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第2章

陰湿2

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タケさんの運転する車で空港へ行き、飛行機に乗る。


飛行機なんて…生まれてから2回ぐらいしか乗ったことないと思い、
わからないものは全て駒井さんを真似した。


「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」

後ろから一歩も離れず見習う私に、彼はそう言って笑った。



エアラインラウンジと言うらしい、身分のチェックとかをされてから入れる特別なラウンジに入れて貰い搭乗案内がかかるのを待つ。


ラウンジなんて入ったことないし、外に置いてある席とは違う雰囲気に少し固まる。


周りはスーツのおじさんや如何にもって雰囲気のお姉さんお兄さん。


柔らかいちゃんとした椅子に腰掛けると、「ドリンク持って来るよ」と駒井さんが立ち上がった。


「あ…私が」


私が行くといいかけると「いいから座ってて」と背中を向けてしまい坐り直す。



見渡して自販機を探すと無くて、駒井さんの背中を目で追うと、ドリンクバーみたいな機械からドリンクを二つ持ってきた。


「どっちでもどうぞ」

コーヒーとグレープフルーツジュースで、そもそもどっちがどっちか決まってるじゃんと笑いそうになる。

「じゃあこっちで」

わざとコーヒーを手にとると「え?」と驚いた顔をするから笑ってしまう。


「嘘です」

笑うと彼は「びっくりした。」と少し拗ねた顔をしてコーヒーを受け取る。



「すごいですね、ドリンクも頂けるんですね」


ドリンクバーの方を見て感心すると「軽食のあるけど、お腹減ってる?」と聞いて来るから首を横に振る。


「だよね」と笑う彼は、やっぱり私の知らないこうゆうVIPな世界に慣れてるんだなあと少し距離を感じる。


「沖縄の飛行場にも同じようなラウンジあるから、食べ物は帰りに食べてみよっか」


少し興味を持ってる私に気づいたのか、彼はそう笑った。





…飛行機の座席も、普段とは明らかに違う広い席で、ご飯や飲み物もサービスされた。
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みんなの感想(30件)

みゅうみゅう

続き読みたいです。楽しみにしてます。🐈🐈

解除
嵯乃恭介
2018.07.27 嵯乃恭介

初コメ失礼します。
まだアイスのところ(アーン)で止まってますが、こんな出会いがあるなら、私もしてみたいですわ!
滅多にログインしないので、滅多に見れないけれど、今後が楽しみです!!
中身オッサンハートなので、おいちゃん(*´Д`)ハァハァしちゃうよwwww←変態発生

瀬名。
2018.07.27 瀬名。

初コメありがとうございます笑

ぜひ最新のところまで読んでみてください!

滅多にを私の作品に使ってくれてありがとうございます。
これからもよろしくお願いします🤲

解除
sayu
2018.07.25 sayu

更新お待ちしておりました。でも、いきなり、名前の間違いはがっかりです。 美津「沙希とつきあっている」 付き合っているのは
 『沙織」ですよね?

瀬名。
2018.07.25 瀬名。

コメントありがとうございます!

申し訳ないです!ご指摘ありがとうございます。
一応全部見返してから更新したのですが…すいません。


誤字脱字気おつけながら更新していきます、これからもよろしくお願いします

解除

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