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還らずの森
鉄壁を越える力
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「はぁはぁ……もう、一気に片づけるしかないか」
三匹目のやせ細ったノッポがダガーナイフをちらつかせて、こちらの隙をうかがっていた。
ホント、一対四の対決はしんどすぎてツライ。
一匹ずつ倒すのなら、のんびりやれるかもしれない……もっとも今回みたい場合、戦いが長引くほど私の勝機がなくなっていくのは目に見えている。
こちらの手札は魔法のみ、かといって奴らの魔法耐性は非情に高く、ほぼダメージが通らない。
普通に考えれば確実に詰みだ、普通は……ただ、物事というものは見る角度を変えれば解答も様変わりする。
あれらは霊体であるがゆえ、人の形で顕現し続けるためには莫大な魔力か、あるいは類似する有機媒体が必要だ。
無論、前者ではない。
それは魔力感知で確認済みだ。
ならば、純粋なエネルギー体ではないと考えるのが自然。
おそらく奴らは核として依り代を使っている。
でなければ、魔力の塊である空糸を使った時に無効化干渉か、エネルギー吸収が起こったはず。
霊体でありながらも魔力を吸い取ることもない、そこから導き出せるのは――――
「物理無効は性質的なものだけど、魔法耐性のほうは単純に魔法防御バリアを張っているだけかな」
神眼で再確認した。
私自身が気づいたことにより、新たな情報が開示されている。
どうやら、サンタクロースは瞬間的にリフレクションと呼ばれるシールドバリアを展開できるようだ。
リフレクションは魔法だけに反応し屈折または拡散させたりする能力らしいが、一般魔法ではなく精霊魔法で発現している。
「そうか……なら話は早い、バリアごとぶっ潰せるぐらいの超強力な魔法を見舞ってやろーじゃないの」
右手に魔力の流れを集結させる、始めは水を凝縮させるイメージで。
程よく魔力が凝固し結晶となってきたら風のヴェールで優しく、けれど高速回転で包み込む。
あとは、できた球体に雷撃をまとわせれば完成。
術式挿入完了、魔導力回路は正常に作動、オドストレージを確保、演算補正よし。
「邪霊ども、新米魔導士を甘くみないで! 喰らえぇえぇえっ――――――!!」
幼いころの楽しい思い出?
それを尋ねられても一つとして出てこない。
思い浮かぶのは晴れの日、雨の日、台風や雪が降っても日夜を通して続けた魔術師の訓練。
鍛錬とは到底、呼べるものではない精神的苦行に耐える中、我が師である彼女はよく私にこう言い聞かせていた。
「理想が高いのは悪いことではない。けど、自身の足下すら固まっていなければ高い場所には飛び出せない」と。
対する私は決まってこう答えた。
「せんせー、キタイしておいてください。わたし、リッパな魔術師になって、ニチアサ枠をつかみ取りますから」
迷いは全くなく即答だった。
ニチアサという単語に困惑する師を前にして本気で答えていた。
多分、師匠は「無茶せず、基礎もしっかりとやりなさい」と言いたかったんだと思う。
私に才能がないのを理解しながらも、得意気になる私の鼻っ柱を折るどころか、優しく笑い返してくれた。
時折、厳しくなることもあったが全部、私を思ってのことだ。
彼女は決して教え子を見捨てたりはせず、才能の有無関係なく常に分け隔てなく誰にでも接していた。
だからこそ、自身の限界を知っても、なお諦めきれなかった。
大好きな先生は私の憧れであり夢。
いつか、強くて優しい先生みたいな魔術師になって彼女に恩返ししたいと今までずっと願っていた。
報われない努力よりも、先生に胸を張ってお礼を言えなかったことの方がよほど辛かった。
「先生、私――魔術師にはなれなかったけど、魔導士にはなれたよ」
辺り、一帯が黄金に輝いていた。
荒れ狂う風は木々を根元から引き抜き、天高く舞い上がるそれを熱波が焼き尽くす。
地に轟く雷音、大地が震動しブロック状に隆起していく。
「いけない!! やり過ぎた……」
複合属性の縛りにより、威力が制限されているから大丈夫だろうとぶっ放した魔法、ヴォルテックスクラスタは上級を遥かにしのぐ超級、天災クラスのものだった。
言い訳でしかないが、私もこの魔法を実際に目にしたのは今が初めてだ。
というか、今の今まで存在しなかった魔法……少し前に私が術式を閃いて創ったヤツを今回、ちょっとばかし実戦で試したわけなんだけど…………。
迂闊だった……一体、誰に謝罪すればいいのだろう?
普通に考えれば森の所有者なんだろうけど、隠世の場合それすらサッパリだ?
まぁ、ここまで破壊してしまったんだ。
謝罪しても許してもらえないだろう……。
とりあえず、ダガーナイフを持ってスタンバっていたノッポの彼は自業自得と断言してもいいだろう。
彼はタイミング悪く、ヴォルテックスが発動したのと同時に私に襲いかかってきた。
そのせいで、瞬く間に消し炭と化してしまった。
チビもファットも爆風の渦に飲まれた後は完全に気配を絶っている。
残るは一体、最初に出てきたサンタクノース(合体型)だけだ。
ロボットみたいな、ふざけた名称。
一瞬、疑ってしまったがクロムウェルアーカイブスには真実しかでてこない。
精霊と他生物の合体……。
神眼で確認したところ、微かだがサンタクノースの内側から別の生命反応を感知した。
他の邪霊たちは、おそらく人の遺体を媒体にしていたのだろう。
微かに死臭を漂わせていた。
けれどコイツ、合体型は違う。
生きている人間を依り代に誕生した逸材。アーカイブスにはそう記されている。
だからこそ、コイツ一体だけは見逃し生かしておいた。
第一、まだ息がある人を見捨てられるほど、私は冷血無慈悲にはなれない。
私は落ちていたダガーナイフを拾う。
黒邪のナイフ、サンタクノースの霊力より零れおちた半霊物質の刃。
状態異常の止血を付与する上、ライフスティールのオマケつき何ともえぐい一本、こんなので刺されたらひとたまりもない。
対岸にいる合体型は私を見るなり獣のようにガルルッと唸り威嚇してきた。
取り込んだ者の生存本能が影響しているのかもしれない、霊体にしては非常に珍しい行動を見せてくる。
こうなってしまった以上、立場は完璧に逆転したと言えよう。
狩るはずの狩人が獲物に狩られてしまう、弱肉強食の掟にとっては生物の立場など取るに足らないものなのだろう。
「……空糸鋭突」
風の糸を短い針のようにすると何本かをサンタクノースに向けて撃ちこんだ。
内一本は額を貫くと、先端に巻きつけておいたダガーナイフの刃先が後頭部から突出した。
本来は魔物の心臓である魔核。
サンタクノース(完全体)の場合は憑依する人間に核を同化させエネルギーを供給するパイプとして用いていた。
核を破壊すれば当然、魔物は活動を停止するだろう。
無論、それの意味する先は依り代となった人間を犠牲とし見捨てるということ。
悩むまでもない。
そんな解決法は最初から認めていない。
「私はね。自分とって望ましくないことは、決してやらない主義なんだ」
だからこそ、この刃の通るダガーナイフがあって良かったと心底思う。
ナイフの能力であるライフスティールは、刺した場合に限り対象の生命を奪い取る。
これにより、生命力を依り代から供給しているサンタクノースは連結を絶たれ、すぐにエネルギー枯渇を起こすはずだ。
案の定、カタチを保てなくなった黒い靄の塊が少しずつ周囲の空気に溶け混ざって消えてゆく。
三匹目のやせ細ったノッポがダガーナイフをちらつかせて、こちらの隙をうかがっていた。
ホント、一対四の対決はしんどすぎてツライ。
一匹ずつ倒すのなら、のんびりやれるかもしれない……もっとも今回みたい場合、戦いが長引くほど私の勝機がなくなっていくのは目に見えている。
こちらの手札は魔法のみ、かといって奴らの魔法耐性は非情に高く、ほぼダメージが通らない。
普通に考えれば確実に詰みだ、普通は……ただ、物事というものは見る角度を変えれば解答も様変わりする。
あれらは霊体であるがゆえ、人の形で顕現し続けるためには莫大な魔力か、あるいは類似する有機媒体が必要だ。
無論、前者ではない。
それは魔力感知で確認済みだ。
ならば、純粋なエネルギー体ではないと考えるのが自然。
おそらく奴らは核として依り代を使っている。
でなければ、魔力の塊である空糸を使った時に無効化干渉か、エネルギー吸収が起こったはず。
霊体でありながらも魔力を吸い取ることもない、そこから導き出せるのは――――
「物理無効は性質的なものだけど、魔法耐性のほうは単純に魔法防御バリアを張っているだけかな」
神眼で再確認した。
私自身が気づいたことにより、新たな情報が開示されている。
どうやら、サンタクロースは瞬間的にリフレクションと呼ばれるシールドバリアを展開できるようだ。
リフレクションは魔法だけに反応し屈折または拡散させたりする能力らしいが、一般魔法ではなく精霊魔法で発現している。
「そうか……なら話は早い、バリアごとぶっ潰せるぐらいの超強力な魔法を見舞ってやろーじゃないの」
右手に魔力の流れを集結させる、始めは水を凝縮させるイメージで。
程よく魔力が凝固し結晶となってきたら風のヴェールで優しく、けれど高速回転で包み込む。
あとは、できた球体に雷撃をまとわせれば完成。
術式挿入完了、魔導力回路は正常に作動、オドストレージを確保、演算補正よし。
「邪霊ども、新米魔導士を甘くみないで! 喰らえぇえぇえっ――――――!!」
幼いころの楽しい思い出?
それを尋ねられても一つとして出てこない。
思い浮かぶのは晴れの日、雨の日、台風や雪が降っても日夜を通して続けた魔術師の訓練。
鍛錬とは到底、呼べるものではない精神的苦行に耐える中、我が師である彼女はよく私にこう言い聞かせていた。
「理想が高いのは悪いことではない。けど、自身の足下すら固まっていなければ高い場所には飛び出せない」と。
対する私は決まってこう答えた。
「せんせー、キタイしておいてください。わたし、リッパな魔術師になって、ニチアサ枠をつかみ取りますから」
迷いは全くなく即答だった。
ニチアサという単語に困惑する師を前にして本気で答えていた。
多分、師匠は「無茶せず、基礎もしっかりとやりなさい」と言いたかったんだと思う。
私に才能がないのを理解しながらも、得意気になる私の鼻っ柱を折るどころか、優しく笑い返してくれた。
時折、厳しくなることもあったが全部、私を思ってのことだ。
彼女は決して教え子を見捨てたりはせず、才能の有無関係なく常に分け隔てなく誰にでも接していた。
だからこそ、自身の限界を知っても、なお諦めきれなかった。
大好きな先生は私の憧れであり夢。
いつか、強くて優しい先生みたいな魔術師になって彼女に恩返ししたいと今までずっと願っていた。
報われない努力よりも、先生に胸を張ってお礼を言えなかったことの方がよほど辛かった。
「先生、私――魔術師にはなれなかったけど、魔導士にはなれたよ」
辺り、一帯が黄金に輝いていた。
荒れ狂う風は木々を根元から引き抜き、天高く舞い上がるそれを熱波が焼き尽くす。
地に轟く雷音、大地が震動しブロック状に隆起していく。
「いけない!! やり過ぎた……」
複合属性の縛りにより、威力が制限されているから大丈夫だろうとぶっ放した魔法、ヴォルテックスクラスタは上級を遥かにしのぐ超級、天災クラスのものだった。
言い訳でしかないが、私もこの魔法を実際に目にしたのは今が初めてだ。
というか、今の今まで存在しなかった魔法……少し前に私が術式を閃いて創ったヤツを今回、ちょっとばかし実戦で試したわけなんだけど…………。
迂闊だった……一体、誰に謝罪すればいいのだろう?
普通に考えれば森の所有者なんだろうけど、隠世の場合それすらサッパリだ?
まぁ、ここまで破壊してしまったんだ。
謝罪しても許してもらえないだろう……。
とりあえず、ダガーナイフを持ってスタンバっていたノッポの彼は自業自得と断言してもいいだろう。
彼はタイミング悪く、ヴォルテックスが発動したのと同時に私に襲いかかってきた。
そのせいで、瞬く間に消し炭と化してしまった。
チビもファットも爆風の渦に飲まれた後は完全に気配を絶っている。
残るは一体、最初に出てきたサンタクノース(合体型)だけだ。
ロボットみたいな、ふざけた名称。
一瞬、疑ってしまったがクロムウェルアーカイブスには真実しかでてこない。
精霊と他生物の合体……。
神眼で確認したところ、微かだがサンタクノースの内側から別の生命反応を感知した。
他の邪霊たちは、おそらく人の遺体を媒体にしていたのだろう。
微かに死臭を漂わせていた。
けれどコイツ、合体型は違う。
生きている人間を依り代に誕生した逸材。アーカイブスにはそう記されている。
だからこそ、コイツ一体だけは見逃し生かしておいた。
第一、まだ息がある人を見捨てられるほど、私は冷血無慈悲にはなれない。
私は落ちていたダガーナイフを拾う。
黒邪のナイフ、サンタクノースの霊力より零れおちた半霊物質の刃。
状態異常の止血を付与する上、ライフスティールのオマケつき何ともえぐい一本、こんなので刺されたらひとたまりもない。
対岸にいる合体型は私を見るなり獣のようにガルルッと唸り威嚇してきた。
取り込んだ者の生存本能が影響しているのかもしれない、霊体にしては非常に珍しい行動を見せてくる。
こうなってしまった以上、立場は完璧に逆転したと言えよう。
狩るはずの狩人が獲物に狩られてしまう、弱肉強食の掟にとっては生物の立場など取るに足らないものなのだろう。
「……空糸鋭突」
風の糸を短い針のようにすると何本かをサンタクノースに向けて撃ちこんだ。
内一本は額を貫くと、先端に巻きつけておいたダガーナイフの刃先が後頭部から突出した。
本来は魔物の心臓である魔核。
サンタクノース(完全体)の場合は憑依する人間に核を同化させエネルギーを供給するパイプとして用いていた。
核を破壊すれば当然、魔物は活動を停止するだろう。
無論、それの意味する先は依り代となった人間を犠牲とし見捨てるということ。
悩むまでもない。
そんな解決法は最初から認めていない。
「私はね。自分とって望ましくないことは、決してやらない主義なんだ」
だからこそ、この刃の通るダガーナイフがあって良かったと心底思う。
ナイフの能力であるライフスティールは、刺した場合に限り対象の生命を奪い取る。
これにより、生命力を依り代から供給しているサンタクノースは連結を絶たれ、すぐにエネルギー枯渇を起こすはずだ。
案の定、カタチを保てなくなった黒い靄の塊が少しずつ周囲の空気に溶け混ざって消えてゆく。
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