44 / 142
第3章 暗躍と毒女たちとの戦い
第11話 男尊女卑
しおりを挟む
玄関前では馬車がとまっていて、馭者が扉を開けて丁重に頭を下げている。
公爵様が馬車に乗る順番を、私を1番先にと勧めてきたのを丁重にお断りをした。
「公爵夫人をお先に、ドレスの関係で1番先の方が宜しいですわ」
プリムローズは公爵夫人のドレスを見ると、公爵夫妻はその気遣いに感謝して微笑む。
『そろそろ、仕掛けて来るわ』
彼女は殺気を感じて、気配を読もうとしていた。
3人の男たちが、私たちに剣を持って向かってくるのを察知する。
私が一番遠い者に、お手製胡椒爆弾を投げつけた。
「メリー、そちらをお願い!」
次は、小麦粉爆弾を投げる。
「ギルも、あちらをヨロシク!」
最後に近づいて来た男を、剣で右手を叩き剣を落とさせた。
よろけた隙に
ヨシ、最後にもう1回!
振りかぶろうとした瞬間に、スクード公爵が男の左肩を切ってしまった。
「無礼者め!
東の将軍の儂を、襲うとは許せぬ~!!」
『あぁ~、1番美味しいところを持っていかれたわ』
プリムローズがそう思っていたら、間者はお縄になり事なきを得た。
「ギルとメリー、後は頼んだわよ。
私は、ちょくら王宮に行ってくるね」
そう言って、プリムローズは公爵と馬車に乗り込んだ。
「あーっ!
そういえば俺、護衛じゃなかったっけ?」
ギルは、頭を掻きながらプリムローズたちの乗る馬車を見送った。
「旦那様、プリムローズ嬢。
外で、何かありましたか?
馬車の扉が、いきなり閉まるので驚きましたわ」
夫人は生粋のご令嬢なのか、おっとりと言ってきて思わず笑いがこみ上げてきた。
「大丈夫だ、案ずるな。
変な男どもが居たので、捕まえただけだ」
『フフフ、変なね!』
ぴったりな言い方をされて、彼女はまた笑いそうになった。
「スクード公爵。
もう、傍観は出来ませんことよ。
夫人にも、これからは危害が及ぶ可能性があります。
隠さず、話すことにしましたら?」
スクード公爵夫人ニーナは、隣に座る夫を見つめた。
「他国の方には、首を突っ込んで欲しくは無かったが…。
それにしても、プリムローズ嬢はなかなかお強い。
グレゴリー殿のお孫さまだけありますな。
その歳で、もしや人を殺めた事はおありかな?!」
いきなり奇妙な質問を、真顔で言われてしまう。
「半殺とまでは言えませんが、幾度かございますわよ。
獣なら、狼5頭とウサギ10匹なら仕留めました。
殺されるなら、私は迷いなく人だろうが殺せますわ」
公爵夫人ニーナは真っ青な顔をして、プリムローズの顔を目がこれ以上開かない大きな瞳をして見ていた。
「なるほど、男子なら将軍にもなれましのになぁ。
実にー、惜しい!!」
「あら?!将軍になりたいなら、なればいいのでは?
祖父グレゴリーは、私に宰相と公爵になりたくないかと聞きましたわ」
「それは…、なかなかの言えぬ女性には言葉だ」
公爵は幼い彼女の話に驚いて、つい言葉が出た。
「祖国では、文官試験にも受かりました。
ヘイズは、お考えが古いんでなくって?!」
スクード公爵夫妻は、プリムローズが平然と話した内容に驚いた。
「女性が、将軍に宰相ですか?
ヘイズでは、淑女になるのが女性の憧れです。
そして、良家に嫁ぐのが夢ですわ」
前に座る公爵夫人が、プリムローズに独り言を言う感じで話す。
「能力があれば、男女は関係ないと思いますよ。
戦場で戦うのは、兵士たちです。
上手く使って、勝てれば問題ないでしょう?!
【男尊女卑】の思考が、ヘイズは他の国よりおありなのでは?」
古い思考だと貶すかのように、前にいるヘイズの公爵夫妻に持論を述べた。
スクード公爵も、その意見には賛同だ。
この国は、考えが固執しすぎている。
これでは、国の発展の妨げになるかも知れん!
「それよりスクード公爵様は、この件を王様にお聞かせするんですか?
相手は、王族の害になる方々になる可能性はありますわ!」
公爵が難しい表情になった時に、馬車が立ち止まった。
話している間に、王宮に着いたようだ。
馬車から降り立つと、案内人の方々が私たちを出迎えた。
どこの城も同じだと思ったが、少しだけ印象が違って見えた。
幾何学模様の床を見て、アルゴラ王妃が夢中になっている布地を思い浮かぶ。
ヘイズには、この文化が取り入れられていたのか!
海の遥か彼方の国の模様を、海賊から渡って教えられたのかも知れない。
私も海賊になって、その国に行ってみたいわ。
無理なのは分かるけど、憧れてしまう。
ヘイズに留学しに来て、まだ2ヶ月にして飽きていた彼女。
そんな胸中で、災厄の根源のヘイズの王族に拝謁する。
一人では開けられない程に大きな扉が開かれると、前には数段の段差がある場所に王と王妃が座っておられた。
あの方々が、ヘイズの最高権力者か!
王族には慣れすぎているのか、子供の癖に平然としていた。
かえって、側にいる公爵夫妻が緊張した面持ちでいた。
普通の臣下は、これが当たり前の態度なのね。
「今日はよく来てくれた。
エテルネル国のクラレンス公爵令嬢。
そして、スクード公爵夫妻よ!」
下を向きプリムローズたちは、王の有難いお言葉を拝聴した。
儀礼に沿った挨拶が終わると、そこからは気さくな感じに変わる。
違う部屋に通されると、そこは室内庭園を思わせる場所であった。
大きな窓を開けてあり、それが庭と部屋の垣根なく開放感が味わえる。
明るく解放感があり、穏やかな気持ちになっていく。
5人は大きな丸テーブルに座ると、女官たちがお茶やお菓子等用意を始めた。
本番は、ここから始まる。
プリムローズは、謎多きヘイズのことをこの王からどう聞き出すか。
頭の回転を、フルに生かすのだった。
公爵様が馬車に乗る順番を、私を1番先にと勧めてきたのを丁重にお断りをした。
「公爵夫人をお先に、ドレスの関係で1番先の方が宜しいですわ」
プリムローズは公爵夫人のドレスを見ると、公爵夫妻はその気遣いに感謝して微笑む。
『そろそろ、仕掛けて来るわ』
彼女は殺気を感じて、気配を読もうとしていた。
3人の男たちが、私たちに剣を持って向かってくるのを察知する。
私が一番遠い者に、お手製胡椒爆弾を投げつけた。
「メリー、そちらをお願い!」
次は、小麦粉爆弾を投げる。
「ギルも、あちらをヨロシク!」
最後に近づいて来た男を、剣で右手を叩き剣を落とさせた。
よろけた隙に
ヨシ、最後にもう1回!
振りかぶろうとした瞬間に、スクード公爵が男の左肩を切ってしまった。
「無礼者め!
東の将軍の儂を、襲うとは許せぬ~!!」
『あぁ~、1番美味しいところを持っていかれたわ』
プリムローズがそう思っていたら、間者はお縄になり事なきを得た。
「ギルとメリー、後は頼んだわよ。
私は、ちょくら王宮に行ってくるね」
そう言って、プリムローズは公爵と馬車に乗り込んだ。
「あーっ!
そういえば俺、護衛じゃなかったっけ?」
ギルは、頭を掻きながらプリムローズたちの乗る馬車を見送った。
「旦那様、プリムローズ嬢。
外で、何かありましたか?
馬車の扉が、いきなり閉まるので驚きましたわ」
夫人は生粋のご令嬢なのか、おっとりと言ってきて思わず笑いがこみ上げてきた。
「大丈夫だ、案ずるな。
変な男どもが居たので、捕まえただけだ」
『フフフ、変なね!』
ぴったりな言い方をされて、彼女はまた笑いそうになった。
「スクード公爵。
もう、傍観は出来ませんことよ。
夫人にも、これからは危害が及ぶ可能性があります。
隠さず、話すことにしましたら?」
スクード公爵夫人ニーナは、隣に座る夫を見つめた。
「他国の方には、首を突っ込んで欲しくは無かったが…。
それにしても、プリムローズ嬢はなかなかお強い。
グレゴリー殿のお孫さまだけありますな。
その歳で、もしや人を殺めた事はおありかな?!」
いきなり奇妙な質問を、真顔で言われてしまう。
「半殺とまでは言えませんが、幾度かございますわよ。
獣なら、狼5頭とウサギ10匹なら仕留めました。
殺されるなら、私は迷いなく人だろうが殺せますわ」
公爵夫人ニーナは真っ青な顔をして、プリムローズの顔を目がこれ以上開かない大きな瞳をして見ていた。
「なるほど、男子なら将軍にもなれましのになぁ。
実にー、惜しい!!」
「あら?!将軍になりたいなら、なればいいのでは?
祖父グレゴリーは、私に宰相と公爵になりたくないかと聞きましたわ」
「それは…、なかなかの言えぬ女性には言葉だ」
公爵は幼い彼女の話に驚いて、つい言葉が出た。
「祖国では、文官試験にも受かりました。
ヘイズは、お考えが古いんでなくって?!」
スクード公爵夫妻は、プリムローズが平然と話した内容に驚いた。
「女性が、将軍に宰相ですか?
ヘイズでは、淑女になるのが女性の憧れです。
そして、良家に嫁ぐのが夢ですわ」
前に座る公爵夫人が、プリムローズに独り言を言う感じで話す。
「能力があれば、男女は関係ないと思いますよ。
戦場で戦うのは、兵士たちです。
上手く使って、勝てれば問題ないでしょう?!
【男尊女卑】の思考が、ヘイズは他の国よりおありなのでは?」
古い思考だと貶すかのように、前にいるヘイズの公爵夫妻に持論を述べた。
スクード公爵も、その意見には賛同だ。
この国は、考えが固執しすぎている。
これでは、国の発展の妨げになるかも知れん!
「それよりスクード公爵様は、この件を王様にお聞かせするんですか?
相手は、王族の害になる方々になる可能性はありますわ!」
公爵が難しい表情になった時に、馬車が立ち止まった。
話している間に、王宮に着いたようだ。
馬車から降り立つと、案内人の方々が私たちを出迎えた。
どこの城も同じだと思ったが、少しだけ印象が違って見えた。
幾何学模様の床を見て、アルゴラ王妃が夢中になっている布地を思い浮かぶ。
ヘイズには、この文化が取り入れられていたのか!
海の遥か彼方の国の模様を、海賊から渡って教えられたのかも知れない。
私も海賊になって、その国に行ってみたいわ。
無理なのは分かるけど、憧れてしまう。
ヘイズに留学しに来て、まだ2ヶ月にして飽きていた彼女。
そんな胸中で、災厄の根源のヘイズの王族に拝謁する。
一人では開けられない程に大きな扉が開かれると、前には数段の段差がある場所に王と王妃が座っておられた。
あの方々が、ヘイズの最高権力者か!
王族には慣れすぎているのか、子供の癖に平然としていた。
かえって、側にいる公爵夫妻が緊張した面持ちでいた。
普通の臣下は、これが当たり前の態度なのね。
「今日はよく来てくれた。
エテルネル国のクラレンス公爵令嬢。
そして、スクード公爵夫妻よ!」
下を向きプリムローズたちは、王の有難いお言葉を拝聴した。
儀礼に沿った挨拶が終わると、そこからは気さくな感じに変わる。
違う部屋に通されると、そこは室内庭園を思わせる場所であった。
大きな窓を開けてあり、それが庭と部屋の垣根なく開放感が味わえる。
明るく解放感があり、穏やかな気持ちになっていく。
5人は大きな丸テーブルに座ると、女官たちがお茶やお菓子等用意を始めた。
本番は、ここから始まる。
プリムローズは、謎多きヘイズのことをこの王からどう聞き出すか。
頭の回転を、フルに生かすのだった。
21
お気に入りに追加
115
あなたにおすすめの小説
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
父の大事な家族は、再婚相手と異母妹のみで、私は元より家族ではなかったようです
珠宮さくら
恋愛
フィロマという国で、母の病を治そうとした1人の少女がいた。母のみならず、その病に苦しむ者は、年々増えていたが、治せる薬はなく、進行を遅らせる薬しかなかった。
その病を色んな本を読んで調べあげた彼女の名前は、ヴァリャ・チャンダ。だが、それで病に効く特効薬が出来上がることになったが、母を救うことは叶わなかった。
そんな彼女が、楽しみにしていたのは隣国のラジェスへの留学だったのだが、そのために必死に貯めていた資金も父に取り上げられ、義母と異母妹の散財のために金を稼げとまで言われてしまう。
そこにヴァリャにとって救世主のように現れた令嬢がいたことで、彼女の人生は一変していくのだが、彼女らしさが消えることはなかった。
【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。
10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。
婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。
その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。
それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー?
【作者よりみなさまへ】
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
心の声が聞こえる私は、婚約者から嫌われていることを知っている。
木山楽斗
恋愛
人の心の声が聞こえるカルミアは、婚約者が自分のことを嫌っていることを知っていた。
そんな婚約者といつまでも一緒にいるつもりはない。そう思っていたカルミアは、彼といつか婚約破棄すると決めていた。
ある時、カルミアは婚約者が浮気していることを心の声によって知った。
そこで、カルミアは、友人のロウィードに協力してもらい、浮気の証拠を集めて、婚約者に突きつけたのである。
こうして、カルミアは婚約破棄して、自分を嫌っている婚約者から解放されるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる