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第105話 賞賛
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「ひどい目に遭ったわ」
ティシャツに張り付いてもおかしくなかった女神様は気付けば餅のようにぷくっと膨らみ、元に戻っていた。
もうね、どういう生き物なのか、そもそも生き物なのかも謎です。
「えと、大丈夫ですか? そもそも精霊さんに邪魔出来るような話なのですか?」
ふぅと一息を吐いて落ち着いた女神様に声をかけてみると、虚空を眺め数秒。
「社長と営業部長。どちらが業務に秀でているかしら?」
と、逆に謎かけが返ってくる。
「営業部長……ですか?」
「そう、業務をこなすだけなら社長も把握はしているでしょ? でも、現場を本当に理解してこなすのであれば、現場のトップの方が詳しいの」
要は世界というものを司る女神様でも違う世界に穴を開けて入り込む事は出来るけど、その世界で色々専門に管理している精霊さんの手にかかればその穴を修復されて、異物としてど根性状態になったと。
「凄いね、精霊さん」
誉めてみると、途端に縦横に並びウェーブが始まる。
と、女神様もその端に並んで伸び上がったり、しゃがんだりしている。
「楽しいわね」
真顔で告げる駄女神に何をしに来たのか、どのタイミングで問えば良いのか非常に悩む次第だった。
暫く互いの健闘を称えあいながら和やかな談笑を繰り広げていた女神様がふと正気に戻ったのは小一時間も経過した頃である。
「とりあえず、おめでとう」
きりっとした表情を作った女神様が告げた言葉に、ぎょっとしてしまう。
この駄女神の賞賛とか、恐怖しか感じない。
すわ、また難事かと身構えると、胡乱な眼差しを向けてくる女神様。
「人の事を何だと思っているの?」
人じゃないよねとか、疫病神的な何かかなとか、失礼な事は色々考えた。
でも分別のつく大人なので、すべての酸いも甘いも噛み締めて飲み込み、笑顔を向けてみる事にする。
「まぁ、良いわ」
若干チベットスナギツネ成分を残した眼差しのまま、唐突に手の中に現れたクラッカーを鳴らしつつ、口を開く。
「この世界に新しい文化をもたらしました。いや、思っていたよりも断然早かったわ」
要は食生活や新しい工法など、この世界でやってきた事を評価するという話だった。
うん。
評価されるのは良いけど、何かメリットはあるのだろうか。
正直、何が起こるか分からない恐怖しかないし、この世界にもしがらみが生まれている。
別の世界に単身赴任です、いぇーいなんて事になったら、本末転倒を通り越して泣く。
「そんな事、言わないわよ」
女神様の言葉に、心が読めるのかとぎょっとする。
「心なんて読めないわよ? いや、読めるけど、今は読む気は無いし、読むまでもなく分かるわよ」
女神様の言葉に、そこまで顔に出していたのかと、頬を抑えてしまった。
「無礼なのは前からだから気にしないわ。今回は単純に賞賛よ。よくやってくれたわ」
女神様曰く、この世界に関して予測上、近いうちに滅ぶだろうとの事。
いや滅ぶ予定だったと、過去形だった。
というのも、発展の端緒もないまま魔物との消耗戦を繰り広げる限り云千年もすれば生きとし生けるものが存在しない状況まで移行するのは目に見えていた話らしい。
で。
そういう過酷な運命を変えるための変動因子として送り込まれたのが私という事で。
大事な事は最初に伝えてほしいものだが、伝えたら伝えたで歪む可能性が高かったので何も告げず放り込んだというのが真相なようで。
「いや。本人はか弱いけどね」
女神様が告げた視線の先には、まだわちゃわちゃしている精霊さん達の姿が。
「この世界に関してはあなたが『スキルを観測する能力』を以って現出した結果、スキルが具現したの」
卵が先か鶏が先かという話ではあるが、そもそもこの世界にスキルなんて概念はなかったのに、私が現れた事によってスキルというものが生まれたという事で。
「精霊へアプローチする術を人が明確に手に入れた訳ね」
それが私という事で。
「スキル……。人の業は引き継がれるの。あなたの子孫に同じく、精霊に介在する能力が現れるでしょう」
女神様の言葉に、精霊さん達がざわめく。
ただでさえ遊び相手を求めている精霊さん達に私以外の相手が生まれる可能性が存在する。
それだけで吉兆なのだろう。
「という訳で。文化導入に伴い、社会の崩壊を食い止めた事」
女神様が指折りながら告げる。
「精霊達の永の孤独を埋めた事」
また一つ折られる。
「そして現地できちんとつながりを得た事」
女神様の視線の先には、家の中で掃除をしているリサさんの姿が映っている。
「この三つの成果をもちまして、賞賛に値すると考えます。なので、このままここで生活をして下さい」
その言葉に、若干ずこっと滑りかける。
でも。
「第二の人生、それを正式にあなたに委ねます。この世界は那由他の倦怠を抜けて新たな目覚めを、小さな、でも確かな一歩を踏み出そうとしています。あなたはそこで生きるに相応しいの」
女神様の言葉を噛み締めて、咀嚼する。
唐突に湧いた第二の人生。
目的もよく分からないまま落ちてきたこの世界。
今、ここで生きても良いよと改めて告げられた、その理由。
「では?」
「今後、超常の存在があなたの人生に干渉することは無いでしょう。あなたの成したいように生きれば良いわ」
その言葉が脳に浸透した瞬間、心の中に安堵が生まれる。
心の片隅で存在していた、何らかの目的を達成した後に何が起こるか。
これまでの生活は夢みたいなものでしたと砂上の楼閣のように今の生活が崩れかねない恐怖。
それが取り除かれたのだ。
「与えられたものが不安に思うのは、それが失われる事だものね。これからは、今まで以上に好きに生きなさいな」
そう告げた女神様が立ち上がる。
「では、そういう事で」
手を振ったと思った瞬間、ひゅぽっとその姿を消す女神様。
「最初からそうやって現れたら良かったのでは……?」
呆然と呟いた私は、悪くないと思う。
ティシャツに張り付いてもおかしくなかった女神様は気付けば餅のようにぷくっと膨らみ、元に戻っていた。
もうね、どういう生き物なのか、そもそも生き物なのかも謎です。
「えと、大丈夫ですか? そもそも精霊さんに邪魔出来るような話なのですか?」
ふぅと一息を吐いて落ち着いた女神様に声をかけてみると、虚空を眺め数秒。
「社長と営業部長。どちらが業務に秀でているかしら?」
と、逆に謎かけが返ってくる。
「営業部長……ですか?」
「そう、業務をこなすだけなら社長も把握はしているでしょ? でも、現場を本当に理解してこなすのであれば、現場のトップの方が詳しいの」
要は世界というものを司る女神様でも違う世界に穴を開けて入り込む事は出来るけど、その世界で色々専門に管理している精霊さんの手にかかればその穴を修復されて、異物としてど根性状態になったと。
「凄いね、精霊さん」
誉めてみると、途端に縦横に並びウェーブが始まる。
と、女神様もその端に並んで伸び上がったり、しゃがんだりしている。
「楽しいわね」
真顔で告げる駄女神に何をしに来たのか、どのタイミングで問えば良いのか非常に悩む次第だった。
暫く互いの健闘を称えあいながら和やかな談笑を繰り広げていた女神様がふと正気に戻ったのは小一時間も経過した頃である。
「とりあえず、おめでとう」
きりっとした表情を作った女神様が告げた言葉に、ぎょっとしてしまう。
この駄女神の賞賛とか、恐怖しか感じない。
すわ、また難事かと身構えると、胡乱な眼差しを向けてくる女神様。
「人の事を何だと思っているの?」
人じゃないよねとか、疫病神的な何かかなとか、失礼な事は色々考えた。
でも分別のつく大人なので、すべての酸いも甘いも噛み締めて飲み込み、笑顔を向けてみる事にする。
「まぁ、良いわ」
若干チベットスナギツネ成分を残した眼差しのまま、唐突に手の中に現れたクラッカーを鳴らしつつ、口を開く。
「この世界に新しい文化をもたらしました。いや、思っていたよりも断然早かったわ」
要は食生活や新しい工法など、この世界でやってきた事を評価するという話だった。
うん。
評価されるのは良いけど、何かメリットはあるのだろうか。
正直、何が起こるか分からない恐怖しかないし、この世界にもしがらみが生まれている。
別の世界に単身赴任です、いぇーいなんて事になったら、本末転倒を通り越して泣く。
「そんな事、言わないわよ」
女神様の言葉に、心が読めるのかとぎょっとする。
「心なんて読めないわよ? いや、読めるけど、今は読む気は無いし、読むまでもなく分かるわよ」
女神様の言葉に、そこまで顔に出していたのかと、頬を抑えてしまった。
「無礼なのは前からだから気にしないわ。今回は単純に賞賛よ。よくやってくれたわ」
女神様曰く、この世界に関して予測上、近いうちに滅ぶだろうとの事。
いや滅ぶ予定だったと、過去形だった。
というのも、発展の端緒もないまま魔物との消耗戦を繰り広げる限り云千年もすれば生きとし生けるものが存在しない状況まで移行するのは目に見えていた話らしい。
で。
そういう過酷な運命を変えるための変動因子として送り込まれたのが私という事で。
大事な事は最初に伝えてほしいものだが、伝えたら伝えたで歪む可能性が高かったので何も告げず放り込んだというのが真相なようで。
「いや。本人はか弱いけどね」
女神様が告げた視線の先には、まだわちゃわちゃしている精霊さん達の姿が。
「この世界に関してはあなたが『スキルを観測する能力』を以って現出した結果、スキルが具現したの」
卵が先か鶏が先かという話ではあるが、そもそもこの世界にスキルなんて概念はなかったのに、私が現れた事によってスキルというものが生まれたという事で。
「精霊へアプローチする術を人が明確に手に入れた訳ね」
それが私という事で。
「スキル……。人の業は引き継がれるの。あなたの子孫に同じく、精霊に介在する能力が現れるでしょう」
女神様の言葉に、精霊さん達がざわめく。
ただでさえ遊び相手を求めている精霊さん達に私以外の相手が生まれる可能性が存在する。
それだけで吉兆なのだろう。
「という訳で。文化導入に伴い、社会の崩壊を食い止めた事」
女神様が指折りながら告げる。
「精霊達の永の孤独を埋めた事」
また一つ折られる。
「そして現地できちんとつながりを得た事」
女神様の視線の先には、家の中で掃除をしているリサさんの姿が映っている。
「この三つの成果をもちまして、賞賛に値すると考えます。なので、このままここで生活をして下さい」
その言葉に、若干ずこっと滑りかける。
でも。
「第二の人生、それを正式にあなたに委ねます。この世界は那由他の倦怠を抜けて新たな目覚めを、小さな、でも確かな一歩を踏み出そうとしています。あなたはそこで生きるに相応しいの」
女神様の言葉を噛み締めて、咀嚼する。
唐突に湧いた第二の人生。
目的もよく分からないまま落ちてきたこの世界。
今、ここで生きても良いよと改めて告げられた、その理由。
「では?」
「今後、超常の存在があなたの人生に干渉することは無いでしょう。あなたの成したいように生きれば良いわ」
その言葉が脳に浸透した瞬間、心の中に安堵が生まれる。
心の片隅で存在していた、何らかの目的を達成した後に何が起こるか。
これまでの生活は夢みたいなものでしたと砂上の楼閣のように今の生活が崩れかねない恐怖。
それが取り除かれたのだ。
「与えられたものが不安に思うのは、それが失われる事だものね。これからは、今まで以上に好きに生きなさいな」
そう告げた女神様が立ち上がる。
「では、そういう事で」
手を振ったと思った瞬間、ひゅぽっとその姿を消す女神様。
「最初からそうやって現れたら良かったのでは……?」
呆然と呟いた私は、悪くないと思う。
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