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第1章 奇跡の巡り合わせ
第9話 尾生の信
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商人のタルモにエリアスの今後を託し、次は自分の番だとメリーは思った。
自分のやるべき仕事に向かい、彼の現在の状態を聞き出す事にする。
「お嬢様、エリアスという少年に温かい食事を食べさせたいのです。
話を聞く限り、かなり痩せているんですよね。
最初は、胃に負担がかからない。
スープとかミルク粥がいいですわね」
エリアスの為の食事を、アレコレ頭の中で思案する。
「私も…、早くそうしたいのだけど。
エリアスは、とても律儀な性格してて…。
勤務時間があるから、駄目と頑なに断るの」
ほとほと、あの性格には困り果てる。
私ならあんな場所なんか、飛んで喜んで逃げ出すのにー。
「あれこそは、【尾生の信】の言葉通りだな。
生真面目すぎて、まるで融通がきかないぜ」
自分を顧みずに話す彼に、聞いていて嫌味をギルに言い返す。
「ギル!あんたは、少しはエリアスを見習いなさいよ。
二人を足して割れば、丁度いいのに…。残念だわ」
「そうでございましたか?
でしたら、元気なギル師匠に代わって頂いたらどうですか?!
船上は暇なんでしょう?
体が鈍ったら、護衛も大変でしょうから」
メリーの素晴らしい発言に、プリムローズは顔を一気に明るくした。
「メリー、それいいわね!
なんであの時に、その場で気が付かなかったのかしら。
ギル、主人として命じます。
貴方が、エリアスに代わり働きなさい。
可愛い、未来の弟分のためにね」
ギルに命じると、彼は観念したのかひとつ返事する。
「ヘーイ、分かりました。
そうと決まれば、エリアスの所へ行きましょうぜ!」
メリーにエリアスの食事の手配と、彼の為にプリムローズの剣の稽古に着る服を用意するように頼んだ。
「お嬢様、彼はお嬢様の服が着られますか?!」
「エリアスの体格は、とても痩せているの。
見ていても辛くなるほどにね。
食事をまともに、与えてないとみたわ。
背は私より高いけど、たぶん余裕で着られると思う。
具合が悪くなければ、先にお風呂にも入れてあげたい」
プリムローズは暗い表情でエリアスを思い浮かべ、メリーに現状を詳しく話し聞かせた。
「……、そんなに劣悪な環境だったのですね…。
間に合って良かった。
このままでは…、彼は遠からず先がなかったでしょう。
お嬢様、お早く行って差し上げて下さいませ。
私も、今すぐに用意を致します」
二人は部屋を出て、エリアスのいる船底に降りて行った。
彼を発見すると重そうな荷物を、必死に担いでフラつき前を歩いている。
危なっかしい姿を見てハラハラし、彼女は大きな声を出してしまった。
「あっ、エリアス!!
ギルが、貴方の仕事を代わるわ。
お願いですから、一緒に私たちの船室へ来て頂だい!」
プリムローズは近づきそう話すと、ギルが軽々とエリアスから荷物を奪い取った。
「エリアス、これを何処に運ぶんだ。
俺が、代わるから安心しろや」
ギルが肩に荷を持ちながら、運ぶ場所をエリアスに聞く。
「いけません、駄目なんです!
私が運ばなくては、貴方が怒られてしまう」
今にも折れそうな細い両腕を突き出して、彼の荷物を再度奪おうとしていた。
「平気さ、気にするんじゃない。
上の階段を上って運ぶのか?!」
「エリアス、ギルに任せなさい。
この男の顔をよく見て、怖くて誰がギルを叱ると思う?!」
ギルの顔を見て、嫌みを言いながら笑う。
「上にある厨房です。
上がって…、左手奥にあります。
あそこにある、袋全部です」
後方に高く山のように積まれているのを、心から申し訳なさそうに視線で教える。
「よし、俺に任せろよ!
お嬢と部屋に行け、いいな。
そして、お前はゆっくり休むんだ」
大きな手を置いて、優しくエリアスの頭を撫でくれた。
「うっ……、神様は…。
本当に、いたのですね!
毎日、毎日祈っておりました。
あぁ…、神よ。
感謝を致します!」
美しい翡翠の様な綺麗な瞳から、次々と涙を溢れ流していた。
「休みながら、ゆっくり歩くといいわ。
階段を上がるけど歩ける。平気?!……、あっ!!」
プリムローズは彼の肩に手を軽く乗せて、また手を肩から外した。
骨がー。直接、手に当たる感覚。
痩せすぎて、本当に折れそう。
触るのさえも、躊躇し戸惑った。
このような扱いをされている人は、この世にはまだまだ大勢いるだろう。
胸が詰まる思いを隠して、プリムローズはエリアスに元気に励まし促す。
「さぁ、行きましょう!
エリアス、私たちの船室へ!」
彼の負担を思いやって、それから話しかけるのをやめた。
一歩一歩ゆっくりと手すりに手をとり、階段を上がるエリアスをプリムローズは後ろから見守る。
もし彼が落ちてきたら支えようと、彼女は心に決めていた。
途中で休みながら、なんとか上りきる事ができた。
薄暗い地下から、太陽が照らす場所へ出る。
長い間見てこなかった光。
「あっ、眩しい!」
陽の光に目を閉じて、じかに床に座り込んだ。
「だ、大丈夫?!
もしかして、具合が悪くなったの?!」
彼に驚きながら、エリアスの前に膝をつき屈んだ。
「違います、ごめんさい!
ずっと船底にいたから、目が明るい場所にまだ慣れてなくてー。
大丈夫、平気ですからー」
目をつぶり下を向き、瞳をゆっくりと開けて返事する。
「もう少しだけ、もうちょっとだけ頑張ってね!
私の手を握って、さぁー!!」
プリムローズの綺麗な白い手が、エリアスの瞳に入ってきた。
こんな綺麗な手を、真っ黒な汚いこの手で握れない。
彼は躊躇して、手を出せずにいた。
プリムローズの手が、エリアスの汚れた手を強く握ってくる。
「この手を握りなさい!
貴方は、この手を取るに相応しい心根があるのよ。
迷うことはないの!」
強く言うと、また涙を流す。
弱々しくも、その白い小さな手を握り返してくれた。
手をつなぎ、メリーが独り彼のために食事を頼んで準備する。
新しい主の部屋に、エリアスは辿り着く。
彼の運命が、変わろうとしていた。
自分のやるべき仕事に向かい、彼の現在の状態を聞き出す事にする。
「お嬢様、エリアスという少年に温かい食事を食べさせたいのです。
話を聞く限り、かなり痩せているんですよね。
最初は、胃に負担がかからない。
スープとかミルク粥がいいですわね」
エリアスの為の食事を、アレコレ頭の中で思案する。
「私も…、早くそうしたいのだけど。
エリアスは、とても律儀な性格してて…。
勤務時間があるから、駄目と頑なに断るの」
ほとほと、あの性格には困り果てる。
私ならあんな場所なんか、飛んで喜んで逃げ出すのにー。
「あれこそは、【尾生の信】の言葉通りだな。
生真面目すぎて、まるで融通がきかないぜ」
自分を顧みずに話す彼に、聞いていて嫌味をギルに言い返す。
「ギル!あんたは、少しはエリアスを見習いなさいよ。
二人を足して割れば、丁度いいのに…。残念だわ」
「そうでございましたか?
でしたら、元気なギル師匠に代わって頂いたらどうですか?!
船上は暇なんでしょう?
体が鈍ったら、護衛も大変でしょうから」
メリーの素晴らしい発言に、プリムローズは顔を一気に明るくした。
「メリー、それいいわね!
なんであの時に、その場で気が付かなかったのかしら。
ギル、主人として命じます。
貴方が、エリアスに代わり働きなさい。
可愛い、未来の弟分のためにね」
ギルに命じると、彼は観念したのかひとつ返事する。
「ヘーイ、分かりました。
そうと決まれば、エリアスの所へ行きましょうぜ!」
メリーにエリアスの食事の手配と、彼の為にプリムローズの剣の稽古に着る服を用意するように頼んだ。
「お嬢様、彼はお嬢様の服が着られますか?!」
「エリアスの体格は、とても痩せているの。
見ていても辛くなるほどにね。
食事をまともに、与えてないとみたわ。
背は私より高いけど、たぶん余裕で着られると思う。
具合が悪くなければ、先にお風呂にも入れてあげたい」
プリムローズは暗い表情でエリアスを思い浮かべ、メリーに現状を詳しく話し聞かせた。
「……、そんなに劣悪な環境だったのですね…。
間に合って良かった。
このままでは…、彼は遠からず先がなかったでしょう。
お嬢様、お早く行って差し上げて下さいませ。
私も、今すぐに用意を致します」
二人は部屋を出て、エリアスのいる船底に降りて行った。
彼を発見すると重そうな荷物を、必死に担いでフラつき前を歩いている。
危なっかしい姿を見てハラハラし、彼女は大きな声を出してしまった。
「あっ、エリアス!!
ギルが、貴方の仕事を代わるわ。
お願いですから、一緒に私たちの船室へ来て頂だい!」
プリムローズは近づきそう話すと、ギルが軽々とエリアスから荷物を奪い取った。
「エリアス、これを何処に運ぶんだ。
俺が、代わるから安心しろや」
ギルが肩に荷を持ちながら、運ぶ場所をエリアスに聞く。
「いけません、駄目なんです!
私が運ばなくては、貴方が怒られてしまう」
今にも折れそうな細い両腕を突き出して、彼の荷物を再度奪おうとしていた。
「平気さ、気にするんじゃない。
上の階段を上って運ぶのか?!」
「エリアス、ギルに任せなさい。
この男の顔をよく見て、怖くて誰がギルを叱ると思う?!」
ギルの顔を見て、嫌みを言いながら笑う。
「上にある厨房です。
上がって…、左手奥にあります。
あそこにある、袋全部です」
後方に高く山のように積まれているのを、心から申し訳なさそうに視線で教える。
「よし、俺に任せろよ!
お嬢と部屋に行け、いいな。
そして、お前はゆっくり休むんだ」
大きな手を置いて、優しくエリアスの頭を撫でくれた。
「うっ……、神様は…。
本当に、いたのですね!
毎日、毎日祈っておりました。
あぁ…、神よ。
感謝を致します!」
美しい翡翠の様な綺麗な瞳から、次々と涙を溢れ流していた。
「休みながら、ゆっくり歩くといいわ。
階段を上がるけど歩ける。平気?!……、あっ!!」
プリムローズは彼の肩に手を軽く乗せて、また手を肩から外した。
骨がー。直接、手に当たる感覚。
痩せすぎて、本当に折れそう。
触るのさえも、躊躇し戸惑った。
このような扱いをされている人は、この世にはまだまだ大勢いるだろう。
胸が詰まる思いを隠して、プリムローズはエリアスに元気に励まし促す。
「さぁ、行きましょう!
エリアス、私たちの船室へ!」
彼の負担を思いやって、それから話しかけるのをやめた。
一歩一歩ゆっくりと手すりに手をとり、階段を上がるエリアスをプリムローズは後ろから見守る。
もし彼が落ちてきたら支えようと、彼女は心に決めていた。
途中で休みながら、なんとか上りきる事ができた。
薄暗い地下から、太陽が照らす場所へ出る。
長い間見てこなかった光。
「あっ、眩しい!」
陽の光に目を閉じて、じかに床に座り込んだ。
「だ、大丈夫?!
もしかして、具合が悪くなったの?!」
彼に驚きながら、エリアスの前に膝をつき屈んだ。
「違います、ごめんさい!
ずっと船底にいたから、目が明るい場所にまだ慣れてなくてー。
大丈夫、平気ですからー」
目をつぶり下を向き、瞳をゆっくりと開けて返事する。
「もう少しだけ、もうちょっとだけ頑張ってね!
私の手を握って、さぁー!!」
プリムローズの綺麗な白い手が、エリアスの瞳に入ってきた。
こんな綺麗な手を、真っ黒な汚いこの手で握れない。
彼は躊躇して、手を出せずにいた。
プリムローズの手が、エリアスの汚れた手を強く握ってくる。
「この手を握りなさい!
貴方は、この手を取るに相応しい心根があるのよ。
迷うことはないの!」
強く言うと、また涙を流す。
弱々しくも、その白い小さな手を握り返してくれた。
手をつなぎ、メリーが独り彼のために食事を頼んで準備する。
新しい主の部屋に、エリアスは辿り着く。
彼の運命が、変わろうとしていた。
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