11 / 101
尊敬というかっ
しおりを挟む
「俺、この会社の中では一番五月先輩が仲良いと思ってたのにー。
上司になった途端部長って呼ばれるとか嫌です」
壁ドンの状態をキープしたまま少しずつ顔を近づけてくる彼の言葉に驚く。
「は、はぁ?!宮川くんと仲良くした覚えなんてないわよっ。」
むしろ、モテモテでいつも順調に仕事をする宮川くんのこと嫌ってたわよっ。
びっくりしすぎて部長と呼ぶって決めたのもわすれてそう言い切ると、「やっぱり宮川くんって呼んでくれる方が嬉しいです」と彼はくにゃっと笑顔を浮かべて隣に着いていた手を離す。
タイミングよく_チーンッと6階についたのを知らせる音がなり、彼は何事もなかったかのようにエレベーターを降りる。
…また彼のペースに乗せられた気がする…。
なぜか悔しい気持ちを持ったまま、後に続いてエレベーターを降りようとすると「あっ…」とすでに降りている彼が振り返って立ち止まる。
「部長って呼ぶの、会社でも禁止ですよ。宮川くんって呼んでくださいね」
またもや念を押してそう言ってくる彼に、「上司にくん付けで呼べるわけないでしょ…」と聞こえない程度の声で反論する。
聞こえたのか聞こえていないのかわからないけど、彼はその場で目を細めて笑顔をつくり
「これ、上司命令ですから」
と言った。
「はぁっ?!」
初めての上司命令がくん付け命令とかありえないでしょ!
前代未聞の上司命令に、つい「はぁ?!」の声が漏れてしまった。
自分たちの部署に続く廊下、朝から私の不機嫌な声が響き渡った
上司になった途端部長って呼ばれるとか嫌です」
壁ドンの状態をキープしたまま少しずつ顔を近づけてくる彼の言葉に驚く。
「は、はぁ?!宮川くんと仲良くした覚えなんてないわよっ。」
むしろ、モテモテでいつも順調に仕事をする宮川くんのこと嫌ってたわよっ。
びっくりしすぎて部長と呼ぶって決めたのもわすれてそう言い切ると、「やっぱり宮川くんって呼んでくれる方が嬉しいです」と彼はくにゃっと笑顔を浮かべて隣に着いていた手を離す。
タイミングよく_チーンッと6階についたのを知らせる音がなり、彼は何事もなかったかのようにエレベーターを降りる。
…また彼のペースに乗せられた気がする…。
なぜか悔しい気持ちを持ったまま、後に続いてエレベーターを降りようとすると「あっ…」とすでに降りている彼が振り返って立ち止まる。
「部長って呼ぶの、会社でも禁止ですよ。宮川くんって呼んでくださいね」
またもや念を押してそう言ってくる彼に、「上司にくん付けで呼べるわけないでしょ…」と聞こえない程度の声で反論する。
聞こえたのか聞こえていないのかわからないけど、彼はその場で目を細めて笑顔をつくり
「これ、上司命令ですから」
と言った。
「はぁっ?!」
初めての上司命令がくん付け命令とかありえないでしょ!
前代未聞の上司命令に、つい「はぁ?!」の声が漏れてしまった。
自分たちの部署に続く廊下、朝から私の不機嫌な声が響き渡った
0
お気に入りに追加
631
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
同居離婚はじめました
仲村來夢
恋愛
大好きだった夫の優斗と離婚した。それなのに、世間体を保つためにあたし達はまだ一緒にいる。このことは、親にさえ内緒。
なりゆきで一夜を過ごした職場の後輩の佐伯悠登に「離婚して俺と再婚してくれ」と猛アタックされて…!?
二人の「ゆうと」に悩まされ、更に職場のイケメン上司にも迫られてしまった未央の恋の行方は…
性描写はありますが、R指定を付けるほど多くはありません。性描写があるところは※を付けています。
ヤクザと私と。~養子じゃなく嫁でした
瀬名。
恋愛
大学1年生の冬。母子家庭の私は、母に逃げられました。
家も取り押さえられ、帰る場所もない。
まず、借金返済をしてないから、私も逃げないとやばい。
…そんな時、借金取りにきた私を買ってくれたのは。
ヤクザの若頭でした。
*この話はフィクションです
現実ではあり得ませんが、物語の過程としてむちゃくちゃしてます
ツッコミたくてイラつく人はお帰りください
またこの話を鵜呑みにする読者がいたとしても私は一切の責任を負いませんのでご了承ください*
なりゆきで、君の体を調教中
星野しずく
恋愛
教師を目指す真が、ひょんなことからメイド喫茶で働く現役女子高生の優菜の特異体質を治す羽目に。毎夜行われるマッサージに悶える優菜と、自分の理性と戦う真面目な真の葛藤の日々が続く。やがて二人の心境には、徐々に変化が訪れ…。
【完結】やさしい嘘のその先に
鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。
妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。
※30,000字程度で完結します。
(執筆期間:2022/05/03〜05/24)
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます!
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
---------------------
○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
(pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274
---------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる