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第三章
第三章第26話 みんなで変身しました
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えっと、どうせ隠しても無駄ならって思ってそのまま過ごしてみることにしたんですけどね。なんだかいつもと違って、じろじろ見られている気がするんです。
あの王太子様の視線は背筋がぞわぞわってするんですけど、今日のはちょっと違う気がするんです。
「ローザ、それまだやってるんですの?」
「え? はい。隠しても無駄ならいいかなって……」
「まあ、そうですわね。でもあなた、殿方の視線を集めていてよ?」
「え?」
レジーナさんに言われたほうを見ると、男の子たちがこちらを見ています。でもあたしと視線が合ったせいでしょうか? ぱっと顔を背けました。
ちょっと目が合っただけで顔を背けられるだなんて、やっぱりあたしは男の子たちに嫌われているみたいです。
あれ? ちょっと顔が赤いような? 風邪でも引いたんでしょうか?
「ね?」
「はい。そんなにあたし、嫌われてるんでしょうか?」
「「「え?」」」
あたしの素朴な疑問に、レジーナさんだけじゃなくてヴィーシャさんとリリアちゃんまでもが信じられないといった表情を浮かべています。
「え? えっと? あ、でもあの男の子たちはちょっと顔が赤いですから、もしかしたら熱があるのかもしれませんね。えっと、たしかコーネル先生が風邪には瀉血って言ってましたし、医務室に――」
「ローザちゃん……」
「あなた……」
「まあ、ローザらしいよね」
「え? らしいってどういうことですか?」
それと、どうしてそんな憐れんだ目であたしを見てくるんですか?
「お子様のローザにはまだまだ早いってことですわね」
「え? 子供じゃないですよ。あたし、ちゃんと洗礼を受けてますから」
「ローザちゃん……」
なんだかリリアちゃんがますます憐れみの視線を向けてきます。
「ほ、ほら。ローザにだってきっといつか好きな男の子だってできるよ。それにほら、オシャレにだって興味が出てきてるんだし」
ヴィーシャさんもなんだか酷いです。あたしにはちゃんと、誠実で頼りがいのある素敵な男性と結婚するっていう夢があるんですからね!
◆◇◆
突然ですが、今日は料理研究会のある日なんです。今日はなんとですね。ピクルスを漬けるんですよ。それで、明日みんなで食べるんです。
「「こんにちは」」
あたしたちが料理研究会の調理室にやってくると、すでにフロレンティーナ先輩が準備をしていました。
「こんにちは。あら? やっぱり今日のローザちゃんは少し違うわね。噂では聞いていたけれど、美容魔法だったかしら?」
「あ、はい。そうなんです」
「本当にお肌も髪も、今までよりずっときれいに見えるわ。お化粧しているようでお化粧していないみたいな……」
先輩はそう言って物珍しそうにあたしを観察してきます。
「それ、他の人にも掛けられるのかしら?」
「はい。でもレジーナさんに掛けたらちょっと色が変になっちゃいました」
「色が変?」
「そうなんです。あたしの髪色に合わせた魔法になってるみたいで……」
「あら、そうなの? それなら別の色にできるってことかしら?」
「え? あ、えっと、わからないです。実は、この魔法を試したのは今日が初めてなんです」
「そう。それじゃあ、私の髪色をローザちゃんみたいにきれいな金髪にできるかしら?」
「えっと、じゃあ試してみますね」
あたしは光の反射を変えて、先輩のきれいな青い髪が金髪に見えるようにイメージをして、魔法を発動します。
「えい!」
すると魔法はちゃんと発動して、先輩の髪が見事な金髪に変わりました。
「あ、できました!」
「わあっ! すごい! ブロンドのフロレンティーナ先輩も素敵です!」
「あら、本当ね。すごいわ!」
先輩は少し驚いた様子で自分の髪を確認しています。
「ねえ、ローザちゃん。今度はあたしをフロレンティーナ先輩みたいな青髪にしてみてよ」
「わかりました」
今度はリリアちゃんを青髪に変身させてみます。
「わあっ! すごい! すごいすごいすごい!」
そうこうしているうちに他の研究会の皆さんがやってきました。
「こんにちは……え? 誰?」
「もしかして会長? と、リリアちゃん? もしかして染めたんですか⁉」
金髪になった先輩と青髪になったリリアちゃんに皆さん驚いています。
「まさか。それよりも、すごいでしょう? 噂になっているローザちゃんの美容魔法よ?」
「ええっ⁉ あ、ローザちゃんもいつもよりきれいになってる?」
「ちょっと、あれだけかわいいのにさらにきれいになるなんて!」
「それより、わたくしも髪の色を変えたいですわ!」
「髪の色が変えられるってことは瞳の色も変えられるのか? なあなあ、それならあたいの瞳の色、右は青で左を緑にしてみてくれよ」
「えっ? ザビーネ先輩?」
なんだかもう、お料理なんて言っている場合じゃなくなってきました。
「ほら、皆さん。ローザちゃんが困ってるわ。一人一人順番にね」
見かねたフロレンティーナ先輩が整理してくれます。さすが会長ですね。やっぱりこういうときは本当に頼りになります。
そうしてあたしの前に順番を作ってもらい、一人ずつ美容魔法を掛けることになりました。
「わたくし、赤い髪にしてみたいですわ」
「はい。赤髪ですね」
燃えるような赤をイメージして、こうですね。えい!
魔法を発動すると、すぐに髪色が赤く変化しました。
「あたいは銀髪で、瞳は右が青で左は緑で頼むよ」
「あ、はい。ザビーネ先輩」
なんでしたっけ? こういうのって、夢の世界ではなんとか病って言っていたような?
えっと、そんなことよりちゃんとイメージしなきゃ。
銀髪って、銀の食器みたいな感じでしょうか? 瞳は、はい。大丈夫です。イメージはつきそうです。
「えい!」
なんだが髪の毛がまるで金属っぽい感じになっちゃいました。まるで鏡みたいに反射して、私の顔が映り込んでいます。
えっと、なんだかこう、金属製のお鍋をかぶっているみたいな?
瞳は、なんとなくイメージどおりになりました。
でも、その、頭が……。
「うっ。ぷぷぷ」
誰かが笑った声が聞こえ、それと同時に周りからクスクスと笑い声が聞こえます。
「え? ちょっと? みんなどういうことだよ? ちゃんと銀髪でオッドアイになったんだよな?」
「え、ええ。そのとおりね。でも申し訳ないけれど、あまり似合っていないわよ?」
フロレンティーナ先輩がズバリと指摘してしまいました。
「なっ? か、鏡は!」
「その格好で外に出るのはやめたほうがいいわよ。はい」
そう言ってフロレンティーナ先輩が鏡を差し出しました。それを受け取ったザビーネ先輩はすぐに自分の姿を確認します。
「……っ! これは!」
ザビーネ先輩はふるふると震えています。
えっと、やっぱり変ですよね?
「すごい! これだよ! こういうの、カッコイイと思わないか?」
「え?」
あたしたちはみんなで思わず顔を見合わせてしまいました。
「えっと……」
「ローザ! ありがとう! ずっと銀髪オッドアイに憧れてたんだ!」
「え、えっと、はい」
「ああ、今日は楽しく料理が出来そうだぜ。それじゃ、あたいは先に準備しておくぜ」
「はぁ」
そう言ってザビーネ先輩は意気揚々とピクルスの材料を取りに歩いていきます。
そうしてあたしから五メートルくらい離れると、髪の色が元に戻ってしまいました。
「あ、あれ?」
「あら?」
「もしかして?」
そう呟いたフロレンティーナ先輩がザビーネ先輩の向かったほうへと歩きだしました。すると、やはりあたしから五メートルくらい離れたところで髪色が元の青に戻ってしまいました。
「あらら。ローザちゃんから離れると効果が切れてしまうのね」
「えー、残念」
「でも、すぐに効果が切れるってことは、楽しみ放題じゃない?」
「たしかに!」
こうしてあたしたちは美容魔法で遊び、気が付けば夕方になっていたのでした。
あれれ? そういえばピクルス、漬け忘れちゃいましたね。
えへへ。でもなんだかみんなで別人になったみたいで、とっても楽しかったです。
たまにはこういう日があってもいいですよね?
================
次回更新は通常どおり、2022/02/12 (土) 20:00 を予定しております。
あの王太子様の視線は背筋がぞわぞわってするんですけど、今日のはちょっと違う気がするんです。
「ローザ、それまだやってるんですの?」
「え? はい。隠しても無駄ならいいかなって……」
「まあ、そうですわね。でもあなた、殿方の視線を集めていてよ?」
「え?」
レジーナさんに言われたほうを見ると、男の子たちがこちらを見ています。でもあたしと視線が合ったせいでしょうか? ぱっと顔を背けました。
ちょっと目が合っただけで顔を背けられるだなんて、やっぱりあたしは男の子たちに嫌われているみたいです。
あれ? ちょっと顔が赤いような? 風邪でも引いたんでしょうか?
「ね?」
「はい。そんなにあたし、嫌われてるんでしょうか?」
「「「え?」」」
あたしの素朴な疑問に、レジーナさんだけじゃなくてヴィーシャさんとリリアちゃんまでもが信じられないといった表情を浮かべています。
「え? えっと? あ、でもあの男の子たちはちょっと顔が赤いですから、もしかしたら熱があるのかもしれませんね。えっと、たしかコーネル先生が風邪には瀉血って言ってましたし、医務室に――」
「ローザちゃん……」
「あなた……」
「まあ、ローザらしいよね」
「え? らしいってどういうことですか?」
それと、どうしてそんな憐れんだ目であたしを見てくるんですか?
「お子様のローザにはまだまだ早いってことですわね」
「え? 子供じゃないですよ。あたし、ちゃんと洗礼を受けてますから」
「ローザちゃん……」
なんだかリリアちゃんがますます憐れみの視線を向けてきます。
「ほ、ほら。ローザにだってきっといつか好きな男の子だってできるよ。それにほら、オシャレにだって興味が出てきてるんだし」
ヴィーシャさんもなんだか酷いです。あたしにはちゃんと、誠実で頼りがいのある素敵な男性と結婚するっていう夢があるんですからね!
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突然ですが、今日は料理研究会のある日なんです。今日はなんとですね。ピクルスを漬けるんですよ。それで、明日みんなで食べるんです。
「「こんにちは」」
あたしたちが料理研究会の調理室にやってくると、すでにフロレンティーナ先輩が準備をしていました。
「こんにちは。あら? やっぱり今日のローザちゃんは少し違うわね。噂では聞いていたけれど、美容魔法だったかしら?」
「あ、はい。そうなんです」
「本当にお肌も髪も、今までよりずっときれいに見えるわ。お化粧しているようでお化粧していないみたいな……」
先輩はそう言って物珍しそうにあたしを観察してきます。
「それ、他の人にも掛けられるのかしら?」
「はい。でもレジーナさんに掛けたらちょっと色が変になっちゃいました」
「色が変?」
「そうなんです。あたしの髪色に合わせた魔法になってるみたいで……」
「あら、そうなの? それなら別の色にできるってことかしら?」
「え? あ、えっと、わからないです。実は、この魔法を試したのは今日が初めてなんです」
「そう。それじゃあ、私の髪色をローザちゃんみたいにきれいな金髪にできるかしら?」
「えっと、じゃあ試してみますね」
あたしは光の反射を変えて、先輩のきれいな青い髪が金髪に見えるようにイメージをして、魔法を発動します。
「えい!」
すると魔法はちゃんと発動して、先輩の髪が見事な金髪に変わりました。
「あ、できました!」
「わあっ! すごい! ブロンドのフロレンティーナ先輩も素敵です!」
「あら、本当ね。すごいわ!」
先輩は少し驚いた様子で自分の髪を確認しています。
「ねえ、ローザちゃん。今度はあたしをフロレンティーナ先輩みたいな青髪にしてみてよ」
「わかりました」
今度はリリアちゃんを青髪に変身させてみます。
「わあっ! すごい! すごいすごいすごい!」
そうこうしているうちに他の研究会の皆さんがやってきました。
「こんにちは……え? 誰?」
「もしかして会長? と、リリアちゃん? もしかして染めたんですか⁉」
金髪になった先輩と青髪になったリリアちゃんに皆さん驚いています。
「まさか。それよりも、すごいでしょう? 噂になっているローザちゃんの美容魔法よ?」
「ええっ⁉ あ、ローザちゃんもいつもよりきれいになってる?」
「ちょっと、あれだけかわいいのにさらにきれいになるなんて!」
「それより、わたくしも髪の色を変えたいですわ!」
「髪の色が変えられるってことは瞳の色も変えられるのか? なあなあ、それならあたいの瞳の色、右は青で左を緑にしてみてくれよ」
「えっ? ザビーネ先輩?」
なんだかもう、お料理なんて言っている場合じゃなくなってきました。
「ほら、皆さん。ローザちゃんが困ってるわ。一人一人順番にね」
見かねたフロレンティーナ先輩が整理してくれます。さすが会長ですね。やっぱりこういうときは本当に頼りになります。
そうしてあたしの前に順番を作ってもらい、一人ずつ美容魔法を掛けることになりました。
「わたくし、赤い髪にしてみたいですわ」
「はい。赤髪ですね」
燃えるような赤をイメージして、こうですね。えい!
魔法を発動すると、すぐに髪色が赤く変化しました。
「あたいは銀髪で、瞳は右が青で左は緑で頼むよ」
「あ、はい。ザビーネ先輩」
なんでしたっけ? こういうのって、夢の世界ではなんとか病って言っていたような?
えっと、そんなことよりちゃんとイメージしなきゃ。
銀髪って、銀の食器みたいな感じでしょうか? 瞳は、はい。大丈夫です。イメージはつきそうです。
「えい!」
なんだが髪の毛がまるで金属っぽい感じになっちゃいました。まるで鏡みたいに反射して、私の顔が映り込んでいます。
えっと、なんだかこう、金属製のお鍋をかぶっているみたいな?
瞳は、なんとなくイメージどおりになりました。
でも、その、頭が……。
「うっ。ぷぷぷ」
誰かが笑った声が聞こえ、それと同時に周りからクスクスと笑い声が聞こえます。
「え? ちょっと? みんなどういうことだよ? ちゃんと銀髪でオッドアイになったんだよな?」
「え、ええ。そのとおりね。でも申し訳ないけれど、あまり似合っていないわよ?」
フロレンティーナ先輩がズバリと指摘してしまいました。
「なっ? か、鏡は!」
「その格好で外に出るのはやめたほうがいいわよ。はい」
そう言ってフロレンティーナ先輩が鏡を差し出しました。それを受け取ったザビーネ先輩はすぐに自分の姿を確認します。
「……っ! これは!」
ザビーネ先輩はふるふると震えています。
えっと、やっぱり変ですよね?
「すごい! これだよ! こういうの、カッコイイと思わないか?」
「え?」
あたしたちはみんなで思わず顔を見合わせてしまいました。
「えっと……」
「ローザ! ありがとう! ずっと銀髪オッドアイに憧れてたんだ!」
「え、えっと、はい」
「ああ、今日は楽しく料理が出来そうだぜ。それじゃ、あたいは先に準備しておくぜ」
「はぁ」
そう言ってザビーネ先輩は意気揚々とピクルスの材料を取りに歩いていきます。
そうしてあたしから五メートルくらい離れると、髪の色が元に戻ってしまいました。
「あ、あれ?」
「あら?」
「もしかして?」
そう呟いたフロレンティーナ先輩がザビーネ先輩の向かったほうへと歩きだしました。すると、やはりあたしから五メートルくらい離れたところで髪色が元の青に戻ってしまいました。
「あらら。ローザちゃんから離れると効果が切れてしまうのね」
「えー、残念」
「でも、すぐに効果が切れるってことは、楽しみ放題じゃない?」
「たしかに!」
こうしてあたしたちは美容魔法で遊び、気が付けば夕方になっていたのでした。
あれれ? そういえばピクルス、漬け忘れちゃいましたね。
えへへ。でもなんだかみんなで別人になったみたいで、とっても楽しかったです。
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