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第三章
第三章第31話 制服ができました
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あれからしばらくして、再びディタさんのブティックにやってきました。なんと、制服が完成したんだそうです。
「まぁまぁ! よく来てくれたわねぇ! さ、お入りなさい」
相変わらずの渋くてダンディーな声で、外見とのギャップがものすごいです。
「ほらほら、ローザちゃん。早くお入りなさい」
「は、はい」
促されてあたしはブティックの奥へと向かいます。
えっと、悪い人じゃなさそうなのは分かるんですけど、やっぱりなんとだか、こう、えっと……。
すみません。うまく言えないんですけど、なんだか圧倒されちゃうんですよね。
「さあ、御覧なさい。あたしの渾身の作品よ!」
ディタさんはそういって奥の部屋に飾られている制服を自信ありげに指さしました。
「……え?」
あたしは思わず目が点になってしまいました。
たくさんのフリルが付いていてとっても可愛いんですけど……。
「すげぇ! ディタさんはやっぱり天才だぜ!」
なぜかザビーネ先輩が目をキラキラと輝かせています。
「そうでしょう?」
「はい! すげぇっす! 特にスカートがこんなに短いのにそれをこうやってロングソックスで素肌を隠すなんて! 凡人にはぜってぇできねぇ発想っす!」
そうなんです。膝上がどのくらいかわらないくらい短いんですけど、それでも肌が見えないようにとっても長いソックスで足を隠すようになっています。
えっと、シルエットはとってもカワイイと思います。それにたくさんあるひらひらにも細かい模様が縫いつけられて、あとは飾りだけでひらひらが作られていて透けて見えるものまであってすごくオシャレですけど……。
これ、絶対走ったら太もも、見えちゃいますよね?
動揺するあたしをよそに、ザビーネ先輩は興奮した様子でしゃべり続けます。
「ローザを見たらぜってぇ胸を強調すると思ってたっすけど、こっちは普通っすもんね。まさか足で攻めるなんて!」
えっと……。
あまり大声でそういうことを言われるのは恥ずかしいですけど、でも胸が強調されないのは良かったです。
白のふりふりがたくさんついた襟付きのシャツを、腰のところで黒いコルセットみたいなものできゅっと絞るようなデザインになっています。
これならウェイトレスをするときもひらひらが邪魔にはならなそうですし、すごく機能的な気がします。
ただ、どうして腰を絞るはずのコルセットみたいなものに肩ひもが付いているんでしょうか?
一方のディタさんは、そんなザビーネ先輩に対して自信ありげな笑顔を向けてきました。
「それはどうかしらね? さあ、ローザちゃん。試着してみてちょうだい?」
「は、はい」
「お手伝いしますね」
「えっ?」
いつの間にか女性の店員さんがあたしたちの後ろにやってきていました。
「お手伝いいたします」
「あ、はい」
店員さんに試着室へと連れていかれたあたしはあれよあれよと制服を脱がされ、あっという間に制服へ着替えさせられました。
「はい、出来上がりです。大変、たいっへん! よくお似合いですよ」
「え? え?」
促されて鏡を見ると……。
「え?」
えっと……その、この格好、すごく恥ずかしいです。
超ミニのスカートも恥ずかしいですが、胸の部分のほうがもっと恥ずかしいです。
コルセットのような飾りで腰を引き絞られているせいで胸が大きくせり出しています。
しかも、肩ひもとコルセットみたいなもので白地の胸の部分がこれでもかというくらいに強調されているじゃありませんか!
「は、恥ずかしいです……」
「いいえ! たいっへん! お・に・あ・い・で・す・よ!」
女性店員さんがものすごい圧をかけながらそう言ってきます。
え? え? なんだかちょっと怒っているような……?
「おーい。開けるぜ?」
「え? あ、ちょ、は、はずか――」
あたしが断る前にザビーネ先輩は試着室のカーテンを開けてしまいました。
「うおっ!?」
「あっ!」
ザビーネ先輩はあたしの格好を見て変な声を上げました。
そうですよね。やっぱりこんな恥ずかしい恰好、ダメですよね?
「すげぇ! ローザ! めちゃくちゃ似合ってるじゃないか!」
「え?」
「すげぇよ! ディタさん! まじすげぇっす! あれがまさかあんな風になるなんて!」
「でしょう? ローザちゃんのような子にはその長所をしっかりと活かして素敵に見えるようにデザインしたのよ。でもね、すごいのはそれだけじゃないの。さ、ザビーネちゃんも着てみなさい」
「うっす!」
そう言って今度はザビーネ先輩が交代で試着室に入りました。
あたしはというと、制服を着たまま入れ替わりで試着室の外に出されてしまいました。
えっと、どこかに隠れる場所はないでしょうか?
「あら? どうしたの?」
「え? あ、その、ちょっと、は、はずかしい、です」
「あら? そんなことないわよ! ものすごい似合ってるわ!」
「で、でも……」
「いい? 女の子がこういう格好をできるのは今だけなのよ! それにね! 今のローザちゃんは世界で一番カワイイわよ! そう、このあたしが保証するわ!」
ディタさんは渋くてダンディーな声でそう言ってきますが、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいです。
「ローザちゃんくらいのお年頃なら恥ずかしがる子も多いわ。でもね。ローザちゃんのお顔も、そのお胸も、全て神様とご両親がローザちゃんだけにくれた贈り物なのよ」
「え? あたしの、両親が……?」
「そうよぉ。だから、あなたが自分のことを恥ずかしがったり隠したりする必要なんてないの。あなたのご両親が、あなたを愛しているからローザちゃんはこんなに魅力的な子に生まれたのよ」
そう、なんでしょうか? あたしの両親は、本当にあたしを愛していたんでしょうか?
孤児院に捨てたのに?
「だから、ローザちゃんはもう少しだけ自信を持ったほうがいいわよぉ」
「……はい」
そんな会話をしていると、試着を終えたザビーネ先輩が出てきました。
「ディタさん! すげぇっす!」
「あらぁ! やっぱり似合うわねぇ」
えっと、はい。ザビーネ先輩も似合っています。
フリフリのスカートと全体のシルエットがとっても可愛いです。
「ね? お胸のない子はフリルとタイリボンがアクセントになってふんわり見えるようになっているのよぉ?」
「はい! まじ最高っす!」
あ、はい。そうですね。
胸の部分にもひらひらがあって、それがリボンと相まってとっても可愛いです。
やっぱりあたし、ザビーネ先輩みたいな感じのほうが上品で素敵だと思います。
でも、ディタさんの言うみたいに前向きに考えられたら素敵ですよね。
今までずっと自分の大きな胸がコンプレックスでしたけど……。
あ、あれ? ちょっと待ってください。
そういえば、この制服でお客さんの前に出るんですよね?
ということは、もしあの王太子様が来たら……?
そう考えた瞬間に背筋がぞわぞわってなりました。
「な? ローザ! ディタさんの素晴らしさが分かっただろう?」
「え? あ、えっと、は、はい」
突然ザビーネ先輩に話を振られ、あたしはついそう答えてしまいました。
「そう、じゃあこれで決まりね!」
「うっす! じゃあ、みんなの分もお願いします!」
ええっ? これやり直しできたんですか!?
そ、そんなぁ。
「まぁまぁ! よく来てくれたわねぇ! さ、お入りなさい」
相変わらずの渋くてダンディーな声で、外見とのギャップがものすごいです。
「ほらほら、ローザちゃん。早くお入りなさい」
「は、はい」
促されてあたしはブティックの奥へと向かいます。
えっと、悪い人じゃなさそうなのは分かるんですけど、やっぱりなんとだか、こう、えっと……。
すみません。うまく言えないんですけど、なんだか圧倒されちゃうんですよね。
「さあ、御覧なさい。あたしの渾身の作品よ!」
ディタさんはそういって奥の部屋に飾られている制服を自信ありげに指さしました。
「……え?」
あたしは思わず目が点になってしまいました。
たくさんのフリルが付いていてとっても可愛いんですけど……。
「すげぇ! ディタさんはやっぱり天才だぜ!」
なぜかザビーネ先輩が目をキラキラと輝かせています。
「そうでしょう?」
「はい! すげぇっす! 特にスカートがこんなに短いのにそれをこうやってロングソックスで素肌を隠すなんて! 凡人にはぜってぇできねぇ発想っす!」
そうなんです。膝上がどのくらいかわらないくらい短いんですけど、それでも肌が見えないようにとっても長いソックスで足を隠すようになっています。
えっと、シルエットはとってもカワイイと思います。それにたくさんあるひらひらにも細かい模様が縫いつけられて、あとは飾りだけでひらひらが作られていて透けて見えるものまであってすごくオシャレですけど……。
これ、絶対走ったら太もも、見えちゃいますよね?
動揺するあたしをよそに、ザビーネ先輩は興奮した様子でしゃべり続けます。
「ローザを見たらぜってぇ胸を強調すると思ってたっすけど、こっちは普通っすもんね。まさか足で攻めるなんて!」
えっと……。
あまり大声でそういうことを言われるのは恥ずかしいですけど、でも胸が強調されないのは良かったです。
白のふりふりがたくさんついた襟付きのシャツを、腰のところで黒いコルセットみたいなものできゅっと絞るようなデザインになっています。
これならウェイトレスをするときもひらひらが邪魔にはならなそうですし、すごく機能的な気がします。
ただ、どうして腰を絞るはずのコルセットみたいなものに肩ひもが付いているんでしょうか?
一方のディタさんは、そんなザビーネ先輩に対して自信ありげな笑顔を向けてきました。
「それはどうかしらね? さあ、ローザちゃん。試着してみてちょうだい?」
「は、はい」
「お手伝いしますね」
「えっ?」
いつの間にか女性の店員さんがあたしたちの後ろにやってきていました。
「お手伝いいたします」
「あ、はい」
店員さんに試着室へと連れていかれたあたしはあれよあれよと制服を脱がされ、あっという間に制服へ着替えさせられました。
「はい、出来上がりです。大変、たいっへん! よくお似合いですよ」
「え? え?」
促されて鏡を見ると……。
「え?」
えっと……その、この格好、すごく恥ずかしいです。
超ミニのスカートも恥ずかしいですが、胸の部分のほうがもっと恥ずかしいです。
コルセットのような飾りで腰を引き絞られているせいで胸が大きくせり出しています。
しかも、肩ひもとコルセットみたいなもので白地の胸の部分がこれでもかというくらいに強調されているじゃありませんか!
「は、恥ずかしいです……」
「いいえ! たいっへん! お・に・あ・い・で・す・よ!」
女性店員さんがものすごい圧をかけながらそう言ってきます。
え? え? なんだかちょっと怒っているような……?
「おーい。開けるぜ?」
「え? あ、ちょ、は、はずか――」
あたしが断る前にザビーネ先輩は試着室のカーテンを開けてしまいました。
「うおっ!?」
「あっ!」
ザビーネ先輩はあたしの格好を見て変な声を上げました。
そうですよね。やっぱりこんな恥ずかしい恰好、ダメですよね?
「すげぇ! ローザ! めちゃくちゃ似合ってるじゃないか!」
「え?」
「すげぇよ! ディタさん! まじすげぇっす! あれがまさかあんな風になるなんて!」
「でしょう? ローザちゃんのような子にはその長所をしっかりと活かして素敵に見えるようにデザインしたのよ。でもね、すごいのはそれだけじゃないの。さ、ザビーネちゃんも着てみなさい」
「うっす!」
そう言って今度はザビーネ先輩が交代で試着室に入りました。
あたしはというと、制服を着たまま入れ替わりで試着室の外に出されてしまいました。
えっと、どこかに隠れる場所はないでしょうか?
「あら? どうしたの?」
「え? あ、その、ちょっと、は、はずかしい、です」
「あら? そんなことないわよ! ものすごい似合ってるわ!」
「で、でも……」
「いい? 女の子がこういう格好をできるのは今だけなのよ! それにね! 今のローザちゃんは世界で一番カワイイわよ! そう、このあたしが保証するわ!」
ディタさんは渋くてダンディーな声でそう言ってきますが、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいです。
「ローザちゃんくらいのお年頃なら恥ずかしがる子も多いわ。でもね。ローザちゃんのお顔も、そのお胸も、全て神様とご両親がローザちゃんだけにくれた贈り物なのよ」
「え? あたしの、両親が……?」
「そうよぉ。だから、あなたが自分のことを恥ずかしがったり隠したりする必要なんてないの。あなたのご両親が、あなたを愛しているからローザちゃんはこんなに魅力的な子に生まれたのよ」
そう、なんでしょうか? あたしの両親は、本当にあたしを愛していたんでしょうか?
孤児院に捨てたのに?
「だから、ローザちゃんはもう少しだけ自信を持ったほうがいいわよぉ」
「……はい」
そんな会話をしていると、試着を終えたザビーネ先輩が出てきました。
「ディタさん! すげぇっす!」
「あらぁ! やっぱり似合うわねぇ」
えっと、はい。ザビーネ先輩も似合っています。
フリフリのスカートと全体のシルエットがとっても可愛いです。
「ね? お胸のない子はフリルとタイリボンがアクセントになってふんわり見えるようになっているのよぉ?」
「はい! まじ最高っす!」
あ、はい。そうですね。
胸の部分にもひらひらがあって、それがリボンと相まってとっても可愛いです。
やっぱりあたし、ザビーネ先輩みたいな感じのほうが上品で素敵だと思います。
でも、ディタさんの言うみたいに前向きに考えられたら素敵ですよね。
今までずっと自分の大きな胸がコンプレックスでしたけど……。
あ、あれ? ちょっと待ってください。
そういえば、この制服でお客さんの前に出るんですよね?
ということは、もしあの王太子様が来たら……?
そう考えた瞬間に背筋がぞわぞわってなりました。
「な? ローザ! ディタさんの素晴らしさが分かっただろう?」
「え? あ、えっと、は、はい」
突然ザビーネ先輩に話を振られ、あたしはついそう答えてしまいました。
「そう、じゃあこれで決まりね!」
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