174 / 252
第四章
第四章第24話 魔法学園に戻りました
しおりを挟む
「なんでしょうか?」
「公爵閣下、どうかローザを養女として迎え入れる手続きを早めてはいただけないでしょうか?」
「……なぜそのようなことを?」
アロンさんがまるであたしが養女になる話などなかったかのような口ぶりでツェツィーリエ先生に尋ねました。
「それは……ああ、そいうことでしたか」
ツェツィーリエ先生は何かを悟った様子です。
「では公爵閣下、わたしは退室していたほうがよろしいですね?」
「ええ」
アロンさんはそう言って小さく頷くと、ベルを鳴らしました。するとすぐにメイドさんがやってきます。
「君、イオネスク夫人を別の応接室にお通しし、紅茶をお出ししてくれ」
「かしこまりました。イオネスク夫人、ご案内いたします」
「ええ」
こうしてツェツィーリエ先生は応接室から出ていき、アロンさんと二人っきりになりました。
「ふう、やれやれ。面倒なことになったね」
「えっと……」
「実は、国王陛下がローザちゃんの扱いに迷っていてね。本当ならもうとっくに手続きが終わっている予定だったんだけど、止められているんだ」
「え?」
そういえば最初の話だと去年の年末から今年の春ぐらいにって話でしたね。
ということは、もしかして養女の話って無しになっちゃったんでしょうか?
「大丈夫だよ。最終的には私が必ず許可させるからね。ただ、細かい条件を決めかねているんだ。特に陛下が気にしているのは結婚なんだ」
「え? 結婚ですか?」
「そうだよ。本来であれば王子のうちの誰かと、という話になるのが普通なんだけど、色々と難しくてね。それに、無理な結婚は望んでいないんだよね?」
「はい……」
それから少しの間、応接室は沈黙に包まれます。
「ローザちゃんはどうしたいんだい? 公表しようと思えばすることはできるよ。正式な許可が降りていなくても、ちょっと喧嘩するぐらいで済むしね」
「え? でも迷惑が……」
「そもそもここまでダラダラと先延ばしにしているのは陛下だからね。それに陛下には、、この件に関しては王太子殿下の一件という負い目もあるからね」
え? 王太子様が?
……えっと、なんのことでしょう?
「ほら、ローザちゃんをウチが保護するきっかけがそもそも王太子殿下のせいみたいなものだろう?」
「あ、はい」
そうでした。なぜか決闘することになって大変な目に遭ったんでした。
「だからね。もうこの一件はローザちゃんがどうしたいかで決めようと思うんだ。ただし、養女になると公表した瞬間から、もう気軽に外を歩くことはできなくなるよ?」
「えっと、でも公表しないと論文が公表できなくて、瀉血で苦しむ人がこれからも増えちゃうんですよね?」
「そうだね。クルージュまで査読結果を送ってもう一度審査をして、となるだろうからかなり時間が掛かるはずだよ」
それは……やっぱりダメですよね。あんなので殺されるなんてひどすぎですし、あれが治療だと思ってやっているお医者さんたちだって可哀想です。だって、お医者さんたちだって治療だって信じてやっているはずなのに、それが人を殺すことになっているんですから。
「分かりました。その、お願いします」
「そう、分かったよ。それじゃあ一番早い日程で公表できるようにするから、それまでは秘密にしておくように」
「はい」
こうしてアーロンさんとの話合いを終え、あたしたちは魔法学園へと戻るのでした。
◆◇◆
魔法学園に戻ってきたのは夕方になってしまいました。学園の校舎は茜色に染められていて、長い影が地面に落ちています。
「ツェツィーリエ先生、ありがとうございました」
「ええ。それじゃあまた」
「はい」
こうしてあたしはツェツィーリエ先生と別れ、寮のほうへと歩きだします。少し歩いていくと、向こうから花束を抱えた公子様が慌てた様子で走ってきました。
珍しいですね。公子様が慌てているところを見るのは初めてだった気がします。それに花束を抱えているってことは、もしかして何かのお祝いでしょうか?
不思議に思いながら歩いていると、公子様はなぜかあたしの前で立ち止まりました。
「公子様、ごきげんよう」
公子様に失礼なことはできませんからね。あたしは最近褒められてちょっと自信のついてきたカーテシーで挨拶をしました。すると公子様は驚いたような表情を浮かべましたが、すぐにいつものように紳士な微笑みを浮かべてくれました。
それから胸に手を当てて紳士の挨拶をしてくれます。
「学園に戻ってきたその日にローザ嬢にお目にかかれ、光栄です」
「え?」
何かあったんでしょうか?
すると公子様は一瞬、複雑な表情になりました。
「実は我がカルリア公国も色々と大変でして。それで諸々の問題を処理していたおかげで戻ってくるのが遅れてしまったのです」
……そうですよね。やっぱり公子様は偉い人ですし、どんなことをしているのかはまるで想像がつかないですけど、きっと忙しくて大変なんだと思います。
あ! だったらこんなところで立ち話なんてさせていたらいけませんよね。さっきも急いでいたみたいですし。
「あ、えっと、はい。じゃ、じゃああたしはこのへんで失礼します」
「お待ちください、ローザ嬢」
そう告げて寮に帰ろうとしたのですが、公子様に止められてしまいました。
「は、はい。なんでしょうか?」
公子様はあたしの前に跪き、なんと持っていた花束を差し出してきたではありませんか!
え? え?
「ローザ嬢、進級おめでとうございます。遅くなりましたが、これは私からのお祝いです」
「へ?」
えっと……公子様が、あたしに? えっと、えっと……。
頭が真っ白になって固まっていると公子様がいつの間にか立ち上がっていて、あたしは花束を胸に抱えていました。
え? あれ? あたし今、どうやって花束受け取ったんでしたっけ?
「ローザ嬢、そんなに構えないでください。複雑な事情がおありなことも理解しているつもりです。ですが、ダンスパーティーで申し上げたことは私の本心ですから」
「あ……」
あたしはあのとき公子様が言ってくれたことを思い出し、なんだか恥ずかしくて顔が熱くなってしまいました。
「これは単なるお祝いですから深い意味など考えず、部屋にでも飾っていただけると嬉しいです」
公子様はそう言って優しく微笑んでくれたのでした。
「公爵閣下、どうかローザを養女として迎え入れる手続きを早めてはいただけないでしょうか?」
「……なぜそのようなことを?」
アロンさんがまるであたしが養女になる話などなかったかのような口ぶりでツェツィーリエ先生に尋ねました。
「それは……ああ、そいうことでしたか」
ツェツィーリエ先生は何かを悟った様子です。
「では公爵閣下、わたしは退室していたほうがよろしいですね?」
「ええ」
アロンさんはそう言って小さく頷くと、ベルを鳴らしました。するとすぐにメイドさんがやってきます。
「君、イオネスク夫人を別の応接室にお通しし、紅茶をお出ししてくれ」
「かしこまりました。イオネスク夫人、ご案内いたします」
「ええ」
こうしてツェツィーリエ先生は応接室から出ていき、アロンさんと二人っきりになりました。
「ふう、やれやれ。面倒なことになったね」
「えっと……」
「実は、国王陛下がローザちゃんの扱いに迷っていてね。本当ならもうとっくに手続きが終わっている予定だったんだけど、止められているんだ」
「え?」
そういえば最初の話だと去年の年末から今年の春ぐらいにって話でしたね。
ということは、もしかして養女の話って無しになっちゃったんでしょうか?
「大丈夫だよ。最終的には私が必ず許可させるからね。ただ、細かい条件を決めかねているんだ。特に陛下が気にしているのは結婚なんだ」
「え? 結婚ですか?」
「そうだよ。本来であれば王子のうちの誰かと、という話になるのが普通なんだけど、色々と難しくてね。それに、無理な結婚は望んでいないんだよね?」
「はい……」
それから少しの間、応接室は沈黙に包まれます。
「ローザちゃんはどうしたいんだい? 公表しようと思えばすることはできるよ。正式な許可が降りていなくても、ちょっと喧嘩するぐらいで済むしね」
「え? でも迷惑が……」
「そもそもここまでダラダラと先延ばしにしているのは陛下だからね。それに陛下には、、この件に関しては王太子殿下の一件という負い目もあるからね」
え? 王太子様が?
……えっと、なんのことでしょう?
「ほら、ローザちゃんをウチが保護するきっかけがそもそも王太子殿下のせいみたいなものだろう?」
「あ、はい」
そうでした。なぜか決闘することになって大変な目に遭ったんでした。
「だからね。もうこの一件はローザちゃんがどうしたいかで決めようと思うんだ。ただし、養女になると公表した瞬間から、もう気軽に外を歩くことはできなくなるよ?」
「えっと、でも公表しないと論文が公表できなくて、瀉血で苦しむ人がこれからも増えちゃうんですよね?」
「そうだね。クルージュまで査読結果を送ってもう一度審査をして、となるだろうからかなり時間が掛かるはずだよ」
それは……やっぱりダメですよね。あんなので殺されるなんてひどすぎですし、あれが治療だと思ってやっているお医者さんたちだって可哀想です。だって、お医者さんたちだって治療だって信じてやっているはずなのに、それが人を殺すことになっているんですから。
「分かりました。その、お願いします」
「そう、分かったよ。それじゃあ一番早い日程で公表できるようにするから、それまでは秘密にしておくように」
「はい」
こうしてアーロンさんとの話合いを終え、あたしたちは魔法学園へと戻るのでした。
◆◇◆
魔法学園に戻ってきたのは夕方になってしまいました。学園の校舎は茜色に染められていて、長い影が地面に落ちています。
「ツェツィーリエ先生、ありがとうございました」
「ええ。それじゃあまた」
「はい」
こうしてあたしはツェツィーリエ先生と別れ、寮のほうへと歩きだします。少し歩いていくと、向こうから花束を抱えた公子様が慌てた様子で走ってきました。
珍しいですね。公子様が慌てているところを見るのは初めてだった気がします。それに花束を抱えているってことは、もしかして何かのお祝いでしょうか?
不思議に思いながら歩いていると、公子様はなぜかあたしの前で立ち止まりました。
「公子様、ごきげんよう」
公子様に失礼なことはできませんからね。あたしは最近褒められてちょっと自信のついてきたカーテシーで挨拶をしました。すると公子様は驚いたような表情を浮かべましたが、すぐにいつものように紳士な微笑みを浮かべてくれました。
それから胸に手を当てて紳士の挨拶をしてくれます。
「学園に戻ってきたその日にローザ嬢にお目にかかれ、光栄です」
「え?」
何かあったんでしょうか?
すると公子様は一瞬、複雑な表情になりました。
「実は我がカルリア公国も色々と大変でして。それで諸々の問題を処理していたおかげで戻ってくるのが遅れてしまったのです」
……そうですよね。やっぱり公子様は偉い人ですし、どんなことをしているのかはまるで想像がつかないですけど、きっと忙しくて大変なんだと思います。
あ! だったらこんなところで立ち話なんてさせていたらいけませんよね。さっきも急いでいたみたいですし。
「あ、えっと、はい。じゃ、じゃああたしはこのへんで失礼します」
「お待ちください、ローザ嬢」
そう告げて寮に帰ろうとしたのですが、公子様に止められてしまいました。
「は、はい。なんでしょうか?」
公子様はあたしの前に跪き、なんと持っていた花束を差し出してきたではありませんか!
え? え?
「ローザ嬢、進級おめでとうございます。遅くなりましたが、これは私からのお祝いです」
「へ?」
えっと……公子様が、あたしに? えっと、えっと……。
頭が真っ白になって固まっていると公子様がいつの間にか立ち上がっていて、あたしは花束を胸に抱えていました。
え? あれ? あたし今、どうやって花束受け取ったんでしたっけ?
「ローザ嬢、そんなに構えないでください。複雑な事情がおありなことも理解しているつもりです。ですが、ダンスパーティーで申し上げたことは私の本心ですから」
「あ……」
あたしはあのとき公子様が言ってくれたことを思い出し、なんだか恥ずかしくて顔が熱くなってしまいました。
「これは単なるお祝いですから深い意味など考えず、部屋にでも飾っていただけると嬉しいです」
公子様はそう言って優しく微笑んでくれたのでした。
57
お気に入りに追加
969
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
婚約者が王子に加担してザマァ婚約破棄したので父親の騎士団長様に責任をとって結婚してもらうことにしました
山田ジギタリス
恋愛
女騎士マリーゴールドには幼馴染で姉弟のように育った婚約者のマックスが居た。
でも、彼は王子の婚約破棄劇の当事者の一人となってしまい、婚約は解消されてしまう。
そこで息子のやらかしは親の責任と婚約者の父親で騎士団長のアレックスに妻にしてくれと頼む。
長いこと男やもめで女っ気のなかったアレックスはぐいぐい来るマリーゴールドに推されっぱなしだけど、先輩騎士でもあるマリーゴールドの母親は一筋縄でいかなくて。
脳筋イノシシ娘の猪突猛進劇です、
「ザマァされるはずのヒロインに転生してしまった」
「なりすましヒロインの娘」
と同じ世界です。
このお話は小説家になろうにも投稿しています
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【完結】後妻に入ったら、夫のむすめが……でした
仲村 嘉高
恋愛
「むすめの世話をして欲しい」
夫からの求婚の言葉は、愛の言葉では無かったけれど、幼い娘を大切にする誠実な人だと思い、受け入れる事にした。
結婚前の顔合わせを「疲れて出かけたくないと言われた」や「今日はベッドから起きられないようだ」と、何度も反故にされた。
それでも、本当に申し訳なさそうに謝るので、「体が弱いならしょうがないわよ」と許してしまった。
結婚式は、お互いの親戚のみ。
なぜならお互い再婚だから。
そして、結婚式が終わり、新居へ……?
一緒に馬車に乗ったその方は誰ですか?
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる