42 / 70
学校編
40.会議するよー
しおりを挟む
新章的なやつ。
無断欠勤一週間して申し訳ない。
ーーーーーーーーーーーーーー
なんか色々あって恥ずか死にかけた次の日。
「はい、じゃあとりあえず今日までお疲れさまでした!」
俺の労いの言葉でこれからのことを決めるかもしれない会議が始まった。
「それにしてもこの国に来てから大変だったよねー。ソースケが死んだとき本当に心配したんだからね?」
「その件に関しては本当に申し訳ないと思ってる」
昨日も言ってたけどもう二度と油断して死んだりしないから許してほしーなーって思ってみたり。
口には出さないけどね。
「まあコウカ落ち着いて。こうやって無事に終わったんだからいいじゃない。それにしてもこの国の観光があまりできなかったのは残念ね」
「あれ?観光してなかったっけ?」
「何言ってるの?この国に来たときから瘴気まみれで外に出られたものじゃなかったから観光なんてできるわけ無いじゃん」
あー...そうだったっけ?
やばい、ここ以外の世界線をやばい数見てきたから色々混ざってどれがどれかわからなくなってきてる。
「ごめん、色々あったからわからない」
「たしかに色々あったがそんなすぐ忘れるか?」
「...実はさあジャレットと戦って殺されてたのは見たでしょ?あのあとなぜかわからないけど前世の世界に飛ばされてて、この世界線に戻ってくるために試行錯誤をしまくってたんだけど、その過程で何千何万って世界線を見てきたからちょっと記憶がおかしくなってるの」
どうせ話そうと思ってたからいい機会だしタイムループしてたことを話した。
タイムループしすぎて話すことが多くなりすぎたから大部分は端折るけどね。
「それは...想像することしかできないけど大変だったわね」
「だから僕の記憶がおかしくなってたんだ...戻ってこれてよかったけどね」
「あ、グレンって記憶おかしくなってたの?」
「ちょっとだけね。自覚したのは魔族と戦ってるときだから、多分ソースケが一回死んだあと」
「ふーん。けどそれなら拓海も記憶がおかしくなってると思うけど?」
「ああ、俺の場合は前世の俺が俺であって俺じゃないから」
「...どういうこと?イチから説明よろ」
「前世の俺は、能力と記憶を封印したもの。要は俺の分身体ってこと」
ああ、あれって知らないふりをしてたんじゃなくて本当に知らなかったんだ。
勝手に解釈すると、あれは拓海であって拓海じゃない...かと言って偽物ってことじゃないややこしい存在だったんだね。
まあ拓海が言った通り分身体って思っとけばいいか。
「あの手法って管理者の間ではやってる遊び...もとい世界を効率よく監視する方法なんだよね」
遊びって...
「まあだから自分が気づいてないだけでもしかしたら自分が管理者の分身かも...なんてね」
ふーん...自分が自分じゃない可能性があるって結構ホラーやね。
あれ?この事を言うってことは...
「もしかして誰かが分身体ってことは...」
「残念ながらそんなことはないです。管理者から見たらすぐに分かるからね」
ええー...
「思わせぶりなこと言うからちょっと期待したんだけどな...」
「そんなことを期待してどうするよ...僕は正直言って嫌だね。自分が自分じゃないとか嫌だ。まあそれはそれとして、ソースケってそんな大変な状況だったんだね」
「大変だったんだよ!まあそのおかげで全体種族が覚醒したから無問題無問題。それで拓海に相談なんだけど...」
「...ちょっと聞きたいことが山ほどあるけど後でいいや。それで頼みって何?」
「タイムループ分の記憶を消して」
「できなことはないけど...どうして?」
「何千何万って世界線を渡ってきたからさっきみたいに記憶がバグって生活しにくい。そして世界を渡る条件がみんなの中の誰かが死ぬことみたいでさあ...トラウマになってんだよね」
前に記憶操作をやったことあるけど、自分でするのって細かい制御が効かないからしょうがないよね。
...って前にユリカに教えてもらった。
しょうがないじゃん。自分で試すなんてしたくないからさー。
「わかった。それじゃあ記憶を消すね」
1,2の...ポカン!
ソースケはタイムリープ中の記憶を綺麗サッパリ忘れた!
そして...
【条件を満たしました。個体名、ソースケの記憶操作レベルが上昇します】
ソースケは新たに記憶操作を手に入れた!
...ん!?
いや、え!?
そりゃあ、能力が増えるのは嬉しいよ?大いに結構だよ?
けど脈絡なくポンと渡されたらビビるっていうか...
【お気に召さなかった?】
いやお気に召すけど...!?
待って天の声が自分から話しかけなかった?
【個体名、ソースケの記憶操作をスキル、朧げな存在に進化させます】
待て待て待て!
エマージェンシー!緊急事態発生!
ドッペルゲンガーカモンヌ!
『ちょっとまって!?天の声ってこんなことしてたっけ?』
『あ、俺だから意思共有もバッチリなんやね』
『そうだね。それよりもこれってどういう状況?』
『なんか記憶を消してもらったらスキルをもらった』
『なぜ?』
『それがわからないから相談相手として呼んだんじゃん』
『なるほど。っていうか今回の天の声ってなんか違くなかった?』
『あーたしかに。なんかどっかで聞いたことがある声だったような...』
『うーん...まあわからないから今は気にしても無駄よね』
『せやね。けどこのスキルどうする?』
『能力は?』
『えーっと...対象の記憶を読み取って、その記憶にある生物の姿になれる、か』
『やったねそうちゃん!スパイになれるよ!』
『おいバカやめろ』
『くっ殺展開になりそう。小並感』
『...ツカイドコロハゲンテイサレマクリソウダケドツヨソウダネ』
『なんで棒読みn...』
『はい!以上ドッペルゲンガーさんとの緊急会議でした!』
あーびっくりした。
いやまああれも俺だから今みたいなことを言いかねないけどさあ。
それは置いといてまあ貰えるものはもらう主義で行きましょう。
どんな能力でも嬉しいしね。
あっちなみにこの下り超速思考を使ったから0コンマ単位ぐらいしか経ってないよ。
「どう?」
「...大丈夫そう。何かあったって言うのは漠然とあるけど、何があったかは思い出せない」
「なら良かった。話変わるけど、ちょっと質問させて」
「なに?」
「ジャレット戦のときに使ったフィールド系統の技。あれ何なの?」
「何って時以外の全属性が使えるようになったら使えるようになった技だけど」
「...それどこで知った?」
「...あれ?どうしてこんなことできたの?」
「......」
「どうしたん?」
「いや何でも無い。まあ何か思い出したら教えて」
「あいあい」
いやー今になって気づく衝撃の事実だったわ。
なんでフィールド系統の技を思いついたんだろ?
まあいいか。わかんないし。
「話はまとまったか?」
「あーみんなを蚊帳の外にしといてごめん」
「ああ。それはそうとこれからどうするんだ?」
たしかにこれからのこと考えとかないとだめやね。
「うーん...どうするべきかな?前まではこの国みたいになってる可能性があったからエルフの国に行こうと思ったけど、また瘴気に侵される可能性があるから縮んでる現状じゃ行けそうに...あれ?そういえば魔族連中はどうしたの?」
「多分エルフの国は大丈夫だ。魔王と話はつけといた」
はい、有能。
「それじゃあ早急に行かなくていいけど...魔王は信用できるの?」
「徹底的に教育しておいたから多分大丈夫だ」
...。
ちょーっとこの人Sっ気があるような気がするんだけど気のせい?
あっ気のせいですかそうですか。
「それならいいけど。じゃあこれからどうするかだけど、何かいい案ある?」
「最初の洞窟の攻略をするのはどうかしら?」
「あーそれいいかも。リハビリにもなるかもだし」
てかそれくらいしか良さげなのないかな...
ガチャッ
「皆さん大丈夫ですか?あとそこにいる子供は...」
久々登場のアキナさん。
忙しいみんなに変わって色々物資調達をしてくれていたらしい。
俺が子供になっているのは知らなかったから驚いてるけど。
とりあえずカクカクシカジカで事の顛末を話した。
「なるほど。つまり今のソースケさんは子供になってものすごく弱体化してるんですね」
「そうなんです。それで今これからどうするか決めかねていて...アキナさんなにかいい案ありませんかね?」
「そうですね...あ!そういえばもうすぐ冒険者学校の入学式がありますね。今のソースケさんは人族よりもちょっと強いくらいなので感覚を取り戻すには丁度いいんじゃないですか?それにグレンさんも魔族に虐げられていたかもしれませんし、世の中を知るのにいいと思います」
いいんじゃないかな。
やっぱり客観的に見てくれる知識人がいたら便利やね。
ぶっちゃけグレンは前世の記憶があるから別に常識とか知ってるだろいけど気にしない。
前世は病気で早死してるわけだし、青春をやり直させてもいいよね。
「よしじゃあそれで行こう!あーけどビャクヤシンヤコウカはどうしようかな...」
「確かにアタシたちが学校行くのもね...」
「じゃあこうしよう!みんなは洞窟で基盤を作っといて。なんかあの洞窟でかそうだから丁度いいと思う」
「オッケイ!生活基盤を作っとくよ!」
「いやそこまでしなくてもいいけど...住むわけじゃないし」
「あの、僕もいいの?魔族ってことで瘴気の機械も動かしたわけだから間接的に迷惑をかけてると思うけど」
「そんなこと気にしなくていいよ。正直あれってジャレットの暴走が原因だからグレンは悪くないし。それにもう俺達の仲間だからね!」
「ありがとう!」
うんうん。
やっぱ平和が一番やね。
あっそういえば...
「そういえば拓海。調停者に欠員が出てるけどどうするの?」
ジャレットも調停者だったわけだからあれだと思うけど。
「その件に関しても大丈夫。ユゴウに魔族領も管理してもらうことにしたから」
わーおブラック...
ユゴウさんご愁傷様です。
「じゃあ話を戻して。アキナさん、学校のことについて教えてくれませんか?」
「分かる範囲ですけど...」
地味に長くなったからダイジェスト!
アキナさんから聞いたまとめ!
・学校には5歳から入学できる
・E,D,C,B,A,Sのクラスに分けられる
・卒業時クラスによって冒険者ランクに色がつく
・学校行事は結構充実してる
ほー。
クラスとかある時点で序列がどーたらこーたらありそうだけど気にしない。
ちなみに卒業するのは6年生で、単位を取らないとだめみたい。
高校かな?
まあ冒険者っていう命をチップにする職業なんだからそれくらいあって当たり前だと思うけどね。
普通は学校に行ってから冒険者になるっぽいけど俺みたいに学校に行かなくても冒険者になれはするっぽい。
たいてい長続きしないけど。
ただそういう人も冒険者業でお金をためて学校に行くことが多いみたい。
だから年齢層は広い。
大学かな?
とりあえず受験に合格しないと入れないから勉強しないと。
ちょっとこれびっくりしたんだけど受験内容は全員同じみたい。
けど大学って現役だろうが浪人しようが内容同じだしこれも正しいのか?
まあいいか。
受験勉強頑張ろう。
...そう言えば俺が転生した日数を考えたらだいたいこれが大学受験になるのか。
まさか異世界転生しても受験をすることになるとは思わなかった。
さてそんなこんなでこれからの目標が決まりました。
正直あと半年で合格できないと思うから精神と時の部屋を作って勉強しましょう。
...けっしてまだこの世界の常識を完全に覚えてないからこんなことしてるんじゃない。
じゃないったらじゃない。
無断欠勤一週間して申し訳ない。
ーーーーーーーーーーーーーー
なんか色々あって恥ずか死にかけた次の日。
「はい、じゃあとりあえず今日までお疲れさまでした!」
俺の労いの言葉でこれからのことを決めるかもしれない会議が始まった。
「それにしてもこの国に来てから大変だったよねー。ソースケが死んだとき本当に心配したんだからね?」
「その件に関しては本当に申し訳ないと思ってる」
昨日も言ってたけどもう二度と油断して死んだりしないから許してほしーなーって思ってみたり。
口には出さないけどね。
「まあコウカ落ち着いて。こうやって無事に終わったんだからいいじゃない。それにしてもこの国の観光があまりできなかったのは残念ね」
「あれ?観光してなかったっけ?」
「何言ってるの?この国に来たときから瘴気まみれで外に出られたものじゃなかったから観光なんてできるわけ無いじゃん」
あー...そうだったっけ?
やばい、ここ以外の世界線をやばい数見てきたから色々混ざってどれがどれかわからなくなってきてる。
「ごめん、色々あったからわからない」
「たしかに色々あったがそんなすぐ忘れるか?」
「...実はさあジャレットと戦って殺されてたのは見たでしょ?あのあとなぜかわからないけど前世の世界に飛ばされてて、この世界線に戻ってくるために試行錯誤をしまくってたんだけど、その過程で何千何万って世界線を見てきたからちょっと記憶がおかしくなってるの」
どうせ話そうと思ってたからいい機会だしタイムループしてたことを話した。
タイムループしすぎて話すことが多くなりすぎたから大部分は端折るけどね。
「それは...想像することしかできないけど大変だったわね」
「だから僕の記憶がおかしくなってたんだ...戻ってこれてよかったけどね」
「あ、グレンって記憶おかしくなってたの?」
「ちょっとだけね。自覚したのは魔族と戦ってるときだから、多分ソースケが一回死んだあと」
「ふーん。けどそれなら拓海も記憶がおかしくなってると思うけど?」
「ああ、俺の場合は前世の俺が俺であって俺じゃないから」
「...どういうこと?イチから説明よろ」
「前世の俺は、能力と記憶を封印したもの。要は俺の分身体ってこと」
ああ、あれって知らないふりをしてたんじゃなくて本当に知らなかったんだ。
勝手に解釈すると、あれは拓海であって拓海じゃない...かと言って偽物ってことじゃないややこしい存在だったんだね。
まあ拓海が言った通り分身体って思っとけばいいか。
「あの手法って管理者の間ではやってる遊び...もとい世界を効率よく監視する方法なんだよね」
遊びって...
「まあだから自分が気づいてないだけでもしかしたら自分が管理者の分身かも...なんてね」
ふーん...自分が自分じゃない可能性があるって結構ホラーやね。
あれ?この事を言うってことは...
「もしかして誰かが分身体ってことは...」
「残念ながらそんなことはないです。管理者から見たらすぐに分かるからね」
ええー...
「思わせぶりなこと言うからちょっと期待したんだけどな...」
「そんなことを期待してどうするよ...僕は正直言って嫌だね。自分が自分じゃないとか嫌だ。まあそれはそれとして、ソースケってそんな大変な状況だったんだね」
「大変だったんだよ!まあそのおかげで全体種族が覚醒したから無問題無問題。それで拓海に相談なんだけど...」
「...ちょっと聞きたいことが山ほどあるけど後でいいや。それで頼みって何?」
「タイムループ分の記憶を消して」
「できなことはないけど...どうして?」
「何千何万って世界線を渡ってきたからさっきみたいに記憶がバグって生活しにくい。そして世界を渡る条件がみんなの中の誰かが死ぬことみたいでさあ...トラウマになってんだよね」
前に記憶操作をやったことあるけど、自分でするのって細かい制御が効かないからしょうがないよね。
...って前にユリカに教えてもらった。
しょうがないじゃん。自分で試すなんてしたくないからさー。
「わかった。それじゃあ記憶を消すね」
1,2の...ポカン!
ソースケはタイムリープ中の記憶を綺麗サッパリ忘れた!
そして...
【条件を満たしました。個体名、ソースケの記憶操作レベルが上昇します】
ソースケは新たに記憶操作を手に入れた!
...ん!?
いや、え!?
そりゃあ、能力が増えるのは嬉しいよ?大いに結構だよ?
けど脈絡なくポンと渡されたらビビるっていうか...
【お気に召さなかった?】
いやお気に召すけど...!?
待って天の声が自分から話しかけなかった?
【個体名、ソースケの記憶操作をスキル、朧げな存在に進化させます】
待て待て待て!
エマージェンシー!緊急事態発生!
ドッペルゲンガーカモンヌ!
『ちょっとまって!?天の声ってこんなことしてたっけ?』
『あ、俺だから意思共有もバッチリなんやね』
『そうだね。それよりもこれってどういう状況?』
『なんか記憶を消してもらったらスキルをもらった』
『なぜ?』
『それがわからないから相談相手として呼んだんじゃん』
『なるほど。っていうか今回の天の声ってなんか違くなかった?』
『あーたしかに。なんかどっかで聞いたことがある声だったような...』
『うーん...まあわからないから今は気にしても無駄よね』
『せやね。けどこのスキルどうする?』
『能力は?』
『えーっと...対象の記憶を読み取って、その記憶にある生物の姿になれる、か』
『やったねそうちゃん!スパイになれるよ!』
『おいバカやめろ』
『くっ殺展開になりそう。小並感』
『...ツカイドコロハゲンテイサレマクリソウダケドツヨソウダネ』
『なんで棒読みn...』
『はい!以上ドッペルゲンガーさんとの緊急会議でした!』
あーびっくりした。
いやまああれも俺だから今みたいなことを言いかねないけどさあ。
それは置いといてまあ貰えるものはもらう主義で行きましょう。
どんな能力でも嬉しいしね。
あっちなみにこの下り超速思考を使ったから0コンマ単位ぐらいしか経ってないよ。
「どう?」
「...大丈夫そう。何かあったって言うのは漠然とあるけど、何があったかは思い出せない」
「なら良かった。話変わるけど、ちょっと質問させて」
「なに?」
「ジャレット戦のときに使ったフィールド系統の技。あれ何なの?」
「何って時以外の全属性が使えるようになったら使えるようになった技だけど」
「...それどこで知った?」
「...あれ?どうしてこんなことできたの?」
「......」
「どうしたん?」
「いや何でも無い。まあ何か思い出したら教えて」
「あいあい」
いやー今になって気づく衝撃の事実だったわ。
なんでフィールド系統の技を思いついたんだろ?
まあいいか。わかんないし。
「話はまとまったか?」
「あーみんなを蚊帳の外にしといてごめん」
「ああ。それはそうとこれからどうするんだ?」
たしかにこれからのこと考えとかないとだめやね。
「うーん...どうするべきかな?前まではこの国みたいになってる可能性があったからエルフの国に行こうと思ったけど、また瘴気に侵される可能性があるから縮んでる現状じゃ行けそうに...あれ?そういえば魔族連中はどうしたの?」
「多分エルフの国は大丈夫だ。魔王と話はつけといた」
はい、有能。
「それじゃあ早急に行かなくていいけど...魔王は信用できるの?」
「徹底的に教育しておいたから多分大丈夫だ」
...。
ちょーっとこの人Sっ気があるような気がするんだけど気のせい?
あっ気のせいですかそうですか。
「それならいいけど。じゃあこれからどうするかだけど、何かいい案ある?」
「最初の洞窟の攻略をするのはどうかしら?」
「あーそれいいかも。リハビリにもなるかもだし」
てかそれくらいしか良さげなのないかな...
ガチャッ
「皆さん大丈夫ですか?あとそこにいる子供は...」
久々登場のアキナさん。
忙しいみんなに変わって色々物資調達をしてくれていたらしい。
俺が子供になっているのは知らなかったから驚いてるけど。
とりあえずカクカクシカジカで事の顛末を話した。
「なるほど。つまり今のソースケさんは子供になってものすごく弱体化してるんですね」
「そうなんです。それで今これからどうするか決めかねていて...アキナさんなにかいい案ありませんかね?」
「そうですね...あ!そういえばもうすぐ冒険者学校の入学式がありますね。今のソースケさんは人族よりもちょっと強いくらいなので感覚を取り戻すには丁度いいんじゃないですか?それにグレンさんも魔族に虐げられていたかもしれませんし、世の中を知るのにいいと思います」
いいんじゃないかな。
やっぱり客観的に見てくれる知識人がいたら便利やね。
ぶっちゃけグレンは前世の記憶があるから別に常識とか知ってるだろいけど気にしない。
前世は病気で早死してるわけだし、青春をやり直させてもいいよね。
「よしじゃあそれで行こう!あーけどビャクヤシンヤコウカはどうしようかな...」
「確かにアタシたちが学校行くのもね...」
「じゃあこうしよう!みんなは洞窟で基盤を作っといて。なんかあの洞窟でかそうだから丁度いいと思う」
「オッケイ!生活基盤を作っとくよ!」
「いやそこまでしなくてもいいけど...住むわけじゃないし」
「あの、僕もいいの?魔族ってことで瘴気の機械も動かしたわけだから間接的に迷惑をかけてると思うけど」
「そんなこと気にしなくていいよ。正直あれってジャレットの暴走が原因だからグレンは悪くないし。それにもう俺達の仲間だからね!」
「ありがとう!」
うんうん。
やっぱ平和が一番やね。
あっそういえば...
「そういえば拓海。調停者に欠員が出てるけどどうするの?」
ジャレットも調停者だったわけだからあれだと思うけど。
「その件に関しても大丈夫。ユゴウに魔族領も管理してもらうことにしたから」
わーおブラック...
ユゴウさんご愁傷様です。
「じゃあ話を戻して。アキナさん、学校のことについて教えてくれませんか?」
「分かる範囲ですけど...」
地味に長くなったからダイジェスト!
アキナさんから聞いたまとめ!
・学校には5歳から入学できる
・E,D,C,B,A,Sのクラスに分けられる
・卒業時クラスによって冒険者ランクに色がつく
・学校行事は結構充実してる
ほー。
クラスとかある時点で序列がどーたらこーたらありそうだけど気にしない。
ちなみに卒業するのは6年生で、単位を取らないとだめみたい。
高校かな?
まあ冒険者っていう命をチップにする職業なんだからそれくらいあって当たり前だと思うけどね。
普通は学校に行ってから冒険者になるっぽいけど俺みたいに学校に行かなくても冒険者になれはするっぽい。
たいてい長続きしないけど。
ただそういう人も冒険者業でお金をためて学校に行くことが多いみたい。
だから年齢層は広い。
大学かな?
とりあえず受験に合格しないと入れないから勉強しないと。
ちょっとこれびっくりしたんだけど受験内容は全員同じみたい。
けど大学って現役だろうが浪人しようが内容同じだしこれも正しいのか?
まあいいか。
受験勉強頑張ろう。
...そう言えば俺が転生した日数を考えたらだいたいこれが大学受験になるのか。
まさか異世界転生しても受験をすることになるとは思わなかった。
さてそんなこんなでこれからの目標が決まりました。
正直あと半年で合格できないと思うから精神と時の部屋を作って勉強しましょう。
...けっしてまだこの世界の常識を完全に覚えてないからこんなことしてるんじゃない。
じゃないったらじゃない。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
私のスローライフはどこに消えた?? 神様に異世界に勝手に連れて来られてたけど途中攫われてからがめんどくさっ!
魔悠璃
ファンタジー
タイトル変更しました。
なんか旅のお供が増え・・・。
一人でゆっくりと若返った身体で楽しく暮らそうとしていたのに・・・。
どんどん違う方向へ行っている主人公ユキヤ。
R県R市のR大学病院の個室
ベットの年配の女性はたくさんの管に繋がれて酸素吸入もされている。
ピッピッとなるのは機械音とすすり泣く声
私:[苦しい・・・息が出来ない・・・]
息子A「おふくろ頑張れ・・・」
息子B「おばあちゃん・・・」
息子B嫁「おばあちゃん・・お義母さんっ・・・」
孫3人「いやだぁ~」「おばぁ☆☆☆彡っぐ・・・」「おばあちゃ~ん泣」
ピーーーーー
医師「午後14時23分ご臨終です。」
私:[これでやっと楽になれる・・・。]
私:桐原悠稀椰64歳の生涯が終わってゆっくりと永遠の眠りにつけるはず?だったのに・・・!!
なぜか異世界の女神様に召喚されたのに、
なぜか攫われて・・・
色々な面倒に巻き込まれたり、巻き込んだり
事の発端は・・・お前だ!駄女神めぇ~!!!!
R15は保険です。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
婚約破棄は誰が為の
瀬織董李
ファンタジー
学園の卒業パーティーで起こった婚約破棄。
宣言した王太子は気付いていなかった。
この婚約破棄を誰よりも望んでいたのが、目の前の令嬢であることを……
10話程度の予定。1話約千文字です
10/9日HOTランキング5位
10/10HOTランキング1位になりました!
ありがとうございます!!
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす
こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる