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学校編

40.会議するよー

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新章的なやつ。
無断欠勤一週間して申し訳ない。
ーーーーーーーーーーーーーー

なんか色々あって恥ずか死にかけた次の日。
「はい、じゃあとりあえず今日までお疲れさまでした!」
俺の労いの言葉でこれからのことを決めるかもしれない会議が始まった。
「それにしてもこの国に来てから大変だったよねー。ソースケが死んだとき本当に心配したんだからね?」
「その件に関しては本当に申し訳ないと思ってる」
昨日も言ってたけどもう二度と油断して死んだりしないから許してほしーなーって思ってみたり。
口には出さないけどね。
「まあコウカ落ち着いて。こうやって無事に終わったんだからいいじゃない。それにしてもこの国の観光があまりできなかったのは残念ね」
「あれ?観光してなかったっけ?」
「何言ってるの?この国に来たときから瘴気まみれで外に出られたものじゃなかったから観光なんてできるわけ無いじゃん」
あー...そうだったっけ?
やばい、ここ以外の世界線をやばい数見てきたから色々混ざってどれがどれかわからなくなってきてる。
「ごめん、色々あったからわからない」
「たしかに色々あったがそんなすぐ忘れるか?」
「...実はさあジャレットと戦って殺されてたのは見たでしょ?あのあとなぜかわからないけど前世の世界に飛ばされてて、この世界線に戻ってくるために試行錯誤をしまくってたんだけど、その過程で何千何万って世界線を見てきたからちょっと記憶がおかしくなってるの」
どうせ話そうと思ってたからいい機会だしタイムループしてたことを話した。
タイムループしすぎて話すことが多くなりすぎたから大部分は端折るけどね。
「それは...想像することしかできないけど大変だったわね」
「だから僕の記憶がおかしくなってたんだ...戻ってこれてよかったけどね」
「あ、グレンって記憶おかしくなってたの?」
「ちょっとだけね。自覚したのは魔族と戦ってるときだから、多分ソースケが一回死んだあと」
「ふーん。けどそれなら拓海も記憶がおかしくなってると思うけど?」
「ああ、俺の場合は前世の俺が俺であって俺じゃないから」
「...どういうこと?イチから説明よろ」
「前世の俺は、能力と記憶を封印したもの。要は俺の分身体ってこと」
ああ、あれって知らないふりをしてたんじゃなくて本当に知らなかったんだ。
勝手に解釈すると、あれは拓海であって拓海じゃない...かと言って偽物ってことじゃないややこしい存在だったんだね。
まあ拓海が言った通り分身体って思っとけばいいか。
「あの手法って管理者の間ではやってる遊び...もとい世界を効率よく監視する方法なんだよね」
遊びって...
「まあだから自分が気づいてないだけでもしかしたら自分が管理者の分身かも...なんてね」
ふーん...自分が自分じゃない可能性があるって結構ホラーやね。
あれ?この事を言うってことは...
「もしかして誰かが分身体ってことは...」
「残念ながらそんなことはないです。管理者から見たらすぐに分かるからね」
ええー...
「思わせぶりなこと言うからちょっと期待したんだけどな...」
「そんなことを期待してどうするよ...僕は正直言って嫌だね。自分が自分じゃないとか嫌だ。まあそれはそれとして、ソースケってそんな大変な状況だったんだね」
「大変だったんだよ!まあそのおかげで全体種族が覚醒したから無問題無問題モーマンタイモーマンタイ。それで拓海に相談なんだけど...」
「...ちょっと聞きたいことが山ほどあるけど後でいいや。それで頼みって何?」
「タイムループ分の記憶を消して」
「できなことはないけど...どうして?」
「何千何万って世界線を渡ってきたからさっきみたいに記憶がバグって生活しにくい。そして世界を渡る条件がみんなの中の誰かが死ぬことみたいでさあ...トラウマになってんだよね」
前に記憶操作をやったことあるけど、自分でするのって細かい制御が効かないからしょうがないよね。
...って前にユリカに教えてもらった。
しょうがないじゃん。自分で試すなんてしたくないからさー。
「わかった。それじゃあ記憶を消すね」

1,2の...ポカン!
ソースケはタイムリープ中の記憶を綺麗サッパリ忘れた!
そして...
【条件を満たしました。個体名、ソースケの記憶操作レベルが上昇します】
ソースケは新たに記憶操作を手に入れた!
...ん!?
いや、え!?
そりゃあ、能力が増えるのは嬉しいよ?大いに結構だよ?
けど脈絡なくポンと渡されたらビビるっていうか...
【お気に召さなかった?】
いやお気に召すけど...!?
待って天の声が自分から話しかけなかった?
【個体名、ソースケの記憶操作をスキル、朧げな存在に進化させます】
待て待て待て!
エマージェンシー!緊急事態発生!
ドッペルゲンガーカモンヌ!
『ちょっとまって!?天の声ってこんなことしてたっけ?』
『あ、俺だから意思共有もバッチリなんやね』
『そうだね。それよりもこれってどういう状況?』
『なんか記憶を消してもらったらスキルをもらった』
『なぜ?』
『それがわからないから相談相手として呼んだんじゃん』
『なるほど。っていうか今回の天の声ってなんか違くなかった?』
『あーたしかに。なんかどっかで聞いたことがある声だったような...』
『うーん...まあわからないから今は気にしても無駄よね』
『せやね。けどこのスキルどうする?』
『能力は?』
『えーっと...対象の記憶を読み取って、その記憶にある生物の姿になれる、か』
『やったねそうちゃん!スパイになれるよ!』
『おいバカやめろ』
『くっ殺展開になりそう。小並感』
『...ツカイドコロハゲンテイサレマクリソウダケドツヨソウダネ』
『なんで棒読みn...』
『はい!以上ドッペルゲンガーさんとの緊急会議でした!』

あーびっくりした。
いやまああれも俺だから今みたいなことを言いかねないけどさあ。
それは置いといてまあ貰えるものはもらう主義で行きましょう。
どんな能力でも嬉しいしね。
あっちなみにこの下り超速思考を使ったから0コンマ単位ぐらいしか経ってないよ。
「どう?」
「...大丈夫そう。何かあったって言うのは漠然とあるけど、何があったかは思い出せない」
「なら良かった。話変わるけど、ちょっと質問させて」
「なに?」
「ジャレット戦のときに使ったフィールド系統の技。あれ何なの?」
「何って時以外の全属性が使えるようになったら使えるようになった技だけど」
「...それどこで知った?」
「...あれ?どうしてこんなことできたの?」
「......」
「どうしたん?」
「いや何でも無い。まあ何か思い出したら教えて」
「あいあい」
いやー今になって気づく衝撃の事実だったわ。
なんでフィールド系統の技を思いついたんだろ?
まあいいか。わかんないし。
「話はまとまったか?」
「あーみんなを蚊帳の外にしといてごめん」
「ああ。それはそうとこれからどうするんだ?」
たしかにこれからのこと考えとかないとだめやね。
「うーん...どうするべきかな?前まではこの国みたいになってる可能性があったからエルフの国に行こうと思ったけど、また瘴気に侵される可能性があるから縮んでる現状じゃ行けそうに...あれ?そういえば魔族連中はどうしたの?」
「多分エルフの国は大丈夫だ。魔王と話はつけといた」
はい、有能。
「それじゃあ早急に行かなくていいけど...魔王は信用できるの?」
「徹底的に教育しシメておいたから多分大丈夫だ」
...。
ちょーっとこの人Sっ気があるような気がするんだけど気のせい?
あっ気のせいですかそうですか。
「それならいいけど。じゃあこれからどうするかだけど、何かいい案ある?」
「最初の洞窟の攻略をするのはどうかしら?」
「あーそれいいかも。リハビリにもなるかもだし」
てかそれくらいしか良さげなのないかな...

ガチャッ

「皆さん大丈夫ですか?あとそこにいる子供は...」
久々登場のアキナさん。
忙しいみんなに変わって色々物資調達をしてくれていたらしい。
俺が子供になっているのは知らなかったから驚いてるけど。
とりあえずカクカクシカジカで事の顛末を話した。
「なるほど。つまり今のソースケさんは子供になってものすごく弱体化してるんですね」
「そうなんです。それで今これからどうするか決めかねていて...アキナさんなにかいい案ありませんかね?」
「そうですね...あ!そういえばもうすぐ冒険者学校の入学式がありますね。今のソースケさんは人族よりもちょっと強いくらいなので感覚を取り戻すには丁度いいんじゃないですか?それにグレンさんも魔族に虐げられていたかもしれませんし、世の中を知るのにいいと思います」
いいんじゃないかな。
やっぱり客観的に見てくれる知識人がいたら便利やね。
ぶっちゃけグレンは前世の記憶があるから別に常識とか知ってるだろいけど気にしない。
前世は病気で早死してるわけだし、青春をやり直させてもいいよね。
「よしじゃあそれで行こう!あーけどビャクヤシンヤコウカはどうしようかな...」
「確かにアタシたちが学校行くのもね...」
「じゃあこうしよう!みんなは洞窟で基盤を作っといて。なんかあの洞窟でかそうだから丁度いいと思う」
「オッケイ!生活基盤を作っとくよ!」
「いやそこまでしなくてもいいけど...住むわけじゃないし」
「あの、僕もいいの?魔族ってことで瘴気の機械も動かしたわけだから間接的に迷惑をかけてると思うけど」
「そんなこと気にしなくていいよ。正直あれってジャレットの暴走が原因だからグレンは悪くないし。それにもう俺達の仲間だからね!」
「ありがとう!」
うんうん。
やっぱ平和が一番やね。
あっそういえば...
「そういえば拓海。調停者に欠員が出てるけどどうするの?」
ジャレットも調停者だったわけだからあれだと思うけど。
「その件に関しても大丈夫。ユゴウに魔族領も管理してもらうことにしたから」
わーおブラック...
ユゴウさんご愁傷様です。
「じゃあ話を戻して。アキナさん、学校のことについて教えてくれませんか?」
「分かる範囲ですけど...」
地味に長くなったからダイジェスト!

アキナさんから聞いたまとめ!

・学校には5歳から入学できる

・E,D,C,B,A,Sのクラスに分けられる

・卒業時クラスによって冒険者ランクに色がつく

・学校行事は結構充実してる

ほー。
クラスとかある時点で序列がどーたらこーたらありそうだけど気にしない。
ちなみに卒業するのは6年生で、単位を取らないとだめみたい。
高校かな?
まあ冒険者っていう命をチップにする職業なんだからそれくらいあって当たり前だと思うけどね。
普通は学校に行ってから冒険者になるっぽいけど俺みたいに学校に行かなくても冒険者になれはするっぽい。
たいてい長続きしないけど。
ただそういう人も冒険者業でお金をためて学校に行くことが多いみたい。
だから年齢層は広い。
大学かな?
とりあえず受験に合格しないと入れないから勉強しないと。
ちょっとこれびっくりしたんだけど受験内容は全員同じみたい。
けど大学って現役だろうが浪人しようが内容同じだしこれも正しいのか?
まあいいか。
受験勉強頑張ろう。
...そう言えば俺が転生した日数を考えたらだいたいこれが大学受験になるのか。
まさか異世界転生しても受験をすることになるとは思わなかった。

さてそんなこんなでこれからの目標が決まりました。
正直あと半年で合格できないと思うから精神と時の部屋を作って勉強しましょう。
...けっしてまだこの世界の常識を完全に覚えてないからこんなことしてるんじゃない。
じゃないったらじゃない。
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