上 下
132 / 199

第二十八章「新学期」(3)

しおりを挟む


 毒島ぶすじま応援団のせいですっかり校内に知れ渡ってしまい、通りすがる生徒たちから「よっ、副会長!」とか言われながら教室に戻った。

 ……すっかり既成事実になってしまった。
 
 そんなこんなで教室の扉を開けると、ルッ君が僕の顔を見るなり、手に持っていた羊皮紙をサッと後ろ手に隠したので、僕は気付かないフリをして通り過ぎてから、くるっと振り返ってルッ君が持っていた羊皮紙を奪い取った。

「あっ、こらっ」

 慌てて取り返そうとするルッ君の手をひょい、とかわして、僕は文面を見た。

「モテ活サークル、新入生募集!!」
「冒険も人生もチャラ~くイッちゃおうゼ!!」

 という字が大きく書かれているのを見て、僕は静かに羊皮紙をルッ君に返した。

「な、なんだよ……、黙って返すなよ……」
「いや、悪かったよ。……なんか、ごめんな」
「あやまんなよ!!!」

 ルッ君がそう言って机をガタン、と動かすと、投擲用ナイフが三本落ちてきた。
 ルッ君がいつも携帯している実用的な投擲ナイフよりもずっと安っぽく、無駄にキラキラ光っている。

「それ……何?」
「リンゴだよ」
「は?」

 意味不明のワードが出てきて、僕は思わず反応した。

「女の子が高いところにあるリンゴを取ろうとした時に、このナイフを投げてビシっと決めたらモテるんだってさ」
「今すぐ返してきなさい」
「い、いや、入部するならコレを買わなきゃいけないんだって」
「……なんちゅう悪質なサークルなんだ……」

 僕はガックリして、ルッ君の隣の椅子に座った。
 こいつは、今のうちにどうにかしなくてはならない。

「ルッ君、これは説教ではなくて、アドバイスだ。いいね?」
「うん」
「ルッ君は敏捷性も戦場での機転の効かせ方も、ウチのメンバーの中で群を抜いている。隠密作戦で僕が一番頼りにしているのはルッ君だ」
「面と向かってそう言われると、ちょっと照れるな」
「つまり、ルッ君は前髪の毛先を変に遊ばせたりしなくても、チャラくしなくても、普通にカッコいいわけ」
「前髪、やっぱ変かな? あんまり固めないでふわっとさせるのが流行りだって聞いたんだけど……」

 だからそういうとこなんだよ!
 とツッコミたいのをなんとか我慢して、僕は違う角度からアプローチしてみることにした。

「わかった。ルッ君の根本的な間違いを僕が教えてあげる」
「うん」
「高い木の上にあるリンゴを取ろうとしている女の子がいます。どうしますか?」
「そりゃ、取ってあげるだろ」
「はい、ブッブー!!! 絶対モテませんー!!」

 僕が手で、全力でバツを作ると、ルッ君が衝撃を受けたような顔をした。 

「ええー!! ダメなの!?」
「ダメです」
「そこから恋に発展したりとか……」
「しません」

 僕は断言した。

「昔はどうか知らないけど、女ってのは、ちょっとオシャレして小綺麗にすると、だいたいしょうもない男からいっぱい声を掛けられたりするわけ」
「……そりゃ、声を掛けられたいからオシャレするんだろ?」
「ハイ、ブッブッブー!!! マイナス500万点!!」
「なんだよー!」

 僕はバツを五回作ってルッ君の頭に突き刺した。

「女がオシャレするのは男の気を引くためっていう、そのモテなさすぎてひねくれたおっさんみたいな発想を今すぐ捨てないと、ルッ君もモテないおっさんになるぞ」
「捨てます。今すぐ捨てます!!」

 ルッ君が背筋を伸ばして宣言した。

「ほら、僕らも子供の頃にマントを付けたり、騎士の格好をして走り回ったりしたことあるだろ?」
「あったなぁ……。姉ちゃんに見つかると農夫の格好させられたけど」
「あれさ、誰かに見せるためにやったの?」
「ううん。自分が楽しいから……、あっ……」

 顔を上げたルッ君に、僕はにっこりと微笑んだ。

「自分の気分を上げるためにオシャレしてるのに、ぶっさいくな男から『もしかしてオレの気を引こうとしてるのか?』とか思われることのおぞましさを想像してみたまえ」
「……それはモテないわ。確かに」
「でしょう?! そりゃ、好きな男性のためにオシャレする子もいるだろうけど、そんな子も『おまえに見せるためじゃねーよ!!』って思うでしょ」
「たしかにそうだ」

 僕はうんうんとうなずいた。

「そんな中、女子ってのは、ルッ君みたいな、頭の中でおっぱいのことしか考えてないような奴からジロジロ見られたり、毒島ぶすじま先輩みたいなのから『うおおお惚れ申した!! ワシの味噌汁を毎日作ってくれい!!』とか言われる毎日を過ごしているわけだ」
「……オレのことは仕方ないと思うけど、毒島先輩のそれ、ひどくない?」
「でも、言いそうでしょ」
「言いそう……。女って、大変なんだな」

 大変なことはもっとあると思うんだけど、まぁ、とりあえずルッ君は一歩前進だ。

「そんな風にうんざりしている毎日の中でだよ? リンゴを取ろうとしたら、前髪の毛先を遊ばせた変な男が急にくそダサいナイフでリンゴを落として、ドヤ顔で近付いてきたら……」
「うわああああああ、やめてくれえええええ!!!」

 ルッ君が想像して、頭を抱え込んだ。

「逃げるんじゃない! ルクス!! 現実と向き合うんだ!!」

 僕は悪魔ばらいをするエクソシストのように、頭を抱えるルッ君に叫んだ。

「さっきから、あれ、何やってるの?」
「さぁ……」
 
 ……ユキとメルが呆れたようにこちらを見ていた。
 ジルベールは頬杖を付きながら、おもしろそうにこちらの話を聞いている。

「とりあえず、勝手にリンゴを取ってあげるのがイタいのはわかった」
「じゃ、どうする?」
「リンゴを取ってあげてもいいですかって聞けばいいのかな」
「はい、ぶっぶっぶー!!!! マイナス30点」
「やった、少し点数があがった」
「マイナスで喜ぶんじゃない!」

 嬉しそうにするルッ君にビシィっとデコピンを入れた。

「うーん……ジルベールならどうするんだ?」
「無視する」

 ルッ君の問いにジルベールが即答した。

「この答えはどうなんだ?」
「正解」
「正解なのかよ!?」

 ルッ君が立ち上がった。

「それじゃ、何も発展しないじゃないか!」
「そもそもリンゴ1つで何かを発展させようという発想がキモいのだよ、ルクス君」
「そ、そんな……」

 ルッ君がガックリと椅子に座り込むと、キラキラ光る安っぽい投擲用ナイフを大事そうに拾い上げた。

「じゃ、わかった。問題をちょっと変えよう。どうしても仲良くなりたい女の子が、高い木にあるリンゴを取ろうとしている。どうする?」
「うーん……ちょっと、時間をくれ……」

 ルッ君が腕を組んで、ものすごい哲学者のような表情で30秒ほど考え込んだ。
 
「ハシゴを持ってきてあげる」
「わははははははは!!!! いいぞ、ルッ君、少しわかってきたじゃないか」
「めっちゃ笑ってるじゃないかよ!!」

 ルッ君がツッコんだ。
 
「いや、悪くないと思う。控えめだけど誠意というか、思いやりを感じるし、押し付けがましくもない」
「じゃ、正解?!」
「うーん、でも、ルッ君がやると、スカートの中を覗き込むんじゃないかとか思われそうだから、50点かな」
「やった、だいぶ上がったぞ!! このナイフ返品してハシゴ買ってくる」
「そのためにハシゴを買っておくのはキモすぎるだろ!! マイナス1000点!!」 
「ぎええええ」

「よくわからないけど、すっごく楽しそうよね」
「うん。でも、私達が交ざらない方がいいみたい」

 アリサとメルの声が聞こえた。

「もうわかった。降参だよ、降参。答えを教えてくれ!」
「これはあくまで僕の答えだから、正しいかどうかまではわかんないよ? ルッ君の間違いはすぐにわかるけど」
「それでいいから、教えてくれ!」

 すがるように言うルッ君に、僕は答えた。

「正解は、『こんにちは』と言う、だよ」
「へ?」

 僕の答えに、ルッ君は拍子抜けしたような顔をした。

「なんだよ、そのガッカリした顔は」
「いや、もっとないのかよ、こう、一発で意中の女の子を惚れさすような……」
「そんなものは、ない」

 僕はキッパリと言った。

「ええっ、一目惚れとか言うじゃん!! ビビッとくるやつとかさぁ!」
「そういうのは、意識しないで突然起こるものでしょ。最初からそれに期待している時点で負けなのだよ」
「ぐっ……」
「そもそもさ、リンゴをカッコつけて取ったぐらいで簡単に惚れちゃうような女の子が、ルッ君の意中の女性なわけ?」
「ぐぐっ……、せ、正論が痛い……」

 よろよろするルッ君に、僕は言った。

「仲良くなりたいなら、まずは『こんにちは』からだよ」
「こんにちは……」
「……いまいち納得してないみたいだね。じゃ、ルッ君女の子役やって。僕が男の子役やるから」

 僕はルッ君を立ち上がらせて、木の上を見上げるしぐさをさせた。

「何か始めたわよ……」
「本当に楽しそう……」

 周りに見られているのはちょっと恥ずかしいけど、ルッ君を思春期の迷宮から解放するために、僕は決意を固めた。

「こんにちはー」
「あ、こ、こんにちは……」

 ルッ君が声色を変えて返事をした。
 気持ち悪くて笑ってしまいそうになったけど、必死に我慢する。

「あー、美味しそうなリンゴ!」
「そ、そうなんです……でも、取れなくて……」
「リンゴ、すきなの?」
「は、はい……、アップルパイとか、タルトが好きで……」

 ルッ君もなかなか頑張ってる。
 こら、閣下、椅子にしがみついて笑い転げてるんじゃない。

「美味しいよね―! あ、エミーおばさんのお店知ってる?」
「知らないです……」
「学校からすぐのところにあるお店なんだけどねー、そこの焼きリンゴのカスタードタルトがすっごく美味しいんだよー」
「へぇー、カスタードなんですか?」
「そう! もしかして苦手?」
「ううん、大好きです」
「じゃあ、もしよかったら、今から一緒に行かない? 僕もちょうど行くところだったんだ」
「え、で、でも……」

 そこでルッ君がもじもじし始めて、僕は笑い出しそうになるのを必死にこらえた。
 7秒待っても、ルッ君の「でも……」から先が続かなかったので、僕は会話を続けた。 

「あ、そうだよね。ごめんね。つい、いきなり誘っちゃったりして」
「う、ううん、そうじゃなくて。今日はこの後、用事があって……」
「じゃー、今度一緒に行く?」
「うん」
「やった。約束だよー? また声をかけさせてね!」
「うん!」
「ハイ、終了~」

 僕が終了宣言すると、ルッ君がぽかーんと口を開けていた。
 ……後ろではメル、アリサ、ユキとジルベールが笑い転げていた。

「あ、あの……先生」
「なんだね、ルクス君」
「リンゴ……取ってないんですけど……」

 唖然とするルッ君に、僕は答えた。

「うん。女の子と話をしてみて、リンゴの重要度が『ただ好きだから』レベルだってことがわかったでしょ。だったら取ってあげて『しばらくリンゴはいらないかな』って思われるよりは、おいしいリンゴ料理の食べられるお店に連れて行ったほうがよくない?」
「お、お前は神か……」
「で、女の子がいなくなったら、高枝切りバサミでリンゴを取っておいて、次のデートが終わった時にプレゼント、みたいな感じにしたらほら……」
「抱けるじゃん!!」
「抱けねーよ!!!」

 興奮したルッ君に、僕は思わずツッコんだ。

「いや、抱けるよ! だって、今話してて、オレ、ちょっと好きになりかけたもん」
「気持ち悪いことを言うなよ……、ほら、閣下も笑ってないで何か言ってあげて」

 僕はハンカチで涙を拭いているジルベールに声を掛けた。

「まずは惚れるような女を見つけることだな。そうすれば、その女の気持ちを考えるようになる」
「それで言ったら、オレはこの学校のすべての女子に惚れてるんだが……」

 僕とジルベールは同時に椅子からずり落ちた。

「卿よりスケールのでかい奴がいたとはな……」
「一緒にするなと全力で言いたいんだけど、なぜか大きな声で言えない……」

 ともかく、ルッ君は僕とジルベール立ち会いの下でキラキラ光る投擲用ナイフセットを無事上級生に返品し、「モテ活サークル」への加入をきっぱりと断ることができた。

 それからしばらくは、「冒険も人生もチャラ~くイッちゃおうゼ!!」が僕たちの流行ワードになったということを、付け加えておく。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

最強の龍『バハムート』に転生した俺、幼女のペットになってしまう

たまゆら
ファンタジー
ある日俺は、邪龍と恐れられる最強のドラゴン『バハムート』に転生した。 人間の頃と違った感覚が楽しくて飛び回っていた所、なんの因果か、変わり者の幼女にテイムされてしまう。 これは幼女と俺のほのぼの異世界ライフ。

異世界坊主の成り上がり

峯松めだか(旧かぐつち)
ファンタジー
山歩き中の似非坊主が気が付いたら異世界に居た、放っておいても生き残る程度の生存能力の山男、どうやら坊主扱いで布教せよということらしい、そんなこと言うと坊主は皆死んだら異世界か?名前だけで和尚(おしょう)にされた山男の明日はどっちだ? 矢鱈と生物学的に細かいゴブリンの生態がウリです? 本編の方は無事完結したので、後はひたすら番外で肉付けしています。 タイトル変えてみました、 旧題異世界坊主のハーレム話 旧旧題ようこそ異世界 迷い混んだのは坊主でした 「坊主が死んだら異世界でした 仏の威光は異世界でも通用しますか? それはそうとして、ゴブリンの生態が色々エグいのですが…」 迷子な坊主のサバイバル生活 異世界で念仏は使えますか?「旧題・異世界坊主」 ヒロイン其の2のエリスのイメージが有る程度固まったので画像にしてみました、灯に関しては未だしっくり来ていないので・・未公開 因みに、新作も一応準備済みです、良かったら見てやって下さい。 少女は石と旅に出る https://kakuyomu.jp/works/1177354054893967766 SF風味なファンタジー、一応この異世界坊主とパラレル的にリンクします 少女は其れでも生き足掻く https://kakuyomu.jp/works/1177354054893670055 中世ヨーロッパファンタジー、独立してます

僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~

SHIN
ファンタジー
それは、ある少年の物語。 ある日、前世の記憶を取り戻した少年が大切な人と再会したり周りのチートぷりに感嘆したりするけど、実は少年の方が凄かった話し。 『僕の兄上はチート過ぎて人なのに魔王です。』 『そういうお前は、愛され過ぎてチートだよな。』 そんな感じ。 『悪役令嬢はもらい受けます』の彼らが織り成すファンタジー作品です。良かったら見ていってね。 隔週日曜日に更新予定。

前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります

京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。 なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。 今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。 しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。 今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。 とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。

悪役令嬢の独壇場

あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。 彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。 自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。 正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。 ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。 そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。 あら?これは、何かがおかしいですね。

悪役令嬢の味方をしたら追放されました

神崎 ルナ
ファンタジー
乙女ゲームのヒロインに転生してしまったあたし。ざまあは嫌なので頑張っていたんだけど、え? 追放ってマジですか(白目)。……追放されました。うせやろ。……魔の森、って人住めたんですかね? 何故かそこに隠者のように住むイケメンさんと旅することになってますが――。 エブリスタ様でも公開しています。

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

処理中です...