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ルイザ編
15 突然の抱擁
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厨房に入ると、目的のゴールディはすぐに見つかった。
ふくよかで大柄な女性が、調理担当のほかの使用人たちに指示を出して忙しそうにしている。
「ゴールディ。
屋敷に人が増えて大変そうだね」
「坊や!」
うんざりするルイザのまえで、またしても感動の再会が繰り広げられた。
身長はクロードのほうが大きいが、体積で勝るゴールディにすっぽりと抱きしめられ、まるでホットドッグのソーセージのようになっている。
ルイザが呆気に取られて眺めていると、不意にゴールディが顔を上げた。
「そっちのきれいなお嬢さんは?」
「あ、うん、ルイザ様だ。
教会で聖女をやっていて――」
「あらあら、まあ!」
やばい、と思ったときには遅かった。
ぱっとクロードを解放したゴールディが、今度はルイザを抱きしめる。
ただ、さすがに包み込むほど力強くは抱きしめてこず、少々オーバーな歓迎という程度だった。
「ようこそ、ガヴァルダの屋敷へ。
あんた、世界一の美人だね」
「あ、ありがと」
「聖女にしとくのはもったいないけど、もし聖女じゃなかったら男たちが戦争を起こすところだよ。
ああほんと、女神像みたいだねえ」
褒めっぷりもオーバーだった。
が、悪い気はしない。
歯の浮くようなお世辞は聞き飽きているルイザだが、この女性の言葉は、感動をシンプルに表現するために大げさになっているのが伝わってくる。
温かさと包容力。
まさに、おっかさんだ。
ユーナが彼女を頼るのもうなずける。
「あ、そうだわ。
ユーナのことを訊きにきたんだった」
「ん? なんだい?」
緩められた腕から離れると、ルイザはユーナを追いかけてこの屋敷にきたという経緯を伝えた。
ユーナが体調を崩したこと。
ゴールディのもとへ帰ると告げたこと。
クレアたちメイドが知らないと答えたこと。
太い腕を組んで考え込むようにして聞いていたゴールディは、話が終わっても、眉間にしわを寄せたままなにも言わないでいる。
「メイドたちは本当に会っていないのかもしれないけど……。
ゴールディ、少なくともあなたはユーナと会ったはず。
ねえ教えて、あの子はどうしているの?」
「うーん……」
「どうしたの?
もしかして口止めされているの?」
重ねて問いかけるルイザには答えず、ゴールディはクロードのほうに向かって静かに言った。
「坊やは責任感が強すぎるからね。
背負わせすぎるといけないってのは、あたしも理解できる。
ただ、こればっかりはねえ……」
「ぼくの責任?
どういうことだ、ゴールディ?」
問い詰めるクロードを軽くいなして、彼女は使用人たちのほうへと歩いてゆく。
厨房のなかには、すでに手持ちの作業を終え、次の指示を待っている者が何人もいた。
「待ってくれ、ゴールディ」
「坊や!」
突然の語気に、クロードが動きを止める。
ゴールディも自分の口から出た声の強さに驚いたようで、取り繕うように優しく笑って言った。
「ルイザ様にご馳走を振る舞いたいんだ。
……悪いけど、料理に集中させておくれ」
厨房から出ていってほしいという意味だろう。
ユーナの居場所についてなにも回答を得ていないが、ゴールディの意外なほどの拒絶に、三人は従うほかなかった。
厨房をあとにして、途方に暮れる。
応接室に戻る気にもなれず、二階へ続く階段の下で、ゲストルームの準備が終わるのを待つことにした。
「あのひと、ユーナのこと隠してるわよね。
嘘をつきたくないから話を逸らすしかないって感じだった」
「……はい。
ゴールディは頼まれても嘘をつけない性格です。
ユーナと会ったのは間違いありません。
でも、だとしたら、ユーナは今どこに……」
ルイザは二階を見上げていた。
一階は、応接室や厨房があるだけでなく、テオから派遣されている役人たちの仕事場となっている。
居住スペースやゲストルームは、すべて二階にあるようだった。
「上に行く階段って、ここだけなの?」
「え? あ、はい、そうです。
ここで待っていれば、準備を終えた使用人がすぐに気づいてくれますよ」
「そう」
ルイザは、ずっと黙っているムーニーを見た。
この男が黙っているときは、状況を俯瞰したうえで静観を決め込んでいるときだ。
自分がしゃしゃり出ることじゃないと悟って、できるだけ場を乱さないように気配を殺している。
腹の立つほどに賢い男だと彼女は思った。
こうやって生きれば、損をすることはまずないだろう。
なので、ルイザは逆をいく。
損得勘定は信条ではない。
心の命じるままに振る舞うと決めている。
「ねえ、クロード」
「なんです?」
油断しているクロードのすぐそばに立つ。
ルイザから見るとなんとも頼りないただ従順なだけの男だが、長身で整った顔立ちをしていて、見てくれはまあ悪くない。
ゴールディから女神像と評された自分と、釣り合わないこともないだろう。
じりじりと距離を縮める。
クロードもさすがに近すぎると思ったのか、後ろに一歩下がろうとした。
その瞬間――
「ごめんなさい、クロード!
アタシ、あんたのこと好きになったみたい」
「ええ?」
ルイザはおもむろに抱きついて、彼の胸に愛おしそうに頬を寄せた。
ふくよかで大柄な女性が、調理担当のほかの使用人たちに指示を出して忙しそうにしている。
「ゴールディ。
屋敷に人が増えて大変そうだね」
「坊や!」
うんざりするルイザのまえで、またしても感動の再会が繰り広げられた。
身長はクロードのほうが大きいが、体積で勝るゴールディにすっぽりと抱きしめられ、まるでホットドッグのソーセージのようになっている。
ルイザが呆気に取られて眺めていると、不意にゴールディが顔を上げた。
「そっちのきれいなお嬢さんは?」
「あ、うん、ルイザ様だ。
教会で聖女をやっていて――」
「あらあら、まあ!」
やばい、と思ったときには遅かった。
ぱっとクロードを解放したゴールディが、今度はルイザを抱きしめる。
ただ、さすがに包み込むほど力強くは抱きしめてこず、少々オーバーな歓迎という程度だった。
「ようこそ、ガヴァルダの屋敷へ。
あんた、世界一の美人だね」
「あ、ありがと」
「聖女にしとくのはもったいないけど、もし聖女じゃなかったら男たちが戦争を起こすところだよ。
ああほんと、女神像みたいだねえ」
褒めっぷりもオーバーだった。
が、悪い気はしない。
歯の浮くようなお世辞は聞き飽きているルイザだが、この女性の言葉は、感動をシンプルに表現するために大げさになっているのが伝わってくる。
温かさと包容力。
まさに、おっかさんだ。
ユーナが彼女を頼るのもうなずける。
「あ、そうだわ。
ユーナのことを訊きにきたんだった」
「ん? なんだい?」
緩められた腕から離れると、ルイザはユーナを追いかけてこの屋敷にきたという経緯を伝えた。
ユーナが体調を崩したこと。
ゴールディのもとへ帰ると告げたこと。
クレアたちメイドが知らないと答えたこと。
太い腕を組んで考え込むようにして聞いていたゴールディは、話が終わっても、眉間にしわを寄せたままなにも言わないでいる。
「メイドたちは本当に会っていないのかもしれないけど……。
ゴールディ、少なくともあなたはユーナと会ったはず。
ねえ教えて、あの子はどうしているの?」
「うーん……」
「どうしたの?
もしかして口止めされているの?」
重ねて問いかけるルイザには答えず、ゴールディはクロードのほうに向かって静かに言った。
「坊やは責任感が強すぎるからね。
背負わせすぎるといけないってのは、あたしも理解できる。
ただ、こればっかりはねえ……」
「ぼくの責任?
どういうことだ、ゴールディ?」
問い詰めるクロードを軽くいなして、彼女は使用人たちのほうへと歩いてゆく。
厨房のなかには、すでに手持ちの作業を終え、次の指示を待っている者が何人もいた。
「待ってくれ、ゴールディ」
「坊や!」
突然の語気に、クロードが動きを止める。
ゴールディも自分の口から出た声の強さに驚いたようで、取り繕うように優しく笑って言った。
「ルイザ様にご馳走を振る舞いたいんだ。
……悪いけど、料理に集中させておくれ」
厨房から出ていってほしいという意味だろう。
ユーナの居場所についてなにも回答を得ていないが、ゴールディの意外なほどの拒絶に、三人は従うほかなかった。
厨房をあとにして、途方に暮れる。
応接室に戻る気にもなれず、二階へ続く階段の下で、ゲストルームの準備が終わるのを待つことにした。
「あのひと、ユーナのこと隠してるわよね。
嘘をつきたくないから話を逸らすしかないって感じだった」
「……はい。
ゴールディは頼まれても嘘をつけない性格です。
ユーナと会ったのは間違いありません。
でも、だとしたら、ユーナは今どこに……」
ルイザは二階を見上げていた。
一階は、応接室や厨房があるだけでなく、テオから派遣されている役人たちの仕事場となっている。
居住スペースやゲストルームは、すべて二階にあるようだった。
「上に行く階段って、ここだけなの?」
「え? あ、はい、そうです。
ここで待っていれば、準備を終えた使用人がすぐに気づいてくれますよ」
「そう」
ルイザは、ずっと黙っているムーニーを見た。
この男が黙っているときは、状況を俯瞰したうえで静観を決め込んでいるときだ。
自分がしゃしゃり出ることじゃないと悟って、できるだけ場を乱さないように気配を殺している。
腹の立つほどに賢い男だと彼女は思った。
こうやって生きれば、損をすることはまずないだろう。
なので、ルイザは逆をいく。
損得勘定は信条ではない。
心の命じるままに振る舞うと決めている。
「ねえ、クロード」
「なんです?」
油断しているクロードのすぐそばに立つ。
ルイザから見るとなんとも頼りないただ従順なだけの男だが、長身で整った顔立ちをしていて、見てくれはまあ悪くない。
ゴールディから女神像と評された自分と、釣り合わないこともないだろう。
じりじりと距離を縮める。
クロードもさすがに近すぎると思ったのか、後ろに一歩下がろうとした。
その瞬間――
「ごめんなさい、クロード!
アタシ、あんたのこと好きになったみたい」
「ええ?」
ルイザはおもむろに抱きついて、彼の胸に愛おしそうに頬を寄せた。
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