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第五章 橙
第77話 「イーストウッド侯爵家」
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私たちを乗せた馬車は、ツヤツヤの石畳を、滑るように静かに進んでいく。
まだ明るい時間なのに、東門を入ってからここまで、人をほとんど見かけなかった。
代わりに、花壇や噴水、生垣の上――いたる所に妖精たちの姿が見られる。
生垣に頭から突き刺さっている、魚の骨のような身体を持つ半透明の妖精。
パチパチ、シュワシュワと音を立てながら消えては同じ場所で再生を繰り返している妖精。
普通の果実と同じように木に生っており、人や鳥が通りかかると色が変わって歌い始める妖精。
お馴染みのアワダマも、ムクロジの木の上の方に見え隠れしている。
可愛いもの、不思議なものから不気味なものまで、バラエティに富んだ妖精たちが、人間と共生していた。
「聖王国って、本当に妖精さんたちが沢山いるのね」
「うん。世界樹があるから、妖精たちにとっても住みやすい環境なんだ。人より、妖精の方が多いぐらいだよ」
「へぇ……」
セオが、私と一緒に窓の外を覗き込みながら答えてくれて、私は感心し相槌を打つ。
「じゃが、これでもかなり減ったんじゃよ。そのせいで、聖王都の北にある鉱山からの魔鉱石の採掘も、止まってるようじゃしな」
「魔鉱石? 何ですか、それ?」
フレッドが補足した内容に、私は振り返って疑問を述べた。
セオとフレッドが、その問いに交互に答えてくれる。
「魔鉱石は、魔力を帯びた石だよ。加工して精霊の加護を付与すると、魔石になるんだ」
「昔は、至る所に精霊や妖精がおってな。
加工した魔鉱石を『精霊の祭壇』に持っていくと、精霊たちが好きな石に力を込めて、魔石にしてくれたんじゃ。
精霊の加護を持たない者でも、魔石を動力源にすれば魔法の恩恵が得られたんじゃよ」
「でも、今は『精霊の祭壇』に行っても、妖精はいるけど精霊の姿はほとんど見られなくなった。
力の弱い妖精たちじゃ、魔石は作れないんだ」
「どうして、精霊たちはいなくなったの?」
私が再び質問をすると、フレッドは首を捻り、考えながらぽつぽつと話してくれる。
「……本当のところはわからんが、精霊たちの世界でパワーバランスが崩れてきたのかもしれないのう。
自然が減ったこと、精霊への感謝が薄くなったこと、『巫女』がうまく機能していないこと……」
「……え? 『巫女』が機能してない、って……」
「ああいやいや、お嬢ちゃんのせいじゃないぞい。精霊の姿が見られなくなったのは、お嬢ちゃんが生まれる前のことじゃからな。
『巫女』のことは忘れてくれ、すまんのう」
フレッドがぽつり、と言った『巫女』がうまく機能していない、という一言。
ついつい口から出てしまった、といった体だったが、『巫女が機能する』とは、どういう状態なのだろう。
私にも、何か使命があるのだろうか。
再び窓の外に顔を向けてしまったフレッドには、これ以上聞けそうにはなかった。
外を眺めているうちに、周りの風景が徐々に変わってきた。
東門の周辺は水晶のような素材のキラキラした建物ばかりだったのだが、南門の近く、地の神殿のあるエリアは石や煉瓦で造られた、重厚な建物が大部分を占めている。
通りを歩く人も先程より多く、帝都ほどではないがそこそこ賑わっているようだった。
私たちの馬車は、大通りから何本も逸れた所にある、大きな屋敷の敷地に入って行った。
「あの、このお屋敷は?」
「ここは、僕の父上の生家、イーストウッド侯爵家だよ」
「セオのお父様の……?」
「うむ。下手な宿屋には泊まれんからのう。
現在のイーストウッド侯爵はオリヴァーの兄じゃ。
聖王都滞在中はここに世話になるつもりで、メーアの名前で手紙を出しておったんじゃよ」
考えてみれば、当然だった。
セオもフレッドも顔が知られているし、聖王都にいないはずなのだから、宿屋には泊まれない。
外を気軽に歩き回ることも出来ない以上、信頼できる協力者が必要なのだ。
イーストウッド侯爵家も、例に漏れず、煉瓦造りの趣ある建物である。
他の家と違っている所はというと、敷地内に沢山の木々が植えられている所だろうか。
本来であれば季節の花々が植えられ、ガーデンパーティーや茶会を催すために造られたであろうスペースには、全て三メートル超の立派な木々が植えられている。
そのせいか、庭は小さな森のようになっていて、外から中を窺うことは難しくなっていた。
「ようこそお越し下さいました。皆様、どうぞ中へ」
イーストウッド侯爵邸は、貴族屋敷にしては華美ではなく、どちらかというとシックなデザインの屋敷だ。
天井は白、壁は木目を活かした落ち着いた風合い。
室内の調度やカーペットは、私に判別出来ない色――どうやら、暖色系でまとめられているようだ。
上品で、質の良さと過ごしやすさにこだわったインテリアデザインである。
私たちは屋敷の一室で着替えさせてもらった後、応接室へと案内された。
ちなみに、ししまるは庭にある噴水の近くで一休みしている。
「たくさん水があるー、久しぶりだぁー」と言って、楽しそうにしていた。
応接セットに腰掛けると、すぐに紅茶とスコーンが用意される。
侯爵の身が空くまで待つようにとのことだ。
濃い目に淹れたアッサムティーにたっぷりのミルクを注ぐと、甘い香りが立ち上る。
さっくりとしたスコーンには、コケモモのジャム。
ジャムの甘酸っぱさと、温かいミルクティーが、旅の疲れを癒してくれた。
思い思いにゆっくりと過ごしていると、侯爵と夫人が応接室を訪れた。
イーストウッド侯爵は、セオの伯父にあたる人物だが、セオとはあまり似ていない。
濃い空色の髪で、眼光が鋭く、威厳のある顔立ちをしている。
夫人も気位の高そうな女性だ。
たっぷりとしたシルバーブロンドをシニョンにして、デコルテの広く開いたエンパイアラインのドレスを身に纏い、首元にはふかふかのファーを巻いている。
「フレデリック殿下、再びこうしてお目にかかれること、光栄にございます」
「おお、久しいのう」
イーストウッド侯爵は、嬉しそうに目を細める。
その仕草は、少しだけセオと似ていた。
事務的な挨拶と自己紹介が済んだら、フレッドを残して、私とセオはひと足先に部屋へと案内されたのだった。
イーストウッド侯爵家は、代々森の精霊の加護を授かっているらしい。
侯爵の主な仕事は、同じく森の精霊の加護を授かっているウエストウッド侯爵と共に、世界樹の管理をすることなのだそうだ。
また、官僚の一人として聖王城に上がることも多いのだとか。
その夜は久しぶりに一人きり。
ししまるは、庭にある小さな森で寝泊まりするそうだ。
いつでも噴水に行って水浴びできるし、宿の部屋に泊まるよりも外の方が落ち着くと喜んでいた。
セオは隣の部屋、フレッドは斜向かいの部屋を使っている。
ロイド子爵家と違って、当然管理も行き届いているし快適なのだが、常に人の気配がするので少しだけ落ち着かない。
疲れているはずなのに、私はなかなか寝つくことが出来なかった。
私は夜着の上にショールを羽織ると、窓を開けてバルコニーへ出る。
白っぽい石で造られた、小さいがお洒落なバルコニー。
柵に手をつき、空を眺めて、ほう、と息をつく。
ため息は白く広がり、すぐに空へと消えていった。
世界樹の枝葉は、月や星の光も透す。
しかし、満遍なく広がる透き通った枝葉に遮られ、月を横切る雲の形を判別したり、星座を見つけたりするのは少し難しかった。
そろそろ戻ろうかと思ったところで、キィ、と音が鳴り、隣の部屋の窓が開く。
私と同じように上に洋服を羽織って、セオがバルコニーに出てきたところだった。
「……セオ」
私が小さい声で呼びかけると、セオは驚いたのか、目を丸くしてこちらを見た。
「パステル……眠れないの?」
「うん。セオも?」
「……うん」
「そっち……行ってもいい?」
「え? あ、いや、それは……」
「だめ?」
「……」
セオはどう返答したらいいのか、困っているようだ。
「今、そっちに行くね」
迷っているようだったが、拒否、という訳ではないだろう。
そう思った私は、バルコニーから部屋に戻って、そのままセオの部屋の扉をノックしたのだった。
まだ明るい時間なのに、東門を入ってからここまで、人をほとんど見かけなかった。
代わりに、花壇や噴水、生垣の上――いたる所に妖精たちの姿が見られる。
生垣に頭から突き刺さっている、魚の骨のような身体を持つ半透明の妖精。
パチパチ、シュワシュワと音を立てながら消えては同じ場所で再生を繰り返している妖精。
普通の果実と同じように木に生っており、人や鳥が通りかかると色が変わって歌い始める妖精。
お馴染みのアワダマも、ムクロジの木の上の方に見え隠れしている。
可愛いもの、不思議なものから不気味なものまで、バラエティに富んだ妖精たちが、人間と共生していた。
「聖王国って、本当に妖精さんたちが沢山いるのね」
「うん。世界樹があるから、妖精たちにとっても住みやすい環境なんだ。人より、妖精の方が多いぐらいだよ」
「へぇ……」
セオが、私と一緒に窓の外を覗き込みながら答えてくれて、私は感心し相槌を打つ。
「じゃが、これでもかなり減ったんじゃよ。そのせいで、聖王都の北にある鉱山からの魔鉱石の採掘も、止まってるようじゃしな」
「魔鉱石? 何ですか、それ?」
フレッドが補足した内容に、私は振り返って疑問を述べた。
セオとフレッドが、その問いに交互に答えてくれる。
「魔鉱石は、魔力を帯びた石だよ。加工して精霊の加護を付与すると、魔石になるんだ」
「昔は、至る所に精霊や妖精がおってな。
加工した魔鉱石を『精霊の祭壇』に持っていくと、精霊たちが好きな石に力を込めて、魔石にしてくれたんじゃ。
精霊の加護を持たない者でも、魔石を動力源にすれば魔法の恩恵が得られたんじゃよ」
「でも、今は『精霊の祭壇』に行っても、妖精はいるけど精霊の姿はほとんど見られなくなった。
力の弱い妖精たちじゃ、魔石は作れないんだ」
「どうして、精霊たちはいなくなったの?」
私が再び質問をすると、フレッドは首を捻り、考えながらぽつぽつと話してくれる。
「……本当のところはわからんが、精霊たちの世界でパワーバランスが崩れてきたのかもしれないのう。
自然が減ったこと、精霊への感謝が薄くなったこと、『巫女』がうまく機能していないこと……」
「……え? 『巫女』が機能してない、って……」
「ああいやいや、お嬢ちゃんのせいじゃないぞい。精霊の姿が見られなくなったのは、お嬢ちゃんが生まれる前のことじゃからな。
『巫女』のことは忘れてくれ、すまんのう」
フレッドがぽつり、と言った『巫女』がうまく機能していない、という一言。
ついつい口から出てしまった、といった体だったが、『巫女が機能する』とは、どういう状態なのだろう。
私にも、何か使命があるのだろうか。
再び窓の外に顔を向けてしまったフレッドには、これ以上聞けそうにはなかった。
外を眺めているうちに、周りの風景が徐々に変わってきた。
東門の周辺は水晶のような素材のキラキラした建物ばかりだったのだが、南門の近く、地の神殿のあるエリアは石や煉瓦で造られた、重厚な建物が大部分を占めている。
通りを歩く人も先程より多く、帝都ほどではないがそこそこ賑わっているようだった。
私たちの馬車は、大通りから何本も逸れた所にある、大きな屋敷の敷地に入って行った。
「あの、このお屋敷は?」
「ここは、僕の父上の生家、イーストウッド侯爵家だよ」
「セオのお父様の……?」
「うむ。下手な宿屋には泊まれんからのう。
現在のイーストウッド侯爵はオリヴァーの兄じゃ。
聖王都滞在中はここに世話になるつもりで、メーアの名前で手紙を出しておったんじゃよ」
考えてみれば、当然だった。
セオもフレッドも顔が知られているし、聖王都にいないはずなのだから、宿屋には泊まれない。
外を気軽に歩き回ることも出来ない以上、信頼できる協力者が必要なのだ。
イーストウッド侯爵家も、例に漏れず、煉瓦造りの趣ある建物である。
他の家と違っている所はというと、敷地内に沢山の木々が植えられている所だろうか。
本来であれば季節の花々が植えられ、ガーデンパーティーや茶会を催すために造られたであろうスペースには、全て三メートル超の立派な木々が植えられている。
そのせいか、庭は小さな森のようになっていて、外から中を窺うことは難しくなっていた。
「ようこそお越し下さいました。皆様、どうぞ中へ」
イーストウッド侯爵邸は、貴族屋敷にしては華美ではなく、どちらかというとシックなデザインの屋敷だ。
天井は白、壁は木目を活かした落ち着いた風合い。
室内の調度やカーペットは、私に判別出来ない色――どうやら、暖色系でまとめられているようだ。
上品で、質の良さと過ごしやすさにこだわったインテリアデザインである。
私たちは屋敷の一室で着替えさせてもらった後、応接室へと案内された。
ちなみに、ししまるは庭にある噴水の近くで一休みしている。
「たくさん水があるー、久しぶりだぁー」と言って、楽しそうにしていた。
応接セットに腰掛けると、すぐに紅茶とスコーンが用意される。
侯爵の身が空くまで待つようにとのことだ。
濃い目に淹れたアッサムティーにたっぷりのミルクを注ぐと、甘い香りが立ち上る。
さっくりとしたスコーンには、コケモモのジャム。
ジャムの甘酸っぱさと、温かいミルクティーが、旅の疲れを癒してくれた。
思い思いにゆっくりと過ごしていると、侯爵と夫人が応接室を訪れた。
イーストウッド侯爵は、セオの伯父にあたる人物だが、セオとはあまり似ていない。
濃い空色の髪で、眼光が鋭く、威厳のある顔立ちをしている。
夫人も気位の高そうな女性だ。
たっぷりとしたシルバーブロンドをシニョンにして、デコルテの広く開いたエンパイアラインのドレスを身に纏い、首元にはふかふかのファーを巻いている。
「フレデリック殿下、再びこうしてお目にかかれること、光栄にございます」
「おお、久しいのう」
イーストウッド侯爵は、嬉しそうに目を細める。
その仕草は、少しだけセオと似ていた。
事務的な挨拶と自己紹介が済んだら、フレッドを残して、私とセオはひと足先に部屋へと案内されたのだった。
イーストウッド侯爵家は、代々森の精霊の加護を授かっているらしい。
侯爵の主な仕事は、同じく森の精霊の加護を授かっているウエストウッド侯爵と共に、世界樹の管理をすることなのだそうだ。
また、官僚の一人として聖王城に上がることも多いのだとか。
その夜は久しぶりに一人きり。
ししまるは、庭にある小さな森で寝泊まりするそうだ。
いつでも噴水に行って水浴びできるし、宿の部屋に泊まるよりも外の方が落ち着くと喜んでいた。
セオは隣の部屋、フレッドは斜向かいの部屋を使っている。
ロイド子爵家と違って、当然管理も行き届いているし快適なのだが、常に人の気配がするので少しだけ落ち着かない。
疲れているはずなのに、私はなかなか寝つくことが出来なかった。
私は夜着の上にショールを羽織ると、窓を開けてバルコニーへ出る。
白っぽい石で造られた、小さいがお洒落なバルコニー。
柵に手をつき、空を眺めて、ほう、と息をつく。
ため息は白く広がり、すぐに空へと消えていった。
世界樹の枝葉は、月や星の光も透す。
しかし、満遍なく広がる透き通った枝葉に遮られ、月を横切る雲の形を判別したり、星座を見つけたりするのは少し難しかった。
そろそろ戻ろうかと思ったところで、キィ、と音が鳴り、隣の部屋の窓が開く。
私と同じように上に洋服を羽織って、セオがバルコニーに出てきたところだった。
「……セオ」
私が小さい声で呼びかけると、セオは驚いたのか、目を丸くしてこちらを見た。
「パステル……眠れないの?」
「うん。セオも?」
「……うん」
「そっち……行ってもいい?」
「え? あ、いや、それは……」
「だめ?」
「……」
セオはどう返答したらいいのか、困っているようだ。
「今、そっちに行くね」
迷っているようだったが、拒否、という訳ではないだろう。
そう思った私は、バルコニーから部屋に戻って、そのままセオの部屋の扉をノックしたのだった。
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