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鬼喰いの森 ~ 香妖の森
55. 野宿をシェアする
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「ええっ? ――いやいやいや」
こちらこそ、いやいやいや、でございましてよ。
「セイレ!」
手を振ってるの、見えてるよね。おまけのスマイルは0円サービスだ。さっさと失せろ、竜の敵。
「リュウ、トモダチ、ダメ。セイレ!」
駄目、のところで両腕をクロスさせて、大きくバッテンを作って――は日本式か。首も左右にぶるんぶるん振ってみせる。とにかく全身で拒否なのだ。
「竜の友だちじゃないから出ていけってことかな?」
「ソウソウ」
あら、この人ってば理解力は高いわ。
「あー、いや。お兄さんはこれでも竜騎士でね、竜騎士って知ってる?」
こくこくこく。
「だから竜は大好きだよ。さっきのは、野生の竜が人間を襲った後のような状況に見えたし、普段から竜に接しているぶん、危険もよく承知しているからであって、決して傷つけるというつもりでは――」
ちょっと何言ってるか解んない。
転がってたのは柿の実で、血痕ゼロだったはず。人間を服ごと丸のみするほど、悪食な獣がいるのかね。
少なくともウチの竜は、ベジタリアンで小食よ。
「待て待て。その手を降ろそうか?」
私は待たない。んなもん、心の辞書からぺぺいっと捨てちゃる!
「もう日も暮れたことだし、ほら。『野営地墟では平等に』って言うだろ」
外国人だから、知らない。気にしない。
思いっきり首を横に振っておこう。ここはチーム・グリーンが占拠したもん。アナタ、紫組でしょ。
「言うんだよ、この国ではそういう決まりなんだ。だからほら、今晩は私はこちら、君はそちらですごそう、ね?」
仕方ない。私は一度広げたローブの端を巻きだした。
「今から次の野営地墟まで歩くの? きっと大分あるよ」
最悪、古代道の端っこで丸まって野宿するからいいの。フィオたちがいるから平気。
「解った、なら私が宿代を払おう。本当は日中だけ森の入り口付近を調べるつもりで、荷物は街に置いてきたんだよ。
まったく……聖女の日とはどうも相性が悪いらしい。飲み水だけでも分けてくれないかな」
ふたたび金竜を一枚、胸元の内ポケットから取り出した。魔法で汲んだタダ水、インフレ率が半端ねぇ。
しかも、日中だけ森に来る予定で水も持ってませんでしたって、尾っぽの先まで馬さん鹿さんだよね? 竜騎士の中でもマント留めが金縁の精鋭なんだよね?
≪本当に水持ってないの、この人?≫
≪……あら、よく気がついたわね、牙娘。
大方、下手に出て距離を縮めるつもりなんでしょ、弱いフリしちゃって嫌味な男よねぇ。モテる男って無駄に余裕ぶるからキライ≫
ふーん、こちらの世界でもこの手の顔ってモテるのか。私という物質が移動できたのはそんな風に波長が一致しているからなのか、それとも美意識の流行り廃りは時空を越えるのか。
――などと、宇宙原理の哲学的考察は置いといて。
≪私、男装してるよ≫
≪あらぁ、騎士の間、男同士で友情以上の交流があるのは古来からの伝統よ、特に声変わりもしていない見習い美少年は人気なの。家で待つ女には近づけない、剣と戦いの中で培われた美しき関係だわ≫
なんですか、そのイケナイ秘密の花園。まぁ向こうの世界でもローマの将軍や戦国武将の稚児遊びだの、昔から絶賛満開だけどさ。
でも本気で惚れたならともかく、手近なところに異性がいないからって、性欲処理に同性を使い回すのはいただけないと思う。
「お友だちとも話はついたかな。一晩一緒ってことで、いいよね」
よくないよくない。全然よくない。
カチューシャ、こいつの念話担当は爺様だったでしょ! ニヤつきながら意味ありげに通訳しないで!
私は両腕でがばっと自分の両肩を掴み、男色竜騎士から自分の身を守ろうとした。ドン引きしすぎて、咄嗟にフィオの後ろへ避難してしまう。
「あ、いや。そういう意味の『一緒』じゃないから」
ほほう。勘がいいね、良すぎるね。おんなじことを考えていたのかな。
「旅芸人にそういう要求をする者がいるのは知っているが、私にその気はない」
ぬぉぉうっ。やっぱり危険性あったのかっ。
いやまて。それも向こうの世界と一緒だわ。いつだって、苦しむのは社会の底辺に追いやられた人々だもの。
「ほら、宿代。私は向こうで休むから」
長身をさっと動かし、あっという間にこっちに来た。鞄の上に金竜を一枚置くと、円塔の反対側までたった数歩で下がり、そのまま壁を背にして気だるげにしゃがみ込んだ。
あ、こういう瞬間だよ。なぜだか『黒竜みたい』って思ってしまう。髪が黒いせいかな、マントも暗い紫だし、ジャケットやズボンもブーツも黒いからかな。
脚が長いのを持てあますように組みなおしている。ふんだ、そんなことしても羨ましくないもん! 黒カマキリ男め。
≪ふぇぇん。なんか、出ていくタイミング逸した≫
≪大丈夫よ、変な気起こしそうなら、遠慮なく喉掻っ切るわ≫
阿鼻叫喚犬が物騒なことを言う。それじゃどっちにせよR指定じゃないか。鋭い犬歯を見せながら≪安心して任せなさい≫とか、うれしそうに言わないで。
≪とりあえずは泳がせろ。それから芽芽、なんで竜がいないのか訊け≫
爺様、そんな高度なミッション、完全にインポッシブルだから。私の語彙力、知ってるよね?
はぁ、と溜め息。フィオとよん豆が戻ってきたし、作業に集中しよう。
野営地の真ん中寄りに枯れ木を組み、竜騎士を背にしてうずくまる。
≪あのねフィオ、手元を隠したいから、私の背後から覗きこむフリしてくれる?≫
≪いいよ、あっちから見えないようにしたらいいんだね≫
≪うん、ありがとう。よん豆も、私の後ろでさっきみたいに四方八方に飛び跳ねてくれる? あれ、はげしく気が散るし、目線も撹乱されて、ある意味スゴクよいわ!≫
返事は聞こえないけれど、幸いなことに今回はちゃんと話が通じだ。竜騎士を前に、ふたたび『カエル玉ぴょこぴょこ・よんぴょこぴょこ』劇場が展開されていく。
ポケットの中の団栗を握りしめると、火打石でも使っているかのように肘を動かして、小さな火が点くように手元の魔力をこめた。
このところの野宿で、かなり加減が判るようになったのではないだろうか。
火がだんだんと全体に回るように、じっと見つめながら制御する。少し弱火になったり、風に煽られて大きくなったり。
火が点かないで燻っている枝は、湿気ているのだろう。水さん、中から出ていって。
しゅうう……と水分が抜けるイメージをする。うん。これでしばらく大丈夫。
ついでに雲の樹さんに頂いたポケットの枝も数本入れて、邪気祓い。清涼感のある香りが円塔内に漂いだすと、やっと気持ちのモヤモヤが鎮まった。
ちなみに契約獣のカチューシャと竜のフィオは、煙も香害もへっちゃらだ。よん豆と月下美人さんは、そもそも鼻があるのか不明。もし嫌なら自分で移動するんじゃないかな。
はんなりサボテン女王が見下ろす壁際の荷物のところへ戻り、紫ライ麦パンの薄切りを取り出す。中に向日葵や亜麻仁の種と松の実が入って栄養たっぷり。
トゥーハルお父さんの木製ナイフで、パンの一枚には紫山羊の灰チーズクリームをうす~く塗り、精霊四色の麻の実をパラパラちょびっと振りかける。もう一枚には赤豆と練り胡麻のペーストをうっすら塗って、乾燥タイムとローズマリーをわずかに散らした。
真ん中に挟むのは、二種類のチーズスライス。胡椒っぽいスパイスの混ざった青牛チーズと、大蒜入りの黄羊チーズだ。見た目はどぎついマーブル模様でぎょっとなるけど、どちらも一年以上しっかり熟成させて味はまろやか。
精霊四色の謎キノコのスライスも並べる。形と触感は肉厚の生しいたけみたいなやつ。これでも半乾燥してるから、ふた月はもつんだって。
市場で試食させてもらいまくって厳選した食材である。
あとは森で『菜っ葉な魔樹』さん(※勝手に命名)に分けてもらった若葉をレタス代わりに敷く。魔樹のほうが、地球でも一般的な緑色という逆転現象、これ如何に。
これ一つで栄養満点、名付けて『最強精霊サンドイッチ』でいっ!
異世界14日目にして、アウトドア料理も上達してきた。
チーズもキノコも手持ちのスライスの中で、一番うすっぺらいヤツを厳選したし、レタスもどきも一番小ぶりのにしたし。
これは『けちけちサンド』と改名するかな、だって招かれざる客用のぶぶ漬けだもん。
でも味は天下一。胡麻と豆の赤いペーストは味噌味のツナみたいだし、生しいたけもどきは鶏肉団子みたいだし。
ぎゅぎゅっと押して、『野菜魔蔦』でしばって、固い『鉄魔樹』の枝を両端に刺して、焚き火で炙る。
ライ麦パンに軽く焦げ目がついて、はみ出したスライスチーズがとろけ始めたら火から離し、朴葉みたいに大きな葉の上で枝を外す。
屋台みたいに、そのまま柔らかい葉っぱで包んだら完成だ。
****************
※お読みいただき、ありがとうございます。
もしお手間でなければ、感想をぜひお願いします。
「お気に入りに追加」だけでも押していただけると、嬉しいです!
すでに押してくださった皆様、感謝・感激・感無量です。
あなたの日々が幸せで満たされますように。
こちらこそ、いやいやいや、でございましてよ。
「セイレ!」
手を振ってるの、見えてるよね。おまけのスマイルは0円サービスだ。さっさと失せろ、竜の敵。
「リュウ、トモダチ、ダメ。セイレ!」
駄目、のところで両腕をクロスさせて、大きくバッテンを作って――は日本式か。首も左右にぶるんぶるん振ってみせる。とにかく全身で拒否なのだ。
「竜の友だちじゃないから出ていけってことかな?」
「ソウソウ」
あら、この人ってば理解力は高いわ。
「あー、いや。お兄さんはこれでも竜騎士でね、竜騎士って知ってる?」
こくこくこく。
「だから竜は大好きだよ。さっきのは、野生の竜が人間を襲った後のような状況に見えたし、普段から竜に接しているぶん、危険もよく承知しているからであって、決して傷つけるというつもりでは――」
ちょっと何言ってるか解んない。
転がってたのは柿の実で、血痕ゼロだったはず。人間を服ごと丸のみするほど、悪食な獣がいるのかね。
少なくともウチの竜は、ベジタリアンで小食よ。
「待て待て。その手を降ろそうか?」
私は待たない。んなもん、心の辞書からぺぺいっと捨てちゃる!
「もう日も暮れたことだし、ほら。『野営地墟では平等に』って言うだろ」
外国人だから、知らない。気にしない。
思いっきり首を横に振っておこう。ここはチーム・グリーンが占拠したもん。アナタ、紫組でしょ。
「言うんだよ、この国ではそういう決まりなんだ。だからほら、今晩は私はこちら、君はそちらですごそう、ね?」
仕方ない。私は一度広げたローブの端を巻きだした。
「今から次の野営地墟まで歩くの? きっと大分あるよ」
最悪、古代道の端っこで丸まって野宿するからいいの。フィオたちがいるから平気。
「解った、なら私が宿代を払おう。本当は日中だけ森の入り口付近を調べるつもりで、荷物は街に置いてきたんだよ。
まったく……聖女の日とはどうも相性が悪いらしい。飲み水だけでも分けてくれないかな」
ふたたび金竜を一枚、胸元の内ポケットから取り出した。魔法で汲んだタダ水、インフレ率が半端ねぇ。
しかも、日中だけ森に来る予定で水も持ってませんでしたって、尾っぽの先まで馬さん鹿さんだよね? 竜騎士の中でもマント留めが金縁の精鋭なんだよね?
≪本当に水持ってないの、この人?≫
≪……あら、よく気がついたわね、牙娘。
大方、下手に出て距離を縮めるつもりなんでしょ、弱いフリしちゃって嫌味な男よねぇ。モテる男って無駄に余裕ぶるからキライ≫
ふーん、こちらの世界でもこの手の顔ってモテるのか。私という物質が移動できたのはそんな風に波長が一致しているからなのか、それとも美意識の流行り廃りは時空を越えるのか。
――などと、宇宙原理の哲学的考察は置いといて。
≪私、男装してるよ≫
≪あらぁ、騎士の間、男同士で友情以上の交流があるのは古来からの伝統よ、特に声変わりもしていない見習い美少年は人気なの。家で待つ女には近づけない、剣と戦いの中で培われた美しき関係だわ≫
なんですか、そのイケナイ秘密の花園。まぁ向こうの世界でもローマの将軍や戦国武将の稚児遊びだの、昔から絶賛満開だけどさ。
でも本気で惚れたならともかく、手近なところに異性がいないからって、性欲処理に同性を使い回すのはいただけないと思う。
「お友だちとも話はついたかな。一晩一緒ってことで、いいよね」
よくないよくない。全然よくない。
カチューシャ、こいつの念話担当は爺様だったでしょ! ニヤつきながら意味ありげに通訳しないで!
私は両腕でがばっと自分の両肩を掴み、男色竜騎士から自分の身を守ろうとした。ドン引きしすぎて、咄嗟にフィオの後ろへ避難してしまう。
「あ、いや。そういう意味の『一緒』じゃないから」
ほほう。勘がいいね、良すぎるね。おんなじことを考えていたのかな。
「旅芸人にそういう要求をする者がいるのは知っているが、私にその気はない」
ぬぉぉうっ。やっぱり危険性あったのかっ。
いやまて。それも向こうの世界と一緒だわ。いつだって、苦しむのは社会の底辺に追いやられた人々だもの。
「ほら、宿代。私は向こうで休むから」
長身をさっと動かし、あっという間にこっちに来た。鞄の上に金竜を一枚置くと、円塔の反対側までたった数歩で下がり、そのまま壁を背にして気だるげにしゃがみ込んだ。
あ、こういう瞬間だよ。なぜだか『黒竜みたい』って思ってしまう。髪が黒いせいかな、マントも暗い紫だし、ジャケットやズボンもブーツも黒いからかな。
脚が長いのを持てあますように組みなおしている。ふんだ、そんなことしても羨ましくないもん! 黒カマキリ男め。
≪ふぇぇん。なんか、出ていくタイミング逸した≫
≪大丈夫よ、変な気起こしそうなら、遠慮なく喉掻っ切るわ≫
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≪とりあえずは泳がせろ。それから芽芽、なんで竜がいないのか訊け≫
爺様、そんな高度なミッション、完全にインポッシブルだから。私の語彙力、知ってるよね?
はぁ、と溜め息。フィオとよん豆が戻ってきたし、作業に集中しよう。
野営地の真ん中寄りに枯れ木を組み、竜騎士を背にしてうずくまる。
≪あのねフィオ、手元を隠したいから、私の背後から覗きこむフリしてくれる?≫
≪いいよ、あっちから見えないようにしたらいいんだね≫
≪うん、ありがとう。よん豆も、私の後ろでさっきみたいに四方八方に飛び跳ねてくれる? あれ、はげしく気が散るし、目線も撹乱されて、ある意味スゴクよいわ!≫
返事は聞こえないけれど、幸いなことに今回はちゃんと話が通じだ。竜騎士を前に、ふたたび『カエル玉ぴょこぴょこ・よんぴょこぴょこ』劇場が展開されていく。
ポケットの中の団栗を握りしめると、火打石でも使っているかのように肘を動かして、小さな火が点くように手元の魔力をこめた。
このところの野宿で、かなり加減が判るようになったのではないだろうか。
火がだんだんと全体に回るように、じっと見つめながら制御する。少し弱火になったり、風に煽られて大きくなったり。
火が点かないで燻っている枝は、湿気ているのだろう。水さん、中から出ていって。
しゅうう……と水分が抜けるイメージをする。うん。これでしばらく大丈夫。
ついでに雲の樹さんに頂いたポケットの枝も数本入れて、邪気祓い。清涼感のある香りが円塔内に漂いだすと、やっと気持ちのモヤモヤが鎮まった。
ちなみに契約獣のカチューシャと竜のフィオは、煙も香害もへっちゃらだ。よん豆と月下美人さんは、そもそも鼻があるのか不明。もし嫌なら自分で移動するんじゃないかな。
はんなりサボテン女王が見下ろす壁際の荷物のところへ戻り、紫ライ麦パンの薄切りを取り出す。中に向日葵や亜麻仁の種と松の実が入って栄養たっぷり。
トゥーハルお父さんの木製ナイフで、パンの一枚には紫山羊の灰チーズクリームをうす~く塗り、精霊四色の麻の実をパラパラちょびっと振りかける。もう一枚には赤豆と練り胡麻のペーストをうっすら塗って、乾燥タイムとローズマリーをわずかに散らした。
真ん中に挟むのは、二種類のチーズスライス。胡椒っぽいスパイスの混ざった青牛チーズと、大蒜入りの黄羊チーズだ。見た目はどぎついマーブル模様でぎょっとなるけど、どちらも一年以上しっかり熟成させて味はまろやか。
精霊四色の謎キノコのスライスも並べる。形と触感は肉厚の生しいたけみたいなやつ。これでも半乾燥してるから、ふた月はもつんだって。
市場で試食させてもらいまくって厳選した食材である。
あとは森で『菜っ葉な魔樹』さん(※勝手に命名)に分けてもらった若葉をレタス代わりに敷く。魔樹のほうが、地球でも一般的な緑色という逆転現象、これ如何に。
これ一つで栄養満点、名付けて『最強精霊サンドイッチ』でいっ!
異世界14日目にして、アウトドア料理も上達してきた。
チーズもキノコも手持ちのスライスの中で、一番うすっぺらいヤツを厳選したし、レタスもどきも一番小ぶりのにしたし。
これは『けちけちサンド』と改名するかな、だって招かれざる客用のぶぶ漬けだもん。
でも味は天下一。胡麻と豆の赤いペーストは味噌味のツナみたいだし、生しいたけもどきは鶏肉団子みたいだし。
ぎゅぎゅっと押して、『野菜魔蔦』でしばって、固い『鉄魔樹』の枝を両端に刺して、焚き火で炙る。
ライ麦パンに軽く焦げ目がついて、はみ出したスライスチーズがとろけ始めたら火から離し、朴葉みたいに大きな葉の上で枝を外す。
屋台みたいに、そのまま柔らかい葉っぱで包んだら完成だ。
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