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ルチア十六歳、魔法学園編
最終話 結婚式
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シェラ様にお姫様抱っこされたまま、私達は会場に向かう。
大きな扉を開けると、中で沢山のお友達が出迎えてくれた……。
白ちゃん、黒ちゃん……。
獣人族の獣王様、愛し子のウサギ獣人ミミィさん……。
魔法学園で仲良くなったミシェルさん達が、瞳をウルウルとさせ手を振ってくれている。
いつも私のお世話をしてくれているエリーさんも……お父様も……みんなが涙ながらに拍手してくれる。
こんなにもたくさんの人に祝福して貰えるなんて……。
「シェラ様……私……幸せで……ふぅっ」
嬉しくて涙が止まらない。
『皆、ルチィの事が大好きなのだ……さぁ我らの結婚を神に誓おう』
シェラ様に抱っこされたまま、司祭様の所に歩いて行く。
司祭様の前に二人並んで立つと、司祭様がニコリと私たちを見て微笑む。
「病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、死がふたりを分かつまで命の続く限り、これを愛し、敬い、貞操を守ることを誓いますか?」
『我はこの愛しい番ルチアと、死が二人をわかつまで命の続く限り永遠の愛を神に誓う』
「わっ……私もシェラ……ザード様に永遠の愛を……神に誓いまずっひっく」
だめだっ涙が溢れてきてちゃんと話せない。
泣きじゃくる私に、シェラ様は優しくキスをしてくれた。
その瞬間! 私の胸に光る龍心が眩く虹色に輝く。
会場にキラキラと眩い光の粉をばら撒く。
それを見て、会場からは一斉に大歓声の声が沸く!
「「「何て美しいの!」」」
「「「幸せの光ー幸せのお裾分け」」」
「「「ー流石愛し子様ー」」」
『ルチィ? コレは神からの祝福じゃ……さすが愛し子だのう。神からも愛されておるのか。じゃが一番愛してるのは我だ。それは譲れんがの?』
「ふふっ……シェラ様ったら」
シェラ様が再びキスを落とした。
この綺麗な光の粉が神様からの祝福……。
気がつくと妖精さん達も集まり祝福の為にと、空から沢山の花を撒いてくれている。
ーールチィおめでと
ーールチィ幸せー嬉しい
ーーおめでとールチィ大好きー
ーーおめでとー♪♪
光と花のシャワーだ……綺麗。
『これは圧巻……美しいのう』
「本当に……私っ幸せっでふ」
『ふふ』
シェラ様は私を抱き寄せおでこキスをすると、涙が止まらない私の瞳を、指の腹で愛おしそうに撫でてくれた。
この後も夢の様な時間が続いた。
異世界に転生して……シェラ様と出会えて私は本当に幸せだ……。
可愛い聖獣の白ちゃん、黒ちゃん、ウリ坊、妖精さん。いつも私を守ってくれてありがとう。
みんな大好き。
この世界に転生出来て本当に良かった。
fin
⭐︎★⭐︎★⭐︎★⭐︎
これにて本編完結ですが……。
この後、シャリオンの確執その後を番外編で書きたいなと思っています。
このお話に入れようかなとも考えたのですが、悩んだ結果長くなるので番外編で書く事にしました。
ご要望があれは、その他番外編も書こうかなと考えてます。
ミシェルさんの蜜月やルチアとシェラのその後など♡
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