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2.お茶会
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エアロさんの持ってきたバスケットには、魔女様からマリエルへの手紙と、とても美味しそうなマドレーヌが入っていた。しかも、焼きたてなのか心なしか温かい。
「うわぁ!美味しそうですね!」
私が言うと、エアロさんは嬉しそうな笑みを浮かべた。
マリエルが口を開く。
「エアロが作ってきてくれたのよね?」
エアロさんが頷き、言った。
「女性とのお茶会に男が作ったお菓子など変かと思ったのですが、マリエルも気に入ってたので、久しぶりに食べたいかな、と思って。シルヴィ様のお口にも合うと良いのですが…。」
「すごい。こんなの作れるなんて…!」
私は全く料理が出来ないので、尊敬する。
私が驚いてる姿を見て、マリエルが言う。
「そうなんです!
エアロはお菓子作りだけじゃなくて、料理も上手で、私もお城に滞在中に色んなレシピを教えてもらいました。」
「そっか。マリエルも料理上手だもんね。
…私も作れればなぁ。」
「シルヴィ様はあまり料理はされませんか?」
私は人には得意不得意があると思う。だから、自分が苦手なものに対しても、そういうものだと割り切っている。
「あ、はい。どうも上手く作れないんです。」
「このマドレーヌもそんなに難しくないですよ。
いつか機会があれば、一緒に作ってみますか?」
「え?いいんですか?」
私は思わず顔を上げる。
エアロさんは綺麗な笑みを浮かべて言った。
「えぇ。シルヴィ様ならいつでも大歓迎です。」
「ありがとうございます。じゃあ、いつか。」
エアロさんはニコッと笑い、頷いてくれた。
「じゃあ、お茶にしましょうか。私、淹れますね!」
マリエルがお茶を淹れてくれる。エアロさんのことがあるので、この場には三人しかいない。魔女に関する情報は規制されているのだ。
それからは三人で楽しくお茶をした。
エアロさんは話題が豊富な方で、とてもお話が上手だった。私はよく話すので、こういう時に率先して、会話を回すタイプなのだが、今日はエアロさんが私にもマリエルにも同じように会話を振ってくれた。…本当に気配り上手で良い人だ。こんな素敵な人、周りが放っておかないだろうに…と考えていた。
ぼーっとしていたようで、どんな話の流れかわからなかったが、エアロさんが私に話を振った。
「シルヴィ様は結婚されているんですか?」
「あ、私ですか?してないですよ。もう適齢期も過ぎてますし、この先も結婚しないだろうなって思ってます。」
エアロさんは心底驚いたように目を丸くした。
「そうなんですか?こんなにお綺麗なのに…。」
「派手な見た目なだけです。全然女性らしくないから、付き合ったところで、こんなガサツだとは思わなかった、可愛くないって言われるし。それに大抵の男性より私の方が強いし、稼ぎもいいし、そういう女は結婚相手としては厄介みたいで。やっぱりまだまだ大人しく家を守るのが理想の女性とされていますからね。
私が騎士団の副団長になる時もますます嫁の貰い手が無くなるぞーって言われました!」
私は笑って話す。だけど、マリエルもエアロさんも少し怒ったような表情だ。面白く話したつもりなのに…二人ともどうしたんだろう?
マリエルが机をバンっと軽く叩く。
「シルヴィ副団長は、お綺麗で強くて優しくて…私の理想の女性です!副団長の良さが分からない方なら結婚しなくて正解です!!」
「マリエル…」
エアロさんも口を開く。
「マリエルの言う通りですね。私もちゃんとお話ししたのは今日が初めてですが、シルヴィ様が素敵な方だと分かります。出会えていないだけで、シルヴィ様と結婚したい殿方なんて沢山いると思います。私が名乗りを上げたいくらいですよ。」
………え?なんて??
固まる私。
すると、マリエルは目をキラキラさせて話し出した。
「それ!いいですね!!
副団長なら絶対シーラ様とも上手くやれるし!」
私は焦った。
だって、エアロさんはジルベルトとの結婚が決まったとはいえ、マリエルのことが好きだと思うのだ。
そんなマリエルに別の人を勧められたら、エアロさんが傷付く!と思った、私はつい声を荒げた。
「マリエル、何を言ってるの?!エアロさんに相応しい人はもっと他にいるわよ!それに私は騎士団の副団長なんだから、ありえないわ!!」
沈黙が流れる。
…やってしまった。何もこんなに必死になって否定しなくても良かった。これじゃあエアロさんを完全に拒否してるようじゃないか。
案の定、エアロさんは眉を下げている。…流石に興味のない女性にでもこんな風に拒絶されたら悲しくなるよね。
エアロさんはフッと笑った。
「そうですよね!つまらない冗談を言ってしまいました。今のは忘れて下さい。」
「え、冗談だったの?私は本当に良いと思って…」
…お願いだから、マリエルにはこの話題にもう絡まないで欲しい。この子は色んなことに鈍感すぎるのだ。
「もう!この話はおしまい!
私も誰かいい人がいたら、考えるわ。」
「良い方がいらっしゃるといいですね。
応援しています。」
エアロさんはとても良い笑顔で私に笑いかけた。
…この感じじゃ完全に脈なしだな、とどこか残念に思う自分がいた。
◆ ◇ ◆
お茶会はジルベルトの乱入により、終わりを告げた。お茶会の終了予定より五分過ぎてもマリエルが戻って来ないから迎えに来たと言うのだ。…ジルベルトのマリエルへの想いをここ数年聞き続けてきた私だが、想いを昇華させたジルベルトは想像以上に過保護で、マリエルを溺愛していた。本当にマリエルも大変だなぁ…と思う一方、ここまで愛されるマリエルが羨ましかった。
エアロさんは予想外にもジルベルトを笑顔で迎えいれていた。「時間を過ぎてすみません」とお詫びの言葉まで言っていた。そのエアロさんの態度にジルベルトも態度を軟化させたのだった。
ジルベルトがマリエルを連れて帰ってしまったので、エアロさんの見送りは私一人だ。さっきのことがあるから、少し気まずい。
「エアロさん、今日はありがとうございました。」
「こちらこそ。とても楽しい時間でした。」
エアロさんは笑ってくれる。
「…また三人でお茶会しましょう。」
私が提案すると、エアロさんは頷く。
「そうですね、三人で。」
やっぱり三人だよね。どこか残念に思う自分に呆れる。エアロさんはマリエルに会いに来てるんだから、当たり前なのに。
「じゃあ、日程はマリエルが連絡しますね。魔女様への手紙に書くのかな?」
「いや…招待はシルヴィ様から頂けますか?」
は?何で?思わず聞き返す。
「え…私?」
エアロさんは頷く。
「えぇ。シーラへの手紙だと、シーラが私に伝え忘れることもあるかもしれません。」
「あぁ…そっか。じゃあ、マリエルからエアロさんへー」
エアロさんがククッと笑う。
「それだと面倒な人がいるでしょう?」
「あ、ジルベルト…。」
エアロさんの視線が何故か鋭くなる。
「シルヴィ様は、騎士団長様をジルベルトと呼び捨てにしているのですか?」
「あ、はい。もう十年以上一緒にいる仲なので…」
「そうですか…羨ましいですね。
…私のこともエアロと呼んで頂けますか?」
「え。な、なんで。」
私は予想外のことに慌てる。
エアロさんは少し寂しそうな声を出して、私に言う。
「もう私たちはお茶友達ですよね?仲良くなるには名前を呼び合うのも良いかな、と。…駄目ですか?」
「駄目じゃないですけど…」
「良かった!良いお土産を頂きました!
では、お手紙お待ちしていますね。…シルヴィ。」
そう言ってエアロさんは私の手の甲に口付けてウインクした。固まる私をよそに庭へ出て、私へ微笑むと、鴉に変身して帰っていった。
…あの人は私をどうしたいんだろう?
そして、後日、エアロさんは手紙を運ぶため定期的にマリエルと会っているのだから、招待なんて出さなくていいことに気付いた。今回のようにマリエルから口頭で誘えばいい。
…それでも、約束したから、と心の中で言い訳しながら、次回のお茶会の招待を書いてしまう私だった。
「うわぁ!美味しそうですね!」
私が言うと、エアロさんは嬉しそうな笑みを浮かべた。
マリエルが口を開く。
「エアロが作ってきてくれたのよね?」
エアロさんが頷き、言った。
「女性とのお茶会に男が作ったお菓子など変かと思ったのですが、マリエルも気に入ってたので、久しぶりに食べたいかな、と思って。シルヴィ様のお口にも合うと良いのですが…。」
「すごい。こんなの作れるなんて…!」
私は全く料理が出来ないので、尊敬する。
私が驚いてる姿を見て、マリエルが言う。
「そうなんです!
エアロはお菓子作りだけじゃなくて、料理も上手で、私もお城に滞在中に色んなレシピを教えてもらいました。」
「そっか。マリエルも料理上手だもんね。
…私も作れればなぁ。」
「シルヴィ様はあまり料理はされませんか?」
私は人には得意不得意があると思う。だから、自分が苦手なものに対しても、そういうものだと割り切っている。
「あ、はい。どうも上手く作れないんです。」
「このマドレーヌもそんなに難しくないですよ。
いつか機会があれば、一緒に作ってみますか?」
「え?いいんですか?」
私は思わず顔を上げる。
エアロさんは綺麗な笑みを浮かべて言った。
「えぇ。シルヴィ様ならいつでも大歓迎です。」
「ありがとうございます。じゃあ、いつか。」
エアロさんはニコッと笑い、頷いてくれた。
「じゃあ、お茶にしましょうか。私、淹れますね!」
マリエルがお茶を淹れてくれる。エアロさんのことがあるので、この場には三人しかいない。魔女に関する情報は規制されているのだ。
それからは三人で楽しくお茶をした。
エアロさんは話題が豊富な方で、とてもお話が上手だった。私はよく話すので、こういう時に率先して、会話を回すタイプなのだが、今日はエアロさんが私にもマリエルにも同じように会話を振ってくれた。…本当に気配り上手で良い人だ。こんな素敵な人、周りが放っておかないだろうに…と考えていた。
ぼーっとしていたようで、どんな話の流れかわからなかったが、エアロさんが私に話を振った。
「シルヴィ様は結婚されているんですか?」
「あ、私ですか?してないですよ。もう適齢期も過ぎてますし、この先も結婚しないだろうなって思ってます。」
エアロさんは心底驚いたように目を丸くした。
「そうなんですか?こんなにお綺麗なのに…。」
「派手な見た目なだけです。全然女性らしくないから、付き合ったところで、こんなガサツだとは思わなかった、可愛くないって言われるし。それに大抵の男性より私の方が強いし、稼ぎもいいし、そういう女は結婚相手としては厄介みたいで。やっぱりまだまだ大人しく家を守るのが理想の女性とされていますからね。
私が騎士団の副団長になる時もますます嫁の貰い手が無くなるぞーって言われました!」
私は笑って話す。だけど、マリエルもエアロさんも少し怒ったような表情だ。面白く話したつもりなのに…二人ともどうしたんだろう?
マリエルが机をバンっと軽く叩く。
「シルヴィ副団長は、お綺麗で強くて優しくて…私の理想の女性です!副団長の良さが分からない方なら結婚しなくて正解です!!」
「マリエル…」
エアロさんも口を開く。
「マリエルの言う通りですね。私もちゃんとお話ししたのは今日が初めてですが、シルヴィ様が素敵な方だと分かります。出会えていないだけで、シルヴィ様と結婚したい殿方なんて沢山いると思います。私が名乗りを上げたいくらいですよ。」
………え?なんて??
固まる私。
すると、マリエルは目をキラキラさせて話し出した。
「それ!いいですね!!
副団長なら絶対シーラ様とも上手くやれるし!」
私は焦った。
だって、エアロさんはジルベルトとの結婚が決まったとはいえ、マリエルのことが好きだと思うのだ。
そんなマリエルに別の人を勧められたら、エアロさんが傷付く!と思った、私はつい声を荒げた。
「マリエル、何を言ってるの?!エアロさんに相応しい人はもっと他にいるわよ!それに私は騎士団の副団長なんだから、ありえないわ!!」
沈黙が流れる。
…やってしまった。何もこんなに必死になって否定しなくても良かった。これじゃあエアロさんを完全に拒否してるようじゃないか。
案の定、エアロさんは眉を下げている。…流石に興味のない女性にでもこんな風に拒絶されたら悲しくなるよね。
エアロさんはフッと笑った。
「そうですよね!つまらない冗談を言ってしまいました。今のは忘れて下さい。」
「え、冗談だったの?私は本当に良いと思って…」
…お願いだから、マリエルにはこの話題にもう絡まないで欲しい。この子は色んなことに鈍感すぎるのだ。
「もう!この話はおしまい!
私も誰かいい人がいたら、考えるわ。」
「良い方がいらっしゃるといいですね。
応援しています。」
エアロさんはとても良い笑顔で私に笑いかけた。
…この感じじゃ完全に脈なしだな、とどこか残念に思う自分がいた。
◆ ◇ ◆
お茶会はジルベルトの乱入により、終わりを告げた。お茶会の終了予定より五分過ぎてもマリエルが戻って来ないから迎えに来たと言うのだ。…ジルベルトのマリエルへの想いをここ数年聞き続けてきた私だが、想いを昇華させたジルベルトは想像以上に過保護で、マリエルを溺愛していた。本当にマリエルも大変だなぁ…と思う一方、ここまで愛されるマリエルが羨ましかった。
エアロさんは予想外にもジルベルトを笑顔で迎えいれていた。「時間を過ぎてすみません」とお詫びの言葉まで言っていた。そのエアロさんの態度にジルベルトも態度を軟化させたのだった。
ジルベルトがマリエルを連れて帰ってしまったので、エアロさんの見送りは私一人だ。さっきのことがあるから、少し気まずい。
「エアロさん、今日はありがとうございました。」
「こちらこそ。とても楽しい時間でした。」
エアロさんは笑ってくれる。
「…また三人でお茶会しましょう。」
私が提案すると、エアロさんは頷く。
「そうですね、三人で。」
やっぱり三人だよね。どこか残念に思う自分に呆れる。エアロさんはマリエルに会いに来てるんだから、当たり前なのに。
「じゃあ、日程はマリエルが連絡しますね。魔女様への手紙に書くのかな?」
「いや…招待はシルヴィ様から頂けますか?」
は?何で?思わず聞き返す。
「え…私?」
エアロさんは頷く。
「えぇ。シーラへの手紙だと、シーラが私に伝え忘れることもあるかもしれません。」
「あぁ…そっか。じゃあ、マリエルからエアロさんへー」
エアロさんがククッと笑う。
「それだと面倒な人がいるでしょう?」
「あ、ジルベルト…。」
エアロさんの視線が何故か鋭くなる。
「シルヴィ様は、騎士団長様をジルベルトと呼び捨てにしているのですか?」
「あ、はい。もう十年以上一緒にいる仲なので…」
「そうですか…羨ましいですね。
…私のこともエアロと呼んで頂けますか?」
「え。な、なんで。」
私は予想外のことに慌てる。
エアロさんは少し寂しそうな声を出して、私に言う。
「もう私たちはお茶友達ですよね?仲良くなるには名前を呼び合うのも良いかな、と。…駄目ですか?」
「駄目じゃないですけど…」
「良かった!良いお土産を頂きました!
では、お手紙お待ちしていますね。…シルヴィ。」
そう言ってエアロさんは私の手の甲に口付けてウインクした。固まる私をよそに庭へ出て、私へ微笑むと、鴉に変身して帰っていった。
…あの人は私をどうしたいんだろう?
そして、後日、エアロさんは手紙を運ぶため定期的にマリエルと会っているのだから、招待なんて出さなくていいことに気付いた。今回のようにマリエルから口頭で誘えばいい。
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