113 / 122
第113話 日本では……(23)
しおりを挟む
朱里と剛が松尾に話をしていると、久須男と洋子の寝室からバキッという何かをこじ開けたような音が聞こえてきた。そしてすぐに男性の声が聞こえてくる。
「ありました! 通帳です!」
「お! 見つかったようですね。朱里さん、あの部屋は、金杉夫妻の寝室ですか?」
「はい」
「それじゃあ、ちょっと見に行って確認してみますか?」
「いいんですか?」
「本当はあまり良くないんですけど、お二人の話を聞いていたら一緒に確認したほうがいいかと思いまして。あと、剛君も、多分やられてるんじゃないかと思いますよ」
「え? 俺もですか?」
「お兄さんから百万円の遺産を貰ったんですよね?」
「そうですけど」
「お姉さんのお金を横領しているんですから、当然剛君のもしているはずですよ」
「……そうっすよね。わかりました」
それから松尾は二人を連れ、通帳が見つかった寝室へと向かった。するとそこには鍵が破壊された木製のチェストの引き出しからいくつもの通帳を取り出して確認している男性職員の姿がある。
「通帳が見つかったって?」
「はい。見てください。目的の通帳の他に夫妻の通帳もって、あれ? いいんですか?」
「ああ。この子たちはおそらく横領の被害者だ。通帳の内容を一緒に確認してしまおう」
「わかりました。そっちの男の子はもしかして?」
「朱里さんの弟の剛君だ」
「ああ、じゃあこっちの通帳ですね。何回かに分けて、全額引き出されていますけど」
「はっ!? あいつ! よくも兄ちゃんの!」
剛は怒気を孕んだ声でそう呟いた。
「剛君、落ち着いて。もうやられたことは仕方ありません。まずは事実を確認して、きっちり責任を追求しましょう」
「あ……はい」
松尾に窘められ、剛はぐっと怒りを堪える。
「こっちがお姉さんのですね。それで、こっちが金杉久須男さんので、これが洋子さんのです」
「ああ、ありがとう。ちょっと見てみよか」
朱里は通帳を受け取り、松尾と共に内容を確認した。するとそこに書かれていた金額に目を見開いて驚いた。
「え? なんなんですか? これ?」
「これが朱里さんが受け取っていたお金ですね」
「でもあたし……こんなの知りません。それにこんな引き出されてたら……」
「そうですね。ほら、こっちの通帳と突き合わせれば、引き出しがあったタイミングでほぼ同額、久須男さんか洋子さんの口座に入金されているでしょう?」
「本当ですね……」
「ほら、この日はさきほど剛君の言っていた、洋子さんが銀座で買い物をして高額なランチを食べたという日ですね。この日は出金額よりも入金額のほうがかなり少ない」
「はい……」
朱里は意気消沈した様子でがっくりとなった。一方の剛は憤懣やるかたないといった様子だ。
「あの! どうやったらあいつらに復讐できますか?」
「復讐は……そうですね。ここまでやっているとなるとどうせ彼らは実刑でしょうから、直接的なことはやめておいたほうがいいです。これが明らかになれば久須男さんは仕事も失うでしょうし」
「じゃあ盗まれたお金は!」
「剛君、落ち着いてください。取り返すのであれば、きちんと弁護士に相談して、どうするかを考えましょう。それと何より、まずは警察にきちんと被害届を提出してください。それがなければ始まりません。ちょうどこれから朱里さんは先ほどの件で警察に行くことになるでしょうから、そのときに相談しましょう。あそこで警官のかたが一部始終を見ていていましたし、良くしてくれるはずですよ」
すると話を振られた女性警官はニッコリと微笑むのだった。
◆◇◆
朱里たちが松尾の取り調べを受けた日の夜、会社から出てきた久須男に四人の屈強そうな警官が近づいてきたかと思うと、あっという間にその周囲を取り囲んだ。
「な、なんだ? 君たちは! 私は先を急いでいるんだ!」
「金杉久須男さんですね?」
「だとしたらなんだ!」
「金杉久須男さん、あなたを業務上横領の容疑で緊急逮捕します」
「は? 横領だと!?」
「はい。あなたには、未成年後見人の立場にありながら、被後見人の財産を故意に横領した容疑がかけられています」
それを指摘され、久須男の顔はサッと真っ赤になる。
「何を言っているんだ! あれは養育に必要なお金だ! 保護者が処分して何が悪い!」
「お話は署でお聞きします」
「う、うるさい! 俺は行かないぞ! 逮捕するなら逮捕令状がいるはずだ!」
「業務上横領は十年以下の懲役ですので、緊急逮捕の要件を満たしています。また、金杉さんは今週末からバリ島へ旅行に行かれる予定だそうですね? 逃亡の恐れがあるため、緊急で逮捕する必要があると判断しました。おとなしくご同行願えますね?」
四人の警官に囲まれた金杉の周囲には人だかりができている。
「あれって金杉さん?」
「嘘、何やったの?」
「横領とか聞こえたけど」
「あー、最近やけに羽振りがいいと思ってたけど……」
「あ! もしかしてあの時計、横領したお金で?」
「横領って、うちの会社のお金だよな?」
「うわぁ、それ最低じゃないですか」
どうやらその中には金杉の会社の同僚が多数含まれているようで、そんなひそひそ話が声が聞こえてくる。
「ご同行願えますね?」
「……はい」
金杉はぐったりとうなだれ、警察官に連れられてパトカーに乗り込むのだった。
◆◇◆
警察署に連行された久須男は、取調室で取り調べを受けることとなった。取調室には二人の警察官がおり、一人はかなり強面の大柄な若い男で、もう一人は温和な雰囲気を漂わせた年配の男だ。
久須男の正面に座った年配の警官が穏やかな口調で放し始める。
「金杉久須男さんで間違いありませんね?」
「はい」
「金杉さん、あなたには未成年後見人であるにもかかわらず、被後見人である茂手内朱里さん、茂手内剛さんの財産を横領した疑いがあります。あなたはこの容疑を認めますか?」
「……黙秘します」
久須男は仏頂面のまま、短くそう答えた。
「我々は銀行口座のお金の流れを確認しています。それでも容疑を認めませんか?」
「……」
すると年配の警官が小さくため息をつく。すると大男の警官が突然声を荒らげ、テーブルに両手を叩きつけた。
「おい! こっちはもう全部わかってんだよ!」
あまりの剣幕に久須男はビクンと体を縮めたが、それでも無言を貫いている。
「やめなさい。金杉さん、素直に話してはくれませんかねぇ?」
「……」
久須男は答えず、年配の警官は大きくため息をついたのだった。
「ありました! 通帳です!」
「お! 見つかったようですね。朱里さん、あの部屋は、金杉夫妻の寝室ですか?」
「はい」
「それじゃあ、ちょっと見に行って確認してみますか?」
「いいんですか?」
「本当はあまり良くないんですけど、お二人の話を聞いていたら一緒に確認したほうがいいかと思いまして。あと、剛君も、多分やられてるんじゃないかと思いますよ」
「え? 俺もですか?」
「お兄さんから百万円の遺産を貰ったんですよね?」
「そうですけど」
「お姉さんのお金を横領しているんですから、当然剛君のもしているはずですよ」
「……そうっすよね。わかりました」
それから松尾は二人を連れ、通帳が見つかった寝室へと向かった。するとそこには鍵が破壊された木製のチェストの引き出しからいくつもの通帳を取り出して確認している男性職員の姿がある。
「通帳が見つかったって?」
「はい。見てください。目的の通帳の他に夫妻の通帳もって、あれ? いいんですか?」
「ああ。この子たちはおそらく横領の被害者だ。通帳の内容を一緒に確認してしまおう」
「わかりました。そっちの男の子はもしかして?」
「朱里さんの弟の剛君だ」
「ああ、じゃあこっちの通帳ですね。何回かに分けて、全額引き出されていますけど」
「はっ!? あいつ! よくも兄ちゃんの!」
剛は怒気を孕んだ声でそう呟いた。
「剛君、落ち着いて。もうやられたことは仕方ありません。まずは事実を確認して、きっちり責任を追求しましょう」
「あ……はい」
松尾に窘められ、剛はぐっと怒りを堪える。
「こっちがお姉さんのですね。それで、こっちが金杉久須男さんので、これが洋子さんのです」
「ああ、ありがとう。ちょっと見てみよか」
朱里は通帳を受け取り、松尾と共に内容を確認した。するとそこに書かれていた金額に目を見開いて驚いた。
「え? なんなんですか? これ?」
「これが朱里さんが受け取っていたお金ですね」
「でもあたし……こんなの知りません。それにこんな引き出されてたら……」
「そうですね。ほら、こっちの通帳と突き合わせれば、引き出しがあったタイミングでほぼ同額、久須男さんか洋子さんの口座に入金されているでしょう?」
「本当ですね……」
「ほら、この日はさきほど剛君の言っていた、洋子さんが銀座で買い物をして高額なランチを食べたという日ですね。この日は出金額よりも入金額のほうがかなり少ない」
「はい……」
朱里は意気消沈した様子でがっくりとなった。一方の剛は憤懣やるかたないといった様子だ。
「あの! どうやったらあいつらに復讐できますか?」
「復讐は……そうですね。ここまでやっているとなるとどうせ彼らは実刑でしょうから、直接的なことはやめておいたほうがいいです。これが明らかになれば久須男さんは仕事も失うでしょうし」
「じゃあ盗まれたお金は!」
「剛君、落ち着いてください。取り返すのであれば、きちんと弁護士に相談して、どうするかを考えましょう。それと何より、まずは警察にきちんと被害届を提出してください。それがなければ始まりません。ちょうどこれから朱里さんは先ほどの件で警察に行くことになるでしょうから、そのときに相談しましょう。あそこで警官のかたが一部始終を見ていていましたし、良くしてくれるはずですよ」
すると話を振られた女性警官はニッコリと微笑むのだった。
◆◇◆
朱里たちが松尾の取り調べを受けた日の夜、会社から出てきた久須男に四人の屈強そうな警官が近づいてきたかと思うと、あっという間にその周囲を取り囲んだ。
「な、なんだ? 君たちは! 私は先を急いでいるんだ!」
「金杉久須男さんですね?」
「だとしたらなんだ!」
「金杉久須男さん、あなたを業務上横領の容疑で緊急逮捕します」
「は? 横領だと!?」
「はい。あなたには、未成年後見人の立場にありながら、被後見人の財産を故意に横領した容疑がかけられています」
それを指摘され、久須男の顔はサッと真っ赤になる。
「何を言っているんだ! あれは養育に必要なお金だ! 保護者が処分して何が悪い!」
「お話は署でお聞きします」
「う、うるさい! 俺は行かないぞ! 逮捕するなら逮捕令状がいるはずだ!」
「業務上横領は十年以下の懲役ですので、緊急逮捕の要件を満たしています。また、金杉さんは今週末からバリ島へ旅行に行かれる予定だそうですね? 逃亡の恐れがあるため、緊急で逮捕する必要があると判断しました。おとなしくご同行願えますね?」
四人の警官に囲まれた金杉の周囲には人だかりができている。
「あれって金杉さん?」
「嘘、何やったの?」
「横領とか聞こえたけど」
「あー、最近やけに羽振りがいいと思ってたけど……」
「あ! もしかしてあの時計、横領したお金で?」
「横領って、うちの会社のお金だよな?」
「うわぁ、それ最低じゃないですか」
どうやらその中には金杉の会社の同僚が多数含まれているようで、そんなひそひそ話が声が聞こえてくる。
「ご同行願えますね?」
「……はい」
金杉はぐったりとうなだれ、警察官に連れられてパトカーに乗り込むのだった。
◆◇◆
警察署に連行された久須男は、取調室で取り調べを受けることとなった。取調室には二人の警察官がおり、一人はかなり強面の大柄な若い男で、もう一人は温和な雰囲気を漂わせた年配の男だ。
久須男の正面に座った年配の警官が穏やかな口調で放し始める。
「金杉久須男さんで間違いありませんね?」
「はい」
「金杉さん、あなたには未成年後見人であるにもかかわらず、被後見人である茂手内朱里さん、茂手内剛さんの財産を横領した疑いがあります。あなたはこの容疑を認めますか?」
「……黙秘します」
久須男は仏頂面のまま、短くそう答えた。
「我々は銀行口座のお金の流れを確認しています。それでも容疑を認めませんか?」
「……」
すると年配の警官が小さくため息をつく。すると大男の警官が突然声を荒らげ、テーブルに両手を叩きつけた。
「おい! こっちはもう全部わかってんだよ!」
あまりの剣幕に久須男はビクンと体を縮めたが、それでも無言を貫いている。
「やめなさい。金杉さん、素直に話してはくれませんかねぇ?」
「……」
久須男は答えず、年配の警官は大きくため息をついたのだった。
0
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ!」
マロエ
ファンタジー
普通のサラリーマンだった三十歳の男性が、いつも通り残業をこなし帰宅途中に、異世界に転生してしまう。
目を覚ますと、何故か森の中に立っていて、身体も何か違うことに気づく。
近くの水面で姿を確認すると、男性の姿が20代前半~10代後半の美しい女性へと変わっていた。
さらに、異世界の住人たちから「聖女」と呼ばれる存在になってしまい、大混乱。
新たな人生に期待と不安が入り混じりながら、男性は女性として、しかも聖女として異世界を歩み始める。
※表紙、挿絵はAIで作成したイラストを使用しています。
※R15の章には☆マークを入れてます。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
青のスーラ
月芝
ファンタジー
気がついたらそこにいた。
月が紅く、ドラゴンが空を飛び、モンスターが闊歩する、剣と魔法のファンタジー世界。
挙句に体がえらいことに! わけも分からないまま、懸命に生き抜こうとするおっさん。
森での過酷なサバイバル生活から始まり、金髪幼女の愛玩動物に成り下がり、
頑張っても頑張っても越えられない壁にへこたれながら、しぶとく立ち上がる。
挙句の果てには、なんだかんだで世界の謎にまで迫ることになっちゃうかも。
前世の記憶や経験がほとんど役に立たない状況下で、とりあえず頑張ります。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる