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孤児のダンジョン生活
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あれから悪魔と天使を召喚し続けて魔物を倒し続け進むこと30分ぐらいが経っただろうか?
目の前には昨日と同じ門がドンと置かれているところまでやってくることができた。
ちなみに倒した魔物の数は100体を超えている。
まぁそりゃあサーチアンドデストロイで悪魔と天使に指示しながら進んできたから妥当ではあるんだが…。
「魔石…たまらないなぁ」
これだけ魔物を倒しても魔石は一向に貯まることはなかった。
理由としては悪魔に頼って攻撃をしてもらっているから代償として魔石を持ってかれているだけなんだが。
これだったら天使を主軸に使って悪魔は非常用として使えばいいと言われればその通りだ。
だが今日は実験として試しているだけだからなぁ…今まで貯めた非常用の魔石が無くなるのも時間の問題になってくるなぁ。
と、まぁそんな感じで門の前まできて寄っかかりながら『飽食の胃袋』から取り出したお握りを口を開けて飲み込む。
とある方法で一応対策をしているからお腹は前よりは減らなくなってはいるがそれでもやはり腹は減るものだ。
にしてもなんでコイツらはこんなに不機嫌なのだろうか?
悪魔が不機嫌なのはなんとなく分かるが天使が不機嫌なのがマジで不明である。
人間を見下しているから不機嫌なのかと思ったが私以外の探索者がいる場所では化けの皮被ったかのように笑顔になっているし…。
やはり私が何か悪いのだろうか?
私は口の中にある物を水で流した後軽く息をついた。
さて、そろそろ階層主でも倒しに行きますかね。
確かブルファーイだったか…まぁ悪魔と天使がどうにかしてくれるだろうな。
そう思い私は重そうな扉を手を押して開いた。
そこにあったのは昨日も来たコロシアムの形をした舞台…相変わらず歓声が聞こえ煽るような声も響きとてもうるさく感じられる場所だ。
そうして前と同じ声が聞こえ闘牛が入場し戦いの火蓋が切られた。
「行けッ!…悪魔と天使よ」
そう言い放ち悪魔に魔石を放り投げ天使には銅貨を与える。
すると悪魔は肩から手の指の先までまるで炎のように揺らめく黒色のオーラのようなものを纏わせてブルファーイへと突っ込み普通の人間には到底できないであろう跳躍力で跳び顔面へと着地し早々に重い一撃として顔面目掛けて爪で引っ掻いた。
それを見ていた天使も後から動き出し弓を構えると空中に細い光の矢が数本浮かび天使が弓を弾いたことにより一直線にブルファーイの顔面目掛けて放たれていき目へと吸い込まれ直撃する…そして悪魔にも直撃する。
「ふぁ?」
ついそんな声が漏れてしまう光景となった。
まぁそりゃそうか…普通に顔面を狙ったら顔面に張り付いて攻撃している悪魔にどれかは当たるよなぁ。
そんな感じで遠い目をしてから天使を見るとやっちまったっていう顔をしながら頭を掻いており悪魔の方はというと顔面から落ちたことにより方向変換したブルファーイの突進をもろにくらい地面へと伏せていた。
数秒後ブルファーイが壁へと激突し大地が揺れその重たく巨大な巨体をゆっくりとこちらへと向こうとした時悪魔は身体を怒りで震わせこちらを睨んだ。
天使はというと『やっちまったぜ』とまるで反省していないかのように口元を笑いを堪えるように緩ませながら弓を持っていない方の手で謝るポーズを取った時だった…悪魔が遠吠えを上げこちらへと突進してきた。
腕のオーラは一段階上がったかのように燃え上がりその突進する顔は般若の如く怖い顔である。
そうして悪魔が天使をその長い手で掴もうとした時私はこれ以上はめんどくさくなると悟り静かに召喚を解除した。
「…危機一髪って感じ?…えぇとブルファーイは…」
よかったまだ巨体をこちらへと向けている最中だったようだ。
あいつ突進するときは速いんだが向きを変えるのはクソがつくほど遅いからなぁ。
さてと…ここからは私一人で倒すとしますか。
距離はまあまあ遠い感じで今のMPはMaxに近い感じ。
では突進してくる前にチャチャっとやることにしますかね。
空中に四つの魔法陣を展開できるようイメージし指で空を描く。
属性は無で込めるMPはいつもよりも多い感じで今自分がいる場所の座標指定、魔法陣を設置する場所の座標指定、ブルファーイの場所とこれからの行動を予測、そして何より今いる空間の座標を指定。
例えるなら今いる場所からの距離を目測で測り線を引きコマのように仕切り発動する魔法陣をどれだけ傾ければ相手に届くかを考えるという感じだ。
直線上に魔法陣を置くというのも一つの手ではあるがやはり魔術はロマンが必要だと思うんだよ。
まぁ相変わらず頭が痛くなる作業だがもしかしたら慣れればスキルとして並行思考が手に入れられるかもしれないし…何事もチャレンジが必要である。
「これで完成っと…魔法陣展開!単一式…魔砲ッ!」
魔法陣の淡い輝きは一層輝きそして…轟音が辺りを響かせ魔力で構成された白き砲弾が空を裂きブルファーイの胴体に四つとも直撃する。
本当はこの魔法はレーザーのようになる魔術なのだが…まぁ一撃の衝撃はこの方が多いだろうし身体を支えられない脚をもつ巨体相手にはこれが有効手段だろう。
「さてと追撃してラストと行きますか…」
属性は土…久しぶりに使う気がするがあれ?
シンボルは確か角張った石の形とかでよかったよな?
やはり頻繁に使わない属性だと忘れてしまうな。
「さて…座標指定完了っと…魔法陣展開…穿てアースジャベリンッ!」
するとブルファーイの頭上に二重になった魔法陣が展開され槍のような形の土塊が出来上がり重力に乗りそして力強くブルファーイに向かって放たれそして…頭を貫いた。
…やはり二重ブーストの重ね魔術は強いな。
にしても地上だったらこんなことしたら絶対、血がブッシャーってなって片付けてが大変になりそうだなと予想ができ私は思わず苦笑してしまった。
そんなこんなでこうして悪魔と天使のブルファーイの戦闘による検証が終了した。
わかったことはというと天使は馬鹿であるということと悪魔と天使を同時に召喚することはやめようと私は心に誓った。
目の前には昨日と同じ門がドンと置かれているところまでやってくることができた。
ちなみに倒した魔物の数は100体を超えている。
まぁそりゃあサーチアンドデストロイで悪魔と天使に指示しながら進んできたから妥当ではあるんだが…。
「魔石…たまらないなぁ」
これだけ魔物を倒しても魔石は一向に貯まることはなかった。
理由としては悪魔に頼って攻撃をしてもらっているから代償として魔石を持ってかれているだけなんだが。
これだったら天使を主軸に使って悪魔は非常用として使えばいいと言われればその通りだ。
だが今日は実験として試しているだけだからなぁ…今まで貯めた非常用の魔石が無くなるのも時間の問題になってくるなぁ。
と、まぁそんな感じで門の前まできて寄っかかりながら『飽食の胃袋』から取り出したお握りを口を開けて飲み込む。
とある方法で一応対策をしているからお腹は前よりは減らなくなってはいるがそれでもやはり腹は減るものだ。
にしてもなんでコイツらはこんなに不機嫌なのだろうか?
悪魔が不機嫌なのはなんとなく分かるが天使が不機嫌なのがマジで不明である。
人間を見下しているから不機嫌なのかと思ったが私以外の探索者がいる場所では化けの皮被ったかのように笑顔になっているし…。
やはり私が何か悪いのだろうか?
私は口の中にある物を水で流した後軽く息をついた。
さて、そろそろ階層主でも倒しに行きますかね。
確かブルファーイだったか…まぁ悪魔と天使がどうにかしてくれるだろうな。
そう思い私は重そうな扉を手を押して開いた。
そこにあったのは昨日も来たコロシアムの形をした舞台…相変わらず歓声が聞こえ煽るような声も響きとてもうるさく感じられる場所だ。
そうして前と同じ声が聞こえ闘牛が入場し戦いの火蓋が切られた。
「行けッ!…悪魔と天使よ」
そう言い放ち悪魔に魔石を放り投げ天使には銅貨を与える。
すると悪魔は肩から手の指の先までまるで炎のように揺らめく黒色のオーラのようなものを纏わせてブルファーイへと突っ込み普通の人間には到底できないであろう跳躍力で跳び顔面へと着地し早々に重い一撃として顔面目掛けて爪で引っ掻いた。
それを見ていた天使も後から動き出し弓を構えると空中に細い光の矢が数本浮かび天使が弓を弾いたことにより一直線にブルファーイの顔面目掛けて放たれていき目へと吸い込まれ直撃する…そして悪魔にも直撃する。
「ふぁ?」
ついそんな声が漏れてしまう光景となった。
まぁそりゃそうか…普通に顔面を狙ったら顔面に張り付いて攻撃している悪魔にどれかは当たるよなぁ。
そんな感じで遠い目をしてから天使を見るとやっちまったっていう顔をしながら頭を掻いており悪魔の方はというと顔面から落ちたことにより方向変換したブルファーイの突進をもろにくらい地面へと伏せていた。
数秒後ブルファーイが壁へと激突し大地が揺れその重たく巨大な巨体をゆっくりとこちらへと向こうとした時悪魔は身体を怒りで震わせこちらを睨んだ。
天使はというと『やっちまったぜ』とまるで反省していないかのように口元を笑いを堪えるように緩ませながら弓を持っていない方の手で謝るポーズを取った時だった…悪魔が遠吠えを上げこちらへと突進してきた。
腕のオーラは一段階上がったかのように燃え上がりその突進する顔は般若の如く怖い顔である。
そうして悪魔が天使をその長い手で掴もうとした時私はこれ以上はめんどくさくなると悟り静かに召喚を解除した。
「…危機一髪って感じ?…えぇとブルファーイは…」
よかったまだ巨体をこちらへと向けている最中だったようだ。
あいつ突進するときは速いんだが向きを変えるのはクソがつくほど遅いからなぁ。
さてと…ここからは私一人で倒すとしますか。
距離はまあまあ遠い感じで今のMPはMaxに近い感じ。
では突進してくる前にチャチャっとやることにしますかね。
空中に四つの魔法陣を展開できるようイメージし指で空を描く。
属性は無で込めるMPはいつもよりも多い感じで今自分がいる場所の座標指定、魔法陣を設置する場所の座標指定、ブルファーイの場所とこれからの行動を予測、そして何より今いる空間の座標を指定。
例えるなら今いる場所からの距離を目測で測り線を引きコマのように仕切り発動する魔法陣をどれだけ傾ければ相手に届くかを考えるという感じだ。
直線上に魔法陣を置くというのも一つの手ではあるがやはり魔術はロマンが必要だと思うんだよ。
まぁ相変わらず頭が痛くなる作業だがもしかしたら慣れればスキルとして並行思考が手に入れられるかもしれないし…何事もチャレンジが必要である。
「これで完成っと…魔法陣展開!単一式…魔砲ッ!」
魔法陣の淡い輝きは一層輝きそして…轟音が辺りを響かせ魔力で構成された白き砲弾が空を裂きブルファーイの胴体に四つとも直撃する。
本当はこの魔法はレーザーのようになる魔術なのだが…まぁ一撃の衝撃はこの方が多いだろうし身体を支えられない脚をもつ巨体相手にはこれが有効手段だろう。
「さてと追撃してラストと行きますか…」
属性は土…久しぶりに使う気がするがあれ?
シンボルは確か角張った石の形とかでよかったよな?
やはり頻繁に使わない属性だと忘れてしまうな。
「さて…座標指定完了っと…魔法陣展開…穿てアースジャベリンッ!」
するとブルファーイの頭上に二重になった魔法陣が展開され槍のような形の土塊が出来上がり重力に乗りそして力強くブルファーイに向かって放たれそして…頭を貫いた。
…やはり二重ブーストの重ね魔術は強いな。
にしても地上だったらこんなことしたら絶対、血がブッシャーってなって片付けてが大変になりそうだなと予想ができ私は思わず苦笑してしまった。
そんなこんなでこうして悪魔と天使のブルファーイの戦闘による検証が終了した。
わかったことはというと天使は馬鹿であるということと悪魔と天使を同時に召喚することはやめようと私は心に誓った。
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