弟、異世界転移する。

ツキコ

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1章

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ここで暮らし始めて2週間。

起床後、朝食等を済ませ訓練を行う。
魔法はエディとカイ、物理攻撃はアランとシモン。
座学は手の空いている人が教えてくれる。
そんな日々を過ごしていた。


まず魔法。
初日に教えてもらったおかげで魔力操作は問題なく行え、比較的順調。

属性が光と闇なので手探りでやっている状況。
光は希少なのでこちらも女性同様に王都に集められているらしい。

つまりここにはいない。
正確にわかる者がいないので本と記憶を頼りにやっている。
ケイに任せる、と若干投げやりだ。

反対に闇はエディが扱えた。
とはいえこちらは洗脳や呪いといった精神異常がほとんどのようで試すに試せない。
結果こちらもケイに任せるということになった。

そして最終的に無属性…魔力があれば誰でも扱えるものを訓練することになった。
それから実際に魔法を見せてもらったりもした。


次に物理攻撃、肉弾戦の訓練だ。
最低でも護身術は覚えてほしいと言われ教わっている。
こちらはたまに少しやるくらいだ。

理由としてはそもそもケイにそういうことをさせたくないのとケイが回避できるからだ。
避ける能力が異常に高いケイ。
訓練とわかっていても避けるためこのままでもいいかとなりつつある。

そのため行なっているのは筋力増加。
要するに筋トレ。


そして座学だがこちらはなんとも言えない。
エディは歴史と迷い人について。
カイはこの国と種族について。
アランは戦法と地形、天候について。
シモンは食材と常識について。

どれもケイにとっては大切なことだが全員が気が向いたときに話すので完全に虫食い状態だ。
この前ここまで話した、という内容が一致しないことも多々。
こういう時教科書が欲しいと思う。

「そういえば俺の持ち物ってどうなったんですか?」

「まだ返してなかったか?今持って来よう」

鞄の中にはたしか教科書と筆記用具、生徒手帳…くらいしか入っていなかったはずだ。
スマホも返してもらえるだろうか。

シモンが思いっきり顔面を殴ってくれたおかげで多少は清算することができた。
ただ2人きりの状態で一定の距離を越えると拒否反応を起こすようになっていた。
それもおいおい、いつかは改善していければと思う。

アランが戻って来るまで何をしようかと考える。
特別やることもないしと考え、成長度の確認のためにもステータスを見ることにした。

一度見たのでもう問題なく見ることができる。
というわけで早速。



ーーーーーーーーーーーーーーー

名前:ケイ・ミヨシ
種族:人間
性別:♂
年齢:17
職業:なし

体力:2984/3050
魔力:∞

適応属性:光,闇

固有スキル:魔力無限,超再生,不可侵,異空間作成,魔法創造,エンチャント,複製,愛コンタクト,模倣

スキル:身体強化,魔力操作,気配察知,治癒,異常状態解除

加護:神々の寵愛

称号:迷い人,駿足,魔法初心者

ーーーーーーーーーーーーーーー



全体的にちょっとずつ増えてる…
固有スキルがほとんどわからないんだけど辞書機能欲しい。

あ、魔法創造でつくればいいのか。
スキルについて説明してくれる便利な機能が欲しい。
でもどうやったらいいのだろうか。

「……ん?」



ーーーーーーーーーーーーーーー

固有スキル:魔力無限,超再生,不可侵,異空間作成,魔法創造,エンチャント,複製,愛コンタクト,模倣,解説

ーーーーーーーーーーーーーーー



「えー…」

なんでできたんだろう。
それも解説を使って見ればいいか。
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