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「BARまりあ」
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「BARまりあ」
10月15日、ニコニコ商店街の定例会議が「お好み焼きがんちゃん」で開かれていた。皆が難しい顔をしているのは、こども食堂、市民サロンでの配食予算が物価高、水光熱費高でショートし、回数を減らすか、有償化するかの瀬戸際にきている事が課題に挙げられているからだった。
こども食堂、市民サロンの現実をドキュメンタリーで関西ローカルニュースのテレビニュースで放映することで寄付を集めようとメディアクリエイトの取材も入っているので太田と稀世も会議に参加している。
「来月から金の週5日を月水金の3日に減らすか、こども食堂は無料から100円に、高齢者配食は150円から250円に上げるかせんと継続はしんどいよな。」
「いや、毎日の夕食をここの食事に依存してる子供もよおさん居るんやから日数を減らすはあかんやろ。100円や250円くらいやったら有償化はやむを得んのとちゃうか?」
「いや、100円っていうても月にしたら2000円や。兄弟がおったら4000円や6000円になるんやで。それを理由に来られへん子供が出てくるんとちゃうか?」
「今の予算でぎりぎりのメニュー作りやから、これ以上のコストカットは厳しいよな。米の値段が極端に上がったんが痛いわ。でも最低限必要なカロリーと栄養バランスはとりたいしなぁ…。」
参加者が真面目に討論を繰り返しているのを聞きながら稀世は真剣にメモをとっている。
2時間の会議で最終的な結論は出ず、過去の寄付のプール金が尽きるまでは、現状を維持するという「消極的」な結論で会議は終了した。
「サブちゃん、こども食堂そんなに厳しいの?直さんがサブちゃんは身銭を切って配食してるって言ってたけど大丈夫なん?」
稀世が三朗に尋ねると、作り笑いを浮かべて優しく答えた。
「稀世さんが心配することとちゃいますよ。好きでやってることですから…。今日の会議の内容は、ごもっともな話やけど、「今まであったもの」が「無くなる」ってことは子供たちにしたら大変な事ですからね。
子供らのせいで米の値段が上がったわけやないですからねぇ。まあ、5キロ千円台前半で買えてたのが2500円越えになるとは思っても無かったですけどね。
幸い僕は、独身ですから僕がちょっと我慢することで子供らの笑顔が見られるんやったら全然大丈夫ですよ。」
「ちなみに毎月の運営費ってどないして賄ってんの?」
稀世が尋ねると三朗は言葉を濁しながら赤裸々に説明をしてくれた。一つは商店街会費からの出資で各店舗が納める月会費3000円の内、約半分が配食予算にあてられているとのことだった。
後は各飲食店に置かれた「寄付金ボックス」だが、以前はおつりの小銭を入れてくれる人が多く、それなりの金額が集まっていたのだがキャッシュレス決済が進んだここ数年でおつりが無くなり、寄付金ボックスでの収入が激減していることが語られ、稀世も納得した。
「あー、確かに飲食店でもスーパーでも現金で払うこと少なくなったもんね。確かに、ご飯を950円で食べて50円おつりもらってレジの前に「こども食堂に協力してください」って募金箱があったら50円入れやすいけど、キャッシュレスで食べてわざわざお財布から現金で寄付ってせえへんわな。私もそうやわ…。他は何があんの?」
「現実問題として、運営費の寄付で一番大きいのは「飲み屋」さんでの寄付なんですよ。まりあさんの店が圧倒的にトップですね。
まりあさんは「うちは飲み屋やからこども食堂の配食には参加できへんから、お客さんからしっかり寄付を集めるのに協力するわ。」って言うてくれて、レジの前に目立つように寄付金ボックスを置いてくれてるんですよ。
うちの寄付金ボックスは「小銭」しか入ることはありませんけど、まりあさんの店の寄付金ボックスは「札」が入りますからね。もちろん、強要されること無く、お客さんが自主的に寄付してくれるのはまりあさんの店のサービスとホスピタリティーの賜物ですけどね。
後は今回みたいに稀世さんのところでローカルニュースを作ってくれてテレビ放映があった後に寄付の申し出がありますので、上手に番組を作ってくださいね。」
三朗が厳しい現実を語ると、直が声をかけて来た。
「三朗、久しぶりにまりあちゃんの店にみんなで行こかってことになってるんやけど行くやろ?良かったら稀世ちゃんと太田はんも行けへんか?」
商店街役員のほとんどがBARまりあに足を向けた。今までは気にしていなかったが確かにカウンターの端に「ニコニコ商店街こども食堂運営にご協力ください。寄付してくれた素敵なお客さんには次回「生ビール」一杯サービス!」と書かれた透明の寄付金ボックスに名刺サイズの「生ビール」サービス券が入れられた小箱がつけられ、寄付金ボックスには多くの「札」が入っているのが確認できた。
「よお、稀世!今日はニコニコ商店街の会議の取材やったんか?がっつり寄付が集まる番組作りしたってくれよ。」
とまりあに声をかけられた。
ニコニコ商店街メンバーは奥のボックス席に着いた。まりあがいつもの「焼酎」のセットをサーブし、稀世がメンバーの要望に合わせてロック、水割り、お湯割りと作っては皆に手渡していく。
一通りグラスがいきわたると、直の発声で「乾杯」が行われ飲み会が始まった。カラオケが始まったところで稀世はボックス席を離れ、カウンター席に移った。
よく見ていると客が勘定をする際に、自然な流れで「〇〇さん、今日はありがとさん。ちなみにここのこども食堂が厳しいみたいやからちょっと応援したってくれへんかな。」と声掛けするとほとんどの客は最低1000円、ご機嫌な客は1万円札を笑顔で入れていく様子を目で追っていると、まりあが稀世の前に立ち、おしゃれなビアグラスで生ビールをサービスしてくれた。
「まりあさん、今日、サブちゃんに聞いたんですけど、こども食堂にようさん寄付してくれてるんですね。」
と言って稀世が生ビールに口をつけると、まりあは照れくさそうに答えた。
「いや、私が寄付してるんやなくて、うちのお客さんが寄付してくれてるんやで。私は、活動に参加してるわけでもないし、役員会にも入ってへんから「寄付の中継ぎ」してるだけやからそんな仰々しいもんやあれへんねん。
ここの商店街メンバーでもないのに活動に参加してる稀世の方が立派ってなもんや。」
「でも寄付してくれた人に生ビールのサービスはまりあさんの持ち出しでしょ?実質的には、まりあさんの寄付も入ってるってことじゃないですか。」
稀世がフォローを入れると
「まあ、このグラスは240ccやから、泡を抜いたら実質200や。原価で100円。まあ、そんなもんや。あっ、そういえば…、ちょっと待っててくれるか。」
と話の途中でまりあはバックヤードに入っていった。
30秒後、「CUWW大阪大会出場のご依頼」と印刷された封筒を持ってまりあが出て来て、カウンターに置いた。
「今日、ニコニコプロレス宛でこれが来てたんよ。大阪で交流戦をやるから稀世に出て欲しいてなもんやったわ。
オールジャパン女子プロレスやスターガールズに始まって、国内団体のエースや若手成長株に海外からの出場もあるみたいやな。
大会は16名出場での4回戦トーナメントのシングルマッチ。エディオンアリーナ大阪で4日間開催みたいやな。まあ、うちは「大阪地元枠」ってなもんやろうな。ケラケラケラ。」
まりあが笑いながら稀世に説明していると、直が焼酎のお湯割りのグラスを持って稀世の隣の席に座った。
「へー、おもろそうな話してるやないか。稀世ちゃんに出場依頼ってか?それともまりあちゃんが出るんか?それにしても「CUWW」って聞いたこと無いけど、まりあちゃん知ってるんか?」
まりあは首を横に振った。
「「CUWW」って「チャンピオンシップ・オブ・アルティメット・ウイメン・レスラーズ」っていう大会名で団体名やないみたいですわ。
若手の大会みたいやから、今さら私が出場っていうのも恥ずかしいから無しです。向こうは稀世が引退したんを知らんのかもしれませんね。」
直は封筒を開けると簡単な大会の説明とホームページアドレスとQRコードが印刷されているだけの用紙をカウンターに並べて置いた。一通り目を通すと直が悪戯っぽく稀世に尋ねた。
「ふーん、新規大会を東京や横浜やなく大阪でやるっていうのが珍しいな。どや、稀世ちゃん復帰して出てみるか?まあ、大会要項も見んと決めることやあれへんけどな。カラカラカラ。」
その翌日、BARまりあのカウンター席に流暢な日本語を話す白人客が長居していた。まりあに対し、熱く語っては質問を繰り返している。
約2時間、まりあを独占した白人客は100ドル札を数枚まとめて寄付金ボックスに入れると「シー・ユー・アゲイン!」とまりあにウインクし、ご機嫌で店を出ていった。
その外人と入れ替わりで大阪府警門真署刑事の坂井と載田がやってきた。カウンター席に二人で座ると、生ビールを注文した。
「まりあさん、今の外人って常連客ですか?」
坂井が白人客に興味を持っているようでまりあに尋ねた。
「いや、うちに来るのは初めてやけど、稀世のファンやったみたい。WWEに参戦した時にファンになったって話でえらい熱く語っていきよったな。
まあ、ここに来れば稀世に会えるって思い込んでたみたいで、稀世についていろいろ尋ねられたわ。」
坂井はビールをくいっと開けると再度まりあに尋ねた。
「どんな話をされたんですか?」
「おまけ」
今日は「BARまりあ」でのまりあさんイメージです。
まあ、「ティアラ」は無いよね(笑)。
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
10月15日、ニコニコ商店街の定例会議が「お好み焼きがんちゃん」で開かれていた。皆が難しい顔をしているのは、こども食堂、市民サロンでの配食予算が物価高、水光熱費高でショートし、回数を減らすか、有償化するかの瀬戸際にきている事が課題に挙げられているからだった。
こども食堂、市民サロンの現実をドキュメンタリーで関西ローカルニュースのテレビニュースで放映することで寄付を集めようとメディアクリエイトの取材も入っているので太田と稀世も会議に参加している。
「来月から金の週5日を月水金の3日に減らすか、こども食堂は無料から100円に、高齢者配食は150円から250円に上げるかせんと継続はしんどいよな。」
「いや、毎日の夕食をここの食事に依存してる子供もよおさん居るんやから日数を減らすはあかんやろ。100円や250円くらいやったら有償化はやむを得んのとちゃうか?」
「いや、100円っていうても月にしたら2000円や。兄弟がおったら4000円や6000円になるんやで。それを理由に来られへん子供が出てくるんとちゃうか?」
「今の予算でぎりぎりのメニュー作りやから、これ以上のコストカットは厳しいよな。米の値段が極端に上がったんが痛いわ。でも最低限必要なカロリーと栄養バランスはとりたいしなぁ…。」
参加者が真面目に討論を繰り返しているのを聞きながら稀世は真剣にメモをとっている。
2時間の会議で最終的な結論は出ず、過去の寄付のプール金が尽きるまでは、現状を維持するという「消極的」な結論で会議は終了した。
「サブちゃん、こども食堂そんなに厳しいの?直さんがサブちゃんは身銭を切って配食してるって言ってたけど大丈夫なん?」
稀世が三朗に尋ねると、作り笑いを浮かべて優しく答えた。
「稀世さんが心配することとちゃいますよ。好きでやってることですから…。今日の会議の内容は、ごもっともな話やけど、「今まであったもの」が「無くなる」ってことは子供たちにしたら大変な事ですからね。
子供らのせいで米の値段が上がったわけやないですからねぇ。まあ、5キロ千円台前半で買えてたのが2500円越えになるとは思っても無かったですけどね。
幸い僕は、独身ですから僕がちょっと我慢することで子供らの笑顔が見られるんやったら全然大丈夫ですよ。」
「ちなみに毎月の運営費ってどないして賄ってんの?」
稀世が尋ねると三朗は言葉を濁しながら赤裸々に説明をしてくれた。一つは商店街会費からの出資で各店舗が納める月会費3000円の内、約半分が配食予算にあてられているとのことだった。
後は各飲食店に置かれた「寄付金ボックス」だが、以前はおつりの小銭を入れてくれる人が多く、それなりの金額が集まっていたのだがキャッシュレス決済が進んだここ数年でおつりが無くなり、寄付金ボックスでの収入が激減していることが語られ、稀世も納得した。
「あー、確かに飲食店でもスーパーでも現金で払うこと少なくなったもんね。確かに、ご飯を950円で食べて50円おつりもらってレジの前に「こども食堂に協力してください」って募金箱があったら50円入れやすいけど、キャッシュレスで食べてわざわざお財布から現金で寄付ってせえへんわな。私もそうやわ…。他は何があんの?」
「現実問題として、運営費の寄付で一番大きいのは「飲み屋」さんでの寄付なんですよ。まりあさんの店が圧倒的にトップですね。
まりあさんは「うちは飲み屋やからこども食堂の配食には参加できへんから、お客さんからしっかり寄付を集めるのに協力するわ。」って言うてくれて、レジの前に目立つように寄付金ボックスを置いてくれてるんですよ。
うちの寄付金ボックスは「小銭」しか入ることはありませんけど、まりあさんの店の寄付金ボックスは「札」が入りますからね。もちろん、強要されること無く、お客さんが自主的に寄付してくれるのはまりあさんの店のサービスとホスピタリティーの賜物ですけどね。
後は今回みたいに稀世さんのところでローカルニュースを作ってくれてテレビ放映があった後に寄付の申し出がありますので、上手に番組を作ってくださいね。」
三朗が厳しい現実を語ると、直が声をかけて来た。
「三朗、久しぶりにまりあちゃんの店にみんなで行こかってことになってるんやけど行くやろ?良かったら稀世ちゃんと太田はんも行けへんか?」
商店街役員のほとんどがBARまりあに足を向けた。今までは気にしていなかったが確かにカウンターの端に「ニコニコ商店街こども食堂運営にご協力ください。寄付してくれた素敵なお客さんには次回「生ビール」一杯サービス!」と書かれた透明の寄付金ボックスに名刺サイズの「生ビール」サービス券が入れられた小箱がつけられ、寄付金ボックスには多くの「札」が入っているのが確認できた。
「よお、稀世!今日はニコニコ商店街の会議の取材やったんか?がっつり寄付が集まる番組作りしたってくれよ。」
とまりあに声をかけられた。
ニコニコ商店街メンバーは奥のボックス席に着いた。まりあがいつもの「焼酎」のセットをサーブし、稀世がメンバーの要望に合わせてロック、水割り、お湯割りと作っては皆に手渡していく。
一通りグラスがいきわたると、直の発声で「乾杯」が行われ飲み会が始まった。カラオケが始まったところで稀世はボックス席を離れ、カウンター席に移った。
よく見ていると客が勘定をする際に、自然な流れで「〇〇さん、今日はありがとさん。ちなみにここのこども食堂が厳しいみたいやからちょっと応援したってくれへんかな。」と声掛けするとほとんどの客は最低1000円、ご機嫌な客は1万円札を笑顔で入れていく様子を目で追っていると、まりあが稀世の前に立ち、おしゃれなビアグラスで生ビールをサービスしてくれた。
「まりあさん、今日、サブちゃんに聞いたんですけど、こども食堂にようさん寄付してくれてるんですね。」
と言って稀世が生ビールに口をつけると、まりあは照れくさそうに答えた。
「いや、私が寄付してるんやなくて、うちのお客さんが寄付してくれてるんやで。私は、活動に参加してるわけでもないし、役員会にも入ってへんから「寄付の中継ぎ」してるだけやからそんな仰々しいもんやあれへんねん。
ここの商店街メンバーでもないのに活動に参加してる稀世の方が立派ってなもんや。」
「でも寄付してくれた人に生ビールのサービスはまりあさんの持ち出しでしょ?実質的には、まりあさんの寄付も入ってるってことじゃないですか。」
稀世がフォローを入れると
「まあ、このグラスは240ccやから、泡を抜いたら実質200や。原価で100円。まあ、そんなもんや。あっ、そういえば…、ちょっと待っててくれるか。」
と話の途中でまりあはバックヤードに入っていった。
30秒後、「CUWW大阪大会出場のご依頼」と印刷された封筒を持ってまりあが出て来て、カウンターに置いた。
「今日、ニコニコプロレス宛でこれが来てたんよ。大阪で交流戦をやるから稀世に出て欲しいてなもんやったわ。
オールジャパン女子プロレスやスターガールズに始まって、国内団体のエースや若手成長株に海外からの出場もあるみたいやな。
大会は16名出場での4回戦トーナメントのシングルマッチ。エディオンアリーナ大阪で4日間開催みたいやな。まあ、うちは「大阪地元枠」ってなもんやろうな。ケラケラケラ。」
まりあが笑いながら稀世に説明していると、直が焼酎のお湯割りのグラスを持って稀世の隣の席に座った。
「へー、おもろそうな話してるやないか。稀世ちゃんに出場依頼ってか?それともまりあちゃんが出るんか?それにしても「CUWW」って聞いたこと無いけど、まりあちゃん知ってるんか?」
まりあは首を横に振った。
「「CUWW」って「チャンピオンシップ・オブ・アルティメット・ウイメン・レスラーズ」っていう大会名で団体名やないみたいですわ。
若手の大会みたいやから、今さら私が出場っていうのも恥ずかしいから無しです。向こうは稀世が引退したんを知らんのかもしれませんね。」
直は封筒を開けると簡単な大会の説明とホームページアドレスとQRコードが印刷されているだけの用紙をカウンターに並べて置いた。一通り目を通すと直が悪戯っぽく稀世に尋ねた。
「ふーん、新規大会を東京や横浜やなく大阪でやるっていうのが珍しいな。どや、稀世ちゃん復帰して出てみるか?まあ、大会要項も見んと決めることやあれへんけどな。カラカラカラ。」
その翌日、BARまりあのカウンター席に流暢な日本語を話す白人客が長居していた。まりあに対し、熱く語っては質問を繰り返している。
約2時間、まりあを独占した白人客は100ドル札を数枚まとめて寄付金ボックスに入れると「シー・ユー・アゲイン!」とまりあにウインクし、ご機嫌で店を出ていった。
その外人と入れ替わりで大阪府警門真署刑事の坂井と載田がやってきた。カウンター席に二人で座ると、生ビールを注文した。
「まりあさん、今の外人って常連客ですか?」
坂井が白人客に興味を持っているようでまりあに尋ねた。
「いや、うちに来るのは初めてやけど、稀世のファンやったみたい。WWEに参戦した時にファンになったって話でえらい熱く語っていきよったな。
まあ、ここに来れば稀世に会えるって思い込んでたみたいで、稀世についていろいろ尋ねられたわ。」
坂井はビールをくいっと開けると再度まりあに尋ねた。
「どんな話をされたんですか?」
「おまけ」
今日は「BARまりあ」でのまりあさんイメージです。
まあ、「ティアラ」は無いよね(笑)。
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