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その他

番外編.ハロウィン

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今回の話は、タイトル詐欺、読みにくい、長いという要素が含まれています。
気がついたら約8000字書いて経ってある意味すごいよね。
まあ気が向いたときにでもいつもの3倍近くの文字数のこの話をお楽しみください。
ーーーーーーーーーーーーーー
この世界に生まれ変わってそれなりに時間たったなー。
最近色々あって前の世界のこと考えてなかったけど思い出したらちょっと寂しくなってきた...
お父さんとお母さん元気にしてるかな...
「どうしたの?窓のとこで黄昏れて」
「いやーなんか前世が懐かしくなってね。今の生活も楽しいけどもし死んでなかったら前世でどんな生活してたのかなって思って」
「そういえば俺たちって洞窟で死にかけてたところをソースケに助けてもらったよな。もしソースケが死んでなかったら俺たちはそのまま死んでたんだから運命ってわかんないよな」
そんな事もあったねー。
あれからみんな強くなったよね。
まあ楽しく過ごせてんだし死んで生まれ変わってよかったのかな。
「ソースケ久しぶり」
「あっ拓海久しぶり。急にどうしたの?」
「反応薄くない?まあいいや。今日が地球でなんの日かわかる?」
「あれ?なんかあったっけ?拓海の誕生日?」
「今日はハロウィンだよ」
ハロウィンか。
ちっちゃい頃にトリックオアトリート言ってお菓子貰いに行ってたな。
「けどなんで知らせに来たの?」
「転生生活頑張ってるみたいだし、特別に日本に送ろうと思って。」
わお
「それってみんなも連れていけるの?」
「もちろん。特別に送ってあげる」
「まじ?てか良いのこの世界の生物とか送って」
「特に世界に干渉する使い方さえしなければいいよ」
意外とその辺甘いのね。
「それじゃあ日本にみんなを送って欲しいけどちょっと待って。確かハロウィンのときに仮装大会みたいなものあったじゃん?死んだ人がいきなり出てきたらあれだから変装がてら仮想していくわ。それと3人の顔が日本人離れしてるから外国人設定で行くために翻訳のネックレスみたいなの作るから待ってて」
「わかった。じゃあ準備終わったら言って」

おわった...
すぐに終わらせるの結構疲れる。
それじゃあみんなの仮装を紹介。
俺はヴァンパイア。
進化してアルビノになってたから体を隠せるやつを選んだらこれになった。
タキシードにマントを着て、帽子を被っただけ。
手抜きとか言わない。
ビャクヤは魔女。
それっぽい服ととんがり帽子を着せてみた。
めっちゃ似合ってます。
シンヤはフランケンシュタイン。
継ぎ接ぎみたいなメイクをして、あえてボロボロにした服と釘が頭に刺さってるように見えるカチューシャを付けてみた。
ゾンビなのにかっこいいの何なん...
コウカは鳥人。
以上!
「あたしの説明は!?」
「だってコウカって羽を出し入れできるから自然体じゃん」
「そうだけどもっと説明するとこあるじゃん!服とか」
「ワンピースを着ています。以上!」
「雑!まあいいや早く日本?に行きたいし」
それじゃあみんなに急ごしらえで作ったネックレスを渡してと。
「拓海ー準備できたからお願い」
「はいはい。それじゃあ行ってらっしゃい。そうそう、西洋だとハロウィンってお盆みたいな感じだから親に挨拶しに行ったら?」
「へーそうなんだ。気が向いたら行ってくるわ」
「結構ショック受けてたし顔見せるぐらいはしてあげてね。帰ってくるときはこれで連絡して。満足するまでいていいから」
そう言ってなんか水晶玉みたいなのを渡してきた。
「それじゃあ久しぶりの日本楽しんでくるね」

気がつくと高層ビル群の懐かしい風景が目の前にあった。
うわー懐かしい!でも場所は俺が死んだ場所...
一応夜だからか人通りは少ない。
まあ人が急に湧いたら軽くニュースになるね。
ちなみに周りを見た感じハロウィンの前夜っぽい。
うわーなんか恥ずかしいな。
一応認識阻害の腕輪的なものも念の為につけてきたけど、普通に仮装のまんまだからね。
ハロウィン前夜に仮装の状態で街にいるからね。
「...すごいな。周りにある建物がめちゃくちゃ高い」
「それに鉄の箱が走ってるわ!」
「夜なのに明るい!」
そうだね。向こうの世界からしたら日本の技術はオーバーテクノロジーだもんね。
「それじゃあ今日はもう遅いしどこかで休もう」
あっ拓海がお金を持たしてくれてる。
諭吉さんをウン十人...
どっかホテルに泊まれってことかな?
だが断る。
その前に無理。
もう遅いからこんな時間にホテルにチェックインしにくいし。
しょうがないからどっか目立たないとこに行ってボーンハウスを出すか。
そして普通にスキルが使える謎。

おはようございます。
今日は夜まで暇つぶし。
もちろん認識阻害のやつをつけて。
だって今日平日だから怪しまれそうじゃん。
適当に色々見て回る。
それにしてもみんなの目がすごくキラキラしてる気がするんだけど...
じゃあその日の出来事をダイジェストで紹介。
動物園!
盛り上がること盛り上がること。
女性陣は餌やり体験、男性陣はライオンとかかっこいいやつをみていました。
久々にはしゃいじゃった。いつもしてるだろというツッコミは禁止です。
ショッピングモール!
女性陣のおもちゃにされました。
もう何着着たかわからん...
まあ面白かったからいいけど。
ここでいくら使ったのかは考えてはいけない。
他にも色々あるけど割愛。

さてやってきました!ハロウィン!
人多いなー...
それにしても仮装の種類の多いこと多いこと。
この感じ懐かしいね。
それにしても俺たちめっちゃ注目されてんなー。
まあみんな美形だししょうがないよね。
「なんか居心地悪いわね...」
「ものすごく注目されてる気がする...」
「まあそうだろうね。みんな身長高くて顔がいいから注目が集まるんだよ。」
でも俺に一番注目集まってる気がするんだけど気のせい?
嫉妬の目を向けられてる気がするんだけど。
...
いいもん!俺はどうせ普通の顔だよ!
「さて始まりました!仮装大会!今年のハロウィンの優秀賞は誰でしょうか!?エントリーする方はこちらに起こしください」
おー今から始まるのか。
「誰が出る?俺は出たらブーイングが激しそうだからやめとく」
「あたしもパスで。あまり目立ちたくない」
「それじゃあ俺が出る」
「私も出るわ」
「姉弟で出るのか。それじゃあふたりとも頑張って!」

「さー今回は100名の方がエントリーしてくれました!それじゃあ紹介していきます!エントリーNo.1!さくらんぼさん!仮装しているのは死神ですか?」
へー結構クオリティ高いね。
「この仮装のポイントを教えてもらえますか?」
あったねーこれ
正直この時何言ったらいいかわかんないっていうのも仮装大会に出なかった理由の一つだったりする。
「できるだけ肌を見せないようにして、鎌を持つ手に骨っぽい手袋をつけて骸骨感を出したところですね」
へー細かいとこもちゃんとしてんだね。
周りの反応は結構いい感じっぽい。
「はいどうもありがとうございました!続いてエントリーNo.2番!」
そんな感じで50番くらいまで進んだ。
それにしてもあんまり被りがなくてすごいね。
悪魔とかミイラ男とか死神とか。
しばらくしたらシンヤの番が来た。
「エントリーNo.59番はシンヤさん!この仮装はフランケンシュタインですね!」
「キャー!」「あの人めちゃくちゃかっこいい!」
...すげーなシンヤ。
何もしてないのに既に歓声が上がってる...
ちょっと嫉妬の波動に目覚めそうだわ。
「それではシンヤさん、仮装のポイントを教えて下さい!」
「この継ぎ接ぎメイクとボロボロにした服だな」
仮装のポイントちゃんと理解してくれてたんだ。
「手間がかかってますね~それじゃあ次はエントリーNo.60番のビャクヤさん!衣装は魔女です!」
「すごい美人だな!」「魔女の衣装もかわいい!」
...こっちは男女問わず人気ですね。
ビャクヤもかなり美人だからね...
「ビャクヤさん、衣装のポイントは?」
「やっぱり細かい飾りですね。この衣装友達が作ってくれたんですよ」
そうそう、ビャクヤの衣装って飾りの調整とかで何百回位の単位で作り直したからね。
そしてサラッと宣伝するのは恥ずかしいからやめて...
「友達は手先が器用ですね!それでは次の方行ってみましょう!」

そんな感じで披露会が終わりました。
「みなさんありがとうございました!それでは今年のハロウィンの仮装の優秀者を選びたいと思います!選ばれた方には豪華景品をプレゼントしますよ!」
今年の商品ってなんなんだろ。
...すっごい豪華だった
特に一位と二位が丸いロボット掃除機と某有名会社のゲーム機だよ?
これは欲しい。
解析して魔力で動くように改造したい...
「それでは5位から順番に数字で発表していきますね。それではまず5位は、15番の方!」
「やったー!ありがとうございます!」
「続いて4位の方は、33番!」
「嬉しいー!」
「3位の方は、41番!」
「もうちょっとで2位になれたのに悔しい...」
「2位は59番!」
「1位になれなかったか...」
「でも2位だから十分すごいよ!」
「さて!今年の第1位は...60番の方!おめでとうございます!」
「私が1位?」
「ビャクヤすごいよ!おめでとう!」
「それでは呼ばれた方は景品を渡すので本部の方に来てくださいね。それでは、本日はハロウィンイベントに参加してくださり、誠にありがとうございました!」
「じゃあふたりとも、俺とコウカはここで待ってるから行っておいで」

あっ戻ってきた。
それにしても一位と2位の景品を取るのすごいね。
帰ったら骨生成でコピーして改造しよう。
あれ?
あの人学校で隣の席になってて仲良かった樫村じゃない?
あの暑苦しい感じ変わってないなー
おっとこっちを見てるね。
あいつ勘が鋭いから気づかれる可能性があるんだよね。
いや気づかれるのは全然いいんだけど喋られたら困る。
でも死んだやつをみたってなったらどんなに口硬い人でも喋るよね。
まああの感じだと勘だけど気づいてる可能性大だね。
ただ信じられなくて固まってるだけで。
あっこっち来た。
「あのー、もしかして宗介か?」
「...ちょっとここだと都合悪いから公園辺りに行こうか。絶対叫ぶでしょ?それまでお口チャックね」
樫村がこれでもかってくらい驚いた顔をして無言でうなずいた。
よく叫ばなかった。偉い。
「みんな、この人は前世の友人。ちょっと公園辺りで話をするけどみんなはどうする?」
「どうするの?」
「俺ははぐれたら見つけられないと思うからついていったほうがいいと思う」
「賛成。ここだとイヤリングが機能しないからね。」
「了解。それじゃあ行こうか」

公園に到着
鉄棒とかブランコをみてちょっと感動したのは秘密。
あの世界魔物&魔族のクソ野郎のせいで娯楽が殆ど無いのよ。
そんなことは置いといて。
「じゃあ改めて。久しぶりだな樫村」
「...え?おま...え?」
そりゃそんな反応になるわな
「知ってるか?ハロウィンって西洋だとお盆みたいな扱いなんだよ。まあそのことは関係ないけど。」
「..........」
人って混乱しまくったら石みたいになるんだね
さっき拓海から教えてもらった蘊蓄うんちくも聞いてなさそうだし。
「この人生きてるの?」
「いや。混乱しすぎて固まってるだけ」
「そりゃあ死んでた人が目の前に来たらこんな反応になるよな」
「あたしだったら逃げるね」
デスヨネー
「まあしょうがないし落ちつくまでまとうか」

数分後
時間かかったね。
「えーっと聞きたいことがあるがいいか?」
「どうぞどうぞ」
「じゃあ一つ目、なんで生きてるの?二つ目、見た目変わりまくってるのはなんで?三つ目、後ろの人達誰?」
「んじゃあ答えるね。一つ目は転生したから。二つ目は進化したから。三つ目は狼とグリフォン。」
「...は!?」
フリーズ再び
「証拠はあるよ?」
そう言って人化を解除した。
ついでにみんなも解除してた。
「騒ぎになると思うからサイズは小さめにしといてね」
「うわー...ん?ちょっとまって転生したって言った?」
「言ったよー。異世界転生の話もあながち嘘じゃなかったんだよ」
「異世界ってどんな?やっぱり中世ヨーロッパみたいな感じ?」
「そうだね~。これ憶測だけど異世界転生物を広めたのって俺みたいに転生してこの世界に戻ってきた人だと思う」
「夢があるねー」
そんな感じでしばらく盛り上がってた。
しばらく離しててふと思ったことを聞いてみた
「俺が刺されて死んだ時学校とかどんな感じだった?」
「もう散々だったよ。学校にマスコミが押し寄せてきて大変なことになったり、今はもう捕まったけど犯人が捕まってないときは警察がそのへんをずっとウロウロしていたり。それにお前は気づいてなかったと思うけどお前を好きだった女子がいるんだけど、もうすごい落ち込みようだった。あとはクラスから死人が出たってことで他クラスからめちゃくちゃ人が来てたりとか。先生が喋らないように言ってたから被害は少なかったけどな。」
「うわー...なんかごめんね?ってちょっとまって!?俺のこと好きな女子がいたの!?」
「ああ。藤田美香って覚えてるか?」
「あーあの成績が優秀な...え?あの人!?」
「そうだけど...お前ほんとに気づいてなかったのか?」
なんかすごく呆れられてる気がする...
「クラスの中じゃ有名な話だったんだぞ?なんか周りの視線とかでわかんなかったのか?」
転生して気づいた衝撃の事実
俺アホみたいに鈍感じゃん!
「はあ...まあいいか。それでこれからこっちで過ごすのか?」
「いや流石にできない。今こっちに入れるのって神様...うん神様のおかげだから」
「歯切れ悪いな」
「だって神様ってお前も知ってる人だもん」
「...世界って広いんだな」
「まあでも自分でこっちに来る能力が得られたら行き来くらいはする予定。あっ今日に事は先生には言ってもいいけどみんなにはまだ黙っといてね。かなりややこしくなると思うから」
「わかった。俺もそこまで馬鹿じゃないから黙っとくよ」
「うむ。それじゃあそろそろ行くわ。あっこれお土産。」
「なんだコレ?きれいな石っぽいが...」
「俺の魔力を固めたもの」
無言で返された
「いらない?じゃあこれを」
「緑色の石?」
「握って念じたら風が起こる魔石。人前でやったらだめだからね」
「すげー...ほんとに異世界ってあるんだな。大事にするよ」
「もし世界を行き来できるようになったら異世界に連れて行ってあげるね」
「いいのかそれ」
「わかんない。それじゃまたいつか会おうね」
「おう!じゃあまたな」
「今日のこと喋っちゃだめだよ」

「いやー俺のことを好きな人がいたって全然気づかなかったわ」
「ソースケにも色々あったのね」
「それじゃあ本当の目的の親の家に行こうか」
「その前に仮装を落としてもいいか?」
「あっそうだね」
樫村は認識阻害で気づかなかったみたいだけど流石に恥ずかしいからね。

さてやってきました本当のお家
変わってないねー。
なんかちょっとドキドキするね。
「ここがソースケの家?」
「周りと同じような家だな」
「でも周りよりちょっと広くない?」
「庭が周りよりちょっと広いの。庭には柿の木があるんだけどそれを食べてたなあ」
さて行ってみましょう。
自分の家なのにめっちゃ緊張する...

ピーンポーン

「はーい、どちら様ですか?え!?宗介!?」
「ただいま」
「ちょっとまって今行くわ」
中からドタバタ聞こえる。
「宗介!」
出てきた瞬間ハグされた。
「宗介生きてたのかい?でも葬式はしたはずよ?」
「ちょっと落ち着いて!」
お母さんを引き剥がす。
「すごく突拍子もない話をするけどいい?」
「まあとりあえずうちに入りな。そちらの方たちも」
「すみません。お邪魔します」
うわーすごい。中が全然変わってない。
「さてと、それじゃあ説明をお願い」
俺が死んでからのこと、異世界スケルトンとしてに転生したこと、ビャクヤシンヤ効果の正体などなど細かいことも含めて話していった。
「そうなのね...一回死んで別の世界で生まれ変わったのね」
「お母さん、俺が死んでからどんな感じだったの?さっきクラスの人にあってだいたいのことを聞いたけど」
「そうねぇ...やっぱりこの家にものすごい数のマスコミが来たわ。」
「そうだよねー。この辺で急に殺人事件とか起こったらマスコミくるよねー」
「テレビに宗介の名前がこんな形で出るとは思わなかったわ」
「軽くない?息子が死んでるのに反応軽くない?」
「そりゃあ悲しいわよ。今日までずっと泣いてたわ。だけど宗介が後ろの人達と楽しそうにしてるのをみて涙なんかどこかに消えたわ。死んだのにこんな言い方はおかしいと思うけど元気そうで安心したわ」
「まあ知り合いもいいたしね」
「え?誰かしら?」
「秘密!お母さんも知ってる人だよ。その人神様やってたの」
「へーそんな人もいるのね...あっそうだわ。ご飯たべていく?」
「久しぶりにたべたい!」
別に食べなくても生きていけるけど
「じゃあちょっと待ってて」
「ソースケのお母さん元気な人ね」
「性格が似てる」
「顔も結構似てるよね」
「いやーそれほどでも。それにしてもあ母さんが元気そうで良かった」

しばらくしたら料理を運んできた。
「できたわよー!」
「うわーこの感じ懐かしい!」
出てきたのはご飯、豆腐たっぷりの味噌汁、塩もみきゅうり、大皿に唐揚げ。
「「「いただきまーす」」」
うわ美味っ
これよ、この味よ。
「美味しい!」
「...美味い」
「ソースケのお母さん料理上手!」
うんうん、大絶賛だね。
「...みんななんて言ってるの?」
あそっか翻訳のネックレスつけてたんだった。
「めっちゃ美味しいって言ってる」
「あら!うれしいわ」
そうして喋りながら食べていると料理がなくなった。
「はいじゃあデザートにこれ!」
そうして持ってきたのはパンプキンパイだった。
「これ毎年ハロウィンのときに作ってたの。なんか忘れられなくてまた作っちゃった」
そういえば毎年食べてたなー
「美味しい!」
甘いけどひつこくない甘さだから無限に食べてられるんだよね。
そうして楽しい時間は過ぎていった。

「ごちそうさま。美味しかったよ」
「はいお粗末様。それじゃあまた気が向いたらいつでも戻ってきていいからね。待ってるから」
「今日のことは黙っといてね」
「もちろんよ。こんなこと喋っちゃったら大変なことになると思うわ」
「それとお土産ありがとね。パンプキンパイとそのレシピ」
「気が向いたらつくってみてね」
「じゃあ俺からも」
「この水色の石なに?」
「握ったら水が出る石」
「こんな物もらっていいの?」
「いいのいいの。ただし人前でやっちゃだめだよ?」
「大丈夫よ。それにしてもこれすごいわ。無限に水が出てくるしそのまま飲めるから」
「大事にしてね。それじゃあまたね」
「じゃあね。人生楽しむのよ」

うんうんそんなに変わってなくてよかった。
それじゃあ帰るか
『拓海ー迎えよろしく』
『もういいの?』
『大丈夫!みんな変わってないことが確認できたし、もうこの世界の住人じゃないんだし』
『そう。それじゃあ送るね』

元の世界に帰ってきました。
あれ?みんななんで人化解除して潰れてるの!?
「ちょっとみんなどうしたの?」
「世界を渡る転移って結構体に負担がかかるらしくて...」
「体が重くて動けない...」
「人化すら維持できないって相当よ...」
「でもなんでソースケはケロッとしてるの?」
「正直今はそんな事はいい...」
「しょうがないな...全員布団まで運ぶからそのままでいいよ...」

あー疲れた...
みんなサイズが意外とあるからその分重いのよ。
疲れたしパンプキンパイ食べようかな。
俺スケルトンだから太るとか無いし、そもそも男だからお夜食に忌避感とか無いのです!
まあ一欠片だけね。
それにしても日本にいる時楽しかったけど切なくもなったね...
やっぱり俺って死んでたんだなって。
知ってはいたけど心のどこかでは今のことは夢なんじゃないのかなって思ってたのかも。
いざ現実として突きつけられるとちょっとへこむ...
はあ...
まあでもしんみりするのは俺らしくないよね。
明日からまた面白おかしく過ごそう!

パンプキンパイをかじる。
それは甘くて、懐かしくて、だけどちょっとだけ、ほんのちょっとだけ悲しい味がした。

ーーーーーーーーーーーーーー
ここまで読んでくださった方、神ですか?
冒頭で言ったように読みにくかったでしょ?
今回はハロウィンとか言いながらソースケが日本に戻ったらどうなるのかって言う感じになっちゃったけど気にしちゃ負けね。
あとハロウィン過ぎてるってツッコミもだめよ?
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