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2章
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「もう!どうするのよ!あんの野郎探っても何も出てこないわ!」
王子の周囲の噂を始めあれやこれやと調べたが何ひとつ出てこない。
何か罪があればそこを突いて強引にでも突入できるのに。
城内関連、王族関連を調べ記した紙をぐしゃりと握りしめるエディ。
その手はわなわなと震えている。
「何もしてない人間から何か出てくるわけないですよ」
ため息を吐きながらカイもその資料を眺める。
何もしていない王子なのだから何か出てくるわけがない。
出てきたとしたら誰もが冤罪だと思うことだろう。
あれは良くも悪くも何もしていないのだから。
「姫の方が酷くないですかこれ!?」
そうシモンが驚くのも無理はないほどに姫は腐っていた。
人身売買を始め禁止されている薬物の売買などその他数多に及ぶ。
その記録から透けて見える人物像はかなりやばい危険人物である。
「城内は特に変わった様子はなしか、へえ?」
アランがそう呟く。
この情報からわかることは人間が連れて来られるのは日常茶飯事だということ。
あるいはその程度些事であるということ。
恐らく姫であるなら前者。
しかし王子のため後者が当てはまるように思う。
「なあー、」
「何もない人間なんていないはずよ!こうなったらもうでっちあげるしか…」
「相手はアレでも王族ですよ?厳しいんじゃないですか?」
「姫のに関わっていたことにするとかどうですか!」
「そんなんするよりさっさと捕まえて場所吐かせる方がよくねえか?」
いろいろと言い合っているが無視されている人物が1名。
その誰もがわざとではあるのだが。
「ちょ、なんで誰も聞いてくんないの?」
「捕まえる方が無理よ。城から滅多に出ないのよ?見つかっただけで首が飛びそうだわ」
「王子の護衛は知りませんが姫の護衛が異常に強力ですからね…」
「あっ!護衛になればいいんじゃないですか!?」
「誰のだよ?姫は自分で見繕うらしいし、王子はそもそもいつ募集してんのかもわかんねえんだぞ?」
姫の護衛は野獣の集まりと言ってもいい。
あるいは脳筋集団。
力が全てのマッスル護衛なのだ。
しかも武術も魔術も剣術も全てに長けている恐ろしい連中だ。
「あんさー!俺の話聞いて!?」
「あらユリウス。まだいたの?」
「早くケイ探しに行ってきてよ」
「ユリウスさんこういう時のためにいるんですよね?」
「仕事は他の奴に回すから早く行け」
現状ユリウスが城内に潜り込めるかどうかなので動けるのは彼だけなのだ。
そのためあえて全員がそんな感じで言っている。
と言えば聞こえはいいが実際はユリウスの扱いが雑なだけである。
「いや、だから、話、聞いて…」
非常事態ながらもなんだかんだで今日も騎士団は平和なようです。
王子の周囲の噂を始めあれやこれやと調べたが何ひとつ出てこない。
何か罪があればそこを突いて強引にでも突入できるのに。
城内関連、王族関連を調べ記した紙をぐしゃりと握りしめるエディ。
その手はわなわなと震えている。
「何もしてない人間から何か出てくるわけないですよ」
ため息を吐きながらカイもその資料を眺める。
何もしていない王子なのだから何か出てくるわけがない。
出てきたとしたら誰もが冤罪だと思うことだろう。
あれは良くも悪くも何もしていないのだから。
「姫の方が酷くないですかこれ!?」
そうシモンが驚くのも無理はないほどに姫は腐っていた。
人身売買を始め禁止されている薬物の売買などその他数多に及ぶ。
その記録から透けて見える人物像はかなりやばい危険人物である。
「城内は特に変わった様子はなしか、へえ?」
アランがそう呟く。
この情報からわかることは人間が連れて来られるのは日常茶飯事だということ。
あるいはその程度些事であるということ。
恐らく姫であるなら前者。
しかし王子のため後者が当てはまるように思う。
「なあー、」
「何もない人間なんていないはずよ!こうなったらもうでっちあげるしか…」
「相手はアレでも王族ですよ?厳しいんじゃないですか?」
「姫のに関わっていたことにするとかどうですか!」
「そんなんするよりさっさと捕まえて場所吐かせる方がよくねえか?」
いろいろと言い合っているが無視されている人物が1名。
その誰もがわざとではあるのだが。
「ちょ、なんで誰も聞いてくんないの?」
「捕まえる方が無理よ。城から滅多に出ないのよ?見つかっただけで首が飛びそうだわ」
「王子の護衛は知りませんが姫の護衛が異常に強力ですからね…」
「あっ!護衛になればいいんじゃないですか!?」
「誰のだよ?姫は自分で見繕うらしいし、王子はそもそもいつ募集してんのかもわかんねえんだぞ?」
姫の護衛は野獣の集まりと言ってもいい。
あるいは脳筋集団。
力が全てのマッスル護衛なのだ。
しかも武術も魔術も剣術も全てに長けている恐ろしい連中だ。
「あんさー!俺の話聞いて!?」
「あらユリウス。まだいたの?」
「早くケイ探しに行ってきてよ」
「ユリウスさんこういう時のためにいるんですよね?」
「仕事は他の奴に回すから早く行け」
現状ユリウスが城内に潜り込めるかどうかなので動けるのは彼だけなのだ。
そのためあえて全員がそんな感じで言っている。
と言えば聞こえはいいが実際はユリウスの扱いが雑なだけである。
「いや、だから、話、聞いて…」
非常事態ながらもなんだかんだで今日も騎士団は平和なようです。
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