ようこそ来訪者

７ 愛WO汁

　好きなものについて「好きな理由を論理的に述べよ」と聞かれても、理屈じゃないんだよ！と言いたくなる時ってありませんか？
　この前通知が来て、やっと『HGスコープドッグ』が届くことになりました。どこ探しても売ってないし、気がついたらバーグラリードッグまで出てるし、かなり本気でプレバンに予約をしてしまいました。
　ここまで書いて気付いたけど、プラモのことかい！って突っ込める人が何人いるのだろうか？それぐらいマニアックな話だったか…
　しかし近所で取り扱ってるところを探すほうが難しいのですよ、みなさん。プレバン商法に物申したいところは多々ありますが、ありゃあよくできてるよ！と、はっつあんとくまさんのように言いたくもなりました。
　つい先日もMGダンバインが発売される！とか一報が出て、つい「どうせプレバン限定でフォウが出るんだろう！」と思ったりもしてしまいました。もうね、MG完全変形ビルバインとか出ちまったらどうすんだよ…と、自分の中に眠るケモノにただただ肩を抱いて震えるしかないじゃありませんか…
　せっかくヒュッケバインには手を出さずにいるのに、やっぱりガンナーを買えっていうのか!?という発想になるのは、当然の帰結ということなのかい…？たぶん部屋の片隅にまた作らずの山ができるのか…と、ちょっとエルザム兄さん風にフッと笑みをこぼしてしまうじゃないですか。
　思えば己のプラモ好きが病的なことに関しては、もはや疑いようがない。ガンプラの再販スケジュールをチェックすることはもちろん、たまたま見つけたHG龍神丸とかＹＦー21を見つけては、腕を組みつつ真剣に購入を考えしまう。
　ただ色を塗ったり色々と手を加えたりができるかと言われればそうでもない。あくまでも必要最小限の塗装やちょっとだけ頑張ればかっこよく仕上げられる今のプラモが好きなのです。
　プラモそのものはそれこそ小学生の頃から作っているし、タミヤの上級者向けF1キット（セナの乗っていたマクラーレンとかね）も作ったことがあるのはモデラーとして一生誇りに思いたい。水転写デカールだって貼ったんだぞ！
　でもね、最近はそんなに簡単に時間が取れないんです。その一方で血が騒ぐ時がある。なんかプラモを作りたいと疼く瞬間がある。ちょっと頑張ればそれなりに見栄えがするプラモの難易度がとても心地良い瞬間があるんですよ。
　このあたりをよく捉えているのが、やっぱりというか流石のガンプラ。いわゆるエントリーグレード（EG）というやつがあって、ニッパーを使わず手でもぎってもきれいにできて、接着剤や塗料なしでも満足いく出来栄えとなる。
　ただここからがエセとはいえモデラーの性か、「スミ入れをしてメリハリをつけたい！」とか贅沢を言いたくなってしまうのです。そしてガンプラマーカーのスミ入れ用とか言うかゆいところに手が届くアイテムがあったりする。バンダイめぇ～！と歯ぎしりをしつつ相手の手の内で踊らされる自分に酔ってしまう。いや、半分泥酔しているから文字通り『酔っている』…
　う～んうまいことやりやがるなぁと思いつつ、『プラモ狂四郎』に燃えていた世代である自分としては、もう可能な限り踊らされたい！と無条件降伏状態なのでしょうか？天下一品でスープを飲み干したあとに出てくる『明日もお待ちしています』の文字を見て、「明日も？そんな未来のことはわからない…」と、目をつむりながら銀河万丈ボイスでつぶやいてしまうのは、もはや病的と言ってしまえるのか…
　今回の表題はみんな大好き『レッツ！ヌプヌプ！』より。本当は自分のボトムズ愛について語りたかったんだけど、いつの間にかプラモ愛にすげ代わっていました…『愛』に関する名言を調べていたのですが、なんか色々ありすぎてわからなくなってしまい、「理屈じゃねぇんだよ！」と思った瞬間に出てきたのが表題だったというオチ。