私を巻き込まないでくださいっ

連絡2 side宮川

side宮川

結局連絡のないままデート当日を迎えた。

10時に待ち合わせをしている場所までは約30分で着くから、8:30に起きて準備を始めた。


寝起き一番にケータイを開いて五月先輩からの返事を確認するも返事はないままだった。


他に洸や夏希先輩から何通かのメールが届いていたけれど、落ち着いたら返そうと思い無視をした。



シャワーに入り髪を乾かし。
昼食を一緒にするから朝は軽くサラダだけをつまみ。
歯磨きや着替えなど全部を終えてあとは出るだけ

となったのが9:10頃だった。



25分まで若干の暇があいてもう一度ケータイを手に取った。


見ると、ちょうどシャワーに入っていた時間に夏希から電話が5件ほど入っていた。


…なんだろう？

昨日の夜からメールもたくさんきていたことを思い出し、折り返しの電話をかける。



＿プルルルッ_...「もしもし？！宮川？！」


ワンコールめで出たと思ったら突然夏希さんが名前を呼んできた。
焦って出た彼女に「はいっ。なんですか？」と自分まで少し早口になって答える。



「昨晩から五月と連絡つかないんだけどわかんない？！本田さんに聞いたら宮川と一緒に帰ったって言ってるんだけど…」


いつも冷静でクールな夏希先輩からは想像できないぐらいの早口で焦りながらそう言う。

「え…？それって何時から連絡ついてないんですか？」


…俺も付いてないんだ。

そう思い少し事故や事件などの悪い予感が頭を過って聞いてみる。




「昨日、会社で別れてから一回も。」




その言葉に心臓が一瞬止まった気がした