ドラゴンと龍のサーガ ~反逆の竜~



「ヴァイシュ様!・・なぜです!!私たちはいずれ夫婦になると約束したではないですか!?」

ルシルは、未来の夫になるはずだったヴァイシュラの腰に縋りつく。

「ルーシー・・いや、ルシル・スペンサー。そなたとの婚約は破棄だ。理由は聞くな」

ヴァイシュラは、縋りつくルシルを振り返ることもなく言葉を投げつけた。



「ど、どうして・・・・」

最愛の婚約者からの、突然の言葉に力なく蹲るルシルを置いて、ヴァイシュラは彼女の居室を出ていくのだった。
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