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45. エピローグ(前編)
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目が覚めるとどこかのベッドに寝ていた。
ええと、たしか戻ってきて山本さんに謝罪してそれから……。
「俺、死んだんじゃ……」
(するとここは地獄?)
でもそれにしては普通の病院っぽい。
閻魔様とか鬼とかはどこだろう?
(もしかして天国とか?)
いやいや天国に行けるようなことなんてしてない。
それに仮に天国だとしても普通すぎる。
「死んでないですよ」
独り言に返事があった。
少し上半身を起こして声の聞こえた方を見ると、
看護師さんが立っていた。
綺麗な褐色肌でぱっちり一重の堀の深い目。
中東のエキゾチックさがありつつも、
日本人らしい優しい雰囲気をまとっている。
胸も大きくて非の打ちどころがない。
そんな看護師さんがまっすぐこちらを見ている。
「哲也くん、二度目の初告白受け入れてもらえますか?」
聞きなれた声と「二度目の初告白」という言葉が頭の中で駆け巡る。
(え、どうして? 突然告白? 二度目?)
とっさに胸の名札を見ると[島村真紀]と書かれている。
その瞬間、今何が起きているかをある程度理解した。
なら言うことは一つしかない。
「ああ、喜んで」
考えてみれば所々違和感はあった。
真紀だけやけに記憶と違う行動を取っていた。
俺の行動に影響されたと思っていたけど、
それにしてはあまり関連がない事柄ばかりだった。
もし真紀もやり直していたならつじつまが合う。
「すごいね、もう状況が整理できたの?」
「いや、まだ全然だよ」
そう、分かったのは一緒にやり直したことだけ。
それ以外はさっぱり分からない。
詳しい話を聞こうとすると真紀からストップがかかった。
「哲也くんはまだ大けがしているのだから治してからね」
「大けが?」
そこで初めて自分の体に意識を向けた。
「うわっ、痛っ、そこかしこが痛いぞ!?」
「ふふっ」
意識してなかったから気づかなかったけど全身が痛い。
(というかよく起き上がれたな)
痛みに気づいた今は、上半身を動かすことすらままならない。
真紀が近づいてきてゆっくりと俺の体を横にした。
「まだ仕事中だから」
「わかった」
・・・
数日後、真紀が有休を取った上で俺の個室に来た。
仕事中に長話は出来ないから仕方ないらしい。
やはり俺と一緒にやり直ししていたそうだ。
話をすり合わせていき文化祭の時の話になった。
「断られた時は本当にショックだったよ」
「ごめん……」
「もし哲也くんが山本さんに告白するより私が告白してたらどうだった?」
「付き合ってた」
「ならその時は山本さんへの告白はどうするの?」
「やめてた」
「好きだったんじゃないの?」
「……言わなきゃ駄目?」
「駄目」
「二人とも好きだったから付き合えるならどちらでも……」
ぺちんっ
頬を軽く叩かれる。
「女の子に失礼だよ」
「その通りでございます」
体が動くなら土下座していた。
本当に、好きと言う相手にも言ってくれる人にもあまりにも失礼だった。
一人に絞るとストーカーっぽい行動をしてしまうというのは、
自制すればいいだけの話だ。
「そもそも哲也くんは愛想振りまきすぎなんだよ。みんな好きになっちゃう」
「いやいや、俺なんて」
「俺なんて?」
顔をズイッと近づけてくる。
昔よりさらに綺麗になった顔を間近で見ると照れる。
「そんなことを言って、恵子とした上で山本さんとお付き合いしたんでしょ?」
「な、なんでそれを!?」
「振られた後に恵子が教えてくれたの、「体張ったけど山本さんに靡くの止められなかった」って言ってたよ」
さらっと爆弾発言をされた。
(というか佐々木さんは何を暴露してるんだよ!?)
ど、ど、どうすれば。
事実は事実だし、謝ることかと言ったらそれも違う気がするし。
おろおろしていると真紀がため息をついた。
「キミは愛想振りまくのをやめること、いいね?」
「はい……」
「まったく、もう」
「お熱いねぇ」
真紀に怒られていると突然話に割り込む人がいた。
看護師さんだけどどこかで見たことがある。
「え?……真鍋さん?」
「今は丸井だよ、高木君」
「香澄、何の用なの?」
「有休取ってるとはいえ同僚が仕事場でいちゃついてるのを見たらからかうでしょ」
けらけらと笑う真鍋さん、いや丸井さん。
(結婚、したんだな)
丸井とは疎遠になっていたから知らなかった。
「いちゃつくってそんな」
「べたべたの甘々だったね、まるで高校生みたい」
つい先日まで高校生をしていたからある意味間違っていない。
「まあ高木君にお客さんだよ、まるで同窓会だね」
「え?」
そう言われて扉の方を見ると、
そこには山本さんが立っていた。
・・・
山本さんから謝罪を受けた。
子どもが飛び出してきてとっさにハンドルを切ったためらしい。
(それは仕方ない)
それで事故になったのは運が悪かっただけだろう。
「ところで島村さんとお付き合いされているの?」
ずっと同席していたから気になったのだろう。
ただよそよそしい態度で質問されると少し寂しい。
「そうです、哲也くんとお付き合いしています」
「そうなんだ」
「さっきまでべたべたの甘々だったわよ」
「香澄!?」
「いやー、ようやく冷やかせるね、今までの恨みたっぷりぶつけよう」
「もうっ」
山本さんとはこのあとお金の話になった。
保険が効く治療費はともかく慰謝料は辞退した。
この世界ではないとはいえ、
山本さんからいろいろなものをもらったから。
「またお見舞いに来ます」
「無理しなくていいから」
「ううん、あたしが事故を起こしたからちゃんとお見舞いする」
強い決意表明をして去っていった。
(相変わらず変わらないなぁ)
こういう所が好きだったんだよなと思っていると、
真紀がじーっとこちらを見ているのに気づいた。
「浮気は許さないよ?」
「考えてないよ!?」
「いやー、怪しかったね。昔もよく山本さんを見てたよね」
「真鍋さん!?」
「あっはっは、反応が夫婦そろってそっくり」
「夫婦じゃないよ!?」
「香澄は仕事に戻りなさい」
「はいはーい、じゃ、ごゆっくり」
そう言って病室から出ていった。
それにしてもこんなに明るい人だったのか。
二度目の時もあんまり絡みがなかったから知らなかった。
「早く体治そうね」
「うん」
・・・
あれから親兄弟もお見舞いに来てくれた。
いろいろ現状を話した後、
入院生活の面倒を誰が見るかという話になった。
自分一人で出来ると言ったのだけど、
「私がやります」と言って真紀が割り込んできた。
親兄弟からすれば突然看護師さんが発言したので、
かなり面食らっていた。
「真紀にそんな迷惑かけられないよ」
「彼女だもん、それぐらいするよ」
「兄ちゃん、彼女って?」
「ああ、紹介するよ」
こうして真紀を紹介することになった。
母親は昔一緒に遊んでいた真紀だと言われて思い出したようだ。
涙ぐんで「息子をよろしくお願いします」とか言ってたし
下の弟も「兄貴をなんとか見捨てないで下さい」とか言ってた。
なんで見捨てられる前提なんだと聞いたら、
上の弟が「兄ちゃんがモテる訳ないだろ」とか言いやがった。
しばらく会ってなかったから調子に乗ってるらしい。
体が治ったら覚えておけよ。
その後は一通り今後の相談や連絡先の交換をして帰っていった。
「いい家族だったね」
「そうかな?」
「私もあんな家族欲しいな」
羨ましそうな目をしながら独り言のようにつぶやいていた。
(そうだ、俺に出来ることがあった)
その日の就寝後の夢の中。
「おい、神様の使い、聞いてるんだろ、出てこいよ」
「あのねぇ、そんな簡単に呼び出すものじゃないよ」
面倒くさそうに姿を現した。
(いや、本当に簡単に出てきたな)
実際、出てきたらいいな程度で本当に出てくると思ってなかった。
「ちょっと頼み事があるんだ」
「君の頼みを聞く理由はないんだよ」
相変わらずそっけない態度。
だけど……。
「ん? ふーん、なるほどね」
勝手に心を読んでくれるのは楽でいい。
言葉だと全部聞く前に話を打ち切られるかもしれないからな。
「どうだ?」
「そういうことなら手伝うのもやぶさかではない」
ちょっと姿勢を改めてこちらを向いてきた。
改めて会って思ったけど、こいつ真紀のことが好きすぎるだろ。
「人間の言う恋愛感情というものはないよ」
「わざわざ否定する所が怪しいんだよ」
まあそれはともかくこれで計画はばっちりだ。
退院後に実行できるように準備しておこう。
ええと、たしか戻ってきて山本さんに謝罪してそれから……。
「俺、死んだんじゃ……」
(するとここは地獄?)
でもそれにしては普通の病院っぽい。
閻魔様とか鬼とかはどこだろう?
(もしかして天国とか?)
いやいや天国に行けるようなことなんてしてない。
それに仮に天国だとしても普通すぎる。
「死んでないですよ」
独り言に返事があった。
少し上半身を起こして声の聞こえた方を見ると、
看護師さんが立っていた。
綺麗な褐色肌でぱっちり一重の堀の深い目。
中東のエキゾチックさがありつつも、
日本人らしい優しい雰囲気をまとっている。
胸も大きくて非の打ちどころがない。
そんな看護師さんがまっすぐこちらを見ている。
「哲也くん、二度目の初告白受け入れてもらえますか?」
聞きなれた声と「二度目の初告白」という言葉が頭の中で駆け巡る。
(え、どうして? 突然告白? 二度目?)
とっさに胸の名札を見ると[島村真紀]と書かれている。
その瞬間、今何が起きているかをある程度理解した。
なら言うことは一つしかない。
「ああ、喜んで」
考えてみれば所々違和感はあった。
真紀だけやけに記憶と違う行動を取っていた。
俺の行動に影響されたと思っていたけど、
それにしてはあまり関連がない事柄ばかりだった。
もし真紀もやり直していたならつじつまが合う。
「すごいね、もう状況が整理できたの?」
「いや、まだ全然だよ」
そう、分かったのは一緒にやり直したことだけ。
それ以外はさっぱり分からない。
詳しい話を聞こうとすると真紀からストップがかかった。
「哲也くんはまだ大けがしているのだから治してからね」
「大けが?」
そこで初めて自分の体に意識を向けた。
「うわっ、痛っ、そこかしこが痛いぞ!?」
「ふふっ」
意識してなかったから気づかなかったけど全身が痛い。
(というかよく起き上がれたな)
痛みに気づいた今は、上半身を動かすことすらままならない。
真紀が近づいてきてゆっくりと俺の体を横にした。
「まだ仕事中だから」
「わかった」
・・・
数日後、真紀が有休を取った上で俺の個室に来た。
仕事中に長話は出来ないから仕方ないらしい。
やはり俺と一緒にやり直ししていたそうだ。
話をすり合わせていき文化祭の時の話になった。
「断られた時は本当にショックだったよ」
「ごめん……」
「もし哲也くんが山本さんに告白するより私が告白してたらどうだった?」
「付き合ってた」
「ならその時は山本さんへの告白はどうするの?」
「やめてた」
「好きだったんじゃないの?」
「……言わなきゃ駄目?」
「駄目」
「二人とも好きだったから付き合えるならどちらでも……」
ぺちんっ
頬を軽く叩かれる。
「女の子に失礼だよ」
「その通りでございます」
体が動くなら土下座していた。
本当に、好きと言う相手にも言ってくれる人にもあまりにも失礼だった。
一人に絞るとストーカーっぽい行動をしてしまうというのは、
自制すればいいだけの話だ。
「そもそも哲也くんは愛想振りまきすぎなんだよ。みんな好きになっちゃう」
「いやいや、俺なんて」
「俺なんて?」
顔をズイッと近づけてくる。
昔よりさらに綺麗になった顔を間近で見ると照れる。
「そんなことを言って、恵子とした上で山本さんとお付き合いしたんでしょ?」
「な、なんでそれを!?」
「振られた後に恵子が教えてくれたの、「体張ったけど山本さんに靡くの止められなかった」って言ってたよ」
さらっと爆弾発言をされた。
(というか佐々木さんは何を暴露してるんだよ!?)
ど、ど、どうすれば。
事実は事実だし、謝ることかと言ったらそれも違う気がするし。
おろおろしていると真紀がため息をついた。
「キミは愛想振りまくのをやめること、いいね?」
「はい……」
「まったく、もう」
「お熱いねぇ」
真紀に怒られていると突然話に割り込む人がいた。
看護師さんだけどどこかで見たことがある。
「え?……真鍋さん?」
「今は丸井だよ、高木君」
「香澄、何の用なの?」
「有休取ってるとはいえ同僚が仕事場でいちゃついてるのを見たらからかうでしょ」
けらけらと笑う真鍋さん、いや丸井さん。
(結婚、したんだな)
丸井とは疎遠になっていたから知らなかった。
「いちゃつくってそんな」
「べたべたの甘々だったね、まるで高校生みたい」
つい先日まで高校生をしていたからある意味間違っていない。
「まあ高木君にお客さんだよ、まるで同窓会だね」
「え?」
そう言われて扉の方を見ると、
そこには山本さんが立っていた。
・・・
山本さんから謝罪を受けた。
子どもが飛び出してきてとっさにハンドルを切ったためらしい。
(それは仕方ない)
それで事故になったのは運が悪かっただけだろう。
「ところで島村さんとお付き合いされているの?」
ずっと同席していたから気になったのだろう。
ただよそよそしい態度で質問されると少し寂しい。
「そうです、哲也くんとお付き合いしています」
「そうなんだ」
「さっきまでべたべたの甘々だったわよ」
「香澄!?」
「いやー、ようやく冷やかせるね、今までの恨みたっぷりぶつけよう」
「もうっ」
山本さんとはこのあとお金の話になった。
保険が効く治療費はともかく慰謝料は辞退した。
この世界ではないとはいえ、
山本さんからいろいろなものをもらったから。
「またお見舞いに来ます」
「無理しなくていいから」
「ううん、あたしが事故を起こしたからちゃんとお見舞いする」
強い決意表明をして去っていった。
(相変わらず変わらないなぁ)
こういう所が好きだったんだよなと思っていると、
真紀がじーっとこちらを見ているのに気づいた。
「浮気は許さないよ?」
「考えてないよ!?」
「いやー、怪しかったね。昔もよく山本さんを見てたよね」
「真鍋さん!?」
「あっはっは、反応が夫婦そろってそっくり」
「夫婦じゃないよ!?」
「香澄は仕事に戻りなさい」
「はいはーい、じゃ、ごゆっくり」
そう言って病室から出ていった。
それにしてもこんなに明るい人だったのか。
二度目の時もあんまり絡みがなかったから知らなかった。
「早く体治そうね」
「うん」
・・・
あれから親兄弟もお見舞いに来てくれた。
いろいろ現状を話した後、
入院生活の面倒を誰が見るかという話になった。
自分一人で出来ると言ったのだけど、
「私がやります」と言って真紀が割り込んできた。
親兄弟からすれば突然看護師さんが発言したので、
かなり面食らっていた。
「真紀にそんな迷惑かけられないよ」
「彼女だもん、それぐらいするよ」
「兄ちゃん、彼女って?」
「ああ、紹介するよ」
こうして真紀を紹介することになった。
母親は昔一緒に遊んでいた真紀だと言われて思い出したようだ。
涙ぐんで「息子をよろしくお願いします」とか言ってたし
下の弟も「兄貴をなんとか見捨てないで下さい」とか言ってた。
なんで見捨てられる前提なんだと聞いたら、
上の弟が「兄ちゃんがモテる訳ないだろ」とか言いやがった。
しばらく会ってなかったから調子に乗ってるらしい。
体が治ったら覚えておけよ。
その後は一通り今後の相談や連絡先の交換をして帰っていった。
「いい家族だったね」
「そうかな?」
「私もあんな家族欲しいな」
羨ましそうな目をしながら独り言のようにつぶやいていた。
(そうだ、俺に出来ることがあった)
その日の就寝後の夢の中。
「おい、神様の使い、聞いてるんだろ、出てこいよ」
「あのねぇ、そんな簡単に呼び出すものじゃないよ」
面倒くさそうに姿を現した。
(いや、本当に簡単に出てきたな)
実際、出てきたらいいな程度で本当に出てくると思ってなかった。
「ちょっと頼み事があるんだ」
「君の頼みを聞く理由はないんだよ」
相変わらずそっけない態度。
だけど……。
「ん? ふーん、なるほどね」
勝手に心を読んでくれるのは楽でいい。
言葉だと全部聞く前に話を打ち切られるかもしれないからな。
「どうだ?」
「そういうことなら手伝うのもやぶさかではない」
ちょっと姿勢を改めてこちらを向いてきた。
改めて会って思ったけど、こいつ真紀のことが好きすぎるだろ。
「人間の言う恋愛感情というものはないよ」
「わざわざ否定する所が怪しいんだよ」
まあそれはともかくこれで計画はばっちりだ。
退院後に実行できるように準備しておこう。
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