68 / 74
幻影抱く灰色の都
嵐きたりて
しおりを挟む
思いがけないアクシデント。
それはこちらの都合が悪い時に限って襲ってくる。
修復作業が終了する間近だった。
このまま順調にいけば問題なく帰路につけるはずだった。
なのに――私たちの気持ちを踏みにじるかのように天候は悪化、土砂降りの雨にみまわれた。
「なんてこった……いかん! 急いで船に戻るぞ!!」
「そんなもう少しで穴が塞ぎきるところだったのに――」
「そげん、悠長なこと言うとられん。空が暗くなっておる……ちゅうことは紫甲冑どもが間もなくやって来るとね」
「うえ! 夜だけじゃないの? どうして、それを教えてくれなかったのよ! ああ、もう! このままだと、ずぶ濡れになっちゃう。皆、私の所に集まって雨避けの風魔法をかけるから」
「ほうう、コイツはありがたい!」
「ほら、トルテも」
「今日は何だか、水に濡れてばかりな気がします……」
「うん。船に戻ったら、お風呂借りよう」
来た道を走って戻る。
人力なんて、非効率で時間ばかり無駄に食う。
いつもなら、ロッドでひとっ飛び、すぐに移動完了のはず……なんだけど、こうも雨足が強いと視界が確保できず、方向感覚までも狂ってしまう。
ただでさえ、土地勘がない場所で迷子にでもなったら、再び皆と合流するのは難しいだろう。
そう考えると、周囲に合わせて行動をした方が無難だ。
あと少しで、船が停泊している河川に辿りつく。
という状況で、恐ろしい記憶が甦ってきた。
あれ? あれあれ? そう言えば、上陸する際に使用した手漕ぎボートって一艘しかないんだっけ?
ああ……もう一つは藻屑となって散ってしまったんだ。
「アンタ、空を飛べたとね? オイたち、全員で二人乗りのボートに乗るのは厳しか! どうにか、あの娘を連れて船まで来られんか!?」
「不可能ではないけど……あれ? オイスタ、トルテは?」
「お、おらん! 確かさっきまで、ここに居たと……親方は知らんけ?」
「いや、ワシも見とらん。はぐれたにしては、様子がヘンだな。皆で辺りを探そう」
「いや、二人はもう船に戻った方がいいよ! この土砂降りの中じゃ、いくら呼び掛けても雨音で声が聞こえにくい。それに、微かだけど魔力探知に反応が出ている。おそらく、マテリアルソルジャーが近づいてきているんだ」
「んな事、わかってん!! それでも、子供一人置き去りにする事はできん! そげな事したら、男児として一生の恥だわい」
「今はそんなこと――――」
聞き分けにないオイスタに対して反論しようとする私。
その肩にポンと手が置かれた。
ミノさんだった。
彼は、焦りは禁物だと諭すようにして真顔で頷く。
年長者の貫禄というモノなのだろうか? 深い皺が刻まれたその凛々しい面構えの前には、私程度の言葉など陳腐なモノに思えてしまう。
「嬢ちゃん。オイスタの奴にとっては、譲れんモンってのがあるんよ、分かってやってくれ」
「……そうね、言い争っている場合じゃないわ。早く、トルテを見つけないと!」
急ぎ、三人でトルテの捜索にあたる。
とは、いうものの……手掛かりは一つもなく、降雨は激しくなる一方だ。
くわえて、水浸しになった地面から、見るからに不自然な水蒸気が発生している。
「くっ……してやられた!! もっと早く気づくべきだった」
「どないしたと? モッしゃん」
「この雨、ミストチャフと同じジャマ―効果を持っている。魔力感知が妨害されてトルテの居場所がつかめないの」
「待て待て、そげな事になっておるちゅうことは……」
「ええ、オイスタ。私たちは、まんまと敵陣の中に入り込んでしまった可能性が高い」
荒廃した住居区画を全力で駆けながら、そうではない事を頻り祈った。
思い過ごしなら、それでいい。
敵と遭遇していない今ならトルテを発見次第、船に戻ることもできる。
近くにある家屋の上から、踊る人影が見えた。
私に気づくと即座に屋根から飛び降り、地上に迫ってくる。
トルテじゃない……なぜなら、影は一つだけではない。
もう一つ、人ではない大きな動物のシルエットが間近に接近してきている。
「馬!? まさか、ペイルライダー!!」
その、まさかのまかさだ。凄まじい衝撃と水しぶきを上げ地上に降臨したのは、首のない黒毛の騎馬。
騎馬の鞍には丁重な装飾が施されており、帷子のように編み込まれた鎖が垂れ下がっている。
その上に、跨るは青白い甲冑騎士。
メランコさんが言っていた容姿と一致している……コイツがソルジャーたちの指揮官、ペイルライダーなのか?
「こいつは笑えんわ……万事休すたい」
オイスタが表情を凍りつかせている。
私たちの進路方向、背後、左右、四方八方から大群となったマテリアルソルジャーが引っ切り無しに行軍してきている。
すでに完璧な包囲網が形成されていた。
遺跡は貴重な文化財などと、甘ちょろい考えは捨てた方がいい。
この景色を灰燼に帰してでも、亡者たちに立ち向かわなければ私達は一巻の終わりだ。
「うおおお! 押し寄せてくるぞぉぉ――、ワシは戦えんから期待するな。なんせ、大工以外の何でもないからな――」
「オイスタは船長を守って、私はペイッ―――――」
ほんのわずかに目を放した隙を狙い、立ち上がった馬体が私に覆い被さろうとしていた。
まったく情け容赦ない挨拶だ。
あの蹄、人の頭部より巨大じゃないか?
踏みつぶされでもしたら、まず一溜りもない。
「させっかよぉぉおお――!」
騎馬の横腹に銀色の鉄鎚が飛ぶ。
強打を受けた馬体は瞬時に真横に押し流されていく。
態勢を崩し横転しそうなる騎馬をソルジャーたちが身を犠牲にして支える。
何名かの戦士が馬に踏みつけられ見るも無残に散っていった。
亡者たちの群れに紛れていたトルテが、好機とばかり抜け出しペイルライダーへの追撃を試みる。
戦士の虚を突いて振り上げられる鉄鎚であったが、ソレを急遽中断し彼女は身を屈めた。
直後、一直線に伸びる光がトルテの頭上を通過し背後にいたソルジャーたちを焼き払った。
魔法だ……聖法には詳しくないので名前は分からないけど、光属性の魔法であることは間違いない。
あの娘は、一瞬でそれに気づき看破したというのか?
クリミナルブリッジでも垣間見えた、おそるべき戦闘センスの高さ。
その事実が彼女という重戦士の姿、生き様を如実に映し出している。
最初からだ――――
メランコさんから依頼を受けた、その時から彼女はペイルライダーをターゲットにしていたんだ!
理由は本人から問い質さないと判明しないが、これだけは確かだ。
ペイルライダーと戦う為にトルテはわざと、私達からはぐれたのだ。
「モッしゃん! 手ぇ貸してくれい」
いつの間にか、オイスタ達が、ソルジャーに揉みくちゃにされていた。
ミノさんに至っては「あばばあばばば!」と泡を食っている。
このまま乱戦になると彼らの身が危ない。
「二人とも、歯を食いしばって!! サイクロン」
本来なら、正式な術式を用いて発動させる中級魔法で大半の魔術師が習得する近代魔法、サイクロン。
魔導士では習得できないその魔法を、私は風と風、同属性によるダブルキャストで再現できる。
その旋風はありとあらゆるモノを取り込み、上空へと巻き上げる。
確か、ソルジャー達は高所には移動できないはずだった。
だから、二人を拾い上げる為に全員まとめて天高く飛ばすことにした。
離れた位置から二人の悲鳴が聞こえている。
けど、大丈夫だろう。
雨避けに張っていたウインドミールによって彼らの身の安全は守られているのだから。
あとは、上手くサイクロンをコントロールして屋根の上にでも避難させておこう。
さて……本題はここからだ。
それはこちらの都合が悪い時に限って襲ってくる。
修復作業が終了する間近だった。
このまま順調にいけば問題なく帰路につけるはずだった。
なのに――私たちの気持ちを踏みにじるかのように天候は悪化、土砂降りの雨にみまわれた。
「なんてこった……いかん! 急いで船に戻るぞ!!」
「そんなもう少しで穴が塞ぎきるところだったのに――」
「そげん、悠長なこと言うとられん。空が暗くなっておる……ちゅうことは紫甲冑どもが間もなくやって来るとね」
「うえ! 夜だけじゃないの? どうして、それを教えてくれなかったのよ! ああ、もう! このままだと、ずぶ濡れになっちゃう。皆、私の所に集まって雨避けの風魔法をかけるから」
「ほうう、コイツはありがたい!」
「ほら、トルテも」
「今日は何だか、水に濡れてばかりな気がします……」
「うん。船に戻ったら、お風呂借りよう」
来た道を走って戻る。
人力なんて、非効率で時間ばかり無駄に食う。
いつもなら、ロッドでひとっ飛び、すぐに移動完了のはず……なんだけど、こうも雨足が強いと視界が確保できず、方向感覚までも狂ってしまう。
ただでさえ、土地勘がない場所で迷子にでもなったら、再び皆と合流するのは難しいだろう。
そう考えると、周囲に合わせて行動をした方が無難だ。
あと少しで、船が停泊している河川に辿りつく。
という状況で、恐ろしい記憶が甦ってきた。
あれ? あれあれ? そう言えば、上陸する際に使用した手漕ぎボートって一艘しかないんだっけ?
ああ……もう一つは藻屑となって散ってしまったんだ。
「アンタ、空を飛べたとね? オイたち、全員で二人乗りのボートに乗るのは厳しか! どうにか、あの娘を連れて船まで来られんか!?」
「不可能ではないけど……あれ? オイスタ、トルテは?」
「お、おらん! 確かさっきまで、ここに居たと……親方は知らんけ?」
「いや、ワシも見とらん。はぐれたにしては、様子がヘンだな。皆で辺りを探そう」
「いや、二人はもう船に戻った方がいいよ! この土砂降りの中じゃ、いくら呼び掛けても雨音で声が聞こえにくい。それに、微かだけど魔力探知に反応が出ている。おそらく、マテリアルソルジャーが近づいてきているんだ」
「んな事、わかってん!! それでも、子供一人置き去りにする事はできん! そげな事したら、男児として一生の恥だわい」
「今はそんなこと――――」
聞き分けにないオイスタに対して反論しようとする私。
その肩にポンと手が置かれた。
ミノさんだった。
彼は、焦りは禁物だと諭すようにして真顔で頷く。
年長者の貫禄というモノなのだろうか? 深い皺が刻まれたその凛々しい面構えの前には、私程度の言葉など陳腐なモノに思えてしまう。
「嬢ちゃん。オイスタの奴にとっては、譲れんモンってのがあるんよ、分かってやってくれ」
「……そうね、言い争っている場合じゃないわ。早く、トルテを見つけないと!」
急ぎ、三人でトルテの捜索にあたる。
とは、いうものの……手掛かりは一つもなく、降雨は激しくなる一方だ。
くわえて、水浸しになった地面から、見るからに不自然な水蒸気が発生している。
「くっ……してやられた!! もっと早く気づくべきだった」
「どないしたと? モッしゃん」
「この雨、ミストチャフと同じジャマ―効果を持っている。魔力感知が妨害されてトルテの居場所がつかめないの」
「待て待て、そげな事になっておるちゅうことは……」
「ええ、オイスタ。私たちは、まんまと敵陣の中に入り込んでしまった可能性が高い」
荒廃した住居区画を全力で駆けながら、そうではない事を頻り祈った。
思い過ごしなら、それでいい。
敵と遭遇していない今ならトルテを発見次第、船に戻ることもできる。
近くにある家屋の上から、踊る人影が見えた。
私に気づくと即座に屋根から飛び降り、地上に迫ってくる。
トルテじゃない……なぜなら、影は一つだけではない。
もう一つ、人ではない大きな動物のシルエットが間近に接近してきている。
「馬!? まさか、ペイルライダー!!」
その、まさかのまかさだ。凄まじい衝撃と水しぶきを上げ地上に降臨したのは、首のない黒毛の騎馬。
騎馬の鞍には丁重な装飾が施されており、帷子のように編み込まれた鎖が垂れ下がっている。
その上に、跨るは青白い甲冑騎士。
メランコさんが言っていた容姿と一致している……コイツがソルジャーたちの指揮官、ペイルライダーなのか?
「こいつは笑えんわ……万事休すたい」
オイスタが表情を凍りつかせている。
私たちの進路方向、背後、左右、四方八方から大群となったマテリアルソルジャーが引っ切り無しに行軍してきている。
すでに完璧な包囲網が形成されていた。
遺跡は貴重な文化財などと、甘ちょろい考えは捨てた方がいい。
この景色を灰燼に帰してでも、亡者たちに立ち向かわなければ私達は一巻の終わりだ。
「うおおお! 押し寄せてくるぞぉぉ――、ワシは戦えんから期待するな。なんせ、大工以外の何でもないからな――」
「オイスタは船長を守って、私はペイッ―――――」
ほんのわずかに目を放した隙を狙い、立ち上がった馬体が私に覆い被さろうとしていた。
まったく情け容赦ない挨拶だ。
あの蹄、人の頭部より巨大じゃないか?
踏みつぶされでもしたら、まず一溜りもない。
「させっかよぉぉおお――!」
騎馬の横腹に銀色の鉄鎚が飛ぶ。
強打を受けた馬体は瞬時に真横に押し流されていく。
態勢を崩し横転しそうなる騎馬をソルジャーたちが身を犠牲にして支える。
何名かの戦士が馬に踏みつけられ見るも無残に散っていった。
亡者たちの群れに紛れていたトルテが、好機とばかり抜け出しペイルライダーへの追撃を試みる。
戦士の虚を突いて振り上げられる鉄鎚であったが、ソレを急遽中断し彼女は身を屈めた。
直後、一直線に伸びる光がトルテの頭上を通過し背後にいたソルジャーたちを焼き払った。
魔法だ……聖法には詳しくないので名前は分からないけど、光属性の魔法であることは間違いない。
あの娘は、一瞬でそれに気づき看破したというのか?
クリミナルブリッジでも垣間見えた、おそるべき戦闘センスの高さ。
その事実が彼女という重戦士の姿、生き様を如実に映し出している。
最初からだ――――
メランコさんから依頼を受けた、その時から彼女はペイルライダーをターゲットにしていたんだ!
理由は本人から問い質さないと判明しないが、これだけは確かだ。
ペイルライダーと戦う為にトルテはわざと、私達からはぐれたのだ。
「モッしゃん! 手ぇ貸してくれい」
いつの間にか、オイスタ達が、ソルジャーに揉みくちゃにされていた。
ミノさんに至っては「あばばあばばば!」と泡を食っている。
このまま乱戦になると彼らの身が危ない。
「二人とも、歯を食いしばって!! サイクロン」
本来なら、正式な術式を用いて発動させる中級魔法で大半の魔術師が習得する近代魔法、サイクロン。
魔導士では習得できないその魔法を、私は風と風、同属性によるダブルキャストで再現できる。
その旋風はありとあらゆるモノを取り込み、上空へと巻き上げる。
確か、ソルジャー達は高所には移動できないはずだった。
だから、二人を拾い上げる為に全員まとめて天高く飛ばすことにした。
離れた位置から二人の悲鳴が聞こえている。
けど、大丈夫だろう。
雨避けに張っていたウインドミールによって彼らの身の安全は守られているのだから。
あとは、上手くサイクロンをコントロールして屋根の上にでも避難させておこう。
さて……本題はここからだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる