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ルイザ編
20 自由の身
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老婆の幽霊を見たというクロードに連れられ、三人で庭へと出た。
ルイザは心底くだらないと思ったのだが、ユーナが妙に率先して彼を追うものだから、つい一緒に出てきてしまった。
「このあたりだ」
刈り揃えられた庭木に囲まれた庭で、クロードが立ち止まった。
真剣な顔であたりを見回している。
そんな彼に、ユーナがまったく緊張感のないゆるんだ表情で質問する。
「メイド長のことは誰から聞いたの?」
「あ、うん。
到着してすぐのことなんだけど――」
村の入り口で出会った日焼けした男との会話の内容を伝えると、彼女はくすくすと笑った。
「カイルが自由の身になったと聞いただけなのに、クロードったら失礼だわ。
ほら、メイド長も怒ってる」
「なんだって?
……わあ!」
ユーナの視線の先を見て、クロードは仰天した。
腰ほどの高さの庭木の上から、老婆の顔が彼のことをじっと見ていたからだ。
「め、メイド……長……」
「クロード様、どうなさいました。
この老いぼれがそんなに恐ろしいのですか?」
「いや、だって……。
んん?
待ってくれ、その台はなんだ?」
庭木の途切れたところから現れた老婆は、台車のうえで椅子に座っているという珍妙な姿だった。
その台車を押していたのは、若い男だ。
クロードに見えないよう、腰をかがめて庭木に身を隠しながら、老婆の乗る台車を押していたらしい。
「あはは、怖がってるからつい悪ノリで隠れちまった。
よう、クロード。
でっかくなったなあ。
まさかおれが抜かれるとは思わなかったぜ」
「カイル!」
カイルと呼ばれたその若い男は、クロードに軽く手をあげて挨拶すると、老婆を椅子から抱えて降ろした。
地面に立った彼女は、台車に寝かせてあった杖を拾って、自分の足でクロードのほうに近づいてくる。
「クロード様、おひさしゅうございます。
若いころの先代に生き写しで、ますます立派になられました」
「ああ……ありがとう。
その、メイド長も、元気そうでなにより」
「はい。
屋敷に新しい使用人が増えましたので、老骨に鞭を打って、こうしてたまに指導しているのです。
脚は衰えましたが、問題ありません。
ああやって、孫が運んでくれますから」
そう言って台車を手で示す。
車輪のついた台に椅子がしっかりと固定されており、たしかにそこに座って誰かに引いてもらえば、足が悪くても移動に支障はなさそうだった。
「さっきぼくが見たのは、その台車で移動しているメイド長だったのか。
低木に隠れて顔しか見えないものだから、てっきり……」
「てっきり、幽霊が出たかって?」
笑って言うカイルに、クロードはたじろぐ。
「い、いや、まさかそんな」
「まあ無理もないさ。
婆ちゃんがここまで元気になるなんて、看病していたおれも驚いたくらいだから。
おおかた、家に誰もいなかったから勘違いしたんだろう?
自由になったおれは庭師をやっているし、婆ちゃんも週に何日かはこうして屋敷に復帰してるんだ。
おれも含め、若い使用人たちに教えなきゃいけないことは、まだまだ山ほどあるからね」
と、そこで老婆がユーナのほうに歩み寄り、彼女の手を取って優しく言った。
「ユーナ、どうやら隠れるのはやめたようだね」
「はい、ご迷惑をおかけしました。
今後のことはまだこれからですが……」
「ああ、それはふたりで話して決めればいいだけさ。
とにかく黙ってやりすごすのはよくない。
あたしみたいに後悔することになるよ」
お茶目にウインクしてみせる老婆に、ユーナが礼を言いながらハグをした。
どうやらふたりは年齢を超えて親しいらしいが、ルイザには事情がまるで見えてこない。
この屋敷にいると、どうにも蚊帳の外にされがちで嫌になってくる。
ユーナに目配せをすると、そんな苛立ちを察してくれたのか、初対面のふたりに紹介してくれた。
「こちらは聖女ルイザ。
わたしの親友で、クロードのことをここまで連れてきてくれました。
とっても神様に愛されていて、彼女がいたからわたしは安心して教会を辞められたの」
「ほう……」
老婆がそばまで寄ってきて、節くれ立った手を伸ばしてルイザの頬を撫でる。
「たいそうな美人だ。
それに、我の強さが相にはっきりと出ている。
誰にも負けたことがないだろう?」
「ユーナには勝てなかったけど……まあ、この子は勝負しないから数に入れなくていいわよね。
そうよ、アタシが聖女のトップ。
なかなか見る目があるじゃない」
「あっはは。
伊達に長く生きてはいないのさ」
笑って答えるシワだらけの顔に、鋭い眼光が輝いている。
我の強さならこの老女も負けてはいないのではないかとルイザは思った。
メイド長と呼ばれていたが、きっと、同じメイドたちのなかで抜きん出て優秀だったからそうなったに違いない。
住む世界は違えど、似たようなにおいが感じられて、すこし親近感が湧いてきた。
「ルイザ、あんたみたいな強い女は、意外と情に厚いところがあるだろう。
敵を作りやすいぶん、身内には甘いんだよ。
ユーナの悩みも、どうにかする気でいるんじゃないのかい?」
「それは買い被りすぎじゃないかしら?
アタシ、得にならないことはしたくないもの」
「そうかねえ」
わけ知り顔で見てくるメイド長の視線を避けるように、ルイザは「そろそろ夕食じゃない?」と言って歩き出した。
ルイザは心底くだらないと思ったのだが、ユーナが妙に率先して彼を追うものだから、つい一緒に出てきてしまった。
「このあたりだ」
刈り揃えられた庭木に囲まれた庭で、クロードが立ち止まった。
真剣な顔であたりを見回している。
そんな彼に、ユーナがまったく緊張感のないゆるんだ表情で質問する。
「メイド長のことは誰から聞いたの?」
「あ、うん。
到着してすぐのことなんだけど――」
村の入り口で出会った日焼けした男との会話の内容を伝えると、彼女はくすくすと笑った。
「カイルが自由の身になったと聞いただけなのに、クロードったら失礼だわ。
ほら、メイド長も怒ってる」
「なんだって?
……わあ!」
ユーナの視線の先を見て、クロードは仰天した。
腰ほどの高さの庭木の上から、老婆の顔が彼のことをじっと見ていたからだ。
「め、メイド……長……」
「クロード様、どうなさいました。
この老いぼれがそんなに恐ろしいのですか?」
「いや、だって……。
んん?
待ってくれ、その台はなんだ?」
庭木の途切れたところから現れた老婆は、台車のうえで椅子に座っているという珍妙な姿だった。
その台車を押していたのは、若い男だ。
クロードに見えないよう、腰をかがめて庭木に身を隠しながら、老婆の乗る台車を押していたらしい。
「あはは、怖がってるからつい悪ノリで隠れちまった。
よう、クロード。
でっかくなったなあ。
まさかおれが抜かれるとは思わなかったぜ」
「カイル!」
カイルと呼ばれたその若い男は、クロードに軽く手をあげて挨拶すると、老婆を椅子から抱えて降ろした。
地面に立った彼女は、台車に寝かせてあった杖を拾って、自分の足でクロードのほうに近づいてくる。
「クロード様、おひさしゅうございます。
若いころの先代に生き写しで、ますます立派になられました」
「ああ……ありがとう。
その、メイド長も、元気そうでなにより」
「はい。
屋敷に新しい使用人が増えましたので、老骨に鞭を打って、こうしてたまに指導しているのです。
脚は衰えましたが、問題ありません。
ああやって、孫が運んでくれますから」
そう言って台車を手で示す。
車輪のついた台に椅子がしっかりと固定されており、たしかにそこに座って誰かに引いてもらえば、足が悪くても移動に支障はなさそうだった。
「さっきぼくが見たのは、その台車で移動しているメイド長だったのか。
低木に隠れて顔しか見えないものだから、てっきり……」
「てっきり、幽霊が出たかって?」
笑って言うカイルに、クロードはたじろぐ。
「い、いや、まさかそんな」
「まあ無理もないさ。
婆ちゃんがここまで元気になるなんて、看病していたおれも驚いたくらいだから。
おおかた、家に誰もいなかったから勘違いしたんだろう?
自由になったおれは庭師をやっているし、婆ちゃんも週に何日かはこうして屋敷に復帰してるんだ。
おれも含め、若い使用人たちに教えなきゃいけないことは、まだまだ山ほどあるからね」
と、そこで老婆がユーナのほうに歩み寄り、彼女の手を取って優しく言った。
「ユーナ、どうやら隠れるのはやめたようだね」
「はい、ご迷惑をおかけしました。
今後のことはまだこれからですが……」
「ああ、それはふたりで話して決めればいいだけさ。
とにかく黙ってやりすごすのはよくない。
あたしみたいに後悔することになるよ」
お茶目にウインクしてみせる老婆に、ユーナが礼を言いながらハグをした。
どうやらふたりは年齢を超えて親しいらしいが、ルイザには事情がまるで見えてこない。
この屋敷にいると、どうにも蚊帳の外にされがちで嫌になってくる。
ユーナに目配せをすると、そんな苛立ちを察してくれたのか、初対面のふたりに紹介してくれた。
「こちらは聖女ルイザ。
わたしの親友で、クロードのことをここまで連れてきてくれました。
とっても神様に愛されていて、彼女がいたからわたしは安心して教会を辞められたの」
「ほう……」
老婆がそばまで寄ってきて、節くれ立った手を伸ばしてルイザの頬を撫でる。
「たいそうな美人だ。
それに、我の強さが相にはっきりと出ている。
誰にも負けたことがないだろう?」
「ユーナには勝てなかったけど……まあ、この子は勝負しないから数に入れなくていいわよね。
そうよ、アタシが聖女のトップ。
なかなか見る目があるじゃない」
「あっはは。
伊達に長く生きてはいないのさ」
笑って答えるシワだらけの顔に、鋭い眼光が輝いている。
我の強さならこの老女も負けてはいないのではないかとルイザは思った。
メイド長と呼ばれていたが、きっと、同じメイドたちのなかで抜きん出て優秀だったからそうなったに違いない。
住む世界は違えど、似たようなにおいが感じられて、すこし親近感が湧いてきた。
「ルイザ、あんたみたいな強い女は、意外と情に厚いところがあるだろう。
敵を作りやすいぶん、身内には甘いんだよ。
ユーナの悩みも、どうにかする気でいるんじゃないのかい?」
「それは買い被りすぎじゃないかしら?
アタシ、得にならないことはしたくないもの」
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