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10. 林住期 ~決戦~
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「グウェンフォール様!」
ほんの数日で赤の竜騎士が戻って来た。殆ど寝てないのだろう、疲労の色が濃い。
「こちらです」
厚手の結界布に包まれた物を、手で握り締めて確認する。形からして特徴のある杖なのだ。
「よくやった。次は――」
「次って!」
「こんなもの、ここにあったら敵の魔導士が挙ってやってくるぞ」
正確には、アヴィガーフェに裏で肩入れしている帝国シャスドゥーゼンフェの魔導士だろうがな。
「アヴィガーフェ側の南の国境を越えた先、シャスドゥーゼンフェの銀山の向こうに双子の湖があるだろう?」
「ああ、あのバカでかい」
「その中央にこの杖を投げ込め」
「折角盗んだのにですか」
ルウェレンはもう考えることを放棄したようだ。ひたすら肩を落として、ぐったりしている。
こちらとて、この数日は竜騎士を幾人か引き連れては奇襲攻撃を繰り広げ、それなりに疲れているのだが。
「まぁ今日と明日は休んでおけ。あちらの後方支援部隊を大分叩いたからな、あと少し暴れておけば、明後日に決戦を持って来れる」
「聞きましたよ。第一師団と第四師団の連中を酷使してくださっているようで。竜騎士を竜に乗せないとか前代未聞ですよ」
竜がいては目立つ。それを逆に利用した。騎竜に乗る竜騎士も周囲に多少は配置したが、主に誰も乗せていない竜たちを、竜笛や魔術を使って誘導し、その隙に馬に乗った竜騎士を敵の後方へと回らせた。
竜騎士は兵士としても能力的に頭一つ抜きん出ている。少数の生え抜きが地上で剣を振るい、敵の一般兵が戦意を喪失する程度に恐怖を味わわせ、向こうの竜騎士や魔導士が駆け付ける前に素早く撤退する。
敵の一番弱そうな部隊目掛けて次々に奇襲し、布陣を滅茶苦茶に掻き回した。
そうして今や両国の国境線上まで、アヴィガーフェの軍勢を押し戻せている。
「明後日はさらに揺さぶりをかけるぞ。ワシは向こうの魔導士たちの前でこの魔杖を派手に振り回し、その後は湖の方角へ誘導する。
お前がやるのは、ワシがシャスドゥ―ゼンフェとの国境を越えた地点でこの杖をワシから奪うことじゃ」
「で、山を越えて湖の中央に放り込め、と」
すらりとした長身の美男子は顔を顰め、唸り出した。
時折見せる無骨な笑い方といい、優美な外見には不釣り合いな動作を取って付けたようにして見せることがある。王族が庶民に混じり、一兵士として受け入れてもらうには、多少の無理も必要ということか。
「これって偉大な魔導士様の遺物ですよね」
「の良く似た模造品じゃ」
「へ?!」
頭を乱暴に掻いていた手が、急にぴたりと止まった。
「え? でも、霊廟の奥ですよ? それにこれ、相当な年代品に見え……」
「恐らく本人が作った偽物じゃろ」
何に使ったのかは知らんが、どうせどこぞの戦場で敵を欺くためとかだろう。あの鬼畜な魔導士様なら十分考えそうなことだと思う。
「な。えー? いやでも。そんなことするんですか?」
大分混乱しているようだ。
「シャンレイ様をあそこの僧侶のように盲信したいのであれば、深く考えるな。明後日に確実に湖まで飛ぶことだけに集中しろ」
「はあ……湖、そうですね。魔杖を奪って、湖」
「落とすときにな、ワシが明後日までに用意する魔石をくくりつけて沈めろ」
「魔石、湖、魔杖。承知致しました」
どうも順序がおかしくなっている気がするが、本番に強そうな男なので煩く言うことは控えた。
王宮から持って来させた幾つかの魔石に術を仕込み、偽の魔杖に自分を登録させて、魔法陣を幾つか覚えさせないといけない。
今日と翌日の奇襲作戦は竜騎士たちの自主性に任せることにしよう。
注意すべき精鋭の魔導士をどう避けるか、繰り出される魔術のタイミングはどの辺りか、多少指示した後は、人払いした天幕の中に籠る。
荷物の中に隠していたシャンレイ様の指南書や本物の魔杖を取り出し、偽の魔杖へよく似た魔法陣を描き込んでいった。
あくまで似せたもので、効果は大してない。杖の外見は一緒でも、素材が全く異なるのだ。中に籠った魔力の差を、誤魔化すのに手間取った。
二日後の決戦を迎えた頃には寝不足で頭痛がしてきたが、これはアルリーネの両親の敵討ちでもある。
――宮廷の勢力争いごときに手を染めた、帝国派の魔導士くずれに鉄槌を。
唇を噛み締め、痛みで眠気を紛らわせた。残った魔力は全て作戦に注ぎ込む。
「では、私ども第三師団所属の特殊部隊は途中から合流します。国境地点からお戻りの際には、第一師団所属の者たちが護衛を」
ルウェレンの確認に無言で頷いた。
戦場で偽魔杖を振り回す演技をする際には、脇を第二師団の先発隊が固めることになっている。一緒に動く連中と入念な打ち合わせを重ね、向こうの魔導士たちに極力この魔杖を見せるよう周知徹底させておく。
ここ数日の攻防で多少なりとも信頼を得ていたようだ。
魔杖の正体については、ルウェレン以外には説明していない。敵の上級魔導士を戦線離脱させる手段だとしか言わなかったのに、誰も問い詰めてはこなかった。まあ複雑な編隊になるから、そちらに集中したかったのかもしれないが。
出陣前に国王の面前に赴くと、竜騎士の師団長四人が初めて勢揃いしていた。
男女半々だったが、女であってもどいつも大柄な武人ばかり。尋常ならざる覇気が逆にむさ苦しい。その内の一人、男の風の師団長が声を掛けて来た。
「向こうの竜騎士はお任せを。上級魔導士のことはお任せします」
同業者同士、戦えということだな。これも無言で頷いておく。
戦場に躍り出ると、向こうの上級魔導士連中がすぐに動揺し始めた。長年どれだけ血眼になって探していたのか、伺い知れようというもの。
「貴様っ、それをどこで!」
「トルラーン様のご遺族から譲り受けたっ」
――のは本物の方だが。アヴィガーフェの稀代の大盗賊となった筆頭魔導士、『トルラーン』の名前は予想以上に強力だった。面白いように喰いついてくれる。
それにしても偽物を振り回しながら、袖口に隠したクランシィの魔杖で攻撃するのは骨が折れるな。
敵の中には直系の姫殿下を迎えに来る筈だった、トルラーンの部下たちもいるのだ。そう思い出して気力を振り絞った。
恩師を裏切り、資金力で強引に国の乗っ取りを画策する帝国に媚び諂い、しがない魔導士の席にしがみついて、一体その先に何が待っているのだ?
どれほどの栄華を極めようとも、いずれは身一つで死ぬというのに。
トルラーン様、貴方は人を見る目をちゃんとお持ちでしたよ。
詠唱途中の魔導士を一人、風の攻撃魔術で吹き飛ばし、会ったことのないアルリーネの育ての父へと心の中で呼びかけた。
貴方が、こいつらにアルリーネの居場所を話さないでおいてくれたからこそ、彼女は森で静かに暮らせたのだ。
いや幾人かには話して助力を願ったのかもしれない。父親が何日も出かけては傷だらけで帰ってきた時期があった、とアルリーネが話していた。
信用できない相手には身を盾にして、森から排除していたのだろう。
一応失敗したときの対応策も二重三重に練っていたのだが、まるで何かに守られているかのように、全てがこちら側に有利に進んだ。
「これはお預かりします!」
対魔杖の結界布で出来た分厚い手袋を装着し、派手に魔杖を奪って見せた『赤の英雄』が、こちらに対して――というよりも背後から追い掛けて来る敵の魔導士たちに見えるように、大袈裟に手を振った。
握り締めた青い偽杖がぶんぶんと揺れる。
後は任せた。急激に高度を落として帝国の魔導士どもをやり過ごす。間髪容れずに再び上昇し、合流してきた第一師団の竜騎士たちと主戦場へ戻る。
「グウェンフォール様?!」
側面へ回り込もうとしたら、暗黄色のマントの竜騎士たちが慌て出した。それでも即座に黄竜を操り、喰らい附いてくるのは訓練の賜物だな。
「別に附いて来んでいいぞっ」
「また後方へ突っ込まれるのでしょう?」
にやり、とすぐ横を飛ぶ筋肉隆々の巨体がほくそ笑んだ。ガーロイドとか言ったか、ルウェレンの親友らしい。
「お供しますよ!」
好きにしろ。何も返さず、急降下した。狙うは後方支援部隊。
戦場は殺し合いの場だ。強い奴らは肉体的にも精神的にも存分にいたぶり、疲弊させてから叩く。
真っ先に落とすのは戦闘能力の低い雑魚だ。そして物資はさっさと奪うに限る。
ほんの数日で赤の竜騎士が戻って来た。殆ど寝てないのだろう、疲労の色が濃い。
「こちらです」
厚手の結界布に包まれた物を、手で握り締めて確認する。形からして特徴のある杖なのだ。
「よくやった。次は――」
「次って!」
「こんなもの、ここにあったら敵の魔導士が挙ってやってくるぞ」
正確には、アヴィガーフェに裏で肩入れしている帝国シャスドゥーゼンフェの魔導士だろうがな。
「アヴィガーフェ側の南の国境を越えた先、シャスドゥーゼンフェの銀山の向こうに双子の湖があるだろう?」
「ああ、あのバカでかい」
「その中央にこの杖を投げ込め」
「折角盗んだのにですか」
ルウェレンはもう考えることを放棄したようだ。ひたすら肩を落として、ぐったりしている。
こちらとて、この数日は竜騎士を幾人か引き連れては奇襲攻撃を繰り広げ、それなりに疲れているのだが。
「まぁ今日と明日は休んでおけ。あちらの後方支援部隊を大分叩いたからな、あと少し暴れておけば、明後日に決戦を持って来れる」
「聞きましたよ。第一師団と第四師団の連中を酷使してくださっているようで。竜騎士を竜に乗せないとか前代未聞ですよ」
竜がいては目立つ。それを逆に利用した。騎竜に乗る竜騎士も周囲に多少は配置したが、主に誰も乗せていない竜たちを、竜笛や魔術を使って誘導し、その隙に馬に乗った竜騎士を敵の後方へと回らせた。
竜騎士は兵士としても能力的に頭一つ抜きん出ている。少数の生え抜きが地上で剣を振るい、敵の一般兵が戦意を喪失する程度に恐怖を味わわせ、向こうの竜騎士や魔導士が駆け付ける前に素早く撤退する。
敵の一番弱そうな部隊目掛けて次々に奇襲し、布陣を滅茶苦茶に掻き回した。
そうして今や両国の国境線上まで、アヴィガーフェの軍勢を押し戻せている。
「明後日はさらに揺さぶりをかけるぞ。ワシは向こうの魔導士たちの前でこの魔杖を派手に振り回し、その後は湖の方角へ誘導する。
お前がやるのは、ワシがシャスドゥ―ゼンフェとの国境を越えた地点でこの杖をワシから奪うことじゃ」
「で、山を越えて湖の中央に放り込め、と」
すらりとした長身の美男子は顔を顰め、唸り出した。
時折見せる無骨な笑い方といい、優美な外見には不釣り合いな動作を取って付けたようにして見せることがある。王族が庶民に混じり、一兵士として受け入れてもらうには、多少の無理も必要ということか。
「これって偉大な魔導士様の遺物ですよね」
「の良く似た模造品じゃ」
「へ?!」
頭を乱暴に掻いていた手が、急にぴたりと止まった。
「え? でも、霊廟の奥ですよ? それにこれ、相当な年代品に見え……」
「恐らく本人が作った偽物じゃろ」
何に使ったのかは知らんが、どうせどこぞの戦場で敵を欺くためとかだろう。あの鬼畜な魔導士様なら十分考えそうなことだと思う。
「な。えー? いやでも。そんなことするんですか?」
大分混乱しているようだ。
「シャンレイ様をあそこの僧侶のように盲信したいのであれば、深く考えるな。明後日に確実に湖まで飛ぶことだけに集中しろ」
「はあ……湖、そうですね。魔杖を奪って、湖」
「落とすときにな、ワシが明後日までに用意する魔石をくくりつけて沈めろ」
「魔石、湖、魔杖。承知致しました」
どうも順序がおかしくなっている気がするが、本番に強そうな男なので煩く言うことは控えた。
王宮から持って来させた幾つかの魔石に術を仕込み、偽の魔杖に自分を登録させて、魔法陣を幾つか覚えさせないといけない。
今日と翌日の奇襲作戦は竜騎士たちの自主性に任せることにしよう。
注意すべき精鋭の魔導士をどう避けるか、繰り出される魔術のタイミングはどの辺りか、多少指示した後は、人払いした天幕の中に籠る。
荷物の中に隠していたシャンレイ様の指南書や本物の魔杖を取り出し、偽の魔杖へよく似た魔法陣を描き込んでいった。
あくまで似せたもので、効果は大してない。杖の外見は一緒でも、素材が全く異なるのだ。中に籠った魔力の差を、誤魔化すのに手間取った。
二日後の決戦を迎えた頃には寝不足で頭痛がしてきたが、これはアルリーネの両親の敵討ちでもある。
――宮廷の勢力争いごときに手を染めた、帝国派の魔導士くずれに鉄槌を。
唇を噛み締め、痛みで眠気を紛らわせた。残った魔力は全て作戦に注ぎ込む。
「では、私ども第三師団所属の特殊部隊は途中から合流します。国境地点からお戻りの際には、第一師団所属の者たちが護衛を」
ルウェレンの確認に無言で頷いた。
戦場で偽魔杖を振り回す演技をする際には、脇を第二師団の先発隊が固めることになっている。一緒に動く連中と入念な打ち合わせを重ね、向こうの魔導士たちに極力この魔杖を見せるよう周知徹底させておく。
ここ数日の攻防で多少なりとも信頼を得ていたようだ。
魔杖の正体については、ルウェレン以外には説明していない。敵の上級魔導士を戦線離脱させる手段だとしか言わなかったのに、誰も問い詰めてはこなかった。まあ複雑な編隊になるから、そちらに集中したかったのかもしれないが。
出陣前に国王の面前に赴くと、竜騎士の師団長四人が初めて勢揃いしていた。
男女半々だったが、女であってもどいつも大柄な武人ばかり。尋常ならざる覇気が逆にむさ苦しい。その内の一人、男の風の師団長が声を掛けて来た。
「向こうの竜騎士はお任せを。上級魔導士のことはお任せします」
同業者同士、戦えということだな。これも無言で頷いておく。
戦場に躍り出ると、向こうの上級魔導士連中がすぐに動揺し始めた。長年どれだけ血眼になって探していたのか、伺い知れようというもの。
「貴様っ、それをどこで!」
「トルラーン様のご遺族から譲り受けたっ」
――のは本物の方だが。アヴィガーフェの稀代の大盗賊となった筆頭魔導士、『トルラーン』の名前は予想以上に強力だった。面白いように喰いついてくれる。
それにしても偽物を振り回しながら、袖口に隠したクランシィの魔杖で攻撃するのは骨が折れるな。
敵の中には直系の姫殿下を迎えに来る筈だった、トルラーンの部下たちもいるのだ。そう思い出して気力を振り絞った。
恩師を裏切り、資金力で強引に国の乗っ取りを画策する帝国に媚び諂い、しがない魔導士の席にしがみついて、一体その先に何が待っているのだ?
どれほどの栄華を極めようとも、いずれは身一つで死ぬというのに。
トルラーン様、貴方は人を見る目をちゃんとお持ちでしたよ。
詠唱途中の魔導士を一人、風の攻撃魔術で吹き飛ばし、会ったことのないアルリーネの育ての父へと心の中で呼びかけた。
貴方が、こいつらにアルリーネの居場所を話さないでおいてくれたからこそ、彼女は森で静かに暮らせたのだ。
いや幾人かには話して助力を願ったのかもしれない。父親が何日も出かけては傷だらけで帰ってきた時期があった、とアルリーネが話していた。
信用できない相手には身を盾にして、森から排除していたのだろう。
一応失敗したときの対応策も二重三重に練っていたのだが、まるで何かに守られているかのように、全てがこちら側に有利に進んだ。
「これはお預かりします!」
対魔杖の結界布で出来た分厚い手袋を装着し、派手に魔杖を奪って見せた『赤の英雄』が、こちらに対して――というよりも背後から追い掛けて来る敵の魔導士たちに見えるように、大袈裟に手を振った。
握り締めた青い偽杖がぶんぶんと揺れる。
後は任せた。急激に高度を落として帝国の魔導士どもをやり過ごす。間髪容れずに再び上昇し、合流してきた第一師団の竜騎士たちと主戦場へ戻る。
「グウェンフォール様?!」
側面へ回り込もうとしたら、暗黄色のマントの竜騎士たちが慌て出した。それでも即座に黄竜を操り、喰らい附いてくるのは訓練の賜物だな。
「別に附いて来んでいいぞっ」
「また後方へ突っ込まれるのでしょう?」
にやり、とすぐ横を飛ぶ筋肉隆々の巨体がほくそ笑んだ。ガーロイドとか言ったか、ルウェレンの親友らしい。
「お供しますよ!」
好きにしろ。何も返さず、急降下した。狙うは後方支援部隊。
戦場は殺し合いの場だ。強い奴らは肉体的にも精神的にも存分にいたぶり、疲弊させてから叩く。
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