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本編 浮島編
港町ニューバウン
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異空間に戻ると、みんなが寝ている家に足早に帰る
するとすでに起きていて、俺が机に用意しておいたご飯を美味しそうに食べていた。
『ゴクンッ! ティーゴ! どこ行ってたんすか? はむっ』
「そうじゃ。もぐっ……起きたらおらんし……もぐもぎゅっ」
一号とパールが、食べながら質問してくる。食べるか質問するかどっちかにしてくれるか?
「ほう……ティーゴは倭の国に行きたいんじゃな?」
「そうなんだ。小さな時に本で倭の国の事を知って、それからずっと憧れてて行って見たかった国なんだ。燦聖教の事もやっと解決したしな。のんびりと倭の国観光なんかも、たまには良いかなと思って」
「ふむ……観光か、良いのう」
パールはポツリとそう呟くと、しっぽをユラユラ揺らし何やら楽しそうに見える。
これはもしや? パールも倭の国に行きたくなってるな?
『倭の国の飯はうんまいからな。俺も賛成だ』
スバルが俺達の話に割って入って来た。相変わらず好きの基準が食べ物だな。
『我は主と一緒なら、どこでも楽しいから良いのだ』
銀太がまた可愛い事を行って俺を喜ばせる。可愛いなぁ銀太め。
『ぬっぬう……気持ち良いのだ』
銀太の頭をわしゃわしゃと愛でながら、柔らかい被毛を堪能していると……いつもは話に入って来ない二号が、珍しくソワソワしながら『俺も倭の国に行きたい! 湯屋や建物の構造をみたいんだ。前にカスパール様と行った時は、建物を研究してなかったからな、今回はじっくりと建物の勉強がしたいんだ』と熱弁する。
いつもは無口な二号が、早口で捲し立てながら勢いよく話してくれた。
二号の行きたいって熱い気持ちは伝わったよ。
「って事でみんなの意見は一致したな? じゃあ倭の国に行くか?」
「うむ。そうじゃの! 次の目的地は倭の国じゃ」
『『『『『おー!!』』』』』
よしっ! そうと決まったら色々と準備もしたいし……倭の国に行くなら船旅だよな。
……などと俺が一人考えこんでいると。
「では倭の国に転移するかの」
パールがいきなり転移しようと言い出した。
「わっ! ちょっと待ってくれパール!」
そうじゃないんだよ!
「んん? なんじゃ?」
「俺はさ? 倭の国に行った事かないだろう?」
「うむ?」
パールがそれがどうしたと言わんばかりに、首を傾げる。
「だからさ、転移とかじゃなくて倭の国に正攻法で行きたいんだよ。みんなが行くような行き方で……普通に」
「ほう……ではちと長い船旅になるぞ? そうじゃのう……皆と同じなら……港町ニューバウンから船で、三週間はかかるかのう」
パールはしっぽをパタパタと動かし、猫なのには少し難しそうな顔をしている様にもみえる。
たぶん優しいから、時間がかかるのを心配してくれてるんだろうな。
「時間がかかるのはいいんだよ。その道中も楽しいからな」
「そうか……ならニューバウンに転移じゃな?」
「おう。パール先生頼みます」
俺とパールは異空間から出て、転移魔法を使うと、ジャバネイル王国からヴァンシュタイン王国の港町ニューバウンへと転移した。
「わぁ……海の香りも懐かしい」
この街に来たらスバルと参加した釣り大会の事を思いだす。
ただ……その後が大変だったんだよな……人魚を助けて魔族に襲われて。
思い出したらこの街でも色々とあったなぁ。
などと俺が感慨深く浸っていたら「何をしとるんじゃ? 早う歩かんか」っと。
パールに早く行くぞと、催促される。ったくせっかちなんだから、少しくらい思い出に浸ってもいいだろ。
なんてもちろん言わない。
「はいよー今行く。待ってくれパール」
俺とパールは、人気の無い場所を探し出しパール特製の船を出すと、倭の国に向かって出発するのだった。
するとすでに起きていて、俺が机に用意しておいたご飯を美味しそうに食べていた。
『ゴクンッ! ティーゴ! どこ行ってたんすか? はむっ』
「そうじゃ。もぐっ……起きたらおらんし……もぐもぎゅっ」
一号とパールが、食べながら質問してくる。食べるか質問するかどっちかにしてくれるか?
「ほう……ティーゴは倭の国に行きたいんじゃな?」
「そうなんだ。小さな時に本で倭の国の事を知って、それからずっと憧れてて行って見たかった国なんだ。燦聖教の事もやっと解決したしな。のんびりと倭の国観光なんかも、たまには良いかなと思って」
「ふむ……観光か、良いのう」
パールはポツリとそう呟くと、しっぽをユラユラ揺らし何やら楽しそうに見える。
これはもしや? パールも倭の国に行きたくなってるな?
『倭の国の飯はうんまいからな。俺も賛成だ』
スバルが俺達の話に割って入って来た。相変わらず好きの基準が食べ物だな。
『我は主と一緒なら、どこでも楽しいから良いのだ』
銀太がまた可愛い事を行って俺を喜ばせる。可愛いなぁ銀太め。
『ぬっぬう……気持ち良いのだ』
銀太の頭をわしゃわしゃと愛でながら、柔らかい被毛を堪能していると……いつもは話に入って来ない二号が、珍しくソワソワしながら『俺も倭の国に行きたい! 湯屋や建物の構造をみたいんだ。前にカスパール様と行った時は、建物を研究してなかったからな、今回はじっくりと建物の勉強がしたいんだ』と熱弁する。
いつもは無口な二号が、早口で捲し立てながら勢いよく話してくれた。
二号の行きたいって熱い気持ちは伝わったよ。
「って事でみんなの意見は一致したな? じゃあ倭の国に行くか?」
「うむ。そうじゃの! 次の目的地は倭の国じゃ」
『『『『『おー!!』』』』』
よしっ! そうと決まったら色々と準備もしたいし……倭の国に行くなら船旅だよな。
……などと俺が一人考えこんでいると。
「では倭の国に転移するかの」
パールがいきなり転移しようと言い出した。
「わっ! ちょっと待ってくれパール!」
そうじゃないんだよ!
「んん? なんじゃ?」
「俺はさ? 倭の国に行った事かないだろう?」
「うむ?」
パールがそれがどうしたと言わんばかりに、首を傾げる。
「だからさ、転移とかじゃなくて倭の国に正攻法で行きたいんだよ。みんなが行くような行き方で……普通に」
「ほう……ではちと長い船旅になるぞ? そうじゃのう……皆と同じなら……港町ニューバウンから船で、三週間はかかるかのう」
パールはしっぽをパタパタと動かし、猫なのには少し難しそうな顔をしている様にもみえる。
たぶん優しいから、時間がかかるのを心配してくれてるんだろうな。
「時間がかかるのはいいんだよ。その道中も楽しいからな」
「そうか……ならニューバウンに転移じゃな?」
「おう。パール先生頼みます」
俺とパールは異空間から出て、転移魔法を使うと、ジャバネイル王国からヴァンシュタイン王国の港町ニューバウンへと転移した。
「わぁ……海の香りも懐かしい」
この街に来たらスバルと参加した釣り大会の事を思いだす。
ただ……その後が大変だったんだよな……人魚を助けて魔族に襲われて。
思い出したらこの街でも色々とあったなぁ。
などと俺が感慨深く浸っていたら「何をしとるんじゃ? 早う歩かんか」っと。
パールに早く行くぞと、催促される。ったくせっかちなんだから、少しくらい思い出に浸ってもいいだろ。
なんてもちろん言わない。
「はいよー今行く。待ってくれパール」
俺とパールは、人気の無い場所を探し出しパール特製の船を出すと、倭の国に向かって出発するのだった。
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