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第二章
第38話 死霊術士と美少女勇者と美少女魔術師、謎の爪を発見する
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「リリス、知ってるのか?」
顔を近づけ、謎の黒い物体をまじまじと眺めるリリス。
「これ、アルマウト族の爪ですよ」
「爪……言われてみれば、そう見えるわね」
「アルマウト族って何だ? 聞いたことがないな」
「平たく言えば、戦闘種族です。見た目はほとんど人間と変わりないんですけど、ドラゴンの体表のようにゴツゴツした漆黒の手を持っているのが特徴なんです。黒い手からは長くて硬い爪が生えていて、それが凄い切れ味なんですよ。爪だけで木を切っちゃう人もいるくらいで」
俺の質問に、リリスがどこか誇らしげに答えた。
「アルマウト族の爪は異常に伸びるのが速いのも特徴で、それがたまに市場に出回ったりするんです。武器や薬の材料にもなるんですよ」
「へぇー。リリス、よく知ってるな」
「えへへ」
「何か嬉しそうだな」
「だって、わたしクラウスさんに質問するばかりでしたから。こうして教えてあげられるのが嬉しいんですよ」
リリスにとってこの五百年後の世界はわからないことだらけだろうからな。
自分の知識を披露できるのが嬉しいのだろう。
「へぇ、これがアルマウト族の爪なのね……初めて見たわ」
「ゼフィは知ってたのか」
「魔術学校の図書館にあった本で読んだだけよ。そんなに詳しくは知らないわ。戦闘に特化した種族で、爪に価値があるってことくらいね」
「アルマウト族って凄く強いんですよねー。あの人間離れした動きは戦闘の参考になります」
うんうん、と頷くリリス。
「飛び抜けた身体能力を持っていたらしいわね……百年前に滅んだようだけど」
「はい。武器の扱いにも長けていて――って、えぇっ!?」
リリスは目を丸くして口元に手を当てた。
「アルマウト族、百年前に滅んだんですか……?」
「ええ。あたしが読んだ歴史書にはそう書いてあったけど――」
怪訝な顔でゼフィがリリスを見る。
ゼフィはリリスが五百年前の人間だということを知らないからなぁ……。
「ど、どうして滅んじゃったんですか?」
「あたしが読んだ本には書いてなかったわ。アルマウトは元々少数で集落を形成して生きていた種族で、人里とはあまり関わろうとしなかったのよ。だからあまり情報が残ってないみたいなんだけど……」
「そ、そうなんですね……」
やってしまった、という顔でチラチラと目を泳がせるリリス。
そんなリリスをじっとりした目でゼフィは見つめる。
「リリス、あんた随分詳しいわね。まるで実際に見たことがあるみたい……」
「じ、実際にって……そ、そんなわけないじゃないですか、ゼフィさん! まったく、冗談が上手いんですから!」
「いいえ。普通の人は知るはずのない知識よ。あたしだって凄く貴重な古書をたまたま読んで知ったんだから」
「うぅ……」
「リリス、あんた、さては――」
これは潮時かな。
ゼフィにもリリスのことを話すしか――
「歴史が好きなんでしょ?」
「へ?」
「は?」
ゼフィの思わぬ言葉に、リリスと俺は揃って素っ頓狂な声を上げた。
「じゃなきゃアルマウト族に関してこんなに詳しいわけないもの! あんた、そういうの興味なさそうな顔して実はかなり好きなんじゃないの?」
嬉々として述べるゼフィ。
「え? あ、はい……?」
「そういうのが好きならそうだと言ってくれれば良いのにー! 実はあたしも歴史が好きなのよ。今度二人で歴史の話しない? あたしの古書のコレクション貸してあげても良いわよ!」
「え、ええと……」
「リリス、良いんじゃないか? 今度ゼフィの歴史トークに付き合ってやっても」
「く、クラウスさんっ!?」
「昔のことに詳しいのは事実だろ? ゼフィに教えてやったらどうだ?」
「そうよリリス。知識は分け合うものよ?」
「で、でもわたしが話せることなんて身の回りのことくらいですし……」
「へぇ、リリスは生活史が専門なのね。だから薬や武具の材料になるアルマウト族の爪に関して詳しかったのね」
歴史マニアではないとはいえ、リリスは五百年前に実際に生きていた人だ。
そんな人の生の知識が聞けるんだ。歴史好きなゼフィにとってこれほど嬉しいことはないだろう。
それに、共通の話題というのは人間が仲良くなるのには一番の薬だからな。
「も、もう……わかりましたよ。ゼフィさん、今度歴史のお話しましょうね」
リリスは最初は嫌がっていた様子だったが、俺たちにおだてられて満更でもなくなったようだ。
「やったぁ! 約束よ、リリス!」
「は、はい……」
こんなにはしゃいでいるゼフィは初めて見るな。
きっと、歴史の話をできる相手が欲しかったのだろう。
って、こう暢気にしている場合でもないんだった。
「じゃあ、話を戻そうか……これはアルマウト族という種族の爪で、これがそこの引き出しにたくさん入っていた、というわけだな」
「そうね。最初は何だかわからない奇妙な物だと思ったんだけど、アルマウト族の爪なら、ただの薬の材料だしおかしな点ではないわね。話が逸れちゃってごめんなさい」
ここは薬屋だからな。
いくら珍妙な物体でも薬の材料なら置いてあって不自然なことはない。
……いや、待てよ。
「アルマウト族って百年前に滅んだんだよな? その爪がどうしてここにあるんだ?」
「爪だけは素材として今でも流通することがあるのよ。もっとも、かなり高価なものだし、簡単には手に入らないはずなんだけど……ね」
かなり高価なもの、か。
「アルマウト族は爪を売って生活する人もいたくらいですから。今でも残っていて不思議ではありません」
「そうか……」
魔族と通じて人間を売っていた売国奴――。
まさか、彼女は魔族から得た物資でこれを……?
……いや、確証もないのに知人を勘繰るのはよそう。
俺は爪を引き出しに戻した。
ただの薬の材料なら持っていても仕方がない。
結局、手がかりらしい手がかりは無しか。
突然現れて爆薬を投げ込んできた仮面の男。カウンターから持ち出された四角い物。薬の材料になるという奇妙な爪。
これだけで何かを推理することができるとは思えない。
「クラウスさん、これからどうします?」
「うーん……」
達成報酬五百万ゴルダの、緊急S級クエスト。
まだ受注したわけじゃないが、その中身はどうにも腑に落ちないことばかりである。
クエスト対象のナディアさんは俺にとって昨日知り合ったばかりの人だし、彼女のことはあまり知らないのだから関わらなければ良いと言われてしまえばそれまでだが、看過できないことが多いのも事実だ。
クエスト依頼者の名前が書かれていなかったのも不自然だし、爆薬で攻撃を仕掛けてきた者のことも気になる。
正直、ここまで首を突っ込んで、今更別のことをする気分にはなれない。
何より、オデットの行方が今朝からわからないというのは心配である。
彼女は大切な友人であり、この町にやって来たばかりの俺とリリスに親切にしてくれた恩人だ。
彼女の失踪とこのクエストとの間に関連があるのかはわからないが、彼女が何かに巻き込まれている可能性がある以上、このクエストのことを捨て置くわけにはいかない。
「ここを出て、どこか落ち着いて話ができるところに行こう。そこで今後の方針を話し合わないか?」
「そうですね。もうここにいても仕方ありませんし」
「また爆弾魔が来るかもしれないしね」
話し合いをするべく、ひとまず俺たちはナディアさんの薬屋を後にした。
顔を近づけ、謎の黒い物体をまじまじと眺めるリリス。
「これ、アルマウト族の爪ですよ」
「爪……言われてみれば、そう見えるわね」
「アルマウト族って何だ? 聞いたことがないな」
「平たく言えば、戦闘種族です。見た目はほとんど人間と変わりないんですけど、ドラゴンの体表のようにゴツゴツした漆黒の手を持っているのが特徴なんです。黒い手からは長くて硬い爪が生えていて、それが凄い切れ味なんですよ。爪だけで木を切っちゃう人もいるくらいで」
俺の質問に、リリスがどこか誇らしげに答えた。
「アルマウト族の爪は異常に伸びるのが速いのも特徴で、それがたまに市場に出回ったりするんです。武器や薬の材料にもなるんですよ」
「へぇー。リリス、よく知ってるな」
「えへへ」
「何か嬉しそうだな」
「だって、わたしクラウスさんに質問するばかりでしたから。こうして教えてあげられるのが嬉しいんですよ」
リリスにとってこの五百年後の世界はわからないことだらけだろうからな。
自分の知識を披露できるのが嬉しいのだろう。
「へぇ、これがアルマウト族の爪なのね……初めて見たわ」
「ゼフィは知ってたのか」
「魔術学校の図書館にあった本で読んだだけよ。そんなに詳しくは知らないわ。戦闘に特化した種族で、爪に価値があるってことくらいね」
「アルマウト族って凄く強いんですよねー。あの人間離れした動きは戦闘の参考になります」
うんうん、と頷くリリス。
「飛び抜けた身体能力を持っていたらしいわね……百年前に滅んだようだけど」
「はい。武器の扱いにも長けていて――って、えぇっ!?」
リリスは目を丸くして口元に手を当てた。
「アルマウト族、百年前に滅んだんですか……?」
「ええ。あたしが読んだ歴史書にはそう書いてあったけど――」
怪訝な顔でゼフィがリリスを見る。
ゼフィはリリスが五百年前の人間だということを知らないからなぁ……。
「ど、どうして滅んじゃったんですか?」
「あたしが読んだ本には書いてなかったわ。アルマウトは元々少数で集落を形成して生きていた種族で、人里とはあまり関わろうとしなかったのよ。だからあまり情報が残ってないみたいなんだけど……」
「そ、そうなんですね……」
やってしまった、という顔でチラチラと目を泳がせるリリス。
そんなリリスをじっとりした目でゼフィは見つめる。
「リリス、あんた随分詳しいわね。まるで実際に見たことがあるみたい……」
「じ、実際にって……そ、そんなわけないじゃないですか、ゼフィさん! まったく、冗談が上手いんですから!」
「いいえ。普通の人は知るはずのない知識よ。あたしだって凄く貴重な古書をたまたま読んで知ったんだから」
「うぅ……」
「リリス、あんた、さては――」
これは潮時かな。
ゼフィにもリリスのことを話すしか――
「歴史が好きなんでしょ?」
「へ?」
「は?」
ゼフィの思わぬ言葉に、リリスと俺は揃って素っ頓狂な声を上げた。
「じゃなきゃアルマウト族に関してこんなに詳しいわけないもの! あんた、そういうの興味なさそうな顔して実はかなり好きなんじゃないの?」
嬉々として述べるゼフィ。
「え? あ、はい……?」
「そういうのが好きならそうだと言ってくれれば良いのにー! 実はあたしも歴史が好きなのよ。今度二人で歴史の話しない? あたしの古書のコレクション貸してあげても良いわよ!」
「え、ええと……」
「リリス、良いんじゃないか? 今度ゼフィの歴史トークに付き合ってやっても」
「く、クラウスさんっ!?」
「昔のことに詳しいのは事実だろ? ゼフィに教えてやったらどうだ?」
「そうよリリス。知識は分け合うものよ?」
「で、でもわたしが話せることなんて身の回りのことくらいですし……」
「へぇ、リリスは生活史が専門なのね。だから薬や武具の材料になるアルマウト族の爪に関して詳しかったのね」
歴史マニアではないとはいえ、リリスは五百年前に実際に生きていた人だ。
そんな人の生の知識が聞けるんだ。歴史好きなゼフィにとってこれほど嬉しいことはないだろう。
それに、共通の話題というのは人間が仲良くなるのには一番の薬だからな。
「も、もう……わかりましたよ。ゼフィさん、今度歴史のお話しましょうね」
リリスは最初は嫌がっていた様子だったが、俺たちにおだてられて満更でもなくなったようだ。
「やったぁ! 約束よ、リリス!」
「は、はい……」
こんなにはしゃいでいるゼフィは初めて見るな。
きっと、歴史の話をできる相手が欲しかったのだろう。
って、こう暢気にしている場合でもないんだった。
「じゃあ、話を戻そうか……これはアルマウト族という種族の爪で、これがそこの引き出しにたくさん入っていた、というわけだな」
「そうね。最初は何だかわからない奇妙な物だと思ったんだけど、アルマウト族の爪なら、ただの薬の材料だしおかしな点ではないわね。話が逸れちゃってごめんなさい」
ここは薬屋だからな。
いくら珍妙な物体でも薬の材料なら置いてあって不自然なことはない。
……いや、待てよ。
「アルマウト族って百年前に滅んだんだよな? その爪がどうしてここにあるんだ?」
「爪だけは素材として今でも流通することがあるのよ。もっとも、かなり高価なものだし、簡単には手に入らないはずなんだけど……ね」
かなり高価なもの、か。
「アルマウト族は爪を売って生活する人もいたくらいですから。今でも残っていて不思議ではありません」
「そうか……」
魔族と通じて人間を売っていた売国奴――。
まさか、彼女は魔族から得た物資でこれを……?
……いや、確証もないのに知人を勘繰るのはよそう。
俺は爪を引き出しに戻した。
ただの薬の材料なら持っていても仕方がない。
結局、手がかりらしい手がかりは無しか。
突然現れて爆薬を投げ込んできた仮面の男。カウンターから持ち出された四角い物。薬の材料になるという奇妙な爪。
これだけで何かを推理することができるとは思えない。
「クラウスさん、これからどうします?」
「うーん……」
達成報酬五百万ゴルダの、緊急S級クエスト。
まだ受注したわけじゃないが、その中身はどうにも腑に落ちないことばかりである。
クエスト対象のナディアさんは俺にとって昨日知り合ったばかりの人だし、彼女のことはあまり知らないのだから関わらなければ良いと言われてしまえばそれまでだが、看過できないことが多いのも事実だ。
クエスト依頼者の名前が書かれていなかったのも不自然だし、爆薬で攻撃を仕掛けてきた者のことも気になる。
正直、ここまで首を突っ込んで、今更別のことをする気分にはなれない。
何より、オデットの行方が今朝からわからないというのは心配である。
彼女は大切な友人であり、この町にやって来たばかりの俺とリリスに親切にしてくれた恩人だ。
彼女の失踪とこのクエストとの間に関連があるのかはわからないが、彼女が何かに巻き込まれている可能性がある以上、このクエストのことを捨て置くわけにはいかない。
「ここを出て、どこか落ち着いて話ができるところに行こう。そこで今後の方針を話し合わないか?」
「そうですね。もうここにいても仕方ありませんし」
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