れてブラッドレックスの背後に回りこんだ。
幸いなことにブラッドレックスは『蒼銀の牙』の三人との戦いに集中していて俺には気付いていないようだ。
そして俺はなるべく音を立てないように背後に近づき、ブラッドレックスのお尻のすぐ下にたどり着いた。
何やら一ヵ所だけ色が変わっている。
ここか?
よく分からないがとりあえず思い切り銅の剣をそこに突き立ててみた。
「ギャァァァァァァ!」
突然ブラッドレックスが絶叫するとそこから茶色い汚物が飛び出してきた。
「うわっ! くっさ!」
俺は思わず剣を手放すと慌てて避けたが躱しきれなかった汚物がマントを汚す。
『ほら、やっぱり弱点だったでしょ!』
まあ、そりゃ肛門を突き刺せばそうなるわな。
だが俺のマントと銅の剣は……。
「ディーノ! よくやったぞ!」
ブラッドレックスの圧力が緩み、余裕のできたリカルドさんは背負っていた戦槌を手に持つとブラッドレックスの左足へと思い切り叩きつけた。
ドシンという鈍い音が上がるのと同時にブラッドレックスはバランスを崩し、そして派手に転んだ。その隙を見逃さずにカリストさんがブラッドレックスの目に思い切り剣を突き刺した。
そしてカリストさんが剣を抜いて飛びのくとすぐさまリカルドさんが戦槌をその頭に振り下ろした。
再びドシンと鈍い音がし、ブラッドレックスはそのまま動かなくなったのだった。
「勝った、んですか?」
「まだ死んでいないね。だけど動けないならもう大丈夫だよ。そのままお尻に刺さっている剣を何回か捻ってから抜いてくれるかい?」
「はい」
俺は言われたとおりに銅の剣を何回かねじった後、引き抜いた。
べしゃべしゃと汚物とブラッドレックスの血が混じった液体が流れ出してくる。
汚い……。
「うん。お疲れ様。これでもうブラッドレックスは確実に死ぬはずだよ。ありがとう。ディーノ君の機転と勇気が無ければ負けていたかもしれなかったね」
「いえ。そんな」
「いいえ、すごかったわよ。それからディーノくん。まずはその臭いのを洗おっか」
「あ、はい」
そして俺はルイシーナさんが魔法で出してくれた水でとりあえず剣とマントを洗ったのだった。
こうしてフラウのとんでもないお節介のせいでピンチになりかけたが、思いがけない戦闘経験とブラッドレックスというレア素材を手に入れたのだった。
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『なんか、あっちの方で寝てたのー。あとはあいつの捕まえた鳥を借りて、それで連れてきたんだよ。すごいでしょう』
フラウはエッヘンと胸を張ると、鳥をリューイさんの持ち物の中にさらっと戻した。ブラッドレックスに気を取られて誰も不自然な鳥の動きには気付いていないようだ。周りの人達の目にはこの光景は一体どう映っているのだろうか?
「グオォォォォォォ」
そんな俺たちとは対照的にブラッドレックスはリューイさんを睨み付ると体の芯までを貫くかのような強烈な雄たけびを上げ、そのままリューイさんをめがけて突進を開始した。
「リューイ君! 避けるんだ!」
「う、あ、あ……」
カリストさんの声にもリューイさんは全く反応できていない。どうやら完全に腰が抜けてしてしまっているようだ。
「ええい、クソ! デカブツ、お前の相手はこの俺だ!」
リカルドさんが盾を構えてその突進の進路に割り込むとそれを体で受け止める!
「ぐ、お、お、なん、の、これしき!」
リカルドさんは突進を受けて何メートルかそのまま後退したが倒れることなく踏み留まり、その強烈な一撃をしっかりと受け止めた。
「はっ!」
カリストさんがその隙にブラッドレックスの懐に飛び込むと華麗な連撃を打ち込む。
しかしこいつは鱗がかなり硬いらしく乾いた音を立ててその剣は弾かれてしまった。
「リューイ君、ディーノ君。君たちは下がっているんだ。あれはBランクの魔物だ。君たちでどうにかなる相手じゃない!」
カリストさんが険しい表情でそう叫んだ。
それはわかるが、カリストさんたちだって危ないんじゃないだろうか?
それにこれはうちのフラウがまた勝手におかしなことをやった結果だ。責任を取らずに逃げるなどできるわけがない!
そして一方のリューイさんはというと……。
「あ、う、あ……」
ああ、なんというか、股間と地面に染みができてひどい状態になっている。まあ、深く触れないでおこう。
「(おい、フラウ。あれは何だ? 弱点とかないのか?)」
『ん? あんなトカゲ、ぱぱっとやっつけちゃってよ。あのカリストって人も遊んでるんでしょ?』
「(そうじゃないから大変なことになってるんじゃないか)」
『そうなの? てへっ。間違えちゃった』
フラウは可愛らしく笑ってぺろりと舌を出した。
可愛いといえば可愛いのだがどうにも反省しているようには見えないのは俺だけだろうか?
まあ、フラウとしては俺の名誉のために何かしてくれようと思ったのだろし、そもそも妖精には常識などというものを期待する方が間違っているのだろう。
『でも大丈夫だよ。きっと。ああいうトカゲはたしかね。尻尾の付け根に柔らかいところがあるって誰かに聞いたよ』
「(本当だろうな?)」
『うん。多分間違いないよ。きっと』
どうしよう。すごく不安だ。
ちらりと戦況を確認すると、やはりどうにも状況は芳しく無いようだ。
まず第一にあの攻撃を受け止めているリカルドさんの体がもちそうもない。
そしてカリストさんの斬撃も有効打にはなっていないようだし、ルイシーナさんの魔法も効いていない。
となれば、よし。
ここはひとつ、俺のナビゲーター様を信じて見ることにしよう。
俺はこっそりと茂みに隠れてブラッドレックスの背後に回りこんだ。
幸いなことにブラッドレックスは『蒼銀の牙』の三人との戦いに集中していて俺には気付いていないようだ。
そして俺はなるべく音を立てないように背後に近づき、ブラッドレックスのお尻のすぐ下にたどり着いた。
何やら一ヵ所だけ色が変わっている。
ここか?
よく分からないがとりあえず思い切り銅の剣をそこに突き立ててみた。
「ギャァァァァァァ!」
突然ブラッドレックスが絶叫するとそこから茶色い汚物が飛び出してきた。
「うわっ! くっさ!」
俺は思わず剣を手放すと慌てて避けたが躱しきれなかった汚物がマントを汚す。
『ほら、やっぱり弱点だったでしょ!』
まあ、そりゃ肛門を突き刺せばそうなるわな。
だが俺のマントと銅の剣は……。
「ディーノ! よくやったぞ!」
ブラッドレックスの圧力が緩み、余裕のできたリカルドさんは背負っていた戦槌を手に持つとブラッドレックスの左足へと思い切り叩きつけた。
ドシンという鈍い音が上がるのと同時にブラッドレックスはバランスを崩し、そして派手に転んだ。その隙を見逃さずにカリストさんがブラッドレックスの目に思い切り剣を突き刺した。
そしてカリストさんが剣を抜いて飛びのくとすぐさまリカルドさんが戦槌をその頭に振り下ろした。
再びドシンと鈍い音がし、ブラッドレックスはそのまま動かなくなったのだった。
「勝った、んですか?」
「まだ死んでいないね。だけど動けないならもう大丈夫だよ。そのままお尻に刺さっている剣を何回か捻ってから抜いてくれるかい?」
「はい」
俺は言われたとおりに銅の剣を何回かねじった後、引き抜いた。
べしゃべしゃと汚物とブラッドレックスの血が混じった液体が流れ出してくる。
汚い……。
「うん。お疲れ様。これでもうブラッドレックスは確実に死ぬはずだよ。ありがとう。ディーノ君の機転と勇気が無ければ負けていたかもしれなかったね」
「いえ。そんな」
「いいえ、すごかったわよ。それからディーノくん。まずはその臭いのを洗おっか」
「あ、はい」
そして俺はルイシーナさんが魔法で出してくれた水でとりあえず剣とマントを洗ったのだった。
こうしてフラウのとんでもないお節介のせいでピンチになりかけたが、思いがけない戦闘経験とブラッドレックスというレア素材を手に入れたのだった。
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