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血を吸われてるだけです※
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「じゃっく、ちをすって...」
もう今はどうしようもないから血を吸ってほしいジャックにねだっておく。
...地味に理性が残ってるからまじで恥ずか死ぬ。
いやこれはもうしょうがないってことで割り切ろう。
割り切れなさそうだけど。
「それじゃあこれ剥がすぞ」
あ...
嫌な予感が。
「く...んぁ...ああ!」
絆創膏を剥がすために爪でカリカリされてるんだけど、それで思いっきり感じてしまう。
...待ってこれわざとじゃね?
なんか絶対シール部分とは関係ない真ん中を引っかかれてる気がするんだけど。
「は、はやく、はが...くうぅ!!」
もう我慢できなくて、無意識にジタバタと暴れてしまう。
そしたら剥がすのに邪魔になったのか、俺をうつ伏せにして、馬乗りになって押さえつけてきた。
お、重い...
てかどんだけしっかり貼ったのさ。
絶対こうするのが目的でしっかり貼ったよね?
てかなんで別にいかがわしいことをされてるわけじゃないのに喘ぎ散らかしてるんだろう。
「ちょ、とめ、て...」
なんかもう無理そうだと思って一回剥がすのをやめさせた。
「もともと首が性感帯だったのか?」
「しらない...」
「もうこのままじゃずっと剥がせなさそうだから一気に行くぞ」
待って無理無理!
俺からしたら今の状況って、ガムテープを体に貼って一気に剥がすようなもんだよ?
いやその痛みが快楽に変わってる感じ?
そっと剥がそうとしてこれなんだから一気に剥がそうとしたら普通に失神すると思うんだけど。
まあけど確かにジャックの言う通りこのままだとずっと終わらないから我慢しよう。
男を見せろ!俺!
「行くぞ」
目をギュッと閉じて、歯を食いしばる。
「ぁあッ!くぅううう~~~~!!」
体がビクンと痙攣して、一気に脱力する。
やばい今のでイッた?
下半身のところが生暖かいから、まあそういうことなんだろうね。
...泣きそう。
「うう、なんで...ふぁ...んん、あ...」
なんかもうアレだなって思って泣き言言ったけど、そんなの関係ねぇとばかりに血を吸われた。
ちったあ言葉かけろや。
それにしても俺この状況で感じてる自分を殴りたい。
てか血を吸われるっていう結構生命の危機に瀕するようなことされてるのに気持ちいいって感じるのやばくない?
え?同じようなのに蚊がいるって?
蚊はほら、あんま吸わないし。
そもそも吸血鬼と蚊を同じように語ってはいけない。
...なんてことを半分意識飛ばしながら考えていました。
「ひぅ!は、ん...あぁ...」
やっと吸い終わったかと思ったら、噛まれたところをペロペロ舐められたり、甘噛されたりした。
本気で意識飛ぶからまじでやめてほしい。
舐めるのは百歩譲ってまだいいよ?
この前傷を治すためって言ってたし。
現に思いっきり傷跡になってるはずなのに地味に噛み跡あるなってくらいわかりにくくなってるし。
けど甘噛するのは違くない?
ただただ俺が変な声出すだけなんだけど。
ちなみにこの時抗議しようなんて考えありません。
快楽に飲み込まれて正常な思考なんてできませんとも!ええ!
...もうやだ。
ふとジャックの顔を見る。
ひゃ!?
獣や。
獣がここにおる。
目をギラギラさせながら今にも俺を押し倒そうと、いやもう押し倒されてるけど、そのまま俺を食いそうな顔をしている。
しかし一応理性は若干残っているのか、襲うようなことはしなかった。
めっちゃ首嬲られてるけど。
くそう。
その刺激だけじゃイケないんだよくそう。
無駄に快楽だけ溜まって体がムズムズする。
放心状態になってたらふわっと体が浮く感覚。
ジャックの膝に座らされた。
だからなんでそんな無重力みたいに俺の体が浮くの?
もういいや。
その状態でまだ甘噛されてる。
...お尻の方になんか硬いものが当たってるねー。
若干腰が動いてるから、ジャックもめっちゃ我慢してくれてるんかな。
ギュッと抱きしめられててめっちゃ安心する。
「...っと悪い」
え?
そこ悪いっていうんじゃなくてイカせてくれると嬉しいんですけど?
「ちょっとやりすぎた。頭冷やしてくる」
そう言ってコウモリになってどっかに飛び去った。
俺別に怒ってないんだけど...
ていうか、その、さっきの勢いでヤッても良かったし...
って何を考えてんだ俺。
やばい、マジでやばい。
思春期ときの性に、理性は無力なのかな。
いや大丈夫。
俺はまだ絆されていない。
よしおっけい。
おっけいじゃないけどおっけい。
「おかえり、具合悪いの治った?」
ん?
まだなんか余韻が残ってて、フラフラしながら教室に戻ると、健太から声をかけられた。
けど違和感。
なんかさっきみたいな気持ち悪さみたいなのがない。
「...うん、熱もないね。ってどうした?」
「い、いや何でも...」
なんか得体の知れなさみたいなのがあって若干引くわ。
「それならいいけど。あ、それと...」
そう言って俺にグッと顔を近づけてきて一言。
「後で屋上に来てね♪」
「ヒッ!?」
やっぱこいつ健太じゃない!
「そう、怖がらなくてもいいじゃん。それじゃあまた後で」
そういった瞬間気配が消えて、普通の健太に戻った。
「あーなんかお前の風邪うつったかな...頭痛い」
「大丈夫!気のせいだと思うよ?!」
何こいつ二重人格?
親友が怖いよ...
最近周りにいる人が怖いよ...
ジャックといい、健太といい...
怖くないのは弟の哲生だけだよ。
というわけでやってきました...屋上。
「ちゃんと来たんだね」
「...何のようですか?」
なんか底知れない感じがするから話だけでも聞いておこう。
「そんな警戒しないで。いやーなんとなく会話したくなってねー」
うん。
「帰ります」
「待って待って!」
「正直言って親友の姿でその感じは気持ち悪いんですよ」
「特に何もしないんだけどなー。僕はあくまで傍観者」
ふざけたように、歌うようにそう嘯く変なやつ。
「...なんで俺が吸血鬼と関係があるってわかったんですか?」
「そういう話だからねー」
「?」
「僕はしがない高校生の腐男子。見て愛でるだけで特に何もしないよ」
「愛で!?」
「ちなみに最初っからずっと知ってるから」
「...」
どこで見てたんだこの変態。
「睨まない睨まない。まあいいものを見せてもらったお礼にいいものあげる」
「これは?」
「発情時間をずらすオクスリ。止めるんじゃなくてずらすってとこがポイント。毎回さっきみたいに発情したら精神持たないでしょ?」
オクスリという言い方に引っかかりを覚えるけどまあいいか。
「...まあ一応もらっておきます?」
「うんうん。何かあったらすぐに来てあげなくもないよ?ちなみにジャックくんを押し倒したかったらそんな道具も用意して...」
「うっせえもう二度とくんな」
怖っ...この腐男子怖っ...
「むぅ...そこまで怒らなくていいじゃん。まあいいか。それじゃあ僕はこれで。外側から眺めとくからねー」
「外側?」
「ああこっちの話。それじゃあまたねー」
...何だったんだあいつ。
「あれ、なんで俺こんなとこに...?」
良かった、戻ったのかな。
なんか安心して抱きしめちゃった。
「え、何!?」
「別に、何も」
「ええー?」
怪訝な目で見られたけどいいか。
もう今はどうしようもないから血を吸ってほしいジャックにねだっておく。
...地味に理性が残ってるからまじで恥ずか死ぬ。
いやこれはもうしょうがないってことで割り切ろう。
割り切れなさそうだけど。
「それじゃあこれ剥がすぞ」
あ...
嫌な予感が。
「く...んぁ...ああ!」
絆創膏を剥がすために爪でカリカリされてるんだけど、それで思いっきり感じてしまう。
...待ってこれわざとじゃね?
なんか絶対シール部分とは関係ない真ん中を引っかかれてる気がするんだけど。
「は、はやく、はが...くうぅ!!」
もう我慢できなくて、無意識にジタバタと暴れてしまう。
そしたら剥がすのに邪魔になったのか、俺をうつ伏せにして、馬乗りになって押さえつけてきた。
お、重い...
てかどんだけしっかり貼ったのさ。
絶対こうするのが目的でしっかり貼ったよね?
てかなんで別にいかがわしいことをされてるわけじゃないのに喘ぎ散らかしてるんだろう。
「ちょ、とめ、て...」
なんかもう無理そうだと思って一回剥がすのをやめさせた。
「もともと首が性感帯だったのか?」
「しらない...」
「もうこのままじゃずっと剥がせなさそうだから一気に行くぞ」
待って無理無理!
俺からしたら今の状況って、ガムテープを体に貼って一気に剥がすようなもんだよ?
いやその痛みが快楽に変わってる感じ?
そっと剥がそうとしてこれなんだから一気に剥がそうとしたら普通に失神すると思うんだけど。
まあけど確かにジャックの言う通りこのままだとずっと終わらないから我慢しよう。
男を見せろ!俺!
「行くぞ」
目をギュッと閉じて、歯を食いしばる。
「ぁあッ!くぅううう~~~~!!」
体がビクンと痙攣して、一気に脱力する。
やばい今のでイッた?
下半身のところが生暖かいから、まあそういうことなんだろうね。
...泣きそう。
「うう、なんで...ふぁ...んん、あ...」
なんかもうアレだなって思って泣き言言ったけど、そんなの関係ねぇとばかりに血を吸われた。
ちったあ言葉かけろや。
それにしても俺この状況で感じてる自分を殴りたい。
てか血を吸われるっていう結構生命の危機に瀕するようなことされてるのに気持ちいいって感じるのやばくない?
え?同じようなのに蚊がいるって?
蚊はほら、あんま吸わないし。
そもそも吸血鬼と蚊を同じように語ってはいけない。
...なんてことを半分意識飛ばしながら考えていました。
「ひぅ!は、ん...あぁ...」
やっと吸い終わったかと思ったら、噛まれたところをペロペロ舐められたり、甘噛されたりした。
本気で意識飛ぶからまじでやめてほしい。
舐めるのは百歩譲ってまだいいよ?
この前傷を治すためって言ってたし。
現に思いっきり傷跡になってるはずなのに地味に噛み跡あるなってくらいわかりにくくなってるし。
けど甘噛するのは違くない?
ただただ俺が変な声出すだけなんだけど。
ちなみにこの時抗議しようなんて考えありません。
快楽に飲み込まれて正常な思考なんてできませんとも!ええ!
...もうやだ。
ふとジャックの顔を見る。
ひゃ!?
獣や。
獣がここにおる。
目をギラギラさせながら今にも俺を押し倒そうと、いやもう押し倒されてるけど、そのまま俺を食いそうな顔をしている。
しかし一応理性は若干残っているのか、襲うようなことはしなかった。
めっちゃ首嬲られてるけど。
くそう。
その刺激だけじゃイケないんだよくそう。
無駄に快楽だけ溜まって体がムズムズする。
放心状態になってたらふわっと体が浮く感覚。
ジャックの膝に座らされた。
だからなんでそんな無重力みたいに俺の体が浮くの?
もういいや。
その状態でまだ甘噛されてる。
...お尻の方になんか硬いものが当たってるねー。
若干腰が動いてるから、ジャックもめっちゃ我慢してくれてるんかな。
ギュッと抱きしめられててめっちゃ安心する。
「...っと悪い」
え?
そこ悪いっていうんじゃなくてイカせてくれると嬉しいんですけど?
「ちょっとやりすぎた。頭冷やしてくる」
そう言ってコウモリになってどっかに飛び去った。
俺別に怒ってないんだけど...
ていうか、その、さっきの勢いでヤッても良かったし...
って何を考えてんだ俺。
やばい、マジでやばい。
思春期ときの性に、理性は無力なのかな。
いや大丈夫。
俺はまだ絆されていない。
よしおっけい。
おっけいじゃないけどおっけい。
「おかえり、具合悪いの治った?」
ん?
まだなんか余韻が残ってて、フラフラしながら教室に戻ると、健太から声をかけられた。
けど違和感。
なんかさっきみたいな気持ち悪さみたいなのがない。
「...うん、熱もないね。ってどうした?」
「い、いや何でも...」
なんか得体の知れなさみたいなのがあって若干引くわ。
「それならいいけど。あ、それと...」
そう言って俺にグッと顔を近づけてきて一言。
「後で屋上に来てね♪」
「ヒッ!?」
やっぱこいつ健太じゃない!
「そう、怖がらなくてもいいじゃん。それじゃあまた後で」
そういった瞬間気配が消えて、普通の健太に戻った。
「あーなんかお前の風邪うつったかな...頭痛い」
「大丈夫!気のせいだと思うよ?!」
何こいつ二重人格?
親友が怖いよ...
最近周りにいる人が怖いよ...
ジャックといい、健太といい...
怖くないのは弟の哲生だけだよ。
というわけでやってきました...屋上。
「ちゃんと来たんだね」
「...何のようですか?」
なんか底知れない感じがするから話だけでも聞いておこう。
「そんな警戒しないで。いやーなんとなく会話したくなってねー」
うん。
「帰ります」
「待って待って!」
「正直言って親友の姿でその感じは気持ち悪いんですよ」
「特に何もしないんだけどなー。僕はあくまで傍観者」
ふざけたように、歌うようにそう嘯く変なやつ。
「...なんで俺が吸血鬼と関係があるってわかったんですか?」
「そういう話だからねー」
「?」
「僕はしがない高校生の腐男子。見て愛でるだけで特に何もしないよ」
「愛で!?」
「ちなみに最初っからずっと知ってるから」
「...」
どこで見てたんだこの変態。
「睨まない睨まない。まあいいものを見せてもらったお礼にいいものあげる」
「これは?」
「発情時間をずらすオクスリ。止めるんじゃなくてずらすってとこがポイント。毎回さっきみたいに発情したら精神持たないでしょ?」
オクスリという言い方に引っかかりを覚えるけどまあいいか。
「...まあ一応もらっておきます?」
「うんうん。何かあったらすぐに来てあげなくもないよ?ちなみにジャックくんを押し倒したかったらそんな道具も用意して...」
「うっせえもう二度とくんな」
怖っ...この腐男子怖っ...
「むぅ...そこまで怒らなくていいじゃん。まあいいか。それじゃあ僕はこれで。外側から眺めとくからねー」
「外側?」
「ああこっちの話。それじゃあまたねー」
...何だったんだあいつ。
「あれ、なんで俺こんなとこに...?」
良かった、戻ったのかな。
なんか安心して抱きしめちゃった。
「え、何!?」
「別に、何も」
「ええー?」
怪訝な目で見られたけどいいか。
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