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学校編

62.研究したい

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拓海が帰ってから約一時間。
日も沈んできた頃にみんなが帰ってきた。
「ただいまー」「ただいまっす」「...ただいま」
「おかえり。みんな遅かったね、ってアラン血だらけじゃん!」
「これは返り血だ。俺自身は怪我してない」
「やっぱびっくりするよね...僕達もそこで合流した時腰抜かすかと思ったっす」
「とりあえず着替えて!その前にお風呂!血って時間経つと固まって落ちなくなるんだから。とりあえず服脱いで。あ、ついでに2人のも洗うよ」
「...お母さん?」
「どこが!?」
グレンがわけのわからないことをほざいてるから無視無視。
俺のどこに母親を感じた?
まあいいか、やることやろう。
まず神の水を生成して3つ大きめの塊にして空中に浮かべる。
めっちゃMP減った。
まあこの量出せばね...
そしてこの間に着替えた3人から脱いだ服をもらう。
んで水に突っ込む。
後はこれを風魔法で循環させれば汚れは落ちてる...と思う。
最後に多めにMPを突っ込んどいて、洗い終わったら温風で乾かして、各自のベットの上に綺麗に畳まれておいてあるようにしとく。
MPが三分の一になりました。
これでもMPの総量なんやかんや言って1万近くになってんだけどなー。
いつの間にか増えに増えてた。
...絶対に破壊神が俺の中にいるからだと思う。
あれ、いつの間にかめっちゃ強くなってない?
この状態でアルティメットスケルトンになったらどうなるんだろう...
...もういいや、今更だし。
ていうかその強くなった俺の現在MPでも三分の一ってどういうことなん?
それもこれも洗濯が終わった後の機構がめちゃくちゃ複雑なのが悪い。
だって空間魔法で固定化して、火風の魔法で作った疑似ドライヤーで乾かすようにして、その後風魔法で勝手に畳まれて、その後風魔法でベットの上に置くようにしてあるんだよ?
俺すごくない?
主婦の仕事のほんの一部を肩代わりしてくれるこの機構。
今ならお試し無料。
空間魔法で動かすようにしてもいいんだけど、なんかちょっとずれたら服を真っ二つにしそうで怖いからこっちにした。
こういうの傍から見たら面白そうだよね。
取り出された服が勝手に乾いていって、その服が勝手に畳まれて仕舞われていく光景。
夜見たら怖そう。
「後は勝手に魔法たちが頑張ってくれるから放置でいいよ。それとアランはお風呂後でいいけど流石にこの姿で食事はあれだから汚れ落としとこう。これで顔とか体拭いて」
万象通販で買ったタオルに、神の水を染み込ませたものを渡す。
こっちのほうが汚れ落ちるだろうし。
「ありがとう」
...何でだろう。
顔拭いてるだけなのに絵になるのはなんでなんだろう。
イケメンは何してもイケメンってこと?
くそう...!
と、俺が嫉妬に狂いそうになったところでタオルを返された。
「ねえなんかさっきより肌綺麗になってない?」
そりゃあ神の水ですしおすし。
肌が再生されたんじゃないの?知らんけど。
これ以上イケメンにならないでよー...
「2人もこれいる?」
「お風呂上がりにほしいっす」
「じゃあ僕もその時に」
チャドさん元女子だからかちょっと食い気味に反応してた。
まあお肌ツヤッツヤになるからね。
...俺も清潔感を保っていればモテるかな。
いや普段が汚いってわけじゃないよ?
いやまじでホントだよ!?
けど美容には気を使ってないから...
ちょっと今日から神の水で体洗おうかな。
ツルツルモチモチのお肌になりますよ!
アランを見れば一発ですし。
...まあ今はそんなことはどうでもいい。
「じゃあ食堂行こう。お腹すいた。何食べたい?」
「んーそうだね...」
「任せる」
「あ、それいいっすね。僕もおまかせで」
「はいはい」
あのさあ、任せるが一番困るんだけど。
自分で料理を作るようになって、お母さんが何でもいいよは困るから言わないでって言ってた気持ちがよくわかったわ。
まあ調理台に立ちながら考えましょう。

ちなみに。
この後食堂に降りたら、特に女子勢がアランの肌がめっちゃ気づいたようで、アランに殺到してた。
いつもの光景だったから気にしなかった。
上手いこと捌いてるみたいだったしね。
なんだけど...
「ねえあれって絶対ソースケくんがやったよね」
「え、いやなんで?」
「今までの付き合いと、女としての勘ですわ!」
乙女ゲーム女子に絡まれました。
悪役令嬢と私ちゃんが結託したからこの世界線は平和になるな!
あっはっは!
「ちょっと聞いてます?」
うん聞いてる。
だから睨みつけないでもらえますか?めっちゃ怖いです。
さすが悪役令嬢と言ったところか。
めっちゃ怖かった。
そんな圧に屈して、ちょっとだけ神の水をプレゼントしました。
「ぜっっったいに誰にも言わないでよ?女子にもみくちゃにされたくないよ?」
「まあ、はい。知られたら大変なことになるのが目に見えてますのでそんなことはしませんわ」
「だけどさ、たまに私達に譲ってもらえない?」
「それは全然構わないけど。やっぱり女子ってそういうの気にするんだね」
「当たり前ですわ!貴族たるもの、自分磨きも大切なんですわ」
「貴族ってどういう物を使うんですか?レイチェルさんってお肌綺麗ですけど」
「今度教えて差し上げますわ。ですから私にもヘレンが使っている物を教えてほしいわ。あなたも綺麗にお手入れされているようですので」
「貴族のレイチェルさんに褒められるって嬉しいです!あ、私の家はお店をやっているんですけど、そこで貴族が使っているものを売り出したいと思うんですけど...」
「それはいいですわね!逆に協力させてほしいですわ」
...なんか女同士の世界が構築されてるから俺はさっと戻ることにする。
...あれ?
そういえば俺が作った神の水。
これって水に光属性を混ぜたものだよね。
そして確かヘレンの適正属性は...
光属性。
これは...
「ねえヘレン。ヘレンの適正属性なら、俺が渡したこれ、作れるかも」
「え!?」
「...言って大丈夫なんですの?」
「大丈夫...ではないかもね。ものがモノだからちゃんとしないと争いに巻き込まれると思う。って俺御飯作らないといけないんだった!ごめんヘレンこの話はまた後で。それにこんな人が多いところで話すのは危険な気がするしね。とりあえず明日、それを使った感想を聞かせてよ」
「分かった」「わかりましたわ」
とりあえずこれでオッケー。
明日見違えるようになってるだろうね。
って、結構長話してたと思うんだけど、まだアランの周りに人が集まってる。
...しょうがない。助けるか。
『破壊神、ちょっといい?』
『どうしたの?』
『破壊神て俺が知ってる人の人格って再現できる?』
『ぜんぜん大丈夫だよ』
『じゃああのアランって人の人格を再現してくれる?』
『了解』
よし、それなら...
この前の俺死亡事件(笑)みたいな要領で、精巧な人形を作る。
あとはこれにできた人格を植え付けて。
完成!
入れ替わる方法は...ちょっと強引だけど。
人混みの中に突っ込んでアランを拉致。
人の少ないところに引っ張り込んだら、本物に認識阻害、偽物を前に立たせて入れ替わる。
んで俺たちは席に撤収。
偽物が本物であるかのように相手をしてくれている。
終わったらこっちに戻ってくるようにしてるからなんの心配もない。
「悪いな」
「全然大丈夫。さてと、ご飯作ろ」

というわけで爆速でオムライスを作った。
割と上手にできて嬉しかった。
みんなが美味しそうに食べてくれて幸せでした。
ちなみに偽物は俺たちが食べてる途中ずっと相手をしていた。
部屋に戻ろうというときになってやっと戻ってきたから、女子の執念って怖いなって思いました。
というわけで部屋に戻ってきた。
偽アランはとりあえず人格を消して、アイテム用の異空間に突っ込んどいた。
もしかしたら何かの役に立つかもしれないし。
確率はほぼゼロだろうけど。
さてと、疲れたし寝るか。

はーい!
昨日慣れないことをしてくっそ疲れました!!
あの洗濯の機構、めちゃくちゃ上手く行って、もう魔道具化して売り出そうかなって思った。
どう魔道具化すればいいかわからないけど。
やっぱロボットかなー。
この世界ではゴーレムか。
そういえばこの世界ファンタジーあるあるの中世ヨーロッパってことで、基本的に人の手でやってるんだよね。
主に家事。
洗濯機も掃除機もないから当たり前だけど。
なら、作っちゃえばいいじゃない!
と思ったけど現在でかくなりすぎるから小型化を頑張ってる最中。
作れるようになったら、乙女ゲーム勢の家に送って使用感を教えてもらうつもり。
アランとか正真正銘の王族だから認められれば大きな宣伝になると思うんですよ。
魔法文明を発展させたい。
いやさ、昨日やったあれで前世の技術がどれだけ日常生活に役立ってたのかっていうのを思い出したのよ。
今までは放浪の旅をしてたから気にならなかっただけで!
ふふ、これが完成すれば日本なんて目じゃないくらいこの世界は発展するよ。
電力源にも事欠かないし。
魔石があるから。
これの質を上げる方法も見つけないといけないけどね。
出回ってる魔石じゃ質が低すぎて何回も交換する羽目になる。
一応森羅万象で魔石を解析しまくって、魔石や魔力がなんたるかは大体わかったんだけど、それを合成するとなるとかなり難しい。
魔石っていうのは、魔物の余剰エネルギーが固まって石になったもの。
まあざっくりいうとこんな感じになる。
強さによって魔石の大きさが変わるのは、強いほど体を循環するエネルギーが多くなるから。
ぶっちゃけると魔石ってMPの余剰回復分が固まったものだからね。
一応上限があるから無限に大きくなるわけじゃないけど。
人間から魔石が取れないのは、人間は余剰回復分が固まらずに拡散していくから。
その拡散した分を動植物が取り入れると、MPが回復するって仕組みみたい。
植物に関しては、MPも魔石もないから、吸い続けると薬草になる。
だから薬草は雑草が変化したものなんよ。
ちなみに薬草になったら、拡散したエネルギーを吸収し、人間が吸収できるエネルギーを吐き出すようになる。
光合成...?
更に長くその状態で生き続けると、上位の薬草になる。
最高エリ草っていう草になる。
この草生える名前の草からは蘇生薬エリクサーが作れる。
草の名前がまんますぎて草生えるネーミング。
草草の草。www。
草に草を生やすな。
...草って言いすぎた。
草がゲシュタルト崩壊するよ!
...いい加減草から離れよう。
えっと...なんだったっけ。
ああ、魔石の話か。
つまり、MPは循環してるっていう話だね。
MPの回復速度が上がるっていうのは、その拡散したエネルギーを取り込む効率が上がるってこと。
ちなみに人間が回復する用のエネルギーは、使い終わった魔石のエネルギーと植物が吐き出したエネルギー。
なんてエコな世界なんでしょう。
これ無敵の世界じゃない?
隕石衝突とかみたいな頭おかしい自然災害が起こらない限りこの世界滅ばなさそう。
...そういえばいつぞやの獣人の国のあれは何であそこまでひどくなったんだろう。
謎の機械に魔石を突っ込むと瘴気が出たみたいな感じだったじゃん?
だけど使い終わった魔石から瘴気は出ない...
あの瘴気はどこから来た?
魔石を解析しまくっても瘴気なんてものは検知できなかったし。
うーん...
「ソースケくん!」
「のわっ!?え、なになに!?」
「何じゃないよ。次魔法の実技だよ?どうしたのぼーっとして」
「瘴気について考えてた」
「はあ?」
「今魔石について研究してるんだけど、いつぞやの獣人の国の騒動のときに魔石から瘴気を出してたみたいな感じだったじゃん?だけど魔石を解析しまくっても検出できないからさ...」
「なんかすごく難しいこと考えてるね。だけどそれは後にしたら?もうすぐテストがあるから勉強しないと」
「うー!テストやだー!!」
「そんな子供みたいなこと言わない。とりあえず今してる研究はテストが終わってからじっくりしたら?しばらくその話題から離れてやり直したらすぐに分かるなんてこともあるから」
「はーい...まあ趣味にのめり込みすぎてやらないといけないことをおろそかにしたら本末転倒だしね」
「そうそう。今はテストが大事!」
「わかった。一応魔石についてはもうあらかた理解してノートに纏めたから一旦綺麗サッパリ忘れてみる」
「...論文でも書く気?案外そのへん完璧に理解されてるわけじゃないから」
そう。
ものとして理解できているけど、どうやって魔石ができるのかとか、使い終わった魔石はどうなるのかって研究は未だにされてるらしい。
そもそも魔力が何なのかが完璧に解明されてるわけじゃないし。
みんなそういうものだって理解して使ってるってこと。
「そんなつもりはなかったけど結構やばいことしてたんだねー。いやさ、俺が魔石について研究してたのって、昨日魔法で服洗ったじゃん?あれを振り返ってみて、魔道具化したらもっと便利になるんじゃないかなって思って、魔道具を作り始めたのが始まり」
「へ、へー」
こころなしかグレンの顔と声が引き攣ってる気がするけど気にせず話を続ける。
「なんだけど大型化しすぎてやばいから小型化しようとしてるんだけど、それで行き詰まったから代わりに動力の方に研究を移行したんよ。ほら、今出回ってる魔石ってランクC、Dレベルの質の低いやつばっかじゃん。だからそれを合成して人工的に質の高い魔石を作り出そうと研究してたの。最初は魔力固めたらいいじゃないって感じで楽観的だったんだけど、ある程度の大きさになるとそれ以上大きくならないし諦めたんよ。それで...」
「ごめんちょっと気持ちよく語ってくれてるとこ悪いんだけど、もう授業始まる。けど内容はかなり面白いから後でまた聞かせて!」
...やばいオタク発動してたかも。
「ごめん!なんか普通に早口で語ってしまった」
「いいって。ね、できたらその研究僕も混ぜてくれない?めちゃくちゃ面白そうなんだけど。ソースケくんみたいに知識があるわけじゃないから何かを手伝うのが中心になりそうだけど...」
「大歓迎だよ!それにもしかしたらだけど、この研究でグレンも魔法が使えるようになるかもだし」
「どうだろう...けど確かに超能力を使う時MP減るから魔法ではあると思うから多分使えるようになるのかな?」
「ま、それもテストが終わって研究を再開してからだね。あ、ノートいる?」
「読んでみたい...え?」
異空間からそれなりの分厚さの本を取り出す。
「もうこれを直接学会に提出してもいいんじゃないかな。ノーベル賞的なの取れると思うよ?そんなのがあるのかどうかはわからないけど」
「これだけ調べても魔石の合成方法がわからない恐怖。分解すると風化しちゃうんだよね」
「けどどうして瘴気云々を調べようと思ったの?」
「魔石を使って瘴気を発生させたっていうことは、少なくともその魔石を風化させること無く分解したってことでしょ?何らかの化学反応が起こって瘴気化しただけで。この化学反応の条件も調べる必要もあるけど。もう一つ聖気なんてものも存在するんだけど、この2つの気の条件を知れば勝ちだと思う。瘴気が固まった呪怨の宝石と、聖気が固まった破邪の宝石なんてもの存在するんだけど、大きさは全部同じだけど、この2つは、中に溜まってる気の量は一つ一つ異なってる。だから瘴気化させずに中の魔力を取り出して固めることができれば勝ちってわけ」
破邪の宝石は、聖職者みたいな人が使うからそれなりに知られているけど、呪怨の宝石は、黒魔術みたいなロクでもない使われ方しかされないみたいだからあまり知られてないみたいだけど。
「それにね、これを調べることによって割と衝撃的な説が出てくるんだよね」
「なに?」
「魔族は人化する高位の魔物が人族と交わって生まれた種族なんじゃないかってこと」
「...は?」

キーンコーンカーンコーン

「うわ、やっば!!遅刻遅刻!」
「ちょ、ちょっとまって?授業終わったらその根拠について説明してもらうよ?」
「分かってるって。それじゃあ時間無いし転移使うよ!」
「ええ!?」
えーっと...心眼で割り出して...おっ、ここ人がいない。
転移で飛んで、走れー!!
「あれ、珍しいね。ふたりとも遅れて」
「いやすみません。ちょっとグレンとまs、むぐっ」
「あはは、僕がお腹壊してしまって...ちょっとやばそうだったんでソースケくんに一緒にいてもらってました。今は大丈夫なので安心してください」
「それならいいんだけど...とりあえずさっき言った通り、魔法の実習だから、お題に沿って魔法の訓練をしてください」
「「わかりました」」
なんで口塞がれたんだろう。
まあいいか。とりあえずお題クリアしないとな。
その前に。
『破壊神』
『今度はどうしたの?物凄く面白い事考えてたみたいだけど』
『次に頼みたいことがそれなんだけど、俺と全く同じ意識を生み出すことってできる?』
『もちろんできるよ』
『その意識に頭の中で研究させててほしいんだけど』
『オッケー了解。俺も手伝おうか?こういうのは知らないからやってみたい』
『じゃあ一緒に研究してて。ちなみにその意識と俺って記憶を同調できるの?』
『もちろん。常に一緒にしてたら大変だろうから、寝てるときに同調するように調整しとくよ』
『ありがとう。それじゃあお願いね』
よしこれで俺はテストの間はこの件を忘れてテストに集中しとくことができる。
俺の分身よ、俺の娯楽のために頑張ってくれ。



投稿が遅れた理由を言い訳すると、前の話がこれとくっついて物凄く長くなって、それを分離させる作業をしてたため。ていうか分離してもクソ長くなったから一部削除した。次書くテストの件が終わって夏休みに入った辺でまたこの話に関係のない部分をかくと思います。
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