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第二章 獣耳男子と偽恋生活
窮鼠、猫をかむ?
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帰宅後、私はお礼のお土産を渡しながら、姉にさっそく相談を持ちかけた。
「ふむふむ……要するに、いつもからかわれてばかりだから、こっちからからかってやりたいってことね。それなら──」
「そんな事、私に出来るかな……」
「出来るかどうかってより、やるかやらないかよ」
「……分かった、やってみる」
翌日、午前中にクッキーとの散歩を済ませた私は、作戦を決行すべくコハクに電話をかけた。
「もしもし、桜? どうしたの?」
「あのね、コハク。今から会えないかな?」
「桜から誘ってくれるなんて嬉しいな。いいよ、どこに行く?」
「私の部屋に、来て欲しいの」
「え、桜の部屋? 僕が行ってもいいの?」
「コハクに来て欲しいの」
「わ、分かった。準備出来たら行くよ」
「うん、待ってる」
呼んでしまった。
急に誘ったから用事があると断られると思ってたけど、予想以上に上手く行きすぎた。
ここまで来たらもう引き返せない。
コハクの驚いた顔を絶対に見てやるんだから!
一つに束ねていた髪をほどいて、姉にコーディネイトしてもらった服に着替えた。フレアのミニスカートにキャミソールと上からカーディガンを羽織っている。ちょっとスカートが短い気がするけど、姉には逆らえなかった。
──ピンポーン
どうやらコハクがきたようだ。
正直いって自信はないけど、ドッキリ大作戦のスタートだ。ルールは簡単、コハクに獣耳を出させたら私の勝ち。
そのために、今日はコハクのペースにのせられる前にこっちから主導権を握るのだ!
「いらっしゃい、わざわざ来てくれてありがとう」
姉に習った秘技『上目遣い』を駆使してコハクを迎える。視線が合ったらニコッと微笑んだ。
『男は笑顔に弱い。とりあえず目があったら微笑んどけば間違いない。そして困った時も笑っとけ』という姉の教えを再現する。
「本当に上がっていいのかな?」
「皆出かけてるから気にせず上がって」
「それは逆にまずいような……」
「お願い、独りだと寂しくて。少しでもいいから一緒に居て欲しいの」
ここで、姉に習った秘技『洋服の裾掴み』を俯きながら発動。
普段の自分では絶対言わないような台詞と行動に、背中には嫌な汗が流れていくけど、今は我慢だ!
「桜が落ち着くまで一緒に居るよ」
そう言って、コハクは優しく微笑みながら私の頭を撫でてくれた。
その笑顔に良心がズキンと痛むも、目的のためなら仕方がない。
こうして、コハクを部屋に誘い込む事に成功した。お姉ちゃん、第一ステップが完了したよ。
コハクを部屋まで案内して、お茶菓子と冷たいジュースを出した。
ここで姉に借りた秘密兵器の登場だ。最近姉の大学で話題になっている超絶的に怖いと噂のDVD。これをコハクに見せて驚かそうという作戦だ。
彼が席について落ち着いた所で、さりげなくお願いをする。
「実は見たいDVDがあって、でも独りじゃ怖くて見れなくて。一緒に見てもらえないかな?」
「うん、いいよ」
「ありがとう、コハク。やっぱり頼りになるね」
『男は単純だから褒められたり、頼られたりすると喜ぶ』という姉の教えを思いだし、上目遣いと笑顔のコンビネーションでコハクを褒めた。
姉の教えが項をなしているせいか、心なしか彼の頬が赤い気がする。
DVDをつけて電気を消し、コハクの隣に座った。
『次のターゲットはアナタダヨ』
スマホに突如送られてくる不審なメール。そのメールが送られてきた人は3日以内に不自然な死をとげる。回避するには1番大切な人にそのメールを送信するしかない。
そんな噂デタラメだろうと思っていた矢先、主人公の友人が謎の死を遂げる。なんと彼女の携帯には、そのメールが来ていたのだ。
冒頭のシーンから臨場感溢れる演出が不気味さを際立たせ、予想以上に怖い。ガクガクと震える手が止まらない。
エアコンはそんなに強くしていないはずなのに、肌寒く感じる。
コハクが居れば大丈夫だろうと思っていたが、これはやばい状況だ。
冷静になるんだ。
映画の内容など正直どうでも良い。
今日の目的はあくまでコハクを驚かせること。
目を閉じていれば内容なんて入ってこないはずだと思ったものの……ひぃぃぃ!
音だけの方が自分が狙われているみたいでリアルに怖い。目をつむってはだめだ。
それならコハクの方を見てみよう。
こんなに怖いんだ。もしかするともう獣耳が出ているかもしれない。
しかし彼の頭に、私の目的のものはのっていない。
くっ、コハクはホラー平気なのか。ここは事前にリサーチしておくべきだった。
準備の甘さを後悔しつつも、悲鳴や不気味な音が聞こえてくる度に、怖くて身体は正直に反応してしまう。
「桜、怖いの? ほら、もっとこっちへおいで」
お言葉に甘えてコハクとの距離を少しつめる。
その時、また怖いシーンがありコハクの腕に思い切りしがみついてしまった。
一瞬コハクの身体がビクッとなったので、すかさず頭上を見るが獣耳はない。
「僕の頭に何かついてる?」
「ううん、何もついてないよ」
悔しいほどに。
作戦途中で気付かれるわけにはいかない。
もしバレたらコハクは自分からわざとそれを出してしまう可能性が高い。
私が喜んでる所で、「わざとだよ?」なんて言いかねない。
それでは今までの私の羞恥心がムダになってしまう。
結局、映画が終わるまでコハクは獣耳を出す事はなかった。
無駄に怖がり損した気分だ。今夜怖くて眠れなかったらどうしよう。
作戦も失敗に終わり、がっくりしながら暗くしていた電気をつけようと立ち上がる。
やばい。
長時間同じ体勢でいたせいか、足がビリビリと痺れて感覚がない。
それでも無理に歩こうとしたため、私はバランスを崩してしまった。よりにもよって、コハクを押し倒す形で。
「ふむふむ……要するに、いつもからかわれてばかりだから、こっちからからかってやりたいってことね。それなら──」
「そんな事、私に出来るかな……」
「出来るかどうかってより、やるかやらないかよ」
「……分かった、やってみる」
翌日、午前中にクッキーとの散歩を済ませた私は、作戦を決行すべくコハクに電話をかけた。
「もしもし、桜? どうしたの?」
「あのね、コハク。今から会えないかな?」
「桜から誘ってくれるなんて嬉しいな。いいよ、どこに行く?」
「私の部屋に、来て欲しいの」
「え、桜の部屋? 僕が行ってもいいの?」
「コハクに来て欲しいの」
「わ、分かった。準備出来たら行くよ」
「うん、待ってる」
呼んでしまった。
急に誘ったから用事があると断られると思ってたけど、予想以上に上手く行きすぎた。
ここまで来たらもう引き返せない。
コハクの驚いた顔を絶対に見てやるんだから!
一つに束ねていた髪をほどいて、姉にコーディネイトしてもらった服に着替えた。フレアのミニスカートにキャミソールと上からカーディガンを羽織っている。ちょっとスカートが短い気がするけど、姉には逆らえなかった。
──ピンポーン
どうやらコハクがきたようだ。
正直いって自信はないけど、ドッキリ大作戦のスタートだ。ルールは簡単、コハクに獣耳を出させたら私の勝ち。
そのために、今日はコハクのペースにのせられる前にこっちから主導権を握るのだ!
「いらっしゃい、わざわざ来てくれてありがとう」
姉に習った秘技『上目遣い』を駆使してコハクを迎える。視線が合ったらニコッと微笑んだ。
『男は笑顔に弱い。とりあえず目があったら微笑んどけば間違いない。そして困った時も笑っとけ』という姉の教えを再現する。
「本当に上がっていいのかな?」
「皆出かけてるから気にせず上がって」
「それは逆にまずいような……」
「お願い、独りだと寂しくて。少しでもいいから一緒に居て欲しいの」
ここで、姉に習った秘技『洋服の裾掴み』を俯きながら発動。
普段の自分では絶対言わないような台詞と行動に、背中には嫌な汗が流れていくけど、今は我慢だ!
「桜が落ち着くまで一緒に居るよ」
そう言って、コハクは優しく微笑みながら私の頭を撫でてくれた。
その笑顔に良心がズキンと痛むも、目的のためなら仕方がない。
こうして、コハクを部屋に誘い込む事に成功した。お姉ちゃん、第一ステップが完了したよ。
コハクを部屋まで案内して、お茶菓子と冷たいジュースを出した。
ここで姉に借りた秘密兵器の登場だ。最近姉の大学で話題になっている超絶的に怖いと噂のDVD。これをコハクに見せて驚かそうという作戦だ。
彼が席について落ち着いた所で、さりげなくお願いをする。
「実は見たいDVDがあって、でも独りじゃ怖くて見れなくて。一緒に見てもらえないかな?」
「うん、いいよ」
「ありがとう、コハク。やっぱり頼りになるね」
『男は単純だから褒められたり、頼られたりすると喜ぶ』という姉の教えを思いだし、上目遣いと笑顔のコンビネーションでコハクを褒めた。
姉の教えが項をなしているせいか、心なしか彼の頬が赤い気がする。
DVDをつけて電気を消し、コハクの隣に座った。
『次のターゲットはアナタダヨ』
スマホに突如送られてくる不審なメール。そのメールが送られてきた人は3日以内に不自然な死をとげる。回避するには1番大切な人にそのメールを送信するしかない。
そんな噂デタラメだろうと思っていた矢先、主人公の友人が謎の死を遂げる。なんと彼女の携帯には、そのメールが来ていたのだ。
冒頭のシーンから臨場感溢れる演出が不気味さを際立たせ、予想以上に怖い。ガクガクと震える手が止まらない。
エアコンはそんなに強くしていないはずなのに、肌寒く感じる。
コハクが居れば大丈夫だろうと思っていたが、これはやばい状況だ。
冷静になるんだ。
映画の内容など正直どうでも良い。
今日の目的はあくまでコハクを驚かせること。
目を閉じていれば内容なんて入ってこないはずだと思ったものの……ひぃぃぃ!
音だけの方が自分が狙われているみたいでリアルに怖い。目をつむってはだめだ。
それならコハクの方を見てみよう。
こんなに怖いんだ。もしかするともう獣耳が出ているかもしれない。
しかし彼の頭に、私の目的のものはのっていない。
くっ、コハクはホラー平気なのか。ここは事前にリサーチしておくべきだった。
準備の甘さを後悔しつつも、悲鳴や不気味な音が聞こえてくる度に、怖くて身体は正直に反応してしまう。
「桜、怖いの? ほら、もっとこっちへおいで」
お言葉に甘えてコハクとの距離を少しつめる。
その時、また怖いシーンがありコハクの腕に思い切りしがみついてしまった。
一瞬コハクの身体がビクッとなったので、すかさず頭上を見るが獣耳はない。
「僕の頭に何かついてる?」
「ううん、何もついてないよ」
悔しいほどに。
作戦途中で気付かれるわけにはいかない。
もしバレたらコハクは自分からわざとそれを出してしまう可能性が高い。
私が喜んでる所で、「わざとだよ?」なんて言いかねない。
それでは今までの私の羞恥心がムダになってしまう。
結局、映画が終わるまでコハクは獣耳を出す事はなかった。
無駄に怖がり損した気分だ。今夜怖くて眠れなかったらどうしよう。
作戦も失敗に終わり、がっくりしながら暗くしていた電気をつけようと立ち上がる。
やばい。
長時間同じ体勢でいたせいか、足がビリビリと痺れて感覚がない。
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