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序章

第2話 死霊術士、S級モンスターを瞬殺する

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 呆気ないな。
 これが俺の人生の終幕か。
 こんなわけのわからない終わり方をするくらいなら、大人しく薬草を集めていればよかった。

 魔物の唸り声も聞こえてくる。
 この声は、ベヒーモスかな。あるいはキメラドラゴンかな。
 俺はどうやって食われるのかな。
 できれば一口でお願いしたいところだけど。

 俺は、死を覚悟した。
 すると、どこからともなく声が聞こえてきた。

『仲間に捨てられた情けない冒険者よ。聞こえるか?』

 やだ。知らない人の声が脳内に響いてくる。

「な、なんだ? 誰だ!」

『おお! き、聞こえるのか!』

 声の主は俺が言葉を返したことが予想外だったのか、上ずった声を上げた。
 聞いた感じ、中年の男の声だな。死ぬ前くらい可愛い女の子の声を聞きたかったよ。

「聞こえるけど……」

『おお、おお! なんと! 待つこと五百年。ついにこのときが来たか!』

 と、謎の声と話してるうちにモンスターの足音が近づいてきてやがる。
 こりゃそろそろ食われるな。

「何だよ? 俺もうすぐ死ぬんだけど。用件なら早めに言ってくれ」

『な、何だと? う、うおお、待て! 死なれては困る! ううむ、そうだな……し、仕方ない! こいつに死なれては次の機会はいつになるかわからん! 賭けだ!』

「な、何を慌ててるんだ?」

 凄く嫌な予感がするんだが。

『リリス! 話は後だ! こいつに憑依してくれ!』

 は? 憑依?

『頼んだぞ、リリス。我が娘よ、願いは託したぞ! そして……さらばだ!』

 な、なんだなんだ。声の主のおっさんとは別にリリスとかいうのもいるらしいが、そっちの声はまったく聞こえないな。

 おっさんの声が消えると、辺りは再び静寂に包まれた。
 何だったんだ、今の。

「グォォォルルルル」

 魔物の唸り声が背後から聞こえる。俺は恐る恐るそちらを見た。

 ひたひたと足音を響かせながらこちらに来たのは、ドラゴンゾンビだった。腐った緑色の体皮からおどろおどろしい腐臭が漂う。俺では傷一つつけられないであろうS級モンスターだ。
 
「グォォォォォォォォ!!!」

 俺を食おうと大きく開かれたドラゴンゾンビの口を前に、俺は目を閉じた。

 終わった――。

 ……。

 あれ?
 食われて……ない?

 ドラゴンゾンビの声は止んでいる。
 さっきまで俺の体に当たっていた、生温かい不快な鼻息も消えた。

 俺はおそるおそるまぶたを開いて目の前の景色を確認した。

 俺は自分の目を疑った。
 ドラゴンゾンビが真っ二つになって地面に横たわっていたからだ。

 そして俺の右手には腰に差していたはずのナイフが握られており、刃先からはドラゴンゾンビのものと思われる体液が滴っていた。

 立ち上がれないほどだったひどい怪我も治っている。

『おい、聞こえるか? 仲間に捨てられた情けない死霊術士よ』

「何が起きたんだ? 俺はてっきりドラゴンゾンビに食われたと……」

『お前に憑依したリリスが斬り伏せたのだ』

「はぁ……?」

『本当は細かい話をしてからにしようと思ったのだが、ドラゴンゾンビが迫っていたのでな。仕方なく、先ほど我が娘であり最強の勇者であるリリスの霊魂をお前に憑依させたのだ』

「はぁ……??」

 このおっさんの声は一体何を言っているんだ?

『さっきから何を呆けている。お前は死霊術士しりょうじゅつしであろう? だから霊魂である儂と口が利けるのであろう?』

「ああ、まあな。確かに俺は死霊術士だ。でも、俺は生まれつき魔力に乏しくてな。俺が話をしたり憑依させたりできるのは、ハエとか蚊のような微々たる死霊だけなんだよ」

『ほう?』

「そんなもんだから、俺は死霊術士としては何の役にも立たないんだ。さっきの見てたんだろ? 俺は死霊術士じゃなくて荷物持ちとしてあいつらに雇われてたんだ」

『なるほどな……』

「だから、このドラゴンゾンビを倒せるほどの力のある死霊が俺に憑依するなんてありえないんだよ」

 そんな魔力があれば、俺は今頃魔術師になっているだろう。

『そうらしいな。確かに、お前さんの魔力はひどいもんだ。まさにカスだ。死霊である儂でもわかるほどな』

「あんた、さっきから失礼だな……」

『しかし、儂らにとってはお前さんはまさに救いの神なのだ。儂らがここで無念に散ってから五百年も経ち、ようやく現れた死霊術士なのだからな』

「五百年だと?」

『ああ。儂らは親子そろって勇者であった。しかし、魔王を倒す旅の途中、志半ばで倒れたのだ。それからずっと、この地で娘を憑依させてくれる死霊術士を待っていたのだ』

 五百年もここで待っていた?
 途方もない話だな。

『しかし、五百年もの間、死霊術士は一人としてここを通らなかった。だが、ついに今日、お前さんが現れたというわけだ。おお、おお……』

 おっさんは感極まったのか泣き出してしまった。

「まあ……そりゃあ、ここを死霊術士が通るわけがないよな。五百年前っていえば、ちょうど死霊術士狩りが起きた頃だ」

『何? 死霊術士狩りだと?』

「ああ。教会勢力が死霊術士を一斉に狩り始めたらしい。元々そんなに数もいなかったから、凄腕の死霊術士はどんどん死んでいった。そんな大変なことがあったから、魔王を倒しにこんなところを通る死霊術士なんていなかったろうな。ま、婆ちゃんから聞いた話だから詳しくはわからないけど」

『確かに、当時の教会は死霊術士と敵対していたが。……まさか死霊術士狩りなどに及ぶとは。信じられん』

「で、その末裔は今は山奥の小さな集落で人目を避けるように生活しているのさ。十数人の小さな集落だ。俺もそこの出身だよ。長い年月で死霊術士の血は薄まって、今となっては死霊術を使えるのは俺と婆ちゃんだけさ。だから俺は集落のみんなの願いを背負って冒険者になったんだ。力が弱すぎて、結局この有様だけど」

『死霊術士に生まれて苦労したのだな……』

「俺自身はそうでもないよ。昔は差別が凄かったみたいだが、今は死霊術士なんて良い意味でも悪い意味でも見向きもされないし、世間じゃ存在すら信じられてないくらいだ。要するに、俺はどこにでもいるうだつの上がらない冒険者の一人ってわけさ」

 俺は故郷を出てから、自分が死霊術士であることは誰にも話していない。

『なるほどな。それでは、死霊術士であるお前さんがここを通ったのは奇跡に近いというわけか』

「だな。たまたま俺がジョーキットたちに雇われなかったら、あんたは永遠と待ち続けることになっていただろうな」

『それは想像するだけで恐ろしい。ではこの邂逅はやはり運命だったのだ』

「あんたも説明してくれよ。どうして俺はドラゴンゾンビを倒すことができた? というか、さっきも言ったけど俺はしょぼい死霊としか話せないんだぞ。あんた本当に勇者だったのか?」

『し、失礼な! 儂らはこれでも当時大陸最強と謳われた勇者親子だぞ』

「ならどうして俺と話ができてる?」

『う、うむ。実は儂は魔物の呪いでハエに変えられてしまったのだ。一生の不覚だ』

 最強の勇者がハエにか……そりゃあまた不憫な話だ。

『そんな儂を庇って、娘のリリスは死んでしまった。結局儂もそのまま魔物の餌となってしまったが』

「そういや、あんたの娘さん? そのリリスって人が俺に憑依したって言ってたけど……」

『うむ。リリスは幸運にもハエにはならず、最強の勇者のまま死霊になったのだ。だからお前さんにはリリスの声が聞こえなかったのだ』

「なるほど」

 ってことは、この場には俺と、このおっさんの死霊と、リリスって女性の死霊がいるわけか。

『通常の直接憑依とは違い、リリスの魔力を用いて儂を経由して間接憑依させたのだ。だから魔力の乏しいお前さんの身体に最強の勇者の死霊が憑依することができたというわけだ』

「んん? よくわからないな」

 通常の憑依の術は、死霊術士が主体となって霊魂を呼んで行うものだ。霊魂の方から死霊術士に憑依するなど聞いたことがない。
 とはいえ、俺の死霊術に関する知識も婆ちゃんから聞いただけの乏しいものだ。俺も死霊術の全てを知っているわけじゃない。

『……まぁいい。ともかく、お前さんの身体には今、儂の娘が入っている。あとはよろしく頼むぞ』

「は? よろしくって……」

『後のことは娘から聞いてくれ。お前さんも死霊術士なら実体化の術くらいはできるんだろう? 仮にできなくとも、憑依した状態であれば娘と会話することは可能だろう』

 死霊術士の術は主に五つある。探知、会話、使役、憑依、そして実体化だ。
 一応全部婆ちゃんから教わってはいるが……。

「いや、だから俺の魔力は本当にカスみたいなもんで……ハエくらいしか実体化できないんだって」

『はぁ。お前さん、本当に物分かりが悪いんだな。お前さんは今、ドラゴンゾンビを一撃で真っ二つにできるほどの身体能力の持ち主なのだ。魔力だってそんじょそこらの魔術師なんかよりあるはずだ。何せお前の身体には最強の勇者である儂の娘が入っておるのだからな』

 おっさんは呆れたのか、露骨にため息を交じらせて言った。
 そんな話を急にされて信じろと言う方が無茶だと思うが。

「わかったよ……。とにかくやってみる」

『じゃ、魔王を倒したらまたここに来てくれ。儂はそれまで眠りにつくとしよう……』

「は、はぁ? 俺が魔王を? ちょっと待ってくれよ……」

『もうお前さんには断る権利はないぞ。力を持つものはそれを公の為に行使する義務があるのだ』

 随分と強引な死霊だな。

『あ! あと、娘には手を出すんじゃないぞ! あくまで協力者の関係だからな! お前なんかに娘はやらんからな!』

「だ、出さないよ」

 こんなことを言うのはあれだが、いくら女性とはいえ、五百年前の人に対してどうこうしたくなるとも思えないし……。

『では、さらばだ! 仲間に捨てられた情けない死霊術士よ……』

「さっきから聞いてりゃ、ちょいちょい失礼なおっさんだな! 死ね! ハエ野郎!!」

『もう死んどるわ! クソカス! ハブられ野郎!! ウッハハハハハハハ!!!』

 おっさんはガキみたいな捨て台詞を吐くと、俺の脳からフェードアウトしていった。

 なんと不愉快な奴だ……。
 とはいえ、今のわけのわからん死霊のおかげで命が助かったのも事実だ。
 一応感謝してやるか。

 あ、そうだ。
 俺に憑依した娘とやらを実体化させろとか言ってたな。
 
「霊魂よ。彷徨い留まりし霊魂よ。我が魔力を介し、汝に実体を与えん」

 俺は呪文を唱え、両手を前に突き出した。
 これやるのは十年ぶりくらいだな。ネズミ捕りの仕事をしたときにネズミの霊を呼び出して実体化させて以来だ。

 すると、一瞬青い光が瞬き、黒々とした悍ましいハエの群れのようなものがどこからともなく現れてゾワゾワっと一か所に集まっていった。
 この黒いのは婆ちゃん曰く、自然界に漂う闇の力らしいが。
 これ気持ち悪くて嫌いなんだよな……。

 あまり見たくないので、俺は顔を逸らして実体ができるのを待った。

 ――そろそろ実体ができあがった頃かな?

 そう思って、この目で確認しようとしたか否かというところで、声がした。

「初めまして、クラウスさん。わたしが勇者リリスです」

 女性の声がした方を見ると、そこには――。

 これまでお目にかかったことのないレベルの、絶世の美女が立っていたのだった。
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