上 下
4 / 62

「はじめにのようなもの」

しおりを挟む
「はじめにのようなもの」

赤井です。
今年に入って書き始めた
「元女子プロレスラー新人記者「安稀世」のスクープ日誌」シリーズ
も早いもので3作目です。

みなさんのおかげで「稀世ちゃん」も
「余命半年を宣告された嫁が…」シリーズ全5話
「余命半年を宣告された嫁が…Rリターンズ」シリーズ全3話
と併せると8作目になります。

昔からの読者さんはご存じだと思うのですが、赤井作品は「舞台劇」用脚本の為の小説なので「セリフ主体」の文書校正になっていますので、初めて読まれる方は
「なんか、セリフだらけやなぁ…。」
と思われると思いますが、そういう造りになっています(笑)。

私の直接のクライアントさんは「脚本家」さんになるのですが、最終的にはその納品先の監督さんの意向でストーリーは組んでいきます。
ですので、ストーリーから組むのではなく、役者さんの容姿や年齢、性別で登場人物が決っていきます(笑)。
ゴーストライターの仕事って「忖度」ですからねぇ(笑)。

2018年に第1作を書いた「余命半年~」シリーズは「稀世ちゃん」が25歳でスタート。
その時はこんなに長く続くことになるとは思ってもなかったのですが、気が付けば、稀世ちゃんは30歳を超え、お母さんになっていました。

劇団としては、代替わりして「若い女の子」を主役にしたいとの希望があり、「新人記者「安稀世」」シリーズでは21歳で膝を壊し、女子レスラーを引退した設定になっりました。
そこで、前2シリーズと登場人物は被っているのですが「別世界」のパラレルワールド設定になっていますので、その点はよろしくお願いします。

さて、ゴーストライターの私は、納品先の劇団の監督さんに直接お会いしたことは無いのですがいわゆる
「社会派」
の作品にこだわる監督さんとのことです。

ですので、「新人記者「安稀世」」シリーズでは、社会問題をテーマにした組み立てを行っています。
1作目は「半愚連」、「反社」と「福祉事業」。
2作目は「政治家」と「秘書」に「裏金」、「献金」問題
を取り上げました。

3作目の依頼を受けた3月末、MLBのスーパースター選手の日本人通訳がスーパースターの預金を「闇スポーツ賭博」で勝手に使い込む事件が発覚しました。
おりしも、地元大阪では「大阪万博」跡地での「IR構想」に「大阪カジノ」構想を重ねて話題となっていました。

赤井は「公営カジノ」は反対しませんが、いわゆる「博打」は好きではありません。
作中にも出てくるよう、こども食堂には、
「親がパチンコに「はまって」しまっていてご飯も作ってもらえない。」
とか
「親がギャンブルで負けてばかりで給食費も払えない。」
といった子供達がたくさん来ています。
日頃はそんな業務にも関わっています。

小遣いの範囲で「博打」をすることは否定しませんが、家族や子供を巻き込んでしまうような賭け方は反対です。

あと、日常のコンサルタント業務の中で「違法賭博」でできた「借金」や「闇金融」からの借り入れで「返済ができない」といったような相談事を知り合いの法律関係者から持ち込まれます。
みんな、「金」にならない業務はやりたくないですからね。
「あの事務所に行ったら、安くで相談にのってくれるよ!」
ってほぼ丸投げ(笑)。

「博打で作った本人の責任やろ。そんなん知らんがなぁ…。」
と言いたいけれど、口に出せない「大人の事情」がありますので、渋々
「債務不存在の申し立て」
の書面を作ったり、示談代行業務を受けることが多く、
「博打」にはまる(どうしようもない)人をたくさん見てきています。

「不動産投資」も「株式投資」、「先物取引」、「FX」なんかも私の「ものさし」では
「博打」
みたいなものです。
「節度」を持ってしてもらってる分には良いのですが、「熱く」なって「底なし沼」にはまるひとが多いですね。

まあ、「投資」はともかく、「博打」は「親」がいるという事は、絶対に100%の戻りは保証されていないってことですよね。
それは「公営ギャンブル」でも「闇賭博」でも同じです。
賭けてる人は
「自分だけは…。」
と思って「金」を注ぎ込むんでしょうけど、「仕組み」を知れば「儲けること」は難しいと気づいてもらえると思います。

本文中にも書いていますが、日本は「賭博」は禁止です。
一部、「特別法」により、広義の意味で6種の「公営賭博」は認められていますが、それ以外の賭博は基本的に「違法」です。
まあ、隙間を抜けるように海外の「正式ブックメーカー」が日本にもたくさん参入してきていますので、誰でも「賭博」に触れることができる社会になりかかってます。
その中には「正規ブックメーカー」を偽った「反社」等「非公式」な「闇賭博」もたくさんあります。

今回は、読者の皆様からの「ご意見」や「体験談」も事前に募集させてもらったので、かなり「具体的」な内容になっています。
「公営ギャンブル」だけでなく、「闇賭博」についても詳しく書いていますので、もし読者さんの周りで「はまってる」人がいましたら、ちょっと「現実」についてアドバイスしていただけたらとの気持ちを込めて書かせていただいています。

ちょっと、硬い話になってしまいましたが、本編はいつも通り「ゆるーく」読んでやってください!
他の作品でも「プロレスラー」が主人公なのにほとんどプロレスシーンを書いてこなかった私ですが、実は「プロレス好き」です。
故「ジャンボ鶴田」選手の大ファンです。

今回はプロレスシーンも書いてます。
ただ、「昭和のプロレスファン」なもんですので、出てくる技が「懐かしいもの」ばかりですみません。
先に謝っておきますね。
(。-人-。) ゴメンネ

では、本編全25チャプター!
最後までお付き合いいただけますようよろしくお願いします。
よーろーひーこー!

令和6年10月吉日

赤井翼&



しおりを挟む
感想 67

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【完結】『突撃!東大阪産業大学ヒーロー部!』

M‐赤井翼
ライト文芸
今回の新作は「ヒーローもの」! いつもの「赤井作品」なので、「非科学的」な「超能力」や「武器」を持ったヒーローは出てきません。 先に謝っておきます。 「特撮ヒーローもの」や「アメリカンヒーロー」を求められていた皆さん! 「ごめんなさい」! 「霊能力「を持たない「除霊師」に続いて、「普通の大学生」が主人公です。 でも、「心」は「ヒーロー」そのものです。 「東大阪産業大学ヒーロー部」は門真のローカルヒーローとしてトップを走る2大グループ「ニコニコ商店街の門真の女神」、「やろうぜ会」の陰に隠れた「地味地元ヒーロー」でリーダーの「赤井比呂」は 「いつか大事件を解決して「地元一番のヒーロー」になりたいと夢を持っている。 「ミニスカートでのアクションで「招き猫のブルマ」丸見えでも気にしない「デカレッド」と「白鳥雛子」に憧れる主人公「赤井比呂」」を筆頭に、女兄妹唯一の男でいやいや「タキシード仮面役」に甘んじてきた「兜光司」好きで「メカマニア」の「青田一番」、元いじめられっ子の引きこもりで「東映版スパイダーマン」が好きな「情報系」技術者の「木居呂太」、「電人ザボーガー」と「大門豊」を理想とするバイクマニアの「緑崎大樹」、科学者の父を持ち、素材加工の匠でリアル「キューティーハニー」のも「桃池美津恵」、理想のヒーローは「セーラームーン」という青田一番の妹の「青田月子」の6人が9月の海合宿で音連れた「舞鶴」の「通称 ロシア病院」を舞台に「マフィア」相手に大暴れ! もちろん「通称 ロシア病院」舞台なんで「アレ」も登場しますよー! ミリオタの皆さんもお楽しみに! 心は「ヒーロー」! 身体は「常人」の6人組が頑張りますので、応援してやってくださーい! では、ゆるーく「ローカルヒーロー」の頑張りをお楽しみください! よーろーひーこー! (⋈◍>◡<◍)。✧♡

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

【完結】『夏子と陽菜の犯科帳4 THE FINAL~カルト新興宗教「魂の解放」から洗脳娘を救い出せ!~』 

M‐赤井翼
現代文学
第3話から1年開いての「なつ陽菜犯科帳」の最終話です。 過去のお約束通り、最後はなっちゃんも陽菜ちゃんの「花嫁姿」で終わります! 今度の「敵」は、門真に転居してきた「武装カルト宗教組織」です。 偶然出会った、教団に妹を奪われたイケメン日南田大樹(ひなた・ひろき)の為になっちゃん&陽菜ちゃんと「やろうぜ会」メンバーが頑張ります。 武装化された宗教団体になっちゃん、ひなちゃん、そして「やろうぜ会」がどう戦いを挑むのか! 良太郎の新作メカも出てきます! 最終回という事で、ゲストとして「余命半年~」シリーズの稀世ちゃんと直さんも緊急参戦! もう、何でもござれの最終回! 12月29日までの短期連載です! 応援お願いしまーす! (⋈◍>◡<◍)。✧♡

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

【完結】『ながらスマホで56歳のおっさん霊を憑依させざるを得なくなった23歳の女劇団員「音玄万沙《ねくろ・まんさ》」の物語』

M‐赤井翼
現代文学
赤井です。 突然ですが、いきなり書き下ろしの新連載です。 7月13日に「赤井先生、「JK心亜ちゃん」の興行が好評だったんで、既に発注してる「OL心亜ちゃん」の前にもう一本「霊もの」書いてほしいねんけど!別の脚本家の「本」がボツ喰らっちゃったみたいで監督さんから急に8月興行ネタを頼まれてしもたんよ。今回も製本配布するんで公開スタートは19日、稿了は8月9日で200ページね!連載はお盆前後で完結でよろひこー!」ってな感じで、突如、制作スタート! 毎度のことながらゴーストライターに「拒否権」はナッシング(笑)。 今作は、納品先の新エースの「OL心亜ちゃん」役の女の子に合わせての設定で23歳の新人脚本家の「音玄万沙《ねくろ・まんさ》」ちゃん! 変な名前でしょ?「ネクロマンサー」っていうのは「死者や霊をを用いた術(ネクロマンシー)を使う人」で「屍術師」なんて言われ方もしますね。 赤井の大好きな名作アニメ「ゾンビランドサガ」1stシーズンの主題歌「徒花ネクロマンシー」の「ネクロマンシー」ですね。 まあ、万沙ちゃんはゾンビを蘇らせて「佐賀を救う」わけでもないし、降霊術を使って「世直し」するようなキャラじゃない(笑)。 そんな仰々しい物じゃなく、普通の23歳の女の子です。 自らのながらスマホの自転車事故で死ぬ予定だったんだけど、ひょんなことで巻き込まれた無関係の56歳のおっちゃんが代わりに死んじゃいます。その場で万沙ちゃんは「死神」から「現世」での「懲役務」として、死んだおっちゃんと1年半の「肉体一時使用貸借契約」することになっちゃうんですねー! 元「よろずコンサルタント」の「副島大《そえじま・ひろし》」の霊を憑依させての生活が始まります。 まあ、クライアントさんの納品先が「社会派」の監督さんなんで、「ながらスマホ」、「ホストにはまる女子高生」、「ブラック企業の新卒」、「連帯保証人債務」、「賃貸住宅物件の原状回復」、「いろんな金融業者」等々、社会問題について書けるとこまで書いてみたいと思いますので「ゆるーく」お付き合いください。 今回も書き上げ前の連載になりますので「目次」無しでスタートです(笑)。 では、7月19日からよろひこー!(⋈◍>◡<◍)。✧💓

処理中です...