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本編 浮島編
この街にも助ける人がいたよ
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「なぁリィモこの場所かな?」
『そうですね。ここで間違いないですね。弱った気が沢山集まっています』
それにしてもだ、パールの奴は抜け目が無いなぁ。
俺達は今、レミアールの街にこっそりと潜入していた。
この時、殆どの人達や兵士達が、国の中心にある丸い建物に集まり、空中を舞う魔道兵士達を夢中で見つめていたので、誰も俺たちに気付く事は無かった。
なぜならハクとロウが再び、空中ダンスショーを始めたからだ。もちろんパールの指示でなんだが、空中ダンスショーは本当に必要か? 面白がってるだけじゃ? それも本当に作戦のうちなんだよな? まぁそのおかげで誰にも気付かれずに、潜入できてるんだがな。
そもそもなんでこんな事になったのか、それはパーフェクトリザレクションの美しい煌めきをウットリと見ていた時だった。パールが突然爆弾発言を投げて来たんだ。
「ティーゴよ、この国の奴らはの? 侵略した国の者を奴隷として扱っとるらしいんじゃ。ワシは人を奴隷として扱うなど好かん」
「えっ……奴隷だって!?」
「そうじゃ、ドノーキンがペラペラと国の内情を話しておったわ。もうそろそろじゃの。街も人も元に戻ったのう」
パールがそう呟くと捨て台詞のように「ティーゴはその奴隷達を見つけ出し、解放してやってくれ! ワシはレミアール国の王を説教しに行って来る! 奴隷達の事は頼んだのじゃ」そう言ってレミアールの兵士達の所に飛んで行ってしまった。
「ちょっパール? 待ってくれよ! 俺ががぁ!?」
てな事があり、俺は今リィモと二人で、街に潜入し奴隷にされている人達の居場所を探索魔法で探し出し今に至る。なぜリィモと二人なのかというとだな。
パールが飛び去った後、俺はどうしようかと考え、少しの間立ち尽くしていた。
スバルや一号、三号達はというと、パールの後を追って飛んで行ってしまった。
カスパール様姿のパールと、少しでも長く一緒に居たいんだろう。その気持ちは分かるよ。大好きなんだよな。
それでキラに、街の端っこにでも降ろして貰おうかなと考えていたら、リィモが空を飛んでやって来たんだ。「ティーゴさんパーフェクトリザレクションを使ったみたいですね! 僕は初めて見ました」少し興奮気味のリィモに、事の経緯を説明すると、「僕にも手伝わせて下さい。人助けをしたいんです」と言ってくれ、リィモの浮遊魔法で街の端に降り、探索魔法を使い今に至る。
大きな倉庫の様な建物の扉を開けると…………ぐっ。
「…………これは」
「………………。」
俺とリィモは、余りの酷さに言葉を失った。だだっ広い倉庫の中で傷だらけの人達が横たわっていた。みんな足に重りを付けられていて動きにくそうだ。
「なぁ……あんた達はなんだ? この国の奴じゃないよな? 俺たちに何の用だ?」
重りを付けられた右足を、ゆっくりと引き摺りながらやせ細った男の人が近寄ってきた。
いきなり現れた俺とリィモを、怪しんでいるのか?
「あんた達がどこの国の奴でもいい、なぁ頼むよ。寝込んでるやつや、小さな子供達だけでも助けてくれないか? 俺の命でもなんでも差し出すから……なぁ! お願いします。お願いします!」
男の人は、地面に頭を擦り付けるように頭を下げる。
「わっちょっ頭を上げてくれ! 貴方の命を差し出してくれなくても、俺はここに居る人達みんなを助けに来たんだ! だから安心してくれ」
「そうですよ! 皆様をお助けします」
「…………えっ!? みんなを……助け……」
言葉を俺たちに返す前に、男の人は目からポロポロと涙を流し、嗚咽を漏らし泣いていた。
俺とリィモは、そんな姿を見て固く誓った。
絶対に助けてあげるからな。
『そうですね。ここで間違いないですね。弱った気が沢山集まっています』
それにしてもだ、パールの奴は抜け目が無いなぁ。
俺達は今、レミアールの街にこっそりと潜入していた。
この時、殆どの人達や兵士達が、国の中心にある丸い建物に集まり、空中を舞う魔道兵士達を夢中で見つめていたので、誰も俺たちに気付く事は無かった。
なぜならハクとロウが再び、空中ダンスショーを始めたからだ。もちろんパールの指示でなんだが、空中ダンスショーは本当に必要か? 面白がってるだけじゃ? それも本当に作戦のうちなんだよな? まぁそのおかげで誰にも気付かれずに、潜入できてるんだがな。
そもそもなんでこんな事になったのか、それはパーフェクトリザレクションの美しい煌めきをウットリと見ていた時だった。パールが突然爆弾発言を投げて来たんだ。
「ティーゴよ、この国の奴らはの? 侵略した国の者を奴隷として扱っとるらしいんじゃ。ワシは人を奴隷として扱うなど好かん」
「えっ……奴隷だって!?」
「そうじゃ、ドノーキンがペラペラと国の内情を話しておったわ。もうそろそろじゃの。街も人も元に戻ったのう」
パールがそう呟くと捨て台詞のように「ティーゴはその奴隷達を見つけ出し、解放してやってくれ! ワシはレミアール国の王を説教しに行って来る! 奴隷達の事は頼んだのじゃ」そう言ってレミアールの兵士達の所に飛んで行ってしまった。
「ちょっパール? 待ってくれよ! 俺ががぁ!?」
てな事があり、俺は今リィモと二人で、街に潜入し奴隷にされている人達の居場所を探索魔法で探し出し今に至る。なぜリィモと二人なのかというとだな。
パールが飛び去った後、俺はどうしようかと考え、少しの間立ち尽くしていた。
スバルや一号、三号達はというと、パールの後を追って飛んで行ってしまった。
カスパール様姿のパールと、少しでも長く一緒に居たいんだろう。その気持ちは分かるよ。大好きなんだよな。
それでキラに、街の端っこにでも降ろして貰おうかなと考えていたら、リィモが空を飛んでやって来たんだ。「ティーゴさんパーフェクトリザレクションを使ったみたいですね! 僕は初めて見ました」少し興奮気味のリィモに、事の経緯を説明すると、「僕にも手伝わせて下さい。人助けをしたいんです」と言ってくれ、リィモの浮遊魔法で街の端に降り、探索魔法を使い今に至る。
大きな倉庫の様な建物の扉を開けると…………ぐっ。
「…………これは」
「………………。」
俺とリィモは、余りの酷さに言葉を失った。だだっ広い倉庫の中で傷だらけの人達が横たわっていた。みんな足に重りを付けられていて動きにくそうだ。
「なぁ……あんた達はなんだ? この国の奴じゃないよな? 俺たちに何の用だ?」
重りを付けられた右足を、ゆっくりと引き摺りながらやせ細った男の人が近寄ってきた。
いきなり現れた俺とリィモを、怪しんでいるのか?
「あんた達がどこの国の奴でもいい、なぁ頼むよ。寝込んでるやつや、小さな子供達だけでも助けてくれないか? 俺の命でもなんでも差し出すから……なぁ! お願いします。お願いします!」
男の人は、地面に頭を擦り付けるように頭を下げる。
「わっちょっ頭を上げてくれ! 貴方の命を差し出してくれなくても、俺はここに居る人達みんなを助けに来たんだ! だから安心してくれ」
「そうですよ! 皆様をお助けします」
「…………えっ!? みんなを……助け……」
言葉を俺たちに返す前に、男の人は目からポロポロと涙を流し、嗚咽を漏らし泣いていた。
俺とリィモは、そんな姿を見て固く誓った。
絶対に助けてあげるからな。
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