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74 決戦の日――これで決着……してくれたらよかったんだけどなぁ
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「これで、決める―――!!」
氷壁を駆け上がった守尋巧くんが飛び上がる――その手には、強化に強化を重ねた、青い光を放つ剣が握られていた――!!
だけど、ドラゴンゾンビさんもただやられるつもりはないと、跳躍した守尋くん目掛けて、溜めは少ないが一人を攻撃するには十二分の黒い炎の息吹が解き放たれる。
飛行の魔法や魔術を持たない守尋くんに回避の手段はない――ただし、それは彼が独りであればの話だ。
「も、守尋くん、使って!!」
直前、私は魔力による光の迂回路を守尋くんの近くで精製する。
空中でブロックや道路を使う事での変則軌道移動はこれまで何度かやっているし、準備期間中に練習もしっかり重ねておりましたとも。
なのでドラゴンブレスが放たれるよりも先に形成する事が出来たのです。
それに気付いた守尋くんは自身が持つ剣を軽く振るい、その威力の余波でその光の道に見事飛び乗った。
「サンキュー八重垣さん――!!」
空中に浮かび上がる光の道を駆け抜けて、守尋くんはドラゴンブレスを回避に成功。
一方ドラゴンゾンビはブレスをほぼ二連続で放った事でこれ以上ない隙を生んでしまっていた。
それでも反射的に腕を振るい、魔力の道を破壊、守尋くんを叩き落そうとするも――
「当たるかっ!!」
砕かれたのは私が精製した魔力の道だけ。
直前に再度跳躍した守尋くんは、今度こそと大上段に剣を構え――!
「行くぞ――! 必殺! 征進一刀っ!!」
魔力を青い光と化して迸らせた巨大な刃を渾身の力で振り下ろした……!!
その巨体ゆえか、あるいは既に朽ちかけているが故か、それを回避する事は出来なかった。
ドラゴンゾンビさんの身体は青い光刃に袈裟懸けに両断され――斬られた半身をスライドさせながら、仰向けに地面へと倒れていった。
地響きが鳴り渡るが――私達は油断せず状況を見守る。
ここで油断してカウンターとか冗談じゃないですからね、ええ。
その数秒後、私の『贈り物』――【ステータス】の敵対存在表示からドラゴンゾンビの名前が消失する。
「……み、皆! どどどど、ドラゴンの名前――消えたよ!」
それに間違いがない事を確認した上で私が告げる。
すなわちそれは――ドラゴンゾンビさんの討伐成功を意味するものだった。
直後、皆による歓声が沸き上がり、響き渡る。
言葉はそれぞれ違うけれど、皆が口にしているのが喜びの感情である事は同じだった。
うんうん、私も嬉しいです――ただ、それはそれとして。
(――赤竜さん、これで完全に救われたのかな。そうだといいな)
残された身体を操られていた赤竜さん本人は既にいない。
だけど、こうなったことで最後の一欠けらが救われた事を私は願ってやまなかった。
……だけど。
『私は……まだ』
かつて私とレーラちゃんの身で起こっていた出来事の中で、彼と思しき存在が漏らした言葉が脳裏を過ぎる。
本当にこれですべてが終わったのかな――うう、ネガティブな性根が憎いっ。
「どうした、難しい顔をして」
皆が喜ぶ中、私一人が違うベクトルの表情をしていたのを気に掛けてくれたのだろう。
堅砂一くんが私に声を掛けてきた。
「うん、その――名前表示は消えてるの。間違いなく。
でもなんとなく、これで本当に終わったのかな、って思えて」
「ドラゴンはこれで終わりだろうが、まだ俺達の問題は終わってないからな。
そこが引っかかってるんじゃないのか?」
「うーん、それもそうなんだけど――なんというかほうれん草とかが歯に引っかかってるようなもどかしい感じがして」
「もどかしさがこの上なく伝わる表現だな……だが、とりあえず今はすべきことを優先するぞ。
君の引っかかりについてはその後改めて訊く」
「そうすべきですね。皆様、今回の目的をお忘れなきよう」
そうして私達は、この状況の見届け人であるレートヴァ教・聖導師長たるラルエルの指摘で今回の依頼の肝である、取り込まれていた神域結晶球を回収を思い出し、ドラゴンの身体を調べる事と相成った。
クラス一同で手を合わせてドラゴンの冥福を祈った後、私達はドラゴンの内部と一応周辺に神域結晶球がないかを調べて回った。
「一応言っておくが、神域結晶球真っ二つにしたとかないだろうな守尋」
「――え?」
「……君まさかそれも考えずにあの技使ったのか」
皆――結構というか相当に生臭かったりグロかったりする事に抵抗のない面々で――何とも言えない表情をしながらの捜索の中、
一くんの突っ込みに守尋くんが顔を引きつらせ、クラス委員長の河久潮くんがツッコミを入れた。
「いや、その……はっはっは」
「おい、笑って誤魔化す事じゃないぞ」
「確かあれは国宝級の代物だとかいう話だっただろ……ハァ、クラスメートが重罪人か。責任取って守尋が死刑だな」
「いやいやいや、堅砂決めつけるのは良くないだろ。
死刑は流石に――流石に――ないですよね?」
不安に駆られた守尋くんは、状況を穏やかな笑顔で見守っているラルに思わず尋ねるも。
「破壊していたら確実に死刑ですね」
「いやぁぁ!? 死刑は嫌だぁぁぁっ!!」
これ以上ない綺麗な微笑みと共に容赦なく答えられ、恐怖にのた打ち回りました。
う、うーん、守尋くんがんばったのになぁ。
そんな彼の姿がただただ気の毒だったので私はラルに言った。
「ラル、その――あんまり過激な冗談は良くないんじゃ……」
「冗談じゃありませんよ? もし破壊していたら当然の流れです」
「ぐあぁぁ!!」
「――大丈夫よ、巧。死ぬときは一緒に死んであげるから」
さらっとちょっと重めの言葉を優しい表情で告げる、守尋くんの幼馴染の伊馬廣音さん。
多分本気だ……うん、決めつけはしたくないけど、十中八九間違いなく。
でも、死ぬ前にまず助けた方が良いと思うなぁ、私。
「――さらば、守尋。せめてお経をあげてやるぞ」
「河久と違って俺は特に何もしないが――達者でな」
「は、薄情が過ぎるぞ、お前ら!」
そんな中、皆のやりとりを眺めていたラルが楽しそうに小さな笑い声を零した。
「ふふ、大丈夫ですよ、巧様。あくまで破壊していたらの話なのですから」
「――神域結晶球はそう簡単に壊れない、って事なの?」
「流石紫苑、察しが早いっ!」
「ああ、うん、その、だ、抱き着いてくれていいから説明してあげて?
守尋くんすごく泣いてるから」
「そうでしたね。ゴホン。
神域結晶球はとても貴重かつ特殊な結晶に神域の力が練り込まれた、この世界でも数少ない神の領域にある物質……神器です。
人の手で破壊する事はほぼ不可能です。
そしてあの一撃では決して破壊できないと断言させていただきます。
ですから巧様、どうかお気を落とさず」
「……なんだろう、安心すべき所なんだろうけど、さらっとディスられた気がする――」
「いや、えとその、それだけ硬いってだけだよね、うん。
そういう意図はないよね、ラル?」
「――――」(二コリ)
「……な、なんで笑顔だけで答えるの?」
そうしてやりとりしつつ、皆で探す事約十分程。
「おい、これじゃないかー?」
出席番号が私の次の男子、夜汰継くんが声を上げた。
内臓を掻き分けていたからか若干ゲッソリしていた彼はバレーボールよりも少し大きめの――とても澄んだ蒼色の結晶を抱えていた。
なんというか一目見ただけでとんでもない――何か凄まじい神々しさを感じる。
皆も同じだったようで『おおお!』と少し色めき出しつつ私達はほぼ一斉にラルへと確認を願う視線を向けた。
その意図を汲んでくれたと思しき彼女は、ニッコリと微笑み、一度深く頷いてから私達に告げた。
「はい、間違いありません。それこそが間違いなく神域結晶球です」
改めて『おおーっ!』と皆の喜びの声が上がり、重なった――まさにその時だった。
『……!! 一くん!』
『予想通りか』
私の【ステータス】の項目の、現在確認できる敵味方の一覧に新たな名前が七人――いや、八人表示された。
「――ハッ。ようやく見つかったか。どいつもこいつも――」
「わたくし達のために、汗水流してくださって―――御礼は言いませんけど、ご・く・ろ・う・さ・ま、です」
道の向こうの林の中からゆっくり現れたのは――他でもない。
私達の同胞であるはずの、今は袂を分かっている七人のクラスメート達と、この辺りの土地を管理する領主様の息子――コーソムさんでした。
うーん、寺虎くん達はそうなるよね、うん……でも、コーソムさんはなんで?
氷壁を駆け上がった守尋巧くんが飛び上がる――その手には、強化に強化を重ねた、青い光を放つ剣が握られていた――!!
だけど、ドラゴンゾンビさんもただやられるつもりはないと、跳躍した守尋くん目掛けて、溜めは少ないが一人を攻撃するには十二分の黒い炎の息吹が解き放たれる。
飛行の魔法や魔術を持たない守尋くんに回避の手段はない――ただし、それは彼が独りであればの話だ。
「も、守尋くん、使って!!」
直前、私は魔力による光の迂回路を守尋くんの近くで精製する。
空中でブロックや道路を使う事での変則軌道移動はこれまで何度かやっているし、準備期間中に練習もしっかり重ねておりましたとも。
なのでドラゴンブレスが放たれるよりも先に形成する事が出来たのです。
それに気付いた守尋くんは自身が持つ剣を軽く振るい、その威力の余波でその光の道に見事飛び乗った。
「サンキュー八重垣さん――!!」
空中に浮かび上がる光の道を駆け抜けて、守尋くんはドラゴンブレスを回避に成功。
一方ドラゴンゾンビはブレスをほぼ二連続で放った事でこれ以上ない隙を生んでしまっていた。
それでも反射的に腕を振るい、魔力の道を破壊、守尋くんを叩き落そうとするも――
「当たるかっ!!」
砕かれたのは私が精製した魔力の道だけ。
直前に再度跳躍した守尋くんは、今度こそと大上段に剣を構え――!
「行くぞ――! 必殺! 征進一刀っ!!」
魔力を青い光と化して迸らせた巨大な刃を渾身の力で振り下ろした……!!
その巨体ゆえか、あるいは既に朽ちかけているが故か、それを回避する事は出来なかった。
ドラゴンゾンビさんの身体は青い光刃に袈裟懸けに両断され――斬られた半身をスライドさせながら、仰向けに地面へと倒れていった。
地響きが鳴り渡るが――私達は油断せず状況を見守る。
ここで油断してカウンターとか冗談じゃないですからね、ええ。
その数秒後、私の『贈り物』――【ステータス】の敵対存在表示からドラゴンゾンビの名前が消失する。
「……み、皆! どどどど、ドラゴンの名前――消えたよ!」
それに間違いがない事を確認した上で私が告げる。
すなわちそれは――ドラゴンゾンビさんの討伐成功を意味するものだった。
直後、皆による歓声が沸き上がり、響き渡る。
言葉はそれぞれ違うけれど、皆が口にしているのが喜びの感情である事は同じだった。
うんうん、私も嬉しいです――ただ、それはそれとして。
(――赤竜さん、これで完全に救われたのかな。そうだといいな)
残された身体を操られていた赤竜さん本人は既にいない。
だけど、こうなったことで最後の一欠けらが救われた事を私は願ってやまなかった。
……だけど。
『私は……まだ』
かつて私とレーラちゃんの身で起こっていた出来事の中で、彼と思しき存在が漏らした言葉が脳裏を過ぎる。
本当にこれですべてが終わったのかな――うう、ネガティブな性根が憎いっ。
「どうした、難しい顔をして」
皆が喜ぶ中、私一人が違うベクトルの表情をしていたのを気に掛けてくれたのだろう。
堅砂一くんが私に声を掛けてきた。
「うん、その――名前表示は消えてるの。間違いなく。
でもなんとなく、これで本当に終わったのかな、って思えて」
「ドラゴンはこれで終わりだろうが、まだ俺達の問題は終わってないからな。
そこが引っかかってるんじゃないのか?」
「うーん、それもそうなんだけど――なんというかほうれん草とかが歯に引っかかってるようなもどかしい感じがして」
「もどかしさがこの上なく伝わる表現だな……だが、とりあえず今はすべきことを優先するぞ。
君の引っかかりについてはその後改めて訊く」
「そうすべきですね。皆様、今回の目的をお忘れなきよう」
そうして私達は、この状況の見届け人であるレートヴァ教・聖導師長たるラルエルの指摘で今回の依頼の肝である、取り込まれていた神域結晶球を回収を思い出し、ドラゴンの身体を調べる事と相成った。
クラス一同で手を合わせてドラゴンの冥福を祈った後、私達はドラゴンの内部と一応周辺に神域結晶球がないかを調べて回った。
「一応言っておくが、神域結晶球真っ二つにしたとかないだろうな守尋」
「――え?」
「……君まさかそれも考えずにあの技使ったのか」
皆――結構というか相当に生臭かったりグロかったりする事に抵抗のない面々で――何とも言えない表情をしながらの捜索の中、
一くんの突っ込みに守尋くんが顔を引きつらせ、クラス委員長の河久潮くんがツッコミを入れた。
「いや、その……はっはっは」
「おい、笑って誤魔化す事じゃないぞ」
「確かあれは国宝級の代物だとかいう話だっただろ……ハァ、クラスメートが重罪人か。責任取って守尋が死刑だな」
「いやいやいや、堅砂決めつけるのは良くないだろ。
死刑は流石に――流石に――ないですよね?」
不安に駆られた守尋くんは、状況を穏やかな笑顔で見守っているラルに思わず尋ねるも。
「破壊していたら確実に死刑ですね」
「いやぁぁ!? 死刑は嫌だぁぁぁっ!!」
これ以上ない綺麗な微笑みと共に容赦なく答えられ、恐怖にのた打ち回りました。
う、うーん、守尋くんがんばったのになぁ。
そんな彼の姿がただただ気の毒だったので私はラルに言った。
「ラル、その――あんまり過激な冗談は良くないんじゃ……」
「冗談じゃありませんよ? もし破壊していたら当然の流れです」
「ぐあぁぁ!!」
「――大丈夫よ、巧。死ぬときは一緒に死んであげるから」
さらっとちょっと重めの言葉を優しい表情で告げる、守尋くんの幼馴染の伊馬廣音さん。
多分本気だ……うん、決めつけはしたくないけど、十中八九間違いなく。
でも、死ぬ前にまず助けた方が良いと思うなぁ、私。
「――さらば、守尋。せめてお経をあげてやるぞ」
「河久と違って俺は特に何もしないが――達者でな」
「は、薄情が過ぎるぞ、お前ら!」
そんな中、皆のやりとりを眺めていたラルが楽しそうに小さな笑い声を零した。
「ふふ、大丈夫ですよ、巧様。あくまで破壊していたらの話なのですから」
「――神域結晶球はそう簡単に壊れない、って事なの?」
「流石紫苑、察しが早いっ!」
「ああ、うん、その、だ、抱き着いてくれていいから説明してあげて?
守尋くんすごく泣いてるから」
「そうでしたね。ゴホン。
神域結晶球はとても貴重かつ特殊な結晶に神域の力が練り込まれた、この世界でも数少ない神の領域にある物質……神器です。
人の手で破壊する事はほぼ不可能です。
そしてあの一撃では決して破壊できないと断言させていただきます。
ですから巧様、どうかお気を落とさず」
「……なんだろう、安心すべき所なんだろうけど、さらっとディスられた気がする――」
「いや、えとその、それだけ硬いってだけだよね、うん。
そういう意図はないよね、ラル?」
「――――」(二コリ)
「……な、なんで笑顔だけで答えるの?」
そうしてやりとりしつつ、皆で探す事約十分程。
「おい、これじゃないかー?」
出席番号が私の次の男子、夜汰継くんが声を上げた。
内臓を掻き分けていたからか若干ゲッソリしていた彼はバレーボールよりも少し大きめの――とても澄んだ蒼色の結晶を抱えていた。
なんというか一目見ただけでとんでもない――何か凄まじい神々しさを感じる。
皆も同じだったようで『おおお!』と少し色めき出しつつ私達はほぼ一斉にラルへと確認を願う視線を向けた。
その意図を汲んでくれたと思しき彼女は、ニッコリと微笑み、一度深く頷いてから私達に告げた。
「はい、間違いありません。それこそが間違いなく神域結晶球です」
改めて『おおーっ!』と皆の喜びの声が上がり、重なった――まさにその時だった。
『……!! 一くん!』
『予想通りか』
私の【ステータス】の項目の、現在確認できる敵味方の一覧に新たな名前が七人――いや、八人表示された。
「――ハッ。ようやく見つかったか。どいつもこいつも――」
「わたくし達のために、汗水流してくださって―――御礼は言いませんけど、ご・く・ろ・う・さ・ま、です」
道の向こうの林の中からゆっくり現れたのは――他でもない。
私達の同胞であるはずの、今は袂を分かっている七人のクラスメート達と、この辺りの土地を管理する領主様の息子――コーソムさんでした。
うーん、寺虎くん達はそうなるよね、うん……でも、コーソムさんはなんで?
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