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【考察】

『特殊な人格】 異性にだらしない

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【特殊な人格】の夫は、妻に平気で元カノの話をする。しかも未だに連絡を取っていて内容まで教える。これだけでもかなり【特殊な人格】と分かるが、その他にも何人も親密な女性がいる事なども話す。「妻のお前など居なくても俺はちっとも困らない」ことを自慢したいのか⁉︎
そして、そんな自分の話を聞いても妻は平気で、自分からは離れていかない確固たる自信がある。
それから【特殊な人格】である自分のことを誰にも話さないだろうと思っている。(甘い、笑)

妻が怯む話をして、反応を楽しむ【特殊な人格】の夫。人の困った顔を見て楽しいのは、子供のいじめと同類だ。
男性の浮気は本能。だが、世の中にはする人しない人がいる。理性が本能を上回るから、普通の大人の人は本能のままに女性を襲うなんてことはしない。(起きたら事件である)

この異性へのだらしなさは、遺伝するのだろうか?『特殊な人格】の夫の父も昔はモテたであろうタイプである。また後々、彼の母の病気のことも書いていくが、この母の病気の原因が父の浮気だと親戚一同言っているそうだ。(病名からは、直接の因果関係は無いように思われるが)【特殊な人格】の夫も親戚から聞いて父の過去の浮気を知ったのだ。
両親は、父の過去の浮気話は息子は知らないと思っている。息子と一緒で実に考えの甘い両親である。

親が子に教育しなければならないことはポッカリ抜けて、浮気や嘘はバレなければ良い、を身を持って教えてきた両親。夫が【特殊な人格】になるのも頷ける。
【特殊な人格】の夫を作り上げたのは、【特殊な人格】の両親。当たり前か(苦笑)

自分達が作り上げた【特殊な人格】の息子なのに、今は「さわらぬ神に祟りなし」方式の関わりである。すぐに短気を起こし暴言を吐く息子に、ほとほと手を焼き全てを妻に頼りきっているのである。
妻は一気に3人の困った人達の面倒、いや、もはや子育てだ。
3人が3人とも、困難に見舞われると他人が助けてくれるものだと思っている。面倒なことは避けて逃げて、お気楽に生きている。問題か起きたら自ら考えて自ら行動し立ち向かった経験が無く、今現在起きている両親と夫の問題も解決する事など出来るわけが無く、問題には一切関係の無い妻か全て魔法のように解決してくれると丸投げする。(困ったものだ)

異性にだらしないのは、自分が困った時に助けてもらうための道具としてしか女性を見ていないからだ。「自分を助けない女は価値がない」と自慢げに言う【特殊な人格】の夫を、妻は冷ややかな目で見つめるしかない。
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