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恋するコペルニクス
29話 その手には……
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「とにかく、コイツは元人間じゃ! 呪いを解いてやれば救えるぞ」
あかん! ここ数分間の記憶がなくなっておる。
というか、どうしてスケベ像を助け出す話に進展している。
「あっ、ふ~ん……」
「ふ~んって……主、まさか同族を見捨てる気か!? 我ら、魔族だって困っておる奴がおったら協力し合うのに」
「すまない……俺は、人助けすると屁が止まらなくなる体質なんだ。 俺のアナ〇ブレスは、三千度ぐらいの高熱を放出し、秒間12秒で時速450キロに到達するんだ」
「じ、地獄絵図じゃな……ラグナロクでも始めるつもりかぇ」
机もないのに、両肘をつき口元で両手を組む。
そこから中腰姿勢に入る。
これで、エアーゲンドウの完成だ。
人類の八割ぐらいが、このポーズをみてコイツはマジだ! と錯覚する。
ササブリには悪いが今の話はフィクションだ。
アットホームでホワイトな魔界と違って、人間界は泥沼の中に住む魑魅魍魎たちが金貨一枚を奪い合うセカイなのさ。
石像を助ける趣味は俺にない。というか善人ではなく悪人だから、ハンターに追われている。
三歩譲って、美女ならともかく、この吟遊詩人は野郎だ。しかも、南国育ち臭いほど顔の掘りが深い。
仮に詩人が復活したら、どうなると思っているんだ。
見た目の濃さだけでキャラ負けするじゃないか!
困ることなんて何もないけど、コイツの幸せを考えるとこのままの方が幸せかもしれん。
「仮に――仮にだ。主がコヤツのように石像に変えられたらどう思うんじゃ?」
「女湯の脱衣所に設置してくれ」
「本当にいいのか? 実物を前にずぅーと見ているだけじゃぞ。挙句、客と言えば常連のオバハン集団。アレらは遠慮がない、主が動けないことを良い事に主の全身を触りまくってくるぞ」
ゾワッと鳥肌が立った。
俺の推理は間違っていたようだ。
スケベの像は加害者ではなく被害者だった……正式名はスケベされる像。
こんな簡単なトリックも見抜けないなんて俺もまだまだだな。
苦笑いを浮かべながら俺は部屋を去った。
「待て待て待て!! 何を勝手に自己完結しておるのだ。この人間を助けるべきじゃろ!?」
「えっ――メンドクサクナイ? それより、ほら! 新たな冒険が俺たち待っているぜ! ひゃっほぃ!」
「見損なったぞ、主よ! 人とは互いの手と手を取れる種族だと母様から聞かされていたのに……この有様とは」
「……その手には、ナイフが握られていたんだよね。警戒もせず知らない奴の手なんか握れば、そうなることもあるだろうに……」
「主、一体どうしたのだと言うのじゃ? 過去に何かあったというのか……?」
それ以上は、俺も答えなかった。
話す義理もないし、話たいとも思わない。
そもそも今更、昔のことなんて思い返してどうする?
あの地獄のような苦しさと終わらない絶望を蒸し返せとでも……はっ、冗談じゃない。
このランキング世界は、俺がようやく手にいれた自由だ。
不自由だろうが理不尽であろうが、自身が意思決定できる立場にある。こんな素晴らしいことは他にはない。
もう誰にも縛られない、邪魔はさせない、ここでは俺の支配者は俺自身だ。
全部、ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぅ――決めるのは俺。
「一つ、訊いていいか?」
「なんじゃ? スリーサイズとかは言わんぞ」
「本当にお前は、魔王なのか? やけに人間に肩入れしているようだが……何か裏でもあんの?」
「質問が二つじゃぞ。まぁ、良い機会だから話しておこう」
ササブリは俺のことに関して追求しようとはしなかった。
単に興味がないだけかもしれないが、豹変する俺を見ても動じることはない。
魔族で魔王なのだから、このぐらいは平気だということか……。
何を期待してんだ? 俺はもう、過去は振り返らないと決めたじゃないか!
「我は魔王じゃ、正真正銘のな。だからこそ求める、己が力の復活を! その為には、主にたくさんポイントを使用して欲しいんじゃい! さすれば、もっと大量のポイントを持つバケモノが出てくるからな」
「あはっ、はははは! あはははっ!!」
「何がおかしい!! 我は、本気じゃ!」
「いや、ごめんごめん。別に馬鹿にしたんじゃないよ」
思わず、抱腹絶倒しそうになった。
どうやら、彼女は俺が思っていた以上に魔王を自覚していた。
純真に思える言動も、愛らしい仕草もすべては自身の野望の為。
目的を果たすのに必要ならば何でもやる。
むしろ、ゴールまでの過程なんか気にもかけちゃいない。
俺を利用し、俺の望みまで叶えてくる最高の逸材だ。
ならば、俺もその流儀に習うとしよう……魔王を使役する者として。
あかん! ここ数分間の記憶がなくなっておる。
というか、どうしてスケベ像を助け出す話に進展している。
「あっ、ふ~ん……」
「ふ~んって……主、まさか同族を見捨てる気か!? 我ら、魔族だって困っておる奴がおったら協力し合うのに」
「すまない……俺は、人助けすると屁が止まらなくなる体質なんだ。 俺のアナ〇ブレスは、三千度ぐらいの高熱を放出し、秒間12秒で時速450キロに到達するんだ」
「じ、地獄絵図じゃな……ラグナロクでも始めるつもりかぇ」
机もないのに、両肘をつき口元で両手を組む。
そこから中腰姿勢に入る。
これで、エアーゲンドウの完成だ。
人類の八割ぐらいが、このポーズをみてコイツはマジだ! と錯覚する。
ササブリには悪いが今の話はフィクションだ。
アットホームでホワイトな魔界と違って、人間界は泥沼の中に住む魑魅魍魎たちが金貨一枚を奪い合うセカイなのさ。
石像を助ける趣味は俺にない。というか善人ではなく悪人だから、ハンターに追われている。
三歩譲って、美女ならともかく、この吟遊詩人は野郎だ。しかも、南国育ち臭いほど顔の掘りが深い。
仮に詩人が復活したら、どうなると思っているんだ。
見た目の濃さだけでキャラ負けするじゃないか!
困ることなんて何もないけど、コイツの幸せを考えるとこのままの方が幸せかもしれん。
「仮に――仮にだ。主がコヤツのように石像に変えられたらどう思うんじゃ?」
「女湯の脱衣所に設置してくれ」
「本当にいいのか? 実物を前にずぅーと見ているだけじゃぞ。挙句、客と言えば常連のオバハン集団。アレらは遠慮がない、主が動けないことを良い事に主の全身を触りまくってくるぞ」
ゾワッと鳥肌が立った。
俺の推理は間違っていたようだ。
スケベの像は加害者ではなく被害者だった……正式名はスケベされる像。
こんな簡単なトリックも見抜けないなんて俺もまだまだだな。
苦笑いを浮かべながら俺は部屋を去った。
「待て待て待て!! 何を勝手に自己完結しておるのだ。この人間を助けるべきじゃろ!?」
「えっ――メンドクサクナイ? それより、ほら! 新たな冒険が俺たち待っているぜ! ひゃっほぃ!」
「見損なったぞ、主よ! 人とは互いの手と手を取れる種族だと母様から聞かされていたのに……この有様とは」
「……その手には、ナイフが握られていたんだよね。警戒もせず知らない奴の手なんか握れば、そうなることもあるだろうに……」
「主、一体どうしたのだと言うのじゃ? 過去に何かあったというのか……?」
それ以上は、俺も答えなかった。
話す義理もないし、話たいとも思わない。
そもそも今更、昔のことなんて思い返してどうする?
あの地獄のような苦しさと終わらない絶望を蒸し返せとでも……はっ、冗談じゃない。
このランキング世界は、俺がようやく手にいれた自由だ。
不自由だろうが理不尽であろうが、自身が意思決定できる立場にある。こんな素晴らしいことは他にはない。
もう誰にも縛られない、邪魔はさせない、ここでは俺の支配者は俺自身だ。
全部、ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぅ――決めるのは俺。
「一つ、訊いていいか?」
「なんじゃ? スリーサイズとかは言わんぞ」
「本当にお前は、魔王なのか? やけに人間に肩入れしているようだが……何か裏でもあんの?」
「質問が二つじゃぞ。まぁ、良い機会だから話しておこう」
ササブリは俺のことに関して追求しようとはしなかった。
単に興味がないだけかもしれないが、豹変する俺を見ても動じることはない。
魔族で魔王なのだから、このぐらいは平気だということか……。
何を期待してんだ? 俺はもう、過去は振り返らないと決めたじゃないか!
「我は魔王じゃ、正真正銘のな。だからこそ求める、己が力の復活を! その為には、主にたくさんポイントを使用して欲しいんじゃい! さすれば、もっと大量のポイントを持つバケモノが出てくるからな」
「あはっ、はははは! あはははっ!!」
「何がおかしい!! 我は、本気じゃ!」
「いや、ごめんごめん。別に馬鹿にしたんじゃないよ」
思わず、抱腹絶倒しそうになった。
どうやら、彼女は俺が思っていた以上に魔王を自覚していた。
純真に思える言動も、愛らしい仕草もすべては自身の野望の為。
目的を果たすのに必要ならば何でもやる。
むしろ、ゴールまでの過程なんか気にもかけちゃいない。
俺を利用し、俺の望みまで叶えてくる最高の逸材だ。
ならば、俺もその流儀に習うとしよう……魔王を使役する者として。
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