57 / 186
第六章 波乱の幕開け
【閑話】男前すぎる女(奏視点)
しおりを挟む
俺には生まれた時から、女といっていいのか分からない幼馴染みがおった。
同じマンションの隣に住むそいつの名前は一条 桜。
三歳の頃から週に四日は空手道場に通っている男前過ぎる女だった。
それに対し、俺は顔も容姿も女にしかみえない残念過ぎる男だった。
当時の俺は、幼稚園で体格の良い男共に容姿の事をよくからかわれていた。
身体の小さかった俺はそいつ等に力で敵うはずもなく、泣かされる毎日。
その度に、ヒーローのように駆けつけてくる男前過ぎる桜。伊達に毎日身体を鍛えていないようで、あっという間にやっつけてしまう。
ある時、俺は情けない自分が嫌になり、「大丈夫? カナちゃん、けがはない?」そう言って差し出してくる桜の手を思いっきり弾いた事がある。
「お前も俺の事、女みたいやて思うてバカにしてんのやろ?」
「何言ってるの? カナちゃんはカナちゃんだよ。私の大事な友達だよ」
目をまん丸させて桜はそう言ってニッコリと笑った。
ああ、そうや。こいつは他の奴らとは違う。外見やなくて俺を、俺自身を見てくれてる。
アイツのあの言葉のおかげで、俺は自分を素直に認める事が出来た。
どんな容姿でも、桜はきっと気にせず同じ事を言うだろう。そう思ったら嘘みたいに、今までの自分がアホやと思えてきた。
一度自分の容姿を認識して、俺は気付いた。その辺に居るどの女よりも、自分の容姿か優っているという事に。それなら、それを最大限利用してやろうて思った。すると、面白い程に周りの大人が優しくしてくれる。
商店街に行けば、挨拶してニコニコ笑顔ふりまいとくだけで、必ず何かしらもらえる。
「おいちゃん、おおきになぁ。ほんまうれしいわ」
そう言ってニコリと微笑めば、締まりのない顔のオンパレードや。
いつの間にか『浪花のエンジェル』って通り名まで付いとった。
まぁ……学校で浮いた存在やったんは否定せぇへんけど。
学校の奴等になんて思われようがどうでもええ。貰った戦利品を桜と一緒に頬張りながら帰る。
それだけで、俺は幸せやった。桜が隣で笑ってくれてたら、俺はそれだけでよかったんや。
ある時、桜がポロポロと涙を流していた事がある。
話を聞くと、空手の試合で学年も体格も上の相手に、完膚なきまでに打ち負かされた事が悔しかったらしい。
その話を聞いて、俺は桜よりひどく嗚咽を漏らしながら情けなく泣いてしもた。
あれだけ頑張っとったのに負けたなんて、桜が可哀想過ぎるやろ。
気付いたら俺は、泣き止んどった桜に背中を優しくさすられていた。
小学二年の秋、俺が風邪を引いて学校を休んだ次の日。
桜はやけにそわそわした様子で、俺が話しかけても心ここにあらずな状態だった。
理由を聞くと、昨日大怪我をした白い子狐を拾ったらしく無事かどうか心配らしい。
学校が終るなり、鉄砲玉のように飛び出して行った桜の背中を見ながら、俺の心はズキンと痛んだ。
それから毎日、桜は学校が終わると慌てて教室から出ていくようになった。
桜の背中に手を伸ばしては、それが虚しく空を切る度に、今まで感じた事のない締め付けられるような苦しい胸の感覚に、俺は戸惑った。
いつもなら、俺が桜の手を引いて一緒に帰るのに。
その時俺は、見たこともない桜が拾った子狐に、嫉妬してる事に気付いた。
自分以外の存在に、桜が興味を抱いている事に心がひどく痛んだから。
いつの間にか俺が桜に抱いていた感情は『友達として好き』ではなく、『女として好き』に変わっていた。
二週間ほど経って、俺も一緒にその子狐を見に行こうとしたら、なんと奴は夜の間に逃げ出していたらしい。
それから毎日、桜は登校も下校の時もキョロキョロと心配そうに辺りを見回すようになった。
未だに子狐を心配している桜を複雑に思いつつも、俺も外に出た時は気にかけるようになった。
やけどほんまは、居らんくなってまで桜の心を煩わせるその子狐が、すこしだけ憎らしかった。
好きだと自覚して困った事……それは、桜と一緒に風呂に入れられる事だった。
当時共働きだった俺の両親が二人揃って帰宅が遅くなる時、俺は桜の家で夕食をよばれていた。
「カナちゃん、お風呂沸いたから入っていきなさいよ」
おばさんにそう言われる度に心臓が飛び出そうになり、「カナちゃん一緒に入ろうよ」と無邪気に笑う桜を前に、男として見られていない事実にかなりへこんだ。
しかし、好きな女と風呂に入る機会をそうそう見逃すわけもなく、俺は桜と風呂に入っていた。
俺が邪な考えを持っているとも知らずに、「カナちゃん、背中届かないから洗って」と桜は普通に注文をつけてくる。
その時、俺は桜の背中に小さなほくろを見つけた。
本人も知らないであろう物を知ってしまった事実を前にして、俺は歓喜に酔いしれていた。
背徳感を覚えつつも、俺は桜の背中を洗い「じゃあ今度はカナちゃんの番ね」と、桜は俺を椅子に座らせ、普通に背中を洗っていた。
一緒に湯船に浸かっていると、透明なお湯で目のやり場に困った俺は、わざと隅の方で桜に背を向けていた。しかし、それが桜は気にくわなかったらしい。
「カナちゃん、そんな隅っこに居ないでもっとこっちにおいでよ」
しきりに俺を中央へと誘ってくる。
それでも俺が動かなかったため、桜は俺の腕を掴んで引っ張ってきた。
突然の事にバランスを崩した俺は、そのまま湯船にザブンと頭ごと浸かった。
その時目にした光景は、今でも俺の心の中のメモリーにしっかりと記録されている。
中々浮かんで来ない俺を心配したのか、桜は俺が顔を出すなり謝りながら抱きついてきた。
むにっと柔らかい二つの何かが直に俺の肌に触れた瞬間、そのまま昇天するかと思った。
まな板だと思っていたそれは、予想に反して少し膨らんでいた事を知り、抱き締めたい衝動に駆られるも、「大丈夫だから」と、何とか理性を保って桜の身体を引き離した。
いつか絶対、俺の事を男として認識させてやる。そう思いつつも、俺はこの生活を楽しんでいた。
同じマンションの隣に住むそいつの名前は一条 桜。
三歳の頃から週に四日は空手道場に通っている男前過ぎる女だった。
それに対し、俺は顔も容姿も女にしかみえない残念過ぎる男だった。
当時の俺は、幼稚園で体格の良い男共に容姿の事をよくからかわれていた。
身体の小さかった俺はそいつ等に力で敵うはずもなく、泣かされる毎日。
その度に、ヒーローのように駆けつけてくる男前過ぎる桜。伊達に毎日身体を鍛えていないようで、あっという間にやっつけてしまう。
ある時、俺は情けない自分が嫌になり、「大丈夫? カナちゃん、けがはない?」そう言って差し出してくる桜の手を思いっきり弾いた事がある。
「お前も俺の事、女みたいやて思うてバカにしてんのやろ?」
「何言ってるの? カナちゃんはカナちゃんだよ。私の大事な友達だよ」
目をまん丸させて桜はそう言ってニッコリと笑った。
ああ、そうや。こいつは他の奴らとは違う。外見やなくて俺を、俺自身を見てくれてる。
アイツのあの言葉のおかげで、俺は自分を素直に認める事が出来た。
どんな容姿でも、桜はきっと気にせず同じ事を言うだろう。そう思ったら嘘みたいに、今までの自分がアホやと思えてきた。
一度自分の容姿を認識して、俺は気付いた。その辺に居るどの女よりも、自分の容姿か優っているという事に。それなら、それを最大限利用してやろうて思った。すると、面白い程に周りの大人が優しくしてくれる。
商店街に行けば、挨拶してニコニコ笑顔ふりまいとくだけで、必ず何かしらもらえる。
「おいちゃん、おおきになぁ。ほんまうれしいわ」
そう言ってニコリと微笑めば、締まりのない顔のオンパレードや。
いつの間にか『浪花のエンジェル』って通り名まで付いとった。
まぁ……学校で浮いた存在やったんは否定せぇへんけど。
学校の奴等になんて思われようがどうでもええ。貰った戦利品を桜と一緒に頬張りながら帰る。
それだけで、俺は幸せやった。桜が隣で笑ってくれてたら、俺はそれだけでよかったんや。
ある時、桜がポロポロと涙を流していた事がある。
話を聞くと、空手の試合で学年も体格も上の相手に、完膚なきまでに打ち負かされた事が悔しかったらしい。
その話を聞いて、俺は桜よりひどく嗚咽を漏らしながら情けなく泣いてしもた。
あれだけ頑張っとったのに負けたなんて、桜が可哀想過ぎるやろ。
気付いたら俺は、泣き止んどった桜に背中を優しくさすられていた。
小学二年の秋、俺が風邪を引いて学校を休んだ次の日。
桜はやけにそわそわした様子で、俺が話しかけても心ここにあらずな状態だった。
理由を聞くと、昨日大怪我をした白い子狐を拾ったらしく無事かどうか心配らしい。
学校が終るなり、鉄砲玉のように飛び出して行った桜の背中を見ながら、俺の心はズキンと痛んだ。
それから毎日、桜は学校が終わると慌てて教室から出ていくようになった。
桜の背中に手を伸ばしては、それが虚しく空を切る度に、今まで感じた事のない締め付けられるような苦しい胸の感覚に、俺は戸惑った。
いつもなら、俺が桜の手を引いて一緒に帰るのに。
その時俺は、見たこともない桜が拾った子狐に、嫉妬してる事に気付いた。
自分以外の存在に、桜が興味を抱いている事に心がひどく痛んだから。
いつの間にか俺が桜に抱いていた感情は『友達として好き』ではなく、『女として好き』に変わっていた。
二週間ほど経って、俺も一緒にその子狐を見に行こうとしたら、なんと奴は夜の間に逃げ出していたらしい。
それから毎日、桜は登校も下校の時もキョロキョロと心配そうに辺りを見回すようになった。
未だに子狐を心配している桜を複雑に思いつつも、俺も外に出た時は気にかけるようになった。
やけどほんまは、居らんくなってまで桜の心を煩わせるその子狐が、すこしだけ憎らしかった。
好きだと自覚して困った事……それは、桜と一緒に風呂に入れられる事だった。
当時共働きだった俺の両親が二人揃って帰宅が遅くなる時、俺は桜の家で夕食をよばれていた。
「カナちゃん、お風呂沸いたから入っていきなさいよ」
おばさんにそう言われる度に心臓が飛び出そうになり、「カナちゃん一緒に入ろうよ」と無邪気に笑う桜を前に、男として見られていない事実にかなりへこんだ。
しかし、好きな女と風呂に入る機会をそうそう見逃すわけもなく、俺は桜と風呂に入っていた。
俺が邪な考えを持っているとも知らずに、「カナちゃん、背中届かないから洗って」と桜は普通に注文をつけてくる。
その時、俺は桜の背中に小さなほくろを見つけた。
本人も知らないであろう物を知ってしまった事実を前にして、俺は歓喜に酔いしれていた。
背徳感を覚えつつも、俺は桜の背中を洗い「じゃあ今度はカナちゃんの番ね」と、桜は俺を椅子に座らせ、普通に背中を洗っていた。
一緒に湯船に浸かっていると、透明なお湯で目のやり場に困った俺は、わざと隅の方で桜に背を向けていた。しかし、それが桜は気にくわなかったらしい。
「カナちゃん、そんな隅っこに居ないでもっとこっちにおいでよ」
しきりに俺を中央へと誘ってくる。
それでも俺が動かなかったため、桜は俺の腕を掴んで引っ張ってきた。
突然の事にバランスを崩した俺は、そのまま湯船にザブンと頭ごと浸かった。
その時目にした光景は、今でも俺の心の中のメモリーにしっかりと記録されている。
中々浮かんで来ない俺を心配したのか、桜は俺が顔を出すなり謝りながら抱きついてきた。
むにっと柔らかい二つの何かが直に俺の肌に触れた瞬間、そのまま昇天するかと思った。
まな板だと思っていたそれは、予想に反して少し膨らんでいた事を知り、抱き締めたい衝動に駆られるも、「大丈夫だから」と、何とか理性を保って桜の身体を引き離した。
いつか絶対、俺の事を男として認識させてやる。そう思いつつも、俺はこの生活を楽しんでいた。
0
お気に入りに追加
456
あなたにおすすめの小説
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
ガダンの寛ぎお食事処
蒼緋 玲
キャラ文芸
**********************************************
とある屋敷の料理人ガダンは、
元魔術師団の魔術師で現在は
使用人として働いている。
日々の生活の中で欠かせない
三大欲求の一つ『食欲』
時には住人の心に寄り添った食事
時には酒と共に彩りある肴を提供
時には美味しさを求めて自ら買い付けへ
時には住人同士のメニュー論争まで
国有数の料理人として名を馳せても過言では
ないくらい(住人談)、元魔術師の料理人が
織り成す美味なる心の籠もったお届けもの。
その先にある安らぎと癒やしのひとときを
ご提供致します。
今日も今日とて
食堂と厨房の間にあるカウンターで
肘をつき住人の食事風景を楽しみながら眺める
ガダンとその住人のちょっとした日常のお話。
**********************************************
【一日5秒を私にください】
からの、ガダンのご飯物語です。
単独で読めますが原作を読んでいただけると、
登場キャラの人となりもわかって
味に深みが出るかもしれません(宣伝)
外部サイトにも投稿しています。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
御神楽《怪奇》探偵事務所
姫宮未調
キャラ文芸
女探偵?・御神楽菖蒲と助手にされた男子高校生・咲良優多のハチャメチャ怪奇コメディ
※変態イケメン執事がもれなくついてきます※
怪奇×ホラー×コメディ×16禁×ラブコメ
主人公は優多(* ̄∇ ̄)ノ
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
9(ノナ)! TACTIC部!!
k_i
キャラ文芸
マナシキ学園。世界と世界ならざるところとの狭間に立つこの学園には、特殊な技能を持つ少女達が集められてくる。
その中でも《TACTIC部(タクティック部)》と呼ばれる戦闘に特化した少女たちの集う部。世界ならざるところから現世に具現化しようと溢れてくる、名付け得ぬもの達を撃退する彼女らに与えられる使命である。多感なリビドーを秘めたこの年代の少女の中でも選ばれた者だけがこの使命に立ち向かうことができる。
……彼女達を、その独自の戦術方式から《9芒星(ノナグラム)の少女達》と呼ぶ――
*
過去、ゲームの企画として考えていた作品です。小説形式とは違いゲームシナリオの形式になります。実際にはバトルパート用に考えていた会話(第1話等)もあるため、その辺は実際のゲーム画面やシステム抜きだと少々わかりにくいかもしれません(ある程度・最小限の補足を加えています)。
あの世とこの世の狭間にて!
みーやん
キャラ文芸
「狭間店」というカフェがあるのをご存知でしょうか。
そのカフェではあの世とこの世どちらの悩み相談を受け付けているという…
時には彷徨う霊、ある時にはこの世の人、
またある時には動物…
そのカフェには悩みを持つものにしか辿り着けないという。
このお話はそんなカフェの物語である…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる