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第一章 賢者の里
第三話 賢者の石ってチートすぎない?
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「それで無事に終わって良かったが、話聞かせてくれるんだよね?」
腰に手をあてフィアナは不満そうな顔になる。
アクセルは自分のステータスを閉じて、自分の身に何があったかを話しだした。
「わかったよ。えっとまずは俺の所属していたパーティーについて知ってるか」
「知ってる。賢者のウルスに……」
一人づつ名前を言い出そうとしたところでアクセルは止めた。
「よしわかってるなら大丈夫だ。何が起きたかだけ言うと、三人共【堕天】していたんだ」
「ーー堕天だと!?そんな事をしたら」
「どうなるかわかって三人共、堕天していた。俺のステータスを奪う為にな」
動揺するフィアナ。
堕天はしたら最後、大罪人として処刑される可能性が殆どである。他人を故意に死に至らせるよりも重罪とされていた。
フィアナの反応は大体予想ができていたアクセル。話を変える為、錬金術師の本の話題に変える。
「なあフィアナ、晴れて俺も錬金術師になったわけだがこの本の最後の章に記述されてる【賢者の石】っていうのはなんだ?」
「賢者の石か、それはあまり知らなくてもいいことだ」
「なんだよそれ、早く教えてくれよ」
「うーん話すと少し長いがいいのか」
険しい顔でフィアナが言うと、アクセルは真剣な表情で頷き唾を飲む。
ため息をつき手元にある本を取り簡単に説明する。
ーー賢者の石とは錬金術師が求めた伝説の石。存在するのかも判明はしていないが、賢者の石を使用した錬成はいくつもの奇跡を起こすことができると言われている。
一つは、何もかもの錬成を可能とする。
もう一つは錬成と関係ないが不老不死になれるというものだ。
全ての事実を確認する為には錬金術師達が賢者の石を手に入れ錬成する事が必要不可欠である。
「これが簡略化した賢者の石の説明だ」
「うーんどういったものかはわかったが、賢者の石何て本当にあるのか?」
「さあどうだろうな、私はわからない」
本を眺めても賢者の石の在処はどこにも記載されていなかった。
何度も何度も読み返すアクセルに、フィアナは本で頭を叩き、
「何度読んだって、その本にヒントは書いてない。本気で探したいなら、自分で探しに行かないと!」
「自分で探しに行くにも、何も手がかりなしじゃ」
「それなら言葉を手掛かりにすればいい、賢者の石というくらいだここから北に進んだ賢者の里に何か知っている者がいるかもしれないぞ?」
「そうと決まったらフィアナ一緒に行くぞ」
満面の笑みを浮かべたアクセルは突拍子もないことを言った。
「何故私が一緒に行かなくてはならない!」
「それは決まってるだろ、俺はまだレベル1だしすぐに死ぬかもしれないんだぞ!お前だって錬金術師なら、賢者の石に興味あるだろ!」
「確かに興味はあるが……」
「じゃ、決まりだ!さぁ準備をしたらすぐに行くぞ!」
何とも言えない顔でフィアナはついて行く事を決め、二人の旅が始まるのであった。
腰に手をあてフィアナは不満そうな顔になる。
アクセルは自分のステータスを閉じて、自分の身に何があったかを話しだした。
「わかったよ。えっとまずは俺の所属していたパーティーについて知ってるか」
「知ってる。賢者のウルスに……」
一人づつ名前を言い出そうとしたところでアクセルは止めた。
「よしわかってるなら大丈夫だ。何が起きたかだけ言うと、三人共【堕天】していたんだ」
「ーー堕天だと!?そんな事をしたら」
「どうなるかわかって三人共、堕天していた。俺のステータスを奪う為にな」
動揺するフィアナ。
堕天はしたら最後、大罪人として処刑される可能性が殆どである。他人を故意に死に至らせるよりも重罪とされていた。
フィアナの反応は大体予想ができていたアクセル。話を変える為、錬金術師の本の話題に変える。
「なあフィアナ、晴れて俺も錬金術師になったわけだがこの本の最後の章に記述されてる【賢者の石】っていうのはなんだ?」
「賢者の石か、それはあまり知らなくてもいいことだ」
「なんだよそれ、早く教えてくれよ」
「うーん話すと少し長いがいいのか」
険しい顔でフィアナが言うと、アクセルは真剣な表情で頷き唾を飲む。
ため息をつき手元にある本を取り簡単に説明する。
ーー賢者の石とは錬金術師が求めた伝説の石。存在するのかも判明はしていないが、賢者の石を使用した錬成はいくつもの奇跡を起こすことができると言われている。
一つは、何もかもの錬成を可能とする。
もう一つは錬成と関係ないが不老不死になれるというものだ。
全ての事実を確認する為には錬金術師達が賢者の石を手に入れ錬成する事が必要不可欠である。
「これが簡略化した賢者の石の説明だ」
「うーんどういったものかはわかったが、賢者の石何て本当にあるのか?」
「さあどうだろうな、私はわからない」
本を眺めても賢者の石の在処はどこにも記載されていなかった。
何度も何度も読み返すアクセルに、フィアナは本で頭を叩き、
「何度読んだって、その本にヒントは書いてない。本気で探したいなら、自分で探しに行かないと!」
「自分で探しに行くにも、何も手がかりなしじゃ」
「それなら言葉を手掛かりにすればいい、賢者の石というくらいだここから北に進んだ賢者の里に何か知っている者がいるかもしれないぞ?」
「そうと決まったらフィアナ一緒に行くぞ」
満面の笑みを浮かべたアクセルは突拍子もないことを言った。
「何故私が一緒に行かなくてはならない!」
「それは決まってるだろ、俺はまだレベル1だしすぐに死ぬかもしれないんだぞ!お前だって錬金術師なら、賢者の石に興味あるだろ!」
「確かに興味はあるが……」
「じゃ、決まりだ!さぁ準備をしたらすぐに行くぞ!」
何とも言えない顔でフィアナはついて行く事を決め、二人の旅が始まるのであった。
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