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ルチア十六歳、魔法学園編

小話 白ちゃん黒ちゃん

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「ただいま~……」

ーーおかえりルチィ! デートは楽しめた? シェラの奴に何かされてない?

 部屋に帰ってもまだ頭がふわふわして、何だか夢の中にいるみたい。
 白ちゃんの質問にちゃんと返事が出来ない。

ーーんっ!? あれ? ルチィ。
ーー本当だ! 魔力が!

 あれ? 急に二匹の様子が。いきなり私にくっ付いて来た。何⁉︎

ーールチィ! シェラと番の契りを交わしたんだな!

「えっ! 何で分かるの? 何もまだ話してないのに!」

ーー俺達は、ルチィの魔力がご飯だからな! 魔力の感じが前と変わってるんだよ。
ーーそうそう! 前にも増して魔力が濃く強くなってる。コレは完全にシェラの強い魔力の影響だな! 良い感じで融合してる。


 魔力が融合? 

ーールチィが嬉しいと魔力も美味しいなるんだよ! 今日の魔力は格別美味しい。デート楽しめたんだね!

 魔力でそんな事分かるなんて、何か恥ずかしい。。

「あっ! そうそう。コレはお土産。大人気店のスイーツだよ。すっごく美味しかったから! 食べてみて!」

 お店からいきなり消えたはずなのに、お土産がちゃんとあった。 
 何とホワイトムーンのオーナーさんが届けてくれたらしい。ありがとうございます。

ーーこれは!? 美味しー! サクサクした中にトロッとした。甘酸っぱいソース。
ーーコレも! ふわふわで美味い!

 余りにも美味しそうに食べるから。食べたくなってきちゃった。

「えっ! 私も食べたい。ちょっと頂戴!」

 白いふわふわしたケーキをつまみ口に入れる。

モグッ
「おいしっ♪」

ーーあっ! ルチィそれは僕まだ食べてないから!
ーーコレは全部俺の!

 食いしんぼうな聖獣達め。
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