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軽い考え
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「……は?」
突拍子もない彼の言葉に、またしても間抜けな声を出す。
は?っていうより、何言ってんの??と言葉の意味すら理解できなくなるぐらい。
口を開けたままポカンとしていると、また楽しそうにハハッなんて爽やかに笑って目を細める。
「結婚したらいんですよね?それに、あいにく俺も五月さんも恋人とかいないはずです。だったら結婚しましょうよ。」
確かに、恋人はいないです。
旦那さんにならされてもいいと言いました。言いましたとも。
けど 、さ…。
「結婚は好きな人としたいです…」
押しに負けすぎて小さくなった声で、そうポツリをつぶやく。
ちらっと彼の顔を見ると、次は彼の方がポカンと間抜け面をしている。
「だから、結婚とかぜったい無理なんでっ…!」
そう言い切ったか言い切らなかったかの時。
彼に言葉を遮られた。
「じゃあ俺のこと好きになればいんですよ。」
真顔でそういって「一件落着」みたいにスッキリした顔をしている彼に心の底から「いやいやいや…」と突っ込みをいれる。
どうしたらこの会話を一転できるんだろう…。
足りない脳で必死に考えても、彼を上回る回答はみつからず、話を変えることにする。
早くこの会話から逃げたくて別の話題を探そうと、部屋を見渡して話題のタネを探す。
すると、不意に隣から頭に手が回って来て頭をくしゃくしゃと撫でられる。
は?
またしても何をしたいの宮川くんは。
嫌な気持ちではないけれど、黙って撫でられてるわけにもいかずにそっと頭を振る。
突拍子もない彼の言葉に、またしても間抜けな声を出す。
は?っていうより、何言ってんの??と言葉の意味すら理解できなくなるぐらい。
口を開けたままポカンとしていると、また楽しそうにハハッなんて爽やかに笑って目を細める。
「結婚したらいんですよね?それに、あいにく俺も五月さんも恋人とかいないはずです。だったら結婚しましょうよ。」
確かに、恋人はいないです。
旦那さんにならされてもいいと言いました。言いましたとも。
けど 、さ…。
「結婚は好きな人としたいです…」
押しに負けすぎて小さくなった声で、そうポツリをつぶやく。
ちらっと彼の顔を見ると、次は彼の方がポカンと間抜け面をしている。
「だから、結婚とかぜったい無理なんでっ…!」
そう言い切ったか言い切らなかったかの時。
彼に言葉を遮られた。
「じゃあ俺のこと好きになればいんですよ。」
真顔でそういって「一件落着」みたいにスッキリした顔をしている彼に心の底から「いやいやいや…」と突っ込みをいれる。
どうしたらこの会話を一転できるんだろう…。
足りない脳で必死に考えても、彼を上回る回答はみつからず、話を変えることにする。
早くこの会話から逃げたくて別の話題を探そうと、部屋を見渡して話題のタネを探す。
すると、不意に隣から頭に手が回って来て頭をくしゃくしゃと撫でられる。
は?
またしても何をしたいの宮川くんは。
嫌な気持ちではないけれど、黙って撫でられてるわけにもいかずにそっと頭を振る。
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