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ルチア十六歳、魔法学園編

作戦会議

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 ーー次は無いからな! 一週間ルチィ抜き!

『ルチィ抜き? ふぬう。それは嫌だ!』
ーーじゃあ何も言わずにめちゃくちゃするな! 分かったな?
『ぐっ……』



⭐︎★⭐︎★⭐︎★⭐︎




 獣王国に帰って来て直ぐに、シェラ様は白ちゃん達にお説教されている。

 少し可哀想だけど、流石に今回はいきなり森を消すとか、やり過ぎだと思うので、白ちゃん達に任せて。

 私はミミィさんと獣王様と三人で、お茶を飲みながらエレヴァン王国について話しをしている。

「本当に許せません! 妖精を道具に使うなんて、消えた子達を思い出すと今も胸が苦しい。」
「確かにな。嫌な予感はしてたがあれ程とは。妖精達が少しでも助かって良かった」

 エレヴァン王国に捕まった妖精さん達は、あれが全てなのかな? 
 もしかしてまだ王国に居るんじゃ……?

「あのう。妖精さん達はもしかしエレヴァン王国にまだ居るんじゃ……」

 二人が一斉に私を見る。

「なっ!? 確かに! 他にも魔道具に閉じ込めていそうだな!」


ーールチィの予想通りエレヴァン王国にまだ沢山の妖精が捕まっている。
ーーエレヴァン王国から沢山妖精の気配がしたからね。

 お説教タイムが終わった、白ちゃん黒ちゃんそしてシェラ様が話に参加する。

「そんな。それじゃあ早く助けてあげないと」

ーーそうだね! 急がないとまた魔獣と合成される。

ーー今から作戦会議だ! 俺達は妖精を道具にした、エレヴァン王国を許す気はない。国を潰してやる。

『我もだ。ルチィをあんなに泣かせ悲しませた。絶対に許さぬ。妖精が捕まっていなければ、国など直ぐに消してやるのにの』

 今。シレっと怖い事言わなかった? シェラ様? 簡単に消すとか言ったらダメだよ?

「で、聖獣様? 作戦は何か考えがあるのですか?」

ーーふふ。何もない。

「ちょっ!? 白ちゃん何も無いって」

ーーだってルチィ? 妖精達が捕まっている場所は分かってる。僕達はその場所に転移し、て妖精解放して。後はエレヴァン王国をどうする? って事だよ?

『我は妖精を逃がしたら、国を消してしまおうと思っておる』

ーーうんうんそのアイデアも良いね。

「それなら、妖精を酷い目に合わせたのだから! 同じ様に道具として使ってやりたいですわ!」

 ミミィさん。可愛い顔して言ってる事は残酷です。

ーー同じ様に痛めつけるか。うん! そのアイデアも良いね!

 私は気付いてしまった……。

 これって作戦会議じゃなくて、

 お仕置き会議だ。
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