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第33話 最終話 旅のおわりとはじまり
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ようやく見つけたガンザさんの広い背中は、怒っているというより悲しげに見えた。ここは前に、僕が商会長の手下に連れられていった展望台だった。鉱山内部をくりぬいて登ったところに作られていて、眺めは抜群だった。
「ガンザさん、ここにいたんだ。」
「…。」
「ガンザさん、怒ってるの?」
僕は彼女の隣に立ち、手すりに手を置いた。彼女のいらだちはグロリアさんに対してじゃなくて、僕に向けられていると思った。
でも、ガンザさんは僕のほうを向いてぺこりと頭をさげた。
「いや、怒ってなどいない。もし怒っているとすれば、それは私自身に対してだ。」
「どうして?」
「グロリアはカズミに選択を迫った。私は勝手に、カズミが即答することを期待していた。カズミの気持ちも考えずにな。カズミが元の世界に戻りたいと思うのは当然のことなのに。だからカズミ、どうしたいかは自分で考えろ。私はどちらでもいいぞ。」
ガンザさんに何かを期待していた僕が間違っていたのかもしれない。でも、僕が聞きたいのはそんな言葉じゃなかった。彼女がひとこと、言ってさえくれたらいいのに。それは選択を彼女におしつけるだけの卑怯な僕の想いだった。
「ガンザさんはどうしたいの?」
「どうもしない。ただ、私はひとりでも生きていける。だが、この世界ではカズミは無理だろう。だから、家族や仲間のいる世界に帰るのがいいだろう。」
「ガンザさん、僕を守るって言ったくせに。うそつき!」
僕はこみあげてくるなにかを堪えきれなくなり、手すりを離すといっきに階段をかけおりた。彼女にだけは、僕の泣き顔を見られたくはなかった。
ずいぶん遅くなったけど、僕はとぼとぼと医務室に戻った。ミルテさんは休んで回復したのか、ベッドの上であぐらをかいて座っていて退屈そうにしていたけど、僕の姿を見て顔を輝かせた。
「カズミにゃん! 遅いニャ~。ボク、おなかがペコペコニャよ。」
ミルテさんは僕が手渡したトレイをひったくると、ガツガツと飲み食いし始めた。彼女の元気さが僕にはうらやましかった。
「ミルテさん、僕はどうしたらいいんだろう。」
「はニャ? なんの話ニャ?」
僕が食堂や展望台での話をミルテさんにかいつまんで説明すると、彼女はただでさえ大きな目をさらにくりくりとさせた。
「びっくりしたニャ~。」
「だよね? 僕もびっくりしたよ。まさかグロリアさんが…。」
「いや、そこじゃニャくて。カズミにゃんが迷っていることに驚いたニャ!」
ミルテさんは猫手でしきりに顔を洗っていたけど、なんだか目を念入りにこすっていた。あれ? ひょっとして、ミルテさん、泣いてる?
「ミルテさん、なぜ泣いてるの?」
「そーゆーとこニャ! カズミにゃん、にぶすぎだし、ひとの気持ちもわからないのかニャ? だから、ガンザさんも怒ってたんニャ!」
こんどは急にミルテさんは怒りモードになり、頭の毛を逆立たせた。かわいいけど、ちょっとこわいかも。
「なんでカズミにゃんはあんな魔女の誘惑にまどわされるニャ! もっと自分の気持ちに素直になるニャ! 本当に本気でカズミにゃんはどうしたいニャ!」
「いたたっ。ミルテさん、痛いってば。」
興奮した彼女は僕のむなぐらをつかんで強くゆさぶった。猫手は爪がでていて痛いったら。
「ボクが代われるなら代わりたいくらいなのにニャ! カズミにゃんは…カズミにゃんは…ガンザにゃんを…。」
そこまで言って、今度はミルテさんはニャアニャアと泣き始めた。ボクはすこし迷ったけど、彼女の頭をなでてなぐさめようとした。かえってきたのは強烈な猫パンチだった。
「そーゆーとこって言ってるニャ! カズミにゃんはさっさとガンザにゃんを追いかけるニャ!」
そうだ、ミルテさんの言うとおり、はやくガンザさんを追いかけないと。
ガンザさんはとっくに展望台からはいなくなっていて、僕はあちこち彼女を探しまわり、行方を聞きまわった。商会につかまっていた様々な異種族たちは旅支度を始めていて、鉱山事務所は騒然としていた。
僕はオーガ族の戦士のひとりにガンザさんがもうここを出ていったと聞いて、慌てて外に飛び出した。目の前には山道が続いていて、僕はひたすら走りに走った。
「ガンザさん! 待って! どこなの!」
走っても走ってもガンザさんの姿は見えず、僕は焦るばかりで息はきれぎれになった。いきなり道がとぎれて、ひらけた草原に出た。かなり前方に、見慣れたうしろ姿があった。
「ガンザさん! 待って!」
僕は力のかぎり叫び、なんとか彼女をひきとめることができたみたいだった。
「待って! 待ってってば、ガンザさん!」
「どうした、カズミ? そんなにあわてて。」
「ひとりで行っちゃうなんてひどいよ!」
僕たちは草原にお互いに離れて立っていて、その距離は近いのに永遠みたいに遠かった。
「なぜだ? カズミは帰るのだろう、もといた世界に。別れのことばなどいらぬものだ。」
「そうだよ! お別れなんかいらないよ! だって、僕は…僕は…。ガンザさんと…。」
「私となんだ? よく聞こえないぞ。」
ガンザさんは完全にふりかえって、僕のほうを見ていた。堂々たる体格、長い髪、牙があるけど美しい顔。僕が大好きなガンザさんは、やっぱりガンザさんのままだった。僕は大声をだすためにいっきに息をすいこんだ。
「僕はガンザさんと、いっしょに…。」
突如、強い風が吹き彼女の髪がたなびいた。あまりにも強い風なので、僕はよろめいてしまった。
「あぶない!」
なにが起こったのかわからなかった。気づいたら、僕はガンザさんに抱きとめられていた。
「ガンザさん…。」
「あぶないところだったぞ。見ろ、切り株に頭を打つところだった。まったく、カズミは私がいないと…。」
僕はガンザさんの口を、それ以上なにも言えないように、僕の唇で塞いだ。彼女は思いのほか長い間、それを受け入れてくれた。
かなり時間がたってから、僕は彼女の腕の中にいた。そこは暖かくて心地よくて、僕にとって世界でこんなに安心な場所はほかになかった。
「おやおや、見せつけてくれますねえ。」
「グロリアか!」
上空では、ほうきに乗ったグロリアさんがぷかぷかと浮いていた。
「グロリアさん! まだ聞いてなかったよね、なぜ僕たちを助けてくれたの?」
「そうですねえ。あの時、決めたのです。一本橋でカズミさまがガンザさんに突進した時に。もしもカズミさまがそうしなかったら、わたくしはあなたたちを見捨てていました。」
「グロリアさん…?」
グロリアさんはあっという間にはるか上空へと昇っていき、見えなくなった。
「カズミ、今のはなんの話だ?」
「なんでもないよ。」
ガンザさんはしきりに首をひねっていたけど、僕は彼女に手を差し出した。
「行こう、ガンザさん。」
「ああ。だが、どこへ?」
「グロリアさんをとめに。彼女はなにかとんでもないことを企んでいるにちがいないよ。」
ガンザさんはうなずくと、しっかりと僕の手を握りかえしてきてくれた。
「痛くないか?」
「ううん、平気だよ。」
「カズミ、強くなったな。まさかカズミがあんな大胆なことをするとはな。」
「ガンザさん!」
「さあ、行こうか。」
ガンザさんは豪快に笑い、さらに手に力をこめてきた。本当はちょっと痛いけどね。でも、僕は平気だった。僕はもっともっと強くなって、逆に彼女を守るんだ。
はい、これで僕の話はもうおしまい。
元の世界にはもう戻れないかもしれないけど、僕に後悔はないし未練もない。
ただ、心のこりは…。
うしろから、猛烈な勢いで何かが迫ってきていた。
「やっぱりボクもいっしょに行くニャ~!」
「ミルテさん!?」
「良いではないか。旅のあいだ、退屈しないだろう。」
ガンザさんは余裕でかまえていたけど、僕には波乱の予感しかしなかった。
(おしまい)
「ガンザさん、ここにいたんだ。」
「…。」
「ガンザさん、怒ってるの?」
僕は彼女の隣に立ち、手すりに手を置いた。彼女のいらだちはグロリアさんに対してじゃなくて、僕に向けられていると思った。
でも、ガンザさんは僕のほうを向いてぺこりと頭をさげた。
「いや、怒ってなどいない。もし怒っているとすれば、それは私自身に対してだ。」
「どうして?」
「グロリアはカズミに選択を迫った。私は勝手に、カズミが即答することを期待していた。カズミの気持ちも考えずにな。カズミが元の世界に戻りたいと思うのは当然のことなのに。だからカズミ、どうしたいかは自分で考えろ。私はどちらでもいいぞ。」
ガンザさんに何かを期待していた僕が間違っていたのかもしれない。でも、僕が聞きたいのはそんな言葉じゃなかった。彼女がひとこと、言ってさえくれたらいいのに。それは選択を彼女におしつけるだけの卑怯な僕の想いだった。
「ガンザさんはどうしたいの?」
「どうもしない。ただ、私はひとりでも生きていける。だが、この世界ではカズミは無理だろう。だから、家族や仲間のいる世界に帰るのがいいだろう。」
「ガンザさん、僕を守るって言ったくせに。うそつき!」
僕はこみあげてくるなにかを堪えきれなくなり、手すりを離すといっきに階段をかけおりた。彼女にだけは、僕の泣き顔を見られたくはなかった。
ずいぶん遅くなったけど、僕はとぼとぼと医務室に戻った。ミルテさんは休んで回復したのか、ベッドの上であぐらをかいて座っていて退屈そうにしていたけど、僕の姿を見て顔を輝かせた。
「カズミにゃん! 遅いニャ~。ボク、おなかがペコペコニャよ。」
ミルテさんは僕が手渡したトレイをひったくると、ガツガツと飲み食いし始めた。彼女の元気さが僕にはうらやましかった。
「ミルテさん、僕はどうしたらいいんだろう。」
「はニャ? なんの話ニャ?」
僕が食堂や展望台での話をミルテさんにかいつまんで説明すると、彼女はただでさえ大きな目をさらにくりくりとさせた。
「びっくりしたニャ~。」
「だよね? 僕もびっくりしたよ。まさかグロリアさんが…。」
「いや、そこじゃニャくて。カズミにゃんが迷っていることに驚いたニャ!」
ミルテさんは猫手でしきりに顔を洗っていたけど、なんだか目を念入りにこすっていた。あれ? ひょっとして、ミルテさん、泣いてる?
「ミルテさん、なぜ泣いてるの?」
「そーゆーとこニャ! カズミにゃん、にぶすぎだし、ひとの気持ちもわからないのかニャ? だから、ガンザさんも怒ってたんニャ!」
こんどは急にミルテさんは怒りモードになり、頭の毛を逆立たせた。かわいいけど、ちょっとこわいかも。
「なんでカズミにゃんはあんな魔女の誘惑にまどわされるニャ! もっと自分の気持ちに素直になるニャ! 本当に本気でカズミにゃんはどうしたいニャ!」
「いたたっ。ミルテさん、痛いってば。」
興奮した彼女は僕のむなぐらをつかんで強くゆさぶった。猫手は爪がでていて痛いったら。
「ボクが代われるなら代わりたいくらいなのにニャ! カズミにゃんは…カズミにゃんは…ガンザにゃんを…。」
そこまで言って、今度はミルテさんはニャアニャアと泣き始めた。ボクはすこし迷ったけど、彼女の頭をなでてなぐさめようとした。かえってきたのは強烈な猫パンチだった。
「そーゆーとこって言ってるニャ! カズミにゃんはさっさとガンザにゃんを追いかけるニャ!」
そうだ、ミルテさんの言うとおり、はやくガンザさんを追いかけないと。
ガンザさんはとっくに展望台からはいなくなっていて、僕はあちこち彼女を探しまわり、行方を聞きまわった。商会につかまっていた様々な異種族たちは旅支度を始めていて、鉱山事務所は騒然としていた。
僕はオーガ族の戦士のひとりにガンザさんがもうここを出ていったと聞いて、慌てて外に飛び出した。目の前には山道が続いていて、僕はひたすら走りに走った。
「ガンザさん! 待って! どこなの!」
走っても走ってもガンザさんの姿は見えず、僕は焦るばかりで息はきれぎれになった。いきなり道がとぎれて、ひらけた草原に出た。かなり前方に、見慣れたうしろ姿があった。
「ガンザさん! 待って!」
僕は力のかぎり叫び、なんとか彼女をひきとめることができたみたいだった。
「待って! 待ってってば、ガンザさん!」
「どうした、カズミ? そんなにあわてて。」
「ひとりで行っちゃうなんてひどいよ!」
僕たちは草原にお互いに離れて立っていて、その距離は近いのに永遠みたいに遠かった。
「なぜだ? カズミは帰るのだろう、もといた世界に。別れのことばなどいらぬものだ。」
「そうだよ! お別れなんかいらないよ! だって、僕は…僕は…。ガンザさんと…。」
「私となんだ? よく聞こえないぞ。」
ガンザさんは完全にふりかえって、僕のほうを見ていた。堂々たる体格、長い髪、牙があるけど美しい顔。僕が大好きなガンザさんは、やっぱりガンザさんのままだった。僕は大声をだすためにいっきに息をすいこんだ。
「僕はガンザさんと、いっしょに…。」
突如、強い風が吹き彼女の髪がたなびいた。あまりにも強い風なので、僕はよろめいてしまった。
「あぶない!」
なにが起こったのかわからなかった。気づいたら、僕はガンザさんに抱きとめられていた。
「ガンザさん…。」
「あぶないところだったぞ。見ろ、切り株に頭を打つところだった。まったく、カズミは私がいないと…。」
僕はガンザさんの口を、それ以上なにも言えないように、僕の唇で塞いだ。彼女は思いのほか長い間、それを受け入れてくれた。
かなり時間がたってから、僕は彼女の腕の中にいた。そこは暖かくて心地よくて、僕にとって世界でこんなに安心な場所はほかになかった。
「おやおや、見せつけてくれますねえ。」
「グロリアか!」
上空では、ほうきに乗ったグロリアさんがぷかぷかと浮いていた。
「グロリアさん! まだ聞いてなかったよね、なぜ僕たちを助けてくれたの?」
「そうですねえ。あの時、決めたのです。一本橋でカズミさまがガンザさんに突進した時に。もしもカズミさまがそうしなかったら、わたくしはあなたたちを見捨てていました。」
「グロリアさん…?」
グロリアさんはあっという間にはるか上空へと昇っていき、見えなくなった。
「カズミ、今のはなんの話だ?」
「なんでもないよ。」
ガンザさんはしきりに首をひねっていたけど、僕は彼女に手を差し出した。
「行こう、ガンザさん。」
「ああ。だが、どこへ?」
「グロリアさんをとめに。彼女はなにかとんでもないことを企んでいるにちがいないよ。」
ガンザさんはうなずくと、しっかりと僕の手を握りかえしてきてくれた。
「痛くないか?」
「ううん、平気だよ。」
「カズミ、強くなったな。まさかカズミがあんな大胆なことをするとはな。」
「ガンザさん!」
「さあ、行こうか。」
ガンザさんは豪快に笑い、さらに手に力をこめてきた。本当はちょっと痛いけどね。でも、僕は平気だった。僕はもっともっと強くなって、逆に彼女を守るんだ。
はい、これで僕の話はもうおしまい。
元の世界にはもう戻れないかもしれないけど、僕に後悔はないし未練もない。
ただ、心のこりは…。
うしろから、猛烈な勢いで何かが迫ってきていた。
「やっぱりボクもいっしょに行くニャ~!」
「ミルテさん!?」
「良いではないか。旅のあいだ、退屈しないだろう。」
ガンザさんは余裕でかまえていたけど、僕には波乱の予感しかしなかった。
(おしまい)
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